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【自己紹介】大人のゲイの今。

地方都市の割と保守的な環境で育ったので、この年まで親兄弟親戚には一切カミングアウトしてない。しようと思ったこともない。とはいえもうこんな年になったし、そろそろ自分の経験を綴っておくのもいいかなと。

ナヨナヨしたり、ホゲホゲしたりしないし、言葉遣いもいたって普通なので、たぶんこのまま、ゲイとバレないままいく可能性も高いし。

ゲイといえば、芸能や芸術、ビジネスの世界で華やかに活躍するか、いろいろ拗らせて日陰の人生を送るかどっちかのようなイメージもあるけど、僕みたいな、あなたの隣の社会人として生きている人もきっと少なくないと思うんだよね。

男性の生涯未婚率もどんどん上がって、いまや50代でも4人に一人が独身。普通にしてれば、独身だからって奇異の目で見られることもなくなってきたし。

でも、この年代の男にしては、転職は多かったかもしれん。別にゲイがバレたとか、セクシャリティの問題で居心地悪かったとかそんなことはなくて、単に進路に迷って模索しただけだけどさ。

結局、今は海外勤務。独り身なので身軽だということもあって、会社にとっては辺鄙な国でも赴任してくれる便利な人材なんやろうな。

「付き合ってほしい」と言ってくれる、僕よりも一回りも年下の男は日本に残ったまま。僕の日本留守中に、アイツには新しい彼氏ができることもあるだろう。

そうなったら残念だし悲しいけど、ゲイだからといってセクシャリティが人生のすべてではないしさ。ゲイである、という部分はノンケの男たちとは違うけど、今を生きる社会人なのは同じこと。

「僕にしかできない」というほど特別な仕事ではないけれど、それでも、やっぱりそれなりに難しいし、誰でもできるわけではないし、誰かがやらなきゃいけない仕事。お声がかかる間は精一杯やろうと思ってる。

きっとアイツも分かってくれるだろう。

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