おくすりやさんのほのぼのダイアリー

1月★日

最近はマスクがトレンドみたい!アジア系の外国人の方々がめちゃくちゃ買い占めていくらしい!わたしも流行りにのって1箱ゲット(^^♪

1月◆日**

マスクの販売制限がかかった。在庫も小さめサイズや子ども用ばかりになってきたな…

2月●日

店からほとんどのマスクが消えた。5枚くらいしか入っていないものや、花粉専用のものくらいしか残っていないけど、それでも皆さん買っていく。1会計1個のところを「大人数ここにいるから1会計で人数分買わせろ」と脅すのはやめてください…

2月□日

アルコール除菌系用品が姿を消した。毎日毎日在庫はないかと聞かれる。ないものは、ない。わたしは基本夜の勤務だけど、朝入っている人によると「開店前から人が並んでいて、今日は取り合いになっていた。」とのこと。そういう時は男性より女性が勝つらしい。

2月☆日

マスク・アルコールの在庫に対して答える時の感情がなくなってきた。ないので謝る、いつ何が何個入るか従業員もわからない・開店前から人が並んでいるので朝来ても買えない可能性がある、の2点を伝えて、さらに謝る。この一連の流れに隙を作ってはいけない、理不尽に怒られたくないので。

でも理不尽というのは想像の範疇をスキップで飛び越えてくる。
「さっきそこの人が咳をしていたから早く帰りたいねえ」と言いながらレジにおじさんが来た。すごい、この数文字で地雷臭をまき散らせるのは最強だ。そして「この店には備え付けのアルコール消毒はないの?」と言う。お客さんに売る在庫もないのにそんなものあるわけなかろう~…と思いつつ「ないですね~、申し訳ございません…」と答える。

「ないの?こういう店の義務だろ!」

マ?wwwwwwwwwwwww
って言いそうになった。

なんかもうすご!って思った!すご!

2月◇日

珍しく開店1時間前からの勤務。朝早いのはつらいけど朝活になるので嫌いじゃない。天気もいい。

黙々と納品をこなし、開店30分前。
ドアの前に人が、いる。
あ、ほんとにいるんだ…と思った。

そして開店5分前。
めちゃくちゃ人がいる。2列になって、いる。怖い。

開店時刻。めちゃくちゃ人が入ってきた。2~30人はいたと思う。
9.9割のお客さんがマスク売り場へ直行するも入荷したマスクの数は数えるほどだったので、半分かそれ以上の人がマスクを手にすることなく終わったんだと思う。

2年以上同じ店で働いているけど、一度にあんなに人が入ってくる光景は見たことがなくて、初めてレジに立った日と同じくらい冷や汗をかきながらレジを打った。シンプルに、恐怖。3年目にしてアルバイト最地獄を更新したと思った。

2月▼日

アルバイト最地獄を更新した。塗り替えのスピードが速すぎる。向上心の塊か。

前の日から嫌な予感しかしていなかった。「デマ拡散で日本中からトイレットペーパーが消えている」の文字を見て、「終わったな」と思っていた。

出勤すると案の定トイレットペーパー・ティッシュペーパーどれも1~2種類しか在庫が残っていなかった。レジに並ぶお客さんはみんな紙製品を抱えていた。

4時間中3.5時間はレジに立っていたと思う。2台しかない店のレジが悲鳴をあげていた。ひとりのパートさんは4時間と少しのすべてを使って、その日来た商品を品出ししていた。地球最後の日か???と、マジで思った。この日だけでトイレットペーパー・ティッシュ・キッチンタオルは個数制限が最大になり、生理用品なども追加で個数制限がかかった。ちなみにわたしが出勤していた時間内だけでここまでルールが変わっていったのでさらに変わるかも。

「1家族様1点まで」という貼り紙をでかでかと貼っていても2つ持ってくる人がいる。ワンチャンを狙っているのか?ワンちゃん🐶は可愛いですね。ポチ!二つ目のトイレットペーパーは戻しておいで!(放り投げる飼い主の絵文字)(実際には我々が戻す)

レジの無間地獄で2回くらい三途の川を見た。だんだん口がまわらなくなる。
「トイレットペーパーとティッシュはテープでもよろしいでしょうか?」
を100回くらい言ったけど、20回に1回くらいは
「トイレットペーパーはティッシュ…え~…トイレットペーパーはテープでもよろしいでしょうか?」
になっていくんですね。トイレットペーパーはティッシュではない。

めちゃくちゃ忙しくはなったけどまあしょうがないなという気持ち。早く終わるといいな。

2月△日

なにとは言わんけど全部なくなりました。学年末の教室で、壁の掲示物を全部剥がして物寂しくなる雰囲気。あれがそのまま起きている。

直接クソメソ言われたわけではないから大丈夫と思っていたけど、お客さんの「うわ~ほんとにないじゃん」「なにこれ~」みたいな些細なつぶやきが結構心にクるようになってきた。「こんなこともできないの?」と言われている時の気分になってくる。気づかないうちにわたしの中で大きな存在になっていたんだね……店…
「冗談かと思ったけどほんとにないんだね!」って言われましたが冗談だと思いたいのはこっちです!!


そんな感じで。

自分がここで働いている間にはもうこんなこと起こらないだろうな(起こらないでくれ)、と思いここ1か月の出来事を記録しました。

今、ドラッグストアをはじめとした全国の「店員さん」が心ない言葉や身勝手な行動に対して、つらい思いをしているのだと思う。今回の騒動ではまだ直接的に何かを受けた訳じゃないけど、わたしも何度かお客さんにつらいモロモロを受けたことがある。いや…人と人の関係じゃん…なんでそんな、ボロクソ言えるんですか…と思いますわね…

昔↓の記事でしゃべった気がするのですが(しゃべってないかもしれない、あんまり聞き返したくない)、「プラス100点」のふるまいをして頂かなくても全然大丈夫なんですよ。

9.5割のお客様に対しては、迷惑だとかほぼ思いません。でも、あなたの前にいた客が、SSRの確率で現れる「マイナス5000兆点のふるまいをする人」の可能性はいつだってあるのです。その時に「プラマイゼロ点」のふるまいでもいいので、普通~~にしていていただければ我々にとってはプラス5000兆点になりますので。ちょっとあんまり何言ってるかわからないですけど。

例えば、「お願いします」「ありがとうございます」の一言があるだけで全く気分が変わるんですよ。いたわりの言葉をめちゃくちゃくださいとか、めちゃくちゃたくさん買ってくださいと言いたいわけではなくて、ほんとに些細なことで店員の失われたメンタルは回復するという話です。まあ買い占めをされる方は他のものも買ってくださいと思いますが。

そんな感じで、この期間は「マイナス5000兆点客」の排出率がアップしている、厄介客のシンデレラフェスなのだなと思ってまだまだ頑張ります…早く終わってくれ…


皆様もご自愛くださいませ…マスクはありませんが…


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?