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GameFiを見据えたNFTマーケットプレイス「Lootex」
NFTマケプレ「Lootex」について紹介する記事です。なお本記事は、紹介した企業・クリプトへの投資勧誘、投資助言を目的としたものではありません。
NFTマーケットプレイスについて
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2021年はNFT元年ということでNFTの売買がとても盛り上がりました。主にNFTで使われているEthereumでは、OpenSeaが圧倒的な取引高を誇っています。先日LooksRareがOpenSeaに対してvampire attackを仕掛けたことで、一時的にユーザー数を奪うことに成功しました。Foundationの招待制のようにクリエイター(NFT)の質を上げたりする試みはあるものの、OpenSeaの圧倒的地位を揺るがすことは非常に難しいと考えられます。
つまり、これからのNFTマーケットプレイスは標準化ではなく差別化に対応していくのがトレンドとなります。そのトレンドとして、マルチチェーン対応、GameFi、NFTFiなどが挙げられます。今回はそのGameFiのトレンドに沿ったNFTマーケットプレイス「Lootex」について紹介していきます。
Lootexについて
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Website : https://lootex.io/
Twitter : https://twitter.com/lootexio?s=21
Telegram : https://t.me/lootexIO
Medium : https://medium.com/lootex
概要
Lootexは2018年から会社として活動しており、2021年2月にマーケットプレイスをローンチしました。台湾を拠点にしており、DavidTseng氏(COO)とJustineLu氏(CEO)によって設立されました。CEOのJustineLu氏は台湾のNFT業界のパイオニア的存在であり、台湾のクリプトインフルエンサーとしても活躍されています。
LootexはクロスチェーンNFT取引プラットフォームであり、その中でもゲーム内アセット(NFT)のマーケットプレイスの構築を目指しています。そして、ゲーム(メタバース)内の最高のアイテムショップになることをビジョンにかがけています。映画「レディープレイヤー1」内に出てくるアイテムショップのようなものを目指しているようです。すでに12,000を超えるNFTがリストされ、固有ページを持つプロジェクトは200を超えており、月間アクティブユーザー数は80,000人を超えています。2021年11月には取引高が210万ドルを記録し、台湾随一のマーケットプレイスとなりました。
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また、2022年1月11日には900万ドルの資金調達を完了したことが発表されました。今回の資金調達ラウンドは、Spartan Capital、Infinity Ventures Crypto、LD Capital、Akatsukiが共同で主導したシードでの資金調達でした。ちなみに、Akatsukiは日本のエンターテイメント企業です。アニメ、ゲーム、マンガといった数々のコンテンツを得意とする日本企業が、この分野でどのように機能していくのかも楽しみです。今回のラウンドには、上記のリード投資家に加えて、OKEx Blockchain Ventures、Huobi Venturesといった取引所の投資部門をはじめ、大手ゲームギルドYGGのSub-DAOであるYGG SEAやVR機器メーカーなどを販売しているhtcなどが参加していたようです。YGG SEAやhtcなどはとてもシナジーが高いので、今後どのような形でコラボレーションしていくか楽しみです。
サービス内容
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①マーケットプレイス
基本的にはその他のNFTマーケットプレイスと同様ですが、UI/UXが優れている印象です。現在対応しているチェーンは、Etherum、Binance Smart Chain、Polygonの3種類となっています。Arbitrum、Avalanche、Fantom、Moonbeamには今後対応予定となっています。
②ローンチパッド
提携するゲームやプロジェクトの限定アイテムを先行して入手する機会になります。
③Forge
Forgeのサービス内容は、包括的なNFTミンティングソリューションになります。一般ユーザー及びプロジェクトがNFTをミントする環境を整えており、APIを使用することによりコーディング不要でNFTをミントすることが可能になっています。
UI / UXの検証
①公式サイトにアクセスしてウォレットを接続します
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②自分のウォレット内のNFTを確認する
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③保有しているNFTを出品する
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NFTの情報(Attributes)などを確認できますが、とても見やすいです。
④Approve & Sign
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⑤出品する
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この子はデコボコしているので強気の5BNBに設定しておきました。
以上でNFTの出品作業は終わりです。ゴチャゴチャしていないので、スムーズに行えました。個人的にOpenSeaのUIよりRaribleの方が好きだったのですが、LootexもRarible同等以上に使いやすいように感じました。
Lootexの今後の展開について
トークンの発行
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Lootexプラットフォームの独自トークンとして、$LOOTを発行することが決定しています。$LOOTの具体的なユーティリティーは以下のように設定されています。
・Lootexのガバナンスに参加
・ステーキング
・ステーキングとロックをするとGP(Gamer's Power)というスコアを付与
Lootexにはローンチパッド機能があるので、GPが高いほど優先的に参加できるなどのシステムが予想されます。スコアシステムがついたNFTマケプレというのも差別化につながります。NFTセールのローンチパッドは、まだ競合が少ないので、提携するプロジェクトによっては多くのユーザーを呼び込めると思われます。
また、$LOOTのパブリックセールとしてHuobi Primelistでのトークンセールが発表されました。今回のPrimelistは7日連続で開催され、その第1弾としてLootexが抜擢されています。
詳細はこちら:Huobi Primelist
今後追加予定の機能
LootexはGameFiに特化していくという差別化ポイントを作っていくことになるでしょう。まずは、ゲームギルドがゲームアセットを販売できる独自ストアを作れるようにします。そうすることでギルド内限定アイテムであったりギルドのユニフォームといったものを販売し、よりゲーム内コミュニティとして成長していくことが可能になると考えられます。またユーザー間でクリプトを担保にしてアセットの貸し出しなどが可能になる予定もあり、Axieのスカラーシップ制度のように自分のアセットを貸し出すことで利益が得られるようになります。
その他に次の機能の追加も予定されています。
Lootmap:ゲームアセット専用に設計された特別な取引インターフェース
Lootpedia:ゲームコミュニティによるゲームガイド(攻略本!?)
Lootswap:アイテムの交換とクロスチェーンでの支払い
まとめ
Lootexは多くあるNFTマーケットプレイスの中で、GameFiに特化するという独自性を見出しました。2021年下半期よりGameFiブームに多くのプロジェクトがトークンローンチをしているのみで、NFTリリースとゲームローンチを控えている状態です。今後それらのプロジェクトとLootexがどのようなタイミングで絡み合っていくかでも、今後の成長はスピードは変わってくるように思います。またAkatsukiが出資しているので、日本の作品やプロジェクトとのコラボレーションにも期待したいです。
執筆者:ビニール
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