見出し画像

2021.5.15 渋谷REX 強行突破撃

◆強行突破撃
1.The Psalms and Lamentations/凛-the end of corruption world-
2.小夜時雨/Syndrome
3.NEO ARK/Phantasmagoria
4.Foolish/凛-the end of corruption world-

画像1

この日のゲスト、強行突破撃。
彼らのステージが観たくて会場に足を運んだ所が大きかったりする。
それはKISAKI氏を中心にex.ヴィドールのアヤノ氏、ex.Black Gene For the Next Sceneのice氏、ex.bis、現AMBEEKのつかさ氏、ex.アヴァンチックのHyu-ga氏と、何度もそれぞれのステージを拝見し、実力の裏付けがあるメンバーが集まったバンドだからだ。
しかもそれがこの日の為の一日限定とあれば、観ない手はない。
更にどうしても記憶にも記録にも残したくなり、図々しくも強行突破撃の代表であるKISAKI氏に頼み込んで写真撮影もさせてもらったのだ。思い入れも多い楽曲達なのでしっかりと記載させていただくことにする。

Hyu-ga氏のドラムソロからステージが始まったのだが、もうすでにこの時点で音圧が違う。
そこにアヤノ氏のギターが重なり、つかさ氏のギターが重なり、KISAKI氏のベースが重なり、最後にice氏の「本気でかかってこい、いいか!」の叫び声が重なる。
一曲目は凛の「The Psalms and Lamentations」。
この腹にズシンと響くベースの音、そしてテクニカルなアヤノ氏のギター、それを支えるつかさ氏のきめ細やかなプレイ、そしてどこまでもパワフルなHyu-ga氏のドラム。
そんな音の中で眼光鋭いice氏に煽られるとこんな状況でも頭を振り乱し、大声で応えたくなってしまう。
凛の楽曲は活動当時、この渋谷REXでも演奏されていた曲達。耽美で様式美に取り憑かれているのに、煌びやかさを感じる楽曲。渋谷REXの派手な照明が最もよく似合うバンドなんじゃないか、とさえ思わせてくれる。

画像2

続く曲のイントロでひどく鳥肌が立った。
何故なら、始まったのは自分の青春を彩ってくれた一曲である、Syndromeの「小夜時雨」だったのだ。
KISAKI氏を中心にそれぞれの経歴もバラバラなメンバーによるゲストバンドということで、楽曲はKISAKI氏に馴染みのあるものなのか…と予想はしていたが、まさかの「小夜時雨」の登場に心臓が早くなったのを覚えている。後から伺ったのだが、この「小夜時雨」はice氏の熱望により実現したとのことだった。
ヴィジュアル史に残る名曲を演奏する彼らは正に"風格"そのもの。歓声は上げられないが、仮に声が上がっていたとしてもそれをかき消すほどの爆音。そんな瞬間に、終始胸が熱くなりっぱなしだった。

続いては幻想的な雰囲気にアグレッシブなライブならではのノリと激しさを織り交ぜた音を産み出したことに感動したあの頃を思い出させてくれる、Phantasmagoriaの「NEO ARK」。煽りにデスボイスも織り交ぜオリジナリティーを出すice氏の歌唱力に感銘を受けながらも、この曲がまたこうして生で聴けることの嬉しさに浸っていた。いや、浸っていたといったら嘘だ。身体が勝手に揺れていた。普段のように激しい逆ダイブを見ることはできなかったが、ファンの人々がその場で思い思いに暴れる姿を見て、自分の身体も自然に反応してしまっていた。何度も繰り返される煽り曲という概念も今はヴィジュアルシーンで少なくなってしまったが、こうやってまた体験をしてしまうと、どうしてもライブの生の体験は文字通り何にも変え難い、という想いが強くなってしまう。

画像3

ラストは再び凛より「Foolish」。
改めてこうして歴代の曲を聴いていると、ヴィジュアル系としての様式美を守りながらもライブを味わっているという実感を与えてくれる展開をしっかりと踏襲していると思わされる。改めてKISAKI氏の才能や先見の明というものを感じざるをえなかった。
途中からはピサロ、いや、敢えてSivaと書かせてもらおう。SivaのVo.カイリ氏も乱入し、ツインボーカルでフロアーを煽り倒す。バンドが多数所属するイベントらではの楽しさ。それを教えてくれたのは、あの頃のUNDER CODE PRODUCTIONだったりもしたものだ。そんな楽しさも一緒に味わうことができた時間だった。
結論から言うと、足を運んで大正解だった。これが自分の求めていたヴィジュアル系の対バンイベントの正しい形だった。改めて、そんな想いを抱き、ますますまたこれまで通りライブを見ることができる日が来ることに想いを馳せることにする。

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?