任せると丸投げの境界線 ― カエルンのプロマネ術
チームメンバー数十人。サブチームが10以上。ボランティアベースのプロジェクト。こんな組織のリーダーのリーダーシップのお話です。(2022/12/22 22:37 追記しました)
マイクロマネジメントを避け任せてみたものの…
リーダーになって迷うことはありませんか。自分がどこまで介入すればよいのか。
マイクロマネジメントしすぎてサブチームのやる気を削いでしまった。
これを回避しようとしてそれぞれのサブチームの独自性に任せようとした。しかしうまくいかなかった。
うまいぐあいに「任せる」。これが意外に難しいのではないでしょうか。
任せると丸投げの境界線
適切に任せる。そこに必要なのは「マイルストーンの設定」とその「進捗管理」の2つです。肝はやり方に口出ししない。任せてしまうということです。
リーダーがマネジメントできる範囲はとても小さいものです。適切に任せることなしにプロジェクトは完遂しません。
サブチームがたくさんある時。それぞれのサブチームに仕事は任せる必要があります。その際に必要様なのは各チームが自ら判断して行動すること。リーダーはやり方には口出ししません。それは任せてしまうとうまくいきます。
ではリーダーは何をするのか。それは「マイルストーンの設定」とその「進捗管理」です。
マイルストーンの設定
マイルストーン、サブゴールを設定します。どういうマイルストーンにすれば良いのか。それは、いくつかの条件を満たしたらサブゴール達成。これを定義します。
プロジェクトを進行していると、ある時期までに終わらせておかないといけないタスクがあります。それが遅れると、それ以降のタスクがうまく遂行できなくなったりします。遂行できてもその品質、内容が著しく悪くなることもあります。あるタスクの担当者がとんでもなく苦労することになることもあります。
上述の問題をできるだけ想像できることも大事です。そして、それが怒らないようにする。そのために設定するのがマイルストーンです。
進捗管理
マイルストーンを設定したら次に行うのは進捗管理です。マイルストーンでは、期日とそのタスクの完了判定の基準があります。これが守られるかどうかを確認していきます。
進捗確認の極意は完了しない、基準をクリアしない。これらの前に行うことが必要です。それもリカバリー出来る程度の余裕を持って。
プロジェクトリーダーはこれらを全て把握することは不可能でしょう。上記の観点で各チームに質問して確認します。そのタスクについてはチームに任せる。プロジェクトリーダーは進捗を確認する。役割が異なるということを意識します。
小さな失敗から学ぶ
このようなプロジェクトマネージメント。どうやって学ぶのでしょうか。
一番のオススメは経験豊富なプロジェクトリーダー経験者からそのスキル・ノウハウを盗み取ることだと思っています。また、経験者に見守ってもらいながら様々な状況での小さな失敗をすることです。
プロジェクトマネジメントの研修や書籍からも学べます。基本的にはスキルやノウハウの名前と概要を知ることができます。
しかし、状況をどう判断数か。どのスキルを活用するのか。自分の目の前の案件では具体的にどう行動するのか。それは研修や書籍からでは学びきれません。
経験者から学ぶ。これがやはり必要です。
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