ラブレターをもっと書きたい

前回の記事で弊社ディレクターが多く登場し、全体MTGで

あれはもうラブレターでしょ!

と、突っ込まれました。

嬉しいですね。

ラブレターって素敵な単語ですよね。

日々の感謝を伝える文章、他者の長所を称える文章を本日は『ラブレター』という名称で進めてみたいと思います。

私は昔からラブレター書き癖があるため記念すべき4投稿目はラブレターについて記載します。

# 登場人物

エンジニア: 灰野さん
デザイナ: かんてん
ディレクタ: はるか

# 結論

一枚でも多くのラブレターを書きたい。
そのために他者の長所について1回でも多く驚きたい。

# 背景

過去に以下のことに気が付いたことがあります。

* 失敗の背景には、ラブレターが不足している
* 成功の背景にはラブレターが充足している

# 用語整理

ラブレター: 感謝を伝える文章、他者の長所を称える文章
好き: 個々の能力への尊敬と感謝を持っている状態
本番環境: 社会
ステージング環境: 検証環境で、本番さながらのリハーサル

# 前提

尊敬や感謝を愛や好きなどの言葉に置き換えると、公私混同の香りが漂います。

あなたは仕事とプライベート、公私混同していますか?

この問いに対して、「はい」と答えるようにしています。

聞かれる時点で相手も「はい」を期待しているでしょうし、説明にも時間を要するのでこれが簡潔なベストアンサーだと思います。

趣味を仕事にしている私はいずれにしても公私混同をしています。

後ほど触れますが、真面目なことを真面目に取り組む結果は、良くても2位です。

仲間への愛情があってこそ一緒に働けます。

こと私においては大学のサークルも社会もほとんど同じです。()

# ラブレターを書くすゝめ

ここでの意味のラブレターは私は社内の仲間達には何度だって何通だって送れます。

議論の直後であっても送れるでしょうし、きっと激しい議論の最中でも送れるでしょう。

むしろ、それをする自信がなくなったときはその環境は去りどきです。

感嘆や感謝は相手に伝えざるを得ません。

ラブレターの骨組みはいつも同じです。

「あなたは素晴らしい能力を持っている。一緒に働けて嬉しいし楽しい。この楽しさは私の成果をさらに良いものにしてくれる。ありがとう。」

逆に言えば、この感情が満たされたときに体が自然と書き始めています。

仲間の良い部分を知れば知るほど、同じ環境で働いていて誇らしいです。

これは私なりの仕事を楽しむ上での仕事術の一つかも知れません。

何かのご縁でこの記事に足跡を残してくださった方、一緒にラブレターをじゃんじゃん書いていきませんか。

# 仕事を楽しみたいなら愛情一本

常に公言できます、私は社内仲間達が明らかに好きですと。
オフィスに顔を出す理由の1つは、守りたい人達についての再確認です。

「この人達の生活を護るために働こう」
というのはそれなりに強いモチベーションです。

私は人に恵まれ、周囲にいくつかの嬉しい体験をさせてもらっただけですが
「組織力の秘訣はなんですか?」
と聞かれることがあります。

回答はいつもシンプルに「愛情一本」です。
(企業秘密も守れる、我ながら良い回答です)

シンプルですが、最も強いです。

# 反対意見の人にもラブレター

私のこの考え方を否定される場合もあります。

そこで「ありがとう」と言えば済むことです。

あまりに攻撃的でしつこかったり、マウンティングが目的なようでしたら相手しないか、最終手段として「では、あなたと私のこれまでの実際の成果と経歴を箇条書きにして比較させてください。」と切り替えます。

もちろん、そんなことになる前に「貴重な意見ありがとう!考え方の違いについてぜひ勉強させてください。」で済む話です。

例えば、この記事の冒頭で記載した

私においては大学のサークルも社会もほとんど変わりません。

という箇所は、攻撃されやすい一行です。

私にとってのサークルは組織としてNo.1を目指す場所でした。

いわば、ステージング環境です。

練習は本番のように行い、本番は練習のように行うことを心掛けてきたため、私にとっては会社もサークルもなんら変わらないのは事実です。

学校行事やサークル活動に真剣に取り組んできた仲間がその後の仕事や事業で成功していない姿はほとんど見ていません。

なので、この投稿に反対意見の人にも「一緒に遊ぼうよ」とラブレターを送りたいくらいです。

# ラブレターの効果とは?

まず、感謝も尊敬も伝える瞬間はとても楽しいです。
ラブレターの多い組織は所属していても楽しいです。
それに尽きます。

楽しい楽しい言ってると能天気に感じるでしょうか。

お金で物を測るタイプの人にはこの書き方では伝わらないかも知れませんが。。
それでもお構いなしに私はあくまでも楽しさ重視です。

一生のうちで仕事をする時間は長いです。

楽しく働きたくないですか?私は楽しく働きたいです。

仲間の長所や武器を日々発見し、知見を得る日々は楽しいです。
各々の長所を探せば短所もありますが、短所などは問題ではなく、たかが課題です。

把握さえしておけば、いくらでもフォローできます。

「夕方に○○でつまづくんでしょ?その時に読んで。」と予め転ばぬ先の杖を用意しておく程度にしておき、長所を活かせる場面を多く作る方が私は明らかに楽しいです。

仲間がその特性を自覚し、活かし、存分に活躍している姿は最高にかっこいいでし、見ていてワクワクします。

# ラブレターを書きやすい人とは?

ラブレターを書くというとどこか恥ずかしさもあるかと思います。

書ける目線を持ってしまえば当たり前のように書けるようになるでしょう。

私の場合は多くの能力について一般のレベルより低い自覚があります。

そのおかげか、本人も気が付いていないような他人の長所を発見するのが得意です。

自分自身と比較してしまえば周囲のほとんどが感動の対象

これは私がこれまでの人生で感じてきたことです。

仮に私が物事全般において、人より優れている人間だったとしたら、他人の悪い部分を発見するのが得意だったかもしれません。

その点では基本スペックを低めにしてくれた神様に感謝です。笑

この投稿を読んでくださっている方々は十中八九、私より全方位において能力が優れている方々のはずです。

なのできっと、私ほど他者に対して『凄い!』と感じる場面は少ないでしょう。(自信ありますよ、その点では)

逆に私と同様に劣等感のある人は書きやすいと思います。
そうした人が越えるべき壁は「私なんかが送ったって...なんだか偉そうだし気が引ける..」という感覚だけです。(ソースは私)

次に、「日頃、他者の何気ない部分について感動することが少ないわぁ」という方向けにラブレターを書く目線を養う私独自の遊びを紹介します。

# 小学生の目線になってみる

この章はほぼ余談です。

私の家から職場までは90分ほどで、通勤の前半は1日のシミュレーションをし、後半は自由に思考を楽しむ時間です。

自分自身「なんだか今日は気が大きなぁ。用心用心...」と感じる日などはオフィスの手前ほどの距離から、小学生の感覚に戻ってみます。

オフィスに入ると見慣れているオフィスが大人だらけの恐ろしい空間に様変わりします。笑

その光景は大人達がじっと座ってPCに向き合っているだけでも、物凄いものを見た感覚になります。
(さすが大人や...ゆーて。)

私が他者について「凄いなぁ〜。」と感心していると、
「中西さんもできるじゃないですか。」
「中西さんも知ってるじゃないですか。」
etc...と言ってもらえることがあります。

しかし、私が出来る/知っているetc..とは無関係です。
私が既に知っていることでも、それを知見として共有しようとしてくれたことは素晴らしいです。

なにせ小学生ですから。

小さな遊びですが、目に見える光景のほとんどが新鮮になるのでオススメです。

# くらえー!魔貫光殺砲!

突然、ピッコロさんのような書き出し失礼します。

箸休めの項目です。

ここまで書いてきたように、ラブレターのキッカケの一つには日々の些細なことへの驚きがあります。

あなたは他者の意見に頷く時、どのようなリアクションをしますか?

うんうんとアゴを下に動かすことが多いのではないでしょうか。

私は人から言われて初めて気が付いた癖があるようです。

おでこに魔貫光殺砲をくらったようにアゴを上に向けてから

ッんっうーーーん!

となっているようです。笑

どうやらめちゃくちゃ勢いをつけたッうんうんです。
下->上->下->上と動くのが多いのに対し、私は上->下->上->下と。

良いものに触れることを『くらう』といいます。

文字通り、激しく同意するときもくらっているわけです。笑

グハァ...!!

と、くらっています。

なので、うなずく時などに最初にアゴが上に跳ね上がることが多いのはおそらく、くらっているからです。笑

くらう、とは独特の感覚かも知れませんが、これは『感嘆』や『驚き』です。

# 感嘆から感謝へ

驚き => 感謝
驚いた次の瞬間には、驚かせてくれたことへの感謝が生まれる

驚くことは感謝に繋がります。

いつかの記事でも触れたように、驚くなどの感情に刺激のあった物事は記憶に定着します。

感情が動くキッカケを与えてくれることはとてもありがたいことです。

感謝の背景には多くの場合、驚きがあるように思います。

# 感嘆と感謝をループさせる

驚き、そして感謝をすると、それが感動だったりします。

感動は『感じたままに動く』でもよいですよね。

そこで次は感動をループさせにいきます。

例えば、先日Uber Eatsにて海鮮丼を食べました。

その味に「何これ!うっま!!」と驚きました。

硬さや苦味が一切なく、色も鮮やかで驚いた私は急いで家族と友人に知らせ、店舗にも連絡をしました。

すると次にまた注文をした時には以下のような手紙が添えられていました。

画像1

驚き、感謝し、それを伝えたら返事が返っていて、次にサーモン丼を頼んだ時には隅っこに綺麗なウニを載せてくれていました。ありがたやありがたや...

毎度の載せられるメッセージに店員さんも驚き、そして、喜んでくれているのかもしれません。
2回目の手紙には『いつもありがとう』の意のメッセージが添えられていました。

感嘆と感謝と感動がループしているのを感じます。

# 言葉のために事実を導く

再現性を重んじるコンピューターサイエンスとも関わりのある私ですが、プライベートでの口癖には

1. ラッキー!
2. ついてる!

など、運に関するものが多いです。
そんな口癖のせいか、おみくじを引いても大抵は大吉を引きます。

とにかく運がいいんです。笑

ラッキーやついてる状態はいわば、『有難い』ことです。
そのため、ありがとうを言う習慣も増えます。

こうした言葉が口癖になっていると、運の方も寄ってきてくれる気がして、さらに使用回数が増えます。

ということは...もしかして...

「ありがとう」と感じる驚きを自ら探しにいっているのでは?

言葉が事実を作る、という話はいつか書きたいです。

スポーツの大会などでは優勝する前から「勝ったー!」と騒いでシミュレーションをしていました。

言葉の力、あると思います。(詳しくは今回は割愛)

# 弊社のラブレターの作家達

エンジニア: 灰野さん
デザイナ: かんてん
ディレクタ: はるか

私目線、弊社の中にもありがとうが習慣になっているメンバーが3名いるので紹介します。

エンジニアの灰野さんは、学生時代は登山に関する部活に所属していたようで、趣味は釣りです。
自然をこよなく愛しているからでしょうか、接していると森林と接しているようです。笑
性格も柔和で、オフィスに酸素を放出しています。
土が雨水を吸って川として海に放出するように、次々と知識を吸収し部下に伝え、サービスとして世に展開されています。
一緒に作業をすることも多いですが、最後に感謝の言葉が出てこなかったことはほとんどないです。

デザイナのかんてんは、ぱっと見は大人しいですが内側に熱気を持ったアツいデザイナです。
優雅に海を渡るタイタニックも水面下のボイラー室ではエンジンをフル回転させているのと同じです。
【リンク: 菅野真澄|UIデザイナー】でNoteも記載しているようですので、機会がありましたらぜひフォローをお願いします。
どれだけしょうもない雑談に巻き込んでも最後は『ありがとうございました』と締め括ります。おそらく私以上のリアルタイムありがとうの達人です。

ディレクタのはるかは、造語が許されるなら情駆動タイプのLogical Thinkerです。
私と仕事をすると方向性の摺り合わせ時点では多くの人が衝突を経験しますし、良いものを作るためにはある程度の衝突は避けられません。
繁忙期には、はるかともちょっとした衝突はありました。
直後に出てきた言葉は、「あの場面、本当に言うべきは『ありがとうございます』でした」と言われ、驚いたのは記憶に新しいです。
議論の直後に言えるのは出来事の直後に物事の振り返る習慣がなければなかなかできません。

灰野さんが森林で土タイプ、かんてんが海で水タイプだとしたら、はるかは鳥瞰図的に全体を見渡すことを好む空タイプですね。笑
個性が豊かで本当に面白い環境です。

# まとめ

これまでいくつかの企業と関わる中で、『ありがとうを送る社内アプリ』に数回出会いました。
それらの社内アプリでは(受信数はさておき)送信数No.1以外とったことがありません!と断言できるくらい私の劣等感とラブレター癖はお墨付きです。

私はまだまだ多くのラブレターを書ける場面に出会いたいので、これからもまだまだ良い驚きに敏感に進んでいきます。

偶然にもこの散文を通りかかってくださった方、一緒にラブレターを書いていきましょ。

以上が『ラブレターを書きたい』でした。

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