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【歌詞全文】「ギラギラ星へ」のおはなし

おはてんちゃんです!てんていです!

歌詞の全文と共に、
ひたすら自分の曲について話す趣旨のnoteです。

昨日「コミュ障VRChatter」の歌詞&解説を投稿したところ、好評の声を個人的にいただいたので続きをやってみようと思います。


2回目は「好きな人はむっちゃ好き」の代表格!

「ギラギラ星へ」になります。

是非ともお付き合いください。


歌詞全文

なにかをしなくちゃ
そんな思いに駆られて

なにかをするけど
なにもできなくて

TLには
とかくすげーやべー奴らが

息苦しいまま
時間重ねて紫

「何者にもならなくて良いんだよ」

そんな言葉なんていらないよ
ボクが転んで、もがいて、泣いたって、
その先を進むアナタ

ギラギラ星は 今日も
滲む空で輝いて

VRの世界でも
見つからないボクの在り方

ギラギラ星よ どうか
「そっち側へ」行けないか

どうしようもない気持ちで
雨は降れど 虹は出ない

誰もいない日陰道で
ぽつり ぽつり つぶやいた

嗚呼

「しあわせになりたいな」

解説&思い出


この曲は僕が根本的に抱える

「嫉妬心」
「焦燥感」
「何者かになりたい欲求」

これらを出来るだけ"あっけらかん"と描く事を目的として作った曲です。

曲調こそメジャーのキーで穏やか目ですが、
「一番、残酷で救われない事」をテーマにしています。


曲自体は割と早めに出来ていたのですが、
作詞にはとにかく苦心しました。

初期案はより「何者かになりたい欲」と「どうしたら良いか分からんが幸せになりたい」という気持ちを全面に押し出した、

「ちやほやされたいな」という名前の楽曲でした。

以下がそのバージョンの歌詞です。
(最後以外ほぼ同じメロディだと思って読んでみてね)

「なにかをしなくちゃ」
そんな思いに駆られて

なにかをするけど
なにもできなくて

TLには
とかくすげーやべーやつらが

息が苦しいな
それでも世界はまわる

「何者にもならなくても良いんだよ」
そんな言葉なんていらないよ

だってそう言うあなたは眩しくて
とても妬ましいんだもん

有名になりたいな
漫画に載りたいな

VRの世界でも
見つからない僕の在り方

「推し」って言われたいな
ラジオにも出たいな

とどのつまり まるっとひとこと
「ちやほやされたいな」
「ちやほやされたいな」
ってか
「しあわせになりたいな」

「歌詞がキモい!!」


それがマネージャーのカイオウさんの第一声でした。

「ぶち殺したい…」

そういう気持ちをグッと抑え込んで、ぶいちゃのフレンドさん達にも何人か聞いてもらいます。

「悪くはないけど、カイオウさんの気持ちも分からんでもない」

という声が多くあがります。

「ぐぬぬ…」

そこはスッと受け入れて書き直します。

それからも2、3度カイオウさんとの(一方的な)殺意のラリーを交わし、脳みそを雑巾絞りしながら仕上げたのが皆さんの知っている「ギラギラ星へ」の歌詞になります。

「てんていの曲」というと

「Unityわからん」
「アバター買ったんか」
「キミはだいぶサキュバス」

がよく挙がってくるのですが、

「ギラギラ星へ」は根強いファンがいる印象の曲です。

「一番好き」
「あの曲に救われた」

という言葉を一番いただいてる曲かも知れません。

VRChatという、

「やべぇ奴ら」も「中々上手くいかない人達」も一緒の箱に横並びでいる様な世界だからこそ、

この曲の歌詞に共感してくださる方は多いのかもしれません。


輝いてる人達が眩しくて、
自分もそうなりたいから一歩を踏み出す。

そんな「不足感」から始まった旅は、
どこまで行っても、

先を行く人の遥か遠くの背中に胃を痛め、
後ろから追い上げてくる人の影に怯える

そういう道程を歩みます。

もしこれを読んでるあなたが

「てんていだってギラギラ星側の人だろう」

と思ってくれているのなら、
それが僕の抱えている現実だと知って下さい。

だったら、悟って競争から降りれば良いのか。

あんまりそんな話でもない気はしてしまいます。
やる前から悟ってられたら確かにスマートかも知れません。

でも、憧れや嫉妬というのは、
合理性と真逆のエゴに宿るものです。

「そっちは茨の道だし、あんまり期待も持てないよ?」

って言われたところで、
気持ちを抑え込めるもんでしょうか。
少なくとも僕はそんな器用な人ではなかったです。

ギラギラとした星に手を伸ばし、
上手くいかなくて、
どうにもならなくなって、

絶望して、焦って、無力感に苛まれて、

そんな痛みを自分で抱えたからこそ、
先駆者の悟りの言葉は意味を成すのだと僕は思います。

そんなままならない旅路のお供として、
この曲を聴いていて欲しい。

僕はそう願っています。

正式名称は「ギラギラ星"へ"」ですが、

「ギラギラ星」の方が語感が良いし、
皆んながそう話してるのを見て、

「もうしれっと曲名変えても良いのでは…?」

とか思っている「ギラギラ星へ」でした!


ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
てんていでした!

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