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似顔絵を描くのは実は簡単

 グラフィックレコーディングに似顔絵を入れる。実は賛否両論あります。本人特定できてはいけない場合があるからです。
 一方、対談などでは誰のセリフかがわかりやすくなります。また、ワークショップなどでは参加の記録とする場合は重宝がられます。
 15秒で描ける。これを売りにしていることもあり、たくさんお引き合いをもらっています。ありがたいことです。
 似顔絵を描くのは実はとても簡単です。しかしながら「苦手だ」ど思っている人は意外に多いです。グラフィックレコーダーの中でも避けている体の方も見受けられます。今回は似顔絵の描き方について述べてみますね。

方法1:相手がメガネをかけている時の方法

 描こうにほとする人がメガネをかけている。日本人にはメガネをかけている人が多いのでこの描き方は有用です。
 結論は以下を描きます。

  • メガネをカタチ通りに描く

  • 髪の毛をそのカタチのとおりに描く

  • 可能であれば顔の輪郭をそのとおりに描く

 たったこれだけです。
 似顔絵にも、①気合をいれたキメ絵、②何度も出てくる省略絵の2種類があります。特に後者はこの描き方にしています。

方法2:幾何学を用いる方法

似顔絵のロジック

 数学のチカラを借りて描きます。この方法に従えば99%の人が似顔絵を描けます。もっとも、私は15秒で終えます。このワークショップをはじめて行う場合は、最大45分は見込んでいただければと思います。
 このやり方を高速化するのは意外に簡単です。と言いますのも、私達の視覚および視覚処理は無意識、無自覚にここに述べた処理を行っているからです。

似顔絵を描く手順①:標準顔との差分=特徴を使う

  • 真正面から撮影した写真(a)を用意する(対象画像の準備)

  • 日本人の標準顔のイラストか写真(b)を用意する(標準顔の準備)

  • (b) - (a) をパーツごとに言語化(c)する(特徴の抽出)

  • (c)を本人が嫌がるであろう方向に強調(d)する(特徴の強調)

  • (b)のパーツを(d)にそって変形させる

 これだけです。ちなみにプログラマの知人に上記のやり方をお伝えしてみました。その人いわく「似顔絵を描くプログラムが作れる」と。
 ちなみに、特徴の強調にある「本人が嫌がるであろう方向」と言っているのは、目が細い、口角が下がっている、髪の毛が薄い、などです。ちなみにこの例は私の場合です。

似顔絵を描く手順②:アニメやマンガ絵にする

 この方法によって、ドラえもん、サザエさんのそれぞれにあたかもその人が出演したようなキャラクターを描くことができます。やり方は手順①と同様です。

  • 真正面から撮影した写真(a)を用意する(対象画像の準備)

  • 日本人の標準顔のイラストか写真(b)を用意する(標準顔の準備)

  • アニメやマンガの世界のヒロイン、ヒーロー顔(c)を準備する(ターゲット絵の準備)

  • (b) - (a) をパーツごとに言語化(d)する(特徴の抽出)

  • (d)を本人が嫌がるであろう方向に強調(e)する(特徴の強調)

  • (c)のパーツを(e)にそって変形させる

 サザエさんには実在の人物もしくはそのそっくりさんが登場することがあります。上記の方法ではないかもしれませんが、結果的にはこれと同じ様な捜査をしていると思われます。

実際はどうすれば良いのか

 今回は簡単な説明だけになっています。実際にはどのような手順であるかについては以下の2記事を参考にしてみてください。

似顔絵が似ていないと言われたらどうするのか

 上記のやり方をしても似ないときがあります。そういう場合は素直に諦めることにしています。
 考えられる原因は、標準顔に近い相手は苦手です。特徴が出せないということが理由になります。

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