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15 指導者のみなさんへ:似顔絵をかくコツ

はじめに

似顔絵は、人の特徴を捉え、誇張することで個性を表現するアートです。ここでは、子どもたちが似顔絵を描く際に、指導者の皆さんがどのようにサポートできるかについてご紹介します。

この人の似顔絵をかいてみます

似顔絵を描く目的

似顔絵を描くことは、子どもたちにとって、観察力や表現力を養う素晴らしい機会です。また、自己表現の手段としても有効であり、創造性や自信を育むことができます。

似顔絵の基本

似顔絵には大きく分けてふたつのアプローチがあります。ひとつは、特徴的なシルエットを捉える方法、もうひとつは、標準顔からの差分を特徴として捉える方法です。

特徴とは他者との違い

特徴的なシルエットを捉える

  • 髪型、メガネ、ヒゲなど、人を特徴づける要素のシルエットを捉えます。

髪型、メガネ、ヒゲなどの特徴的なシルエットをそのままかく
  • これらの要素は、遠くから見てもその人とわかるほど、個性を強く表現するものです。

シルエットを使った似顔絵の完成

標準顔からの差分を特徴として捉える

この人の似顔絵をかいてみよう
  • 人の顔には共通の形がありますが、その中で個々の特徴を見つけ出します。

標準顔スケール
  • たとえば、目が大きい、鼻が高いなど、標準顔と比較して異なる部分を強調します。

ステップ1:標準顔スケールに顔写真を重ねる
ステップ2:顔のパーツをなぞる
ステップ3:特徴(標準顔との差異)を言葉で書き出す
ステップ4:かこうとする似顔絵の標準顔をかく(たいていの場合は主人公。ドラえもんの場合、のび太くんではない)
ステップ5:特徴を表した文章にそって顔の各パーツを標準顔から変形させる(本人が嫌がる方向で変形させると良く似る)
完成:標準顔からの差分を特徴として似顔絵をかく

実践のポイント

指導者の皆さんは、子どもたちが以下のポイントを理解し、実践できるようにサポートしてください。

  1. 観察する:対象となる人の顔をじっくりと観察し、特徴を見つけます。

  2. シンプルにする:複雑なディテールは省き、大きな特徴をシンプルな形で描きます。

  3. 誇張する:特徴を少し大げさに描くことで、似顔絵に個性を与えます。

  4. 楽しむ:完璧を求めず、描く過程を楽しむことが大切です。

まとめ

似顔絵を描くことは、子どもたちの創造性を育むだけでなく、他者を理解する力も養います。指導者の皆さんが温かくサポートすることで、子どもたちはより自由に、そして楽しく学ぶことができるでしょう。似顔絵を通じて、子どもたちの表現の幅が広がることを願っています。

楽描きが世に浸透するための研究のための原資として大切に使います。皆様からの応援をお待ち申し上げます。