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Ubuntu 20.04 LTSからUbuntu 22.04 LTSに強制アップグレードを行う方法

1. Ubuntu 22.04 LTSが公開されました


世界的に人気があるLinuxディストリビューション「Ubuntu」の最新長期サポート版である「Ubuntu 22.04 LTS」が2022年4月21日に公開されました。

Ubuntuは、Linuxディストリビューションの中でも扱い易いのが特徴で、フルインストールやLive USBでOSとして活用出来ます。Synapticパッケージマネージャーなどのアプリ管理ソフトを使えば、GIMP・Blender・Steam・OBS・Shotcut・Google Chrome・Firefox・VLCなどマルチプラットフォームで人気の高いソフトをインストールする事が可能です。

公式サイトからISOをダウンロードして、Unetbootinなどのインストールメディア作成ソフトを使ったり、光メディアに焼き込んだりして、インストーラー兼Liveメディアを作ります。その後、フルインストールしていくのが一番使い易い方法です。

2.アップグレードするには公式のアップグレードツールが用意されている


既に既存のバージョンのUbuntuを使っている場合は、専用のアップグレードツールを使ってアップグレードを行う事も出来ます。LTS版の場合、1番目のポイントリリースでアップグレードツールが付属するのが慣例となっています。

3.強制アップグレードの方法


今回のUbuntu 22.04 LTSのポイントリリースであるUbuntu 22.04.1 LTSの公開予定日は、2022年8月4日です。それまでは、公式的にはUbuntu 20.04 LTSからUbuntu 22.04 LTSにアップグレードをする事が出来ません。

しかし、実際にはUbuntu 20.04 LTSからUbuntu 22.04 LTSへアップグレードする方法はあります。
/etc/apt/sources.listに記載されているPPAのfocalの部分をjammyにして、端末から以下のコマンドでアップグレードしていきます。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

これで、強引にUbuntu 20.04 LTSからUbuntu 22.04 LTSにアップグレード出来ます。
この方法は、比較的有名ですが、依存関係で自動的に削除されるアプリが結構あるので注意が必要です。削除された場合は、jammyのリポジトリから該当するアプリをインストールしていけば良いです。
この方法は、今まで使ってきた設定を引き継ぐ事ができ、システムに残っていれば、jammyで削除されたアプリを使える事もあります。


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