エビングハウスの忘却曲線が誤って引用されている件―実に99%!?(筆者の印象)
エビングハウスの忘却曲線は忘却率ではありません。
ほとんどの引用が間違い―忘却率ではない
エビングハウスの忘却曲線。学習や教育などのジャンルのコンテンツ。講演や書評YouTube。必ずと言ってよいほど引用されます。
問題はその引用の殆どが間違っているということ。忘却率ではにのです。
再びおぼえるのにかかる時間の節約率
エビングハウス忘却曲線は再びおぼえるのにかかる時間の節約率のことです。
20分後に覚え直そうとすると再び覚えるのにかかった時間は最初に覚えたときより58%少なくて済む。同様に1日後だと34%、2日後だと27%、6日後だと25%、1ヶ月後だと21%。
学術研究からの引用だとしても信用できない
「○○教授の研究によると。」という但書は信用できません。
研究を一度でもしたことがある人ならわかると思います。何らかの研究や調査をする場合かなりそれはかなり限定的なものになります。いくつかの条件が重なった時にやっと現れる現象であることも少なくありません。
上記の条件や制約の考慮なしに○○が△△と判明。このように断じている記事は多いと思います。しかし、これは信用できません。
引用するならできるだけ一次資料にあたる
引用する場合はできるだけ一次資料にあたる。さらに自分自身の目で読む。そして理解する。これが大事です。
「エビングハウス忘却曲線」で検索するとそのほとんどが忘却率という誤った解釈になっています。
他のヒトが引用しているから大丈夫。そうではないのです。
参考資料
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