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『♡』


ぼくが歩いている砂漠のどこか
遠い砂丘か
どこか波打ちぎわの砂浜に
うずもれた岩がある

上を向いてね
ぼくの顔とそっくりの

岩をかくしている砂を
風が、波が
少しずつどこかへ運んでいく

自分にそっくりのその顔面岩が
すっかりあらわになったら

それはそのまま
ぼくの墓になるのさ

まだ時間はあるのかな
砂がぜんぶなくなるまで

それはもうすぐかもしれないけど
だからせめて

自分のあしもとの砂に
歩いたあとに残るように

描いていくのさ

ハートのマークをね

(^_^:


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