グラレコの絵は下手で良い訳はない ― グラレコ楽描術
グラフィックレコーディング、グラレコは絵が下手な方が良い。グラフィックレコーダーの一部で言われている言葉です。私はこれに反対します。
グラレコの絵は下手な方が良い
「グラレコの絵は下手な方が良い」
昔からグラレコをやっている人からたまにきく言葉です。
この言葉の意味はたぶんふたつあります。ひとつは無理に上手な絵をかく必要はないというかく人を励ます意味。もうひとつは絵がうますぎると参加者が絵に心を奪われてしまい対話が進まないの意味。
しかし本当にそうでしょうか。
グラレコの絵は上手にかけた方がもちろん良い
グラレコの絵は上手にかけた方が良いと思っています。
参加者の心が奪われるのは回避できる
「絵の見た目ではなく内面に目を向けてください」この一言を言えば回避できます。
絵/音楽/(あまり馴染みのない)言葉。いずれも思考停止に陥りやすいものです。これらは呪術でもよく使われます。つまりヒトである限り心を奪われてしまうのはある程度しかたがないこと。
絵を下手にすれば解消できる訳ではありません。最初に言ったように一言言って目を覚まさせた方が良いです。
絵は誰でも上達する
絵は誰でも上達する。少なくても私はそのように考えています。
「絵を下手でも良い」と主張する人の多くが絵が雑です。これは「きれいな絵をはやくかくことなんか無理」。そういうふうに決めつけているのが原因ではないかと思っています。
場数を増やす。きれいにはやくかくコツを使う。これにより誰でも上手くかけると考えています。
私のグラレコ講座ではそのためのコツを皆様にお伝えしています。
大事なのは見る人/かく人のウェルビーイング
上手な絵/見やすい絵にする理由はなんでしょうか。それは見る人/かく人のウェルビンイングの向上のためだと考えています。
上手な絵/見やすい絵はもちろん見る人にとって負担が少なくなります。これは最も大事なことです。
かく人にとっても上手な絵/見やすい絵をかけことは大事です。自己効力感が上がります。そして自分に能力に制約をかけずに成長し続ける。ブレーキをかけて諦めるよりも幸せなのではないでしょうか。
皆さんの成長を後押ししたい
皆さんの成長を後押ししたいと考えています。グラレコ講座も不定期ですが開催しています。ぜひ参加してみてください。
楽描きが世に浸透するための研究のための原資として大切に使います。皆様からの応援をお待ち申し上げます。