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「賽の河原も令和だからさ」 あらすじ

「この令和に石積み作業ゲーって、時代遅れじゃないですか」
あの世とこの世の境界線『賽の河原』で働く鬼瓦は、石を積んでいる少年に「鬼さんが僕の積んだ石を破壊してくれるおかげで、リセマラの手間が省けてます」と嬉しそうに言われて衝撃を受ける。
「閻魔部長。そろそろ我々も、価値観をアップデートせねばなりません」
社内プレゼンで優勝した鬼瓦は『食われたら本当に鬼になってしまう鬼ごっこ Demon Game』を賽の河原に導入するが、リセマラ少年にはほとんど効果がなく――
「少年、ここは賽の河原と呼ばれる所だ。君の親は今も現世で嘆き苦しんでいる。親より先に死んだ大罪――その罪を償うためこの場は存在する」


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