メタ認知とは?
“メタ認知力”は、生まれつき、誰にでも備わっている能力なのですが、
それは、年齢とともに、脳の成長や経験、環境などによって少しずつ発達してきます。
例えば、オギャーと生まれて、“7歳”くらいまでの子供は、
自分が頭に描いたものを他人も同じように描いており、
自分が考えたり、感じたりしていることは、
他人も同じように考えたり、感じていると思いこんでいます。
こういった自己中心的な思考を『自己中心性』と言うわけですね。
しかし、少しずつ脳の成長とともに、さまざまな経験を重ねてくると、
自分が考えたり、感じたりしているものとは必ずしも同じではない、、、
という事が少しずつ理解できるようになってきて、
他人の視点にたって、“客観的”にものごとを捉えられるようになってきます。
その年齢が、だいたい“7~11歳頃”からで、
それまでの「自己中心的な思考」から脱して成長するプロセスを
心理用語では「脱中心化」と言います。
つまり、この時期あたりの年齢から、
人の【メタ認知力】が発達してくるわけなんですね。
このメタ認知力が発達してくることで、他人のことを気遣ったり、
心配したりといった配慮ができるようになってくるわけです。
しかし、この【メタ認知力】にも差がありますため、
いつくになっても、『自己中心性』が抜け切れていない人が少なくありません。
そういう人を、いわゆる「空気が読めていない」とか「自己中」と言うわけです。
当然ですが、もはや子供でもない、いい大人が「自己中」ですと
さまざまな“コミュニケーション”活動に問題が出てきますよね。
友達ができなかったり、会社の人間関係が築けなかったり、
恋愛が上手にできなかったり、、、
いわゆる、『ストーカー』になってしまう人というのは、
【メタ認知力】がうまく働いておらず、“一方的”な思考しかできない人が
陥ってしまうわけです。
今、このブログを読んで、ドキッとした方は、むしろ安心して下さい。
ドキッとすること自体、【メタ認知力】がちゃんと働いている証拠です。
また、【メタ認知力】はトレーニングによってアップすることも可能です。
【メタ認知力】を高めるための第一歩は、まず【メタ認知】を意識すること。
つまり、自分の中に“もう一人の自分”がいることを
普段から少しだけ意識して生活を送ってみて下さい。
それだけで、グッと【メタ認知力】がアップしてきますよ・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?