クリティカル・シンキングの全体像
コンサルティングも仕事にしています。クリティカル・シンキング。当たり前のことなのですが改めて勉強しなおしました。
クリティカル・シンキングの全体像
問題を特定する
問題記述を行います。
問題記述には、目標、解決する問題の範囲、成功基準、直面すると考えられる制約、前提、ステークホルダー、スケジュールになります。
何となくはじめる。これが意外に後で面倒なことになります。システムでは上流工程での要件定義をしっかりやります。クリティカル・シンキングでは問題記述をしっかりやります。
解決可能なサイズに分割する
「像を食べるときはどうするのか」「一口ずつ食べる」
問題が大きいままでは先に進むことができません。ひとつひとつが解決可能なサイズに切り分けていきます。
プログラミング教育が初中等教育に導入されています。私自身は40年以上前に独学でプログラミングを学びました。他者のプログラムをそのまま打ち込む。そんなことをしていましたが、どのように分割すれば良いかをそこで学びました。
クリティカル・シンキングにおける分割もこれと同じ。得意としている人のやり方を真似る。教わるのが良さそうです。
問題を定義する
フォーカス・クエスチョン
フォーカス・クエスチョンでは、本当の問題は何か、ステークホルダーが求める目的や期限を明確にしていきます。
過去事例を参考にする
これから解こうとするものと共通な事項があるものを探します。類似な事例を参考にするということです。
新たな視点で見る
いつもと異なる視点で見てみます。問題の本質が見えてくることがあります。
因果を理解する
その問題の原因を探っていきます。
風が吹けば桶屋が儲かる。そんな言葉もあります。原因を考えていくことで問題が明確になっていきます。
解決策を思いつく
なぜなぜ分析(Five whys)
その問題を引き起こした要因を「なぜ」と問うことで暴いていく方法です。5回繰り返すと良いようです。
So What分析
理由を明確にします。「So What?」「つまり?」と問います。7回繰り返すと良いようです。
効果が高い解決策を選ぶ
80対20の法則を活用します。パレートの法則とも言われます。全体の20%が問題の80%の原因になっている。こんな偏りがあるものです。
逆に言うと全体の80%の問題に取り組んだとしても20%しか解決しない。これはムダです。
分析する
虫の目、鳥の目、魚の目。これを利用します。
虫の目とは複眼です。近づいて様々な角度から見ます。
鳥の目とは高い位置から全体を把握することを言います。
魚の眼とは流れを見る目です。時の流れを見ることを言います。
まとめ
クリティカル・シンキングは得意だという人も多いかもしれません。無自覚、無意識に行えるということは素晴らしいことです。一方、その学びを深めることができません。
他者の言葉により再勉強する。改めて学ぶ。言語化することで深めていくことも可能です。この書き込みは深い学びになりました。
参考資料
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