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焼き芋の移動販売に学ぶカスタマーサクセス

1.はじめに

皆さんこんにちは。マーケ・営業プロセス向上委員会のバーチャンです。

すっかり寒くなりましたが、冬いとえば、昔から愛されてきた冬の定番おやつ、焼き芋の季節。移動販売車の「いーしやーきいも おいも」の声は冬の風物詩でもあります。あの提灯を目にしたり、匂いが漂ってくると、冬の訪れを実感する人も多いのではないでしょうか。

そんな冬の風物詩とも呼べる焼き芋ですが、実は2~3年前から「第4次ブーム」が到来しているのをご存じでしょうか。これまで、焼き芋はどちらかというと中高年や子ども中心に人気がありましたが、今回は、若い人、特に若い女性にブームが広がっていることがこれまでとは大きく異なっています。


2.焼き芋の移動販売はコンビニより優秀!?

移動販売車での焼き芋屋さんを開業する人が増えているとのことですが、そんなに簡単に開業できるのでしょうか。

まず、移動販売車で焼き芋屋さんを開業する場合、営業許可(飲食店営業許可)は要りません。そのため、営業許可の取得にかかる準備ももちろん不要です。保健所とのやりとりや車両製作、営業許可の申請費など、他のメニューで開業する場合よりもずっと時間とコストを抑えられます。

また、初期費用や原価が安いというのもあります。焼き芋を加熱して販売するだけの場合、開業時に必要になるのは、車両、焼き芋機、保温機、そして宣伝用ののれんやスピーカーだけです。少しでも費用を抑えておきたい開業時にはとても助かります。

しかし、出店場所を確保しなければならない、コンビニやスーパーなどの競合に勝つ必要がある、など大変な点もあります。実は、焼き芋の移動販売には、店舗型販売のコンビニやスーパーには絶対に真似できない販売戦略があるのをご存じでしょうか。

3.焼き芋の移動販売から学ぶ営業・マーケティング戦略

焼き芋の移動販売は、プロセスの全てがカスタマーサクセスであり、優れた営業・マーケ戦略を有しているのです。
カスタマーサクセスとは、「顧客の成功」を実現する取組みを意味し、カスタマーサクセスの充実は、顧客のリピート率や顧客満足度の向上に直接影響するため、現在、ビジネスの最重要事項と考えられています。
焼き芋の移動販売には、カスタマーサクセスの観点で、学ぶべき多くの要素があるのです。

  • 効果的な出店場所・時間の確保:焼き芋販売は、店舗型と違い、出店したい場所と時間に手軽に移動・販売できるため、顧客獲得に効果的な人通りの多い場所や時間、主婦層が多く集まる場所や家族向けのイベント等を選んで出店することで、売り上げの拡大に繋げることができます。

  • 顧客満足度向上:顔が見える移動販売では、店舗型販売のコンビニやスーパーと比較して、顧客とのコミュニケーションを強化しやすく、積極的でフレンドリーな顧客サービスが提供可能です。焼き加減などを顧客の好みに合わせるなどのサービスは、顧客満足度向上につながります。

  • ユーザーエクスペリエンスの提供:焼き芋の移動販売では、独特の呼び声や音楽で顧客の注意を引き、特別な体験を提供します。これにより、顧客は単に食品を購入するだけでなく、一種のエンターテインメントを体験することができます。

  • コミュニティの構築: 地域のイベントやフェスティバルへの積極的な参加は、地域社会との連携を強化し、新規顧客の獲得につながります。また、地域の特産品や文化に対するリスペクトを示し、地元のコミュニティに貢献することで、ブランドの信頼性が高まります。

4.おわりに

ブームである焼き芋の移動販売には、カスタマーサクセス要素がたくさん含まれていることがわかりましたでしょうか。
店舗型販売のコンビニやスーパーと比較すると、より効果的に顧客を獲得することを可能とし、さらに、顧客との距離が近いゆえに、より顧客満足度の高いサービスが提供可能であることがわかりました。焼き芋の移動販売固有の特別な体験も提供できています。

企業やブランドも、世代を問わず愛される焼き芋半販売から学ぶことは多いのではないでしょうか。
みなさんも自社サービスの営業戦略やマーケティング戦略を再検討してみてはいかがでしょうか。

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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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