【cEDH】エルドレインの森 レビュー
数々の伝説を生み出したエルドレインの新作レビュー。全文無料公開。
新メカニズム、特に役割・トークンはテキスト欄に記載がなければ初見ではなにもわからないため、参考用に公式のリンクを貼っておく。
白
《人狐のボディガード》
属性を盛りに盛った瞬速クリーチャー。白らしく追放するため、肉を持った一時的な除去として優秀。自壊能力のおかげで自軍の除去対策枠として考えることもできる。狐は対象に取れないため注意。
《月揺らしの騎兵隊》
白い《孔蹄のビヒモス》っぽいクリーチャー。速攻がないため単独での殺傷能力は劣るが、飛行付与がトランプル付与よりダメージに繋がるケースもあるため問題にはならなさそう。場に出すことを考えるとビヒモスの方が優先度は高そうだが、非緑で横展開プランを取る場合はフィニッシャーになり得る。
青(なし)
黒
《鏡に願いを》
レガシー界で話題になっているサーチ。サーチするだけでは弱いため、協約コストを払うことを前提として運用が必要。コストとしてはマナファクトが最も身近だろうが、打ち消された後の展開も考慮するとなるべくトークンを生け贄としたい。
黒が濃い点は儀式系である程度カバーできるが、普通に唱えることも考慮すると4色以上の統率者での運用は厳しいかもしれない。サーチしたカードは追放領域から唱えることになるため《ドラニスの判事》には要注意。
赤(なし)
緑
《王のもてなし》
自軍のクリーチャー1体に呪禁を付与する……だけでなく王族オーラがくっつく。ターンを跨いでも除去耐性が残る点が画期的。これによって後続のターンを意識した運用も可能なデザインになっている。クリーチャー統率者がそのままコンボパーツになる場合は特に強く運用できるだろう。
《開花の亀》
実用的なコンボは今のところなさそうだが、可能性を感じる亀。色が少ない統率者であれば多色相手に《解体爆破場》を擦り続けるだけでも動きとして悪くないかもしれない。
多色
《フェイの血筋のケラン》/《生まれつきの加護》
オーラ/装備サーチに肉が付いた物語。非黒であるトラアキリ/トラブルがクリーチャーサーチだけで即時換装コンボのパーツを揃えられるようになった(《月恵みのクレリック》はラグがあるためコンボパーツのサーチには向いていない)。ケラン自身もライフを詰めるアキリ/ブルースタールとの相性は悪くない。
《勇敢な追跡者、ルビー》
MV2のマナ加速。速攻が付いている点が他のMV2マナクリとは異なる。が、単純にクリプト・ソルリンから出せるMV2のマナロックの方が通常運用は強そう。ヌルロ・アウフデッキで検討の余地ありか。
《慈愛の王、タリオン》
馴染みのない能力を持ったフェアリー。MVだけでなく、クリーチャーのP/Tにも反応するため見た目以上にカードを引けるかもしれない(令和のカードだが強制ドロー)。2点ダメージのおかげで0宣言で置いておくと《むかつき》からのブリーチコンボが繋がらなくなるケースが意外と出てくるかもしれない(0は宣言不可)。ブロック耐性もあるのでトラティムあたりで試してみたい。
《戦争の世継ぎ、ローアン》
コスト踏み倒しローアン。召喚酔いが気になるところではあるが、統率者として活躍できるかもしれない。友人のM氏がテスト運用時にクリプトで3点を食らう度に喜ぶ姿が脳裏に焼き付いている。
《神出鬼没のカワウソ》/《木立ちの報奨》
レビュー2枚目の物語。攻撃の通りが悪くなりがちなトラティムで突破力を付与すると同時に、ブロック耐性持ちのクリーチャーとして唱えられるため可能性を感じる。本体がMV1と軽いためレインジャー長からのサーチが可能。果敢のおかげでオークから矢が飛んできても多少は耐えられるかもしれない。
無色
《アガサの魂の大釜》
墓地対策兼コンボ色の強いユーティリティ。グリストと合わせた無限コンボが話題。単純な墓地対策としては一度に1枚しか追放できないためイマイチ。そのため、採用するのであればユーティリティ面を活かしたい。
土地(なし)
最後に
色さえ合っていれば採用される強カードはなさそうだが、プランが噛み合う場合はしっかりと補強できる器用なカードが多い印象。これは今後の調整が楽しくなりそうだ。
執筆中に飲んでいるコーヒー代に充てさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。