一は全、全は一

この言葉にピンと来た人は同じ世代かもしれない。
今日は調香の勉強をする中で気づいたこと。
調香師が見たら鼻で笑うかもしれないけど…w

唐突だけど香水がどれ程の香料で出来ているかご存知でしょうか。
5とか10?それとも100とか200?
どちらも正解です。
けれども、いくつ使ったっていいんだーって単純な話ではありません。

例えば皆さんご存知いい香りがするバラ。
バラの香りの成分は400とも500とも言われます。
つまりバラの天然香料であるエッセンシャルオイルはそれ1つで数多の香料を調香し組み合わせた事と同じなわけです。

香りの成分が多ければいいと言うわけではありませんが、沢山の香料を使ってでも再現が難しい香りがエッセンシャルオイルにはあり、それを数種組み合わせるだけでも非常に多くの成分を含んだ香水が出来上がります。

と、ここで面白い事がおこります。
上記の香水には多種の成分がありますが、調べて見るとその中で代表的な香りの成分と言うのが出てくる事があります。

例えば…成分をアルファベットに置き換えて以下の3つの香料を調香したとします。

香料①ABCDEI
香料②ACFG
香料③AHIJ

ものすごくざっくりな話だけど、この3種の香料で調香した香水はAの成分が多く、次いでBとIが多いとわかります。なのでA〜Jで10種の成分のあるこの香水も、本当はAの成分を求めていた。かもしれません。
はたまた、このなかのJと言う成分が隠し味のように微量でもいい働きをしていたのかもしれません。

一つの天然香料が多くの成分を含み
多くの成分が一つの香りに収束する

そんな事が起こりうる面白い世界なのです。





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