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ビジュアルファシリテーションで学習効果を高める方法 - 絵と文字でビジネスを加速する方法〜ビジュアル・ファシリテーションのすべて〜(抜粋)

能力の向上を目指す。そのためには学び方を学びます。

ビジュアルファシリテーションとは、グラフィックやイラストなどの視覚的な要素を使って、人々のコミュニケーションや協働を促進する手法です³。ビジネスにおいては、利害関係者の卓越した能力を引き出すことができます⁴。また、ライブドローイングなどをカンタンに学ぶ方法があります⁵。

この記事では、ビジュアルファシリテーションを学習に活用する方法について、以下の4つのポイントに分けて解説します。

  • 経験学習とは何か?

  • 学習の5段階レベルとは何か?

  • SECIモデルとは何か?

  • ビジュアルファシリテーションで学習効果を高める方法


経験学習とは何か?

経験学習とは、実際に経験したことをもとに、その行動を振り返り、学びを得ることです⁷。人材育成やリーダーシップの強化に役立つ経験学習のモデルや実践する時のポイントを解説します。

  • 経験学習のモデル

    • コルブの学習サイクル

      • コルブの学習サイクルは、経験学習の代表的なモデルのひとつです。経験から学ぶためには、以下の4つのステップを繰り返す必要があります。

        • 具体的経験:実際に何かを体験すること。

        • 反省的観察:体験したことを客観的に観察し、感じたことや考えたことを整理すること。

        • 概念化:観察したことから一般的な原理や法則を導き出すこと。

        • 活用的実験:概念化したことをもとに、新たな行動や仮説を試すこと。

    • デューイの反省的思考

      • デューイの反省的思考は、経験学習の基礎となったモデルのひとつです。反省的思考とは、経験に対して疑問を持ち、それを解決するために論理的に考えることです。反省的思考には、以下の6つのステップがあります。

        • 問題の認識:経験において不安や疑問を感じること。

        • 問題の定義:不安や疑問の原因や内容を明確にすること。

        • 解決策の仮説:問題を解決するための可能性のある答えを考えること。

        • 推論:仮説が正しいかどうかを論理的に推測すること。

        • 実証:推論したことを実際に検証すること。

        • 結論:検証の結果から、問題の解決や学びを得ること。

  • 経験学習のポイント

    • 経験学習を効果的に行うためには、以下のポイントに注意する必要があります。

      • 経験は多様であること:同じような経験を繰り返すのではなく、異なる状況や人との経験を積むことが重要です。

      • 経験は挑戦的であること:自分の能力や知識を超える経験に挑戦することで、新たな学びが生まれます。

      • 経験は反省すること:経験したことをただ受け入れるのではなく、自分の感情や思考を振り返り、分析することが必要です。

      • 経験は共有すること:経験したことを他者と共有することで、自分の視点を広げたり、フィードバックを得たりすることができます。

学習の5段階レベルとは何か?

学習の5段階レベルとは、学習には5つのレベルがあり、それぞれに応じた学習方法があるという考え方です¹⁷。学習の5段階レベルとその特徴を以下に示します。

  • レベル1:無意識無能(知らないしできない)

    • あなたはあることに関して何も知らず、知らないということさえも知らない状態です。

    • このレベルでは、自分が何を学ぶべきかも分からないので、学習の動機が低く、学習効果も低いです。

    • このレベルを脱するためには、自分の無知に気づき、学ぶべきことを明確にすることが必要です。

  • レベル2:有意識無能(知っているができない)

    • あなたはあることに関して知識を得ましたが、それを実践することはできない状態です。

    • このレベルでは、自分が何を学んだかは分かっているので、学習の動機は高まりますが、学習効果はまだ低いです。

    • このレベルを脱するためには、知識を応用するための練習やフィードバックを受けることが必要です。

  • レベル3:有意識有能(意識すればできる)

    • あなたはあることに関してある程度できるようになってきましたが、まだ習慣化されておらず、それを行うためにはある程度の集中力が必要な状態です。

    • このレベルでは、自分が何をできるようになったかは分かっているので、学習の動機も高く、学習効果も高まります。

    • レベル3を脱するためには、繰り返しの練習や自信の醸成をすることが必要です。

  • レベル4:無意識有能(意識しなくてもできる)

    • あなたはあることに関して自然にできるようになりました。それを行うためには特に集中力や努力は必要ありません。

    • このレベルでは、自分が何をできるようになったかは分かっているので、学習の動機も高く、学習効果も最大になります。

    • このレベルに達するためには、長期的な経験や実践を積むことが必要です。

  • レベル5:無意識超能(できるだけでなく、創造する)

    • あなたはあることに関して自分のオリジナリティや創造性を発揮できるようになりました。それを行うためには、自分の直感や感性に従うことができます。

    • このレベルでは、自分が何をできるようになったかだけでなく、自分が何をしたいかも分かっているので、学習の動機も高く、学習効果も最高になります。

    • このレベルに達するためには、自分の内なる声に耳を傾けることや、自分の感情や価値観に忠実であることが必要です。

SECIモデルとは何か?

SECIモデルとは、知識の創造と共有のプロセスを表したモデルです。知識は暗黙知と形式知の2種類に分けられ、それらが相互に変換されることで新たな知識が生まれます。SECIモデルでは、以下の4つのプロセスがあります。

  • 共同化:個人の暗黙知を他者と共有し、共通の暗黙知を作ること。例えば、対話やストーリーテリングなどが該当します。

  • 表出化:暗黙知を言語化や図式化などで表現し、形式知にすること。例えば、マニュアルやモデルなどが該当します。

  • 結合化:形式知を統合や分類などで組み合わせ、新たな形式知を作ること。例えば、データベースやネットワークなどが該当します。

  • 内面化:形式知を体験や実践などで理解し、個人の暗黙知にすること。例えば、シミュレーションやトレーニングなどが該当します。

SECIモデルは、個人や組織の知識創造に役立つモデルです。知識を循環させることで、知識の質や量を向上させることができます。

ビジュアルファシリテーションで学習効果を高める方法

ビジュアルファシリテーションは、学習においても有効な手法です。ビジュアルファシリテーションで学習効果を高める方法について、以下に示します。

  • 学習の目的や目標をビジュアル化する

    • 学習の目的や目標をビジュアル化することで、学習の方向性や意義を明確にすることができます。

    • ビジュアル化する方法としては、マインドマップやロードマップなどがあります。

    • ビジュアル化した目的や目標は、学習の進捗や成果を確認する際にも役立ちます。

  • 学習の内容やプロセスをビジュアル化する

    • 学習の内容やプロセスをビジュアル化することで、学習の構造や流れを把握することができます。

    • ビジュアル化する方法としては、フローチャートやタイムラインなどがあります。

    • ビジュアル化した内容やプロセスは、学習の理解や記憶にも役立ちます。

  • 学習の結果や反省をビジュアル化する

    • 学習の結果や反省をビジュアル化することで、学習の成果や課題を評価することができます。

    • ビジュアル化する方法としては、グラフやレーダーチャートなどがあります。

    • ビジュアル化した結果や反省は、学習の改善や次の行動にも役立ちます。

まとめ

ビジュアルファシリテーションは、人々のコミュニケーションや協働を促進する手法です。学習においても、ビジュアルファシリテーションを活用することで、学習効果を高めることができます。この記事では、ビジュアルファシリテーションを学習に活用する方法について、以下の4つのポイントに分けて解説しました。

  • 経験学習とは何か?

  • 学習の5段階レベルとは何か?

  • SECIモデルとは何か?

  • ビジュアルファシリテーションで学習効果を高める方法

ビジュアルファシリテーションは、カンタンに学ぶ方法があります。ぜひ、ビジュアルファシリテーションを学んで、自分の学びを豊かにしてみてください。😊

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