テグさん退任で思うこと。

2020年12月18日。
手倉森誠監督が退任とのリリースが出た。

反応は凄まじいものだった。

テグさんは期待度が高い状態でやってきた。
そりゃ前任の高木さんが6年間ひきいてきた後釜。J参入後としては初の監督交代。

そこでやってきたのはリオ五輪代表監督を務めたテグさん。

そりゃ期待されるだろう。


新生V・ファーレン長崎は1年目は苦しんだ。
元々強化部が大幅に入れ替わったこともあり、補強がなかなか進まず、テグさんの理想の選手層だったのかと言われればそうじゃなかったのかもしれない。

それでも大胆に若手を起用したりするなどし、ルヴァンや天皇杯で躍進した。

ベスト4で鹿島と対決できたのは誇っていいことだ。

2年目の今年は勝負の年だったのだろう。

もともと3年契約と噂されていたのもあり、今シーズンで上がらないといけないって言う気持ちがあったのかもしれない。

強化部もその思いに答えて選手を獲得してきた。J2屈指の戦力。
あとは戦術をいかに落とし込めるかにかかっていた。

高木さんの時と違うテグさんのサッカーは、絶対的な主力が欠けたらサッカーが変わってしまうことである。

去年は点がなかなか取れず、呉屋選手を補強したことにより改善されたものの、1人に頼りすぎてしまった。

今年は過密日程の中でボランチ2枚カイオ、秋野コンビをフル稼働させた。

絶対的な主力がいるのはもちろんいい事だ。だが、彼らがいつも試合に出れるとは限らない。そういう時も同じようなサッカーができれば強い。
今年昇格した徳島は、戦術をたたきこんできただけあって、どの選手が出てもチームとしてのプレーが落ちることは無かった。

長崎には今ひとつそこが足りなかったのかもしれない。

サッカーは難しい。どんなに一人一人の個人能力が高くても、それで勝てるなんてことはない。
いい選手達が、戦術を共有して各々の良さを発揮してバリエーションを増やしていくことが大事なのだ。

少しばかりか個に頼りすぎた2年間ではあったと思う。


クラブとしては経営危機から脱出している状況となり、新たなフェーズへ向かう段階へ進んでいる。

かつてまでのお金を持っていない地方クラブではなく、お金を持っているクラブになった。
いい選手も来てくれるようになった。
(じゃないとシーズン中にエジガルやイバルボなんて補強出来ないし今までならありえない。)
スポンサーも大型契約が増えた。

だからこそ今回の決断はクラブとしては色々悩んだ末での決断だったに違いない。

今回のクラブの決断を僕は尊重したいし、それが悪い結果になったとしてもそれはクラブの決断した結果なのだから仕方ない。

だからといってテグさんに感謝の気持ちを忘れては行けない。チームが悪いフェーズに入ったとは全然思わない。

西の果ての長崎にやってきて、チームをつくりあげてきたのだから。

天皇杯で夢を見せてくれた。今年のリーグも最後まで夢を見せてくれた。ありがとうテグさん。

最近のギスギス感を見てるとなんか思うことは沢山ある。我々もサポーターとしての進化が問われるのではないのだろうか。

よそ様から色々言われるのを気にしてはいけない。うちはうち。よそはよそ。僕はこのチームが好きだから今年Uターンした。そんなチームを応援するのにサポーター間でいろいろ揉めるのは辛い。
サポーターが増えたから色んな考えを持つ人も増えた。否定せずにお互いの気持ちを尊重してあげるのが1番大事なんだと思う。

そんなこんなで明日の最終戦は笑って終わりたい。

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