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メタバースで教育格差がなくなる?ザッカーバーグの狙いを推測してみると【VRの話をしよう】

こんにちは、newtraceの柴原です。

このnoteではVRにまつわるさまざまなトレンド、バズワードなどを現場視点から読み解いていきたいと思います。VRをビジネスに活かしたいけど何から手をつけたらいいかわからない…といった方に読んでいただけると、お役に立てるのではないかと考えています。

さて今回は「メタバース」について。昨年10月、マーク・ザッカーバーグ氏がFacebookという社名を「メタ」に変えてまで開発強化に本腰を入れ始めたこともあり、大きな話題となりました。良くも悪くもバズワードのようになっていますよね。

さて、なぜいま改めてメタバースなのか。

いろいろな見解がありますが、私は「すべてのタイミングが整ったから」と考えています。

実はメタバース的なものは以前からありました。もともとはSF発祥の概念なのですが、少し前には「セカンドライフ」が盛り上がりましたし、直近では「あつ森」や「フォートナイト」といったゲームの世界がまさにそれ。

ゲーム上でコミュニケーションしたり、装備を売ったり買ったり。ゴールを目指すというより集まって遊ぶとか、成長させていく点などが従来のゲームと大きく異なっていました。

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この流れの中に企業を巻き込んだ「VR Chat」が登場し、ビジネスユースの可能性が一気に広がりました。バーチャルマーケットの来場者数100万人超えはインパクト大きかったですよね。

さらにハード面では通信回線が昔と比べて格段の進歩をしています。同時接続数も飛躍的に伸びていますし、携帯端末で見れることも現代においてはマストな条件でしょう。

そしてダメ押しとして、人々がBtoBでもオンラインで商談できる感覚を身に着けたこと。これはコロナ禍という外的要因ではありますが、まちがいなく今回のメタバース隆盛への推進力になっていると思います。

こんなふうにメタバースの盛り上がりはどこか一社が一方的に仕掛けて生まれたものではなく、仮想空間での臨場感あふれる暮らしに必要な細かいピースが絶妙なタイミングで揃ったことにあると考えられます。

UI・UXがものすごく重要なわけ

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よくメタバースもセカンドライフと同じでいずれ廃れていくのでは?なんて声も聞かれます。でも私は決してそんなことはないと思っています。

その鍵を握るのがUI・UXです。

結局、どこまで現実を仮想空間に持っていけるかという話ですから、CGのクオリティは臨場感を大きく左右します。セカンドライフのときはそこが残念ながら上がらなかった。ゆえに廃れてしまったのだと思います。

いまは回線速度も上がりましたし、当時とは比べ物にならないディテールまで表現できるようになっています。

そういう意味ではゲーム会社は一日の長がありますね。UXの作り方に長けていますから。やはりバーチャルならではの動きというものがあります。現実とは異なる動作や目線が確実に存在するんです。

そしてどこまで操作性を良くすることができるか。動きやすさは居心地の良さ同様にユーザーの滞在率を大きく左右します。UI・UXを制する者はバーチャルを制すると言っても過言ではないでしょう。
UI・UXの重要性についてのより深い考察については、またnoteにしたいと思っています。


プラットフォームには思想が必要

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ただ、制するといっても、メタバースの世界では最大手一社が覇権を握ってあとのプレイヤーは存在感ゼロ、みたいなことにはなりません。

そもそもメタバースのプラットフォームを創るのは国を創るのと同じ。たくさんある国の中で居心地のいい場所に人は集まるものですし、規模が大きければいいかというとそういう問題でもありません。

資本とか、規模とか、そういう問題よりも重要なのが、思想なんです。国には思想が必要。どういう国を目指しているのか。思想と文化が何より大切だと考えています。

それが好きか、嫌いかで選ばれる。正しいか間違っているかではなく、好きか嫌いか。ユーザーはきっと「いいとこどり」をするようになると思います。

たとえばメタがやっているVR空間のこの教育が好き、だけどメタのプラットフォームとは別の場所にそこにしかないものがあるから滞在はこっちで、みたいな動きですね。

そして、これこそがバーチャルのいいところじゃないかと私は思います。距離と時間を縮めるという、唯一無二の魅力です。


ザッカーバーグがまなざしを向けるもの

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なぜいま、社名を変えてまでマーク・ザッカーバーグはメタバースに取り組むのか。私は、ザッカーバーグ氏は将来的に教育に力を入れたいというのが一つの理由としてあるのではないか、と想像しています。

教育をまともに受けられないような場所にいる子どもたち。恵まれない環境で学ぶ機会が与えられない子どもたち。世界中あちこちに存在する教育の地域格差をなくしていきたい。それがザッカーバーグ氏の想いではないか。

そもそもFacebookは世界をよりオープンにしてつなげるというミッションのもとビジネスを展開していました。根本にインターネットによって救われる人がたくさんいる、という考え方があったと思います。

教育とバーチャルの相性は抜群です。勉強はテキストやマニュアルと同等か、もしくはそれ以上に動画が向いています。しかし動画よりもバーチャルのほうがさらに優れている。なぜなら体験できるからです。体験にまさる教育はありませんからね。

ザッカーバーグ氏が目指していると私が推測する、教育格差をなくすこと。このテーマは私自身も非常に興味関心あります。すぐには実現不可能かもしれませんが、今後も注意深く見ていきたいものです。

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