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無事手術終了

3月27日、食道と胃の1/5を切除し、腸を用いて食道を再建する手術を受けました。ダヴィンチを使用した手術の所要時間は8時間を超えました。私は全身麻酔で寝ていただけですが、執刀された先生のご苦労は如何ばかりか。感謝の言葉しかありません。

術後48時間は集中治療室で過ごしました。術当日と翌日は疼痛も耐えられないほどではなく、翌日には短時間の歩行が可能でした。辛さのピークは術後2〜3日でした。1日に数回はナースコールのボタンを押すことになりました。痛みが強まった場合、患者本人もPCAポンプと呼ばれる装置で硬膜外の麻酔薬を増量できるのですが、私の場合はその効果は殆どありませんでした。これは耐えられないという時は、看護師に静脈からアセリオ、ロピオン、ソセゴンなどを適宜を入れてもらいました。

術後4日目あたりから疼痛も減り明らかな回復を実感しました。リンパ節郭清に伴う嗄声(反回神経麻痺の症状)は幸いにも生じませんでした。問題は痰でした。全身麻酔ですし、内視鏡手術時に右肺を意図的に虚脱させるので、肺へ大きな負担が生じます。どうしても痰が出ますが、痛みのため咳払いで痰を排出することができないのです。咳払いを続けると胸の痛みが強まって涙が出てくることもしばしばありました。

術後7日目で飲食を開始しました。不思議なことに、飲み込むという感覚はすぐに忘れてしまうようです。最初は少量の水をごくんと飲むことにも戸惑いがありました。慣れてからは椎茸のスープやメロンのゼリーがとても美味しく感じました。

術後9日目で白血球数の急増を認めたため、急遽CT検査になりました。明らかな異常所見を認めないものの、大事をとって絶飲食に戻りました。これまで順調に回復が進んでいましたが一旦停滞です。ゼリーもお預けになりました。

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