ソードワールド2.5リプレイ 《風の廻り道》キャンペーン 第三話「猛き国の辺境伯子」後編

はじめに

この記事は2022/2/20に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。
前回はこちら

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA

画像1

絵:とらこさん

0. あらすじ

アルフレイム大陸北西部、ドーデン地方。
冒険者ギルド《風の廻り道》は“鉄道路を活かした長距離移動を伴う依頼”を取り扱う支部である。そこに所属する冒険者であるPC達は、地方北西部の国家を治める貴族のルルセット=クライルから道中の護衛を依頼される。

依頼人のルルセットは、成人間近とはいえ弱冠14歳の少年である。
彼は《アルショニア女王国》と《マグノア草原国》の間で締結された交易条約の調印を行う外交官として、家長である姉の代理として草原国へと赴く。
その際、社会見学として自分で護衛を雇うよう姉から指示を受け、PC達《風の廻り道》亭の冒険者達と接触したのであった。

PC達は鉄鋼共和国第三都市《グランティン》にて依頼人と合流。
そのまま都市間急行で第一都市《キングスフォール》へと移動する。
到着時点で日が沈んでいる時間帯であったため、PC達は依頼人を伴い宿へと向かうが、途中でごろつき達に絡まれてしまう。
「貴族の子供を高く買いたい」という話が、数日前からキングスフォールの盗賊達の間で流れているというのだ。
ごろつき達を撃破したPC達であったが、何者かの思惑を感じざるを得ない。

酒好きの神官リゼル、復讐を誓う女戦士パローロ、陽気なナイトメア娘のヒルデ、英雄を目指す少女剣士のリラ、偏屈な銃士の青年アレックスは、無事に任務を達成できるのか……?

1. 戦闘直後

GM:場面はPC達がごろつきを撃退した直後。
GM:ここで難易度12の危機感知判定をお願いします

アレックス:2d6+1+2  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 2[1,1]+1+2 → 5
自動失敗……

リゼル:2d6
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 8[5,3] → 8
失敗……

パローロ:2d6+2+3  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 7[3,4]+2+3 → 12
成功!

ヒルデ:2D6
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[3,4] → 7
失敗……

リラ:2d6 平目
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[3,4] → 7
失敗……

GM:パローロさんは、ごろつき達が潜んでいた路地とは別の方角から何かが飛んできたことに気付き回避することができます。
GM:飛んできたのは長さ15cmほどの鉄製の針……投擲用の暗器の一種だ。

◆描写◆
ごろつきを倒したPC達。
ルルセットはすっかり怯え、PC達から10m程離れた路地の陰に隠れている。
しかし安心したのも束の間、入り組んだ路地の奥から投擲武器がPC達に向かって飛来してきた! パローロが一瞬早くそれに気付き、手にしたバックラーで弾き飛ばす!

PCが一瞬怯んだ隙を突き、ごろつき達とは別の者達が路地の隙間から飛び出してくる。
覆面を身に付け、ナイフや鎖など取り回しの良い武器を手にした彼らは手練の暗殺者か斥候を思わせる身のこなしで素早くPC達を取り囲んだ。
気が付けば、路地だけでなく周囲の建物の屋根にも数人の覆面が姿を現している。

覆面の男たち:「クックック……!」

220116 人さらいB2

ごろつき:「……!? こ、こいつらは!?」
リゼル:「どうやら、君たちの知り合いという雰囲気ではなさそうだね」

リゼル2

絵:HAMさん

PC:リゼル・ウィンターズ/男性/27歳
PL:西口
種族:人間
技能:プリーストLv3/ファイターLv2/レンジャーLv1

戦闘特技:魔法拡大/数、魔力撃
装備:ヘビーメイス(鉾鎚) スプリントアーマー(金属鎧)

概要
“樹神・ダリオン”に仕える神官。
大神官を幾人も輩出する名家の出身だが実家を出奔し、今は神官兼旅の冒険者として暮らしている。
その一方で酒や惰眠に目がないという神官らしからぬ面も持つが、救うべき人を救おうという気持ちは本物。

パローロ:「まずい……!囲まれてる!」

画像4

絵:鍵狐さん

PC:パローロ・ランプレドット/女性/26歳
PL:鍵狐
種族:リカント(狐)
技能:フェンサーLv4/スカウトLv2/アルケミストLv1

戦闘特技:かいくぐり、必殺攻撃Ⅰ
装備:ライトフレイル(連接棍) バックラー(盾) ソフトレザー(革鎧)

概要
寡黙でクールなリカントの女性。斥候を務める。
その背には『女の敵に鉄槌を下すミリッツァ神』の見事な刺青が彫られているというが、未だ誰も見たことはない。
相手の攻撃を紙一重で回避し、その隙にフレイルの一撃を叩き込む豪快で荒々しい戦法の持ち主。

ヒルデ:「あぁもう、今度はなんだ!?」*立ち上がって武器に手を伸ばす

ヒルデ(アイコン)

絵:松本えひめさん

PC:ヒルデガルト・シュレーゲル/女性/21歳
PL:松本えひめ
種族:ナイトメア(リルドラケン生まれ)
技能:ファイターLv3/エンハンサーLv1/コンジャラーLv1

戦闘特技:全力攻撃Ⅰ、斬り返し
装備:モール(鉾鎚) チェインメイル(金属鎧)

概要
大槌を武器とする、ナイトメアの女性。
リルドラケンの里で生まれ、社交的な性格に育った一方で「戦うために生まれてきた」と自身を称する武人的な性格も併せ持っている。
怪力に任せて大槌を振るう力任せの戦闘を得意とする一方、戦術の幅を広げるために魔術師に弟子入りし、操霊魔法の初歩を修得した。

アレックス:「ダンスパーティのお誘いってわけじゃなさそうだな」

画像6

絵:影山とらこさん

PC:アレックス・ヴァレル/男性/17歳
PL:影山とらこ
種族:人間
技能:シューターLv3/マギテックLv2/スカウトLv1

戦闘特技:ターゲッティング、牽制攻撃
装備:ジェザイル(両手銃) ソフトレザー(革鎧)

概要
魔動機術と射撃を修めた、銃使いの青年。
口が悪く偏見の強い言動が目立つが、根は真面目で努力家である。
仲間には見せないものの、日々魔動機術の研究と射撃の研鑽に努めている。新しい魔動機術を修得したことにより、単なる攻撃としての射撃だけでなく味方のカバーに回る戦術を可能にした。

リラ:「こいつら……まるでさっきの騒動を狙ってたみたいだ」

リラ2

絵:カシア様@Cassia_1fall5(SKIMAにて依頼)

PC:リラ・ミスルトゥ/女性/19歳
PL:侘助
種族:メリア(ライラック)
技能:フェンサーLv4/セージLv2/エンハンサーLv1

戦闘特技:ディフェンススタンス、必殺攻撃Ⅰ
装備:ハンドアックス(手斧) カッツバルゲル(剣) バックラー(盾) クロースアーマー(布服)

概要
かつて瀕死の重傷を負った際、謎の遺物「ミスルトゥの種」によって一命を取り留めたメリアの少女。それ以来、別人のような性格へと変わったらしく、“英雄”を志すようになった。
「自分の中に自分以外の記憶がある」という感覚を有しており、戦いの中でその記憶が剣を導くことがあるという。

GM:では難易度10のスカウト or セージの観察・知識判定パッケージをどうぞ。成功すれば、彼らが何者かを見抜くことができます。

リゼル:2d6
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[3,2] → 5
失敗……

パローロ:2d6+2+3  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 5[4,1]+2+3 → 10
成功!

リラ:2d6+2+2  //魔物知識判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 6[5,1]+2+2 → 10
成功!

アレックス:2d6+1+2  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 2[1,1]+1+2 → 5
自動失敗……

ヒルデ:2D6
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[3,4] → 7
失敗……

GM:リラさんとパローロさんが判定成功! お二人は彼らがキングスフォールのスラム街で「人さらい」と呼ばれる者達であることを看破できます

パローロ:「こいつら、スラムの『人さらい』……!」
リラ:「だね。それにしてもタイミングが良すぎる」
リゼル:「そんなに有名人なのか。敢えて光栄と言うべきかな?」

人さらい:「ご苦労だったなァ、蜘蛛の巣団の愚鈍連中」
人さらい:「おかげで、俺たちは楽して仕事ができるってわけよ」

GM:人さらいが懐から何かを取り出し、地面に向かって投げつける。
その瞬間、激しい音と光、そして煙が周囲を包み込んだ。斥候が用いる、簡易的な魔法が込められた呪符の類である。

パローロ:「……!」*反射的に耳を塞ぐ
リゼル:「(まずい……護衛対象との距離が離れた隙を突かれた!)」

2. 人さらい達を追え

GM:◆描写◆
「た、助けてっ!」
ルルセットの動揺した声が路地に響く。
暗闇と煙が視界を阻む中、人さらいに羽交い締めにされるルルセットの姿が見える。
人さらい達は手にした麻袋にルルセットを手早く詰め込むと、屋根の上を伝って一目散に逃げていった。

リゼル:「くっ……!」
ヒルデ:「遅かった……!」
リラ:「くそっ……!」
アレックス:「……」*渋面
パローロ:「」*武器を仕舞う

リゼル:GM、奴らを追いかけることは可能?
GM:イエス。その点についての処理を発表します。

GM:◆処理◆
PC達は人さらい達を追いかける必要がある。
以下の2種類から選択すること。

屋根の上を逃げていく人さらい達を追跡する
→難易度10の軽業判定を行う。
 ただし、軽業判定に成功したPCしか人さらい達を追うことができない。
 即座に敵を追跡できるが、アジトを突き止めたあとは何らかの手段で他PC達を呼び寄せる必要がある。

足跡や隠れ場所の推測を交え、下道から人さらい達を追跡する
→難易度12の足跡追跡判定を行う。
 一人でも成功すれば全員が人さらい達のアジトまで向かうことができる。

GM:前者の場合、追いつけるPCだけで人さらい達を追いかけます。
場合によっては、先に単独 or 少数で戦闘する必要性があるかもしれません

リゼル:ふーむ……

GM:後者だと時間がかかる(=敵が準備を進めるかもしれない)一方、全員で足並みを揃えられます
GM:もちろん、前者で敵を追いかけたあと味方に敵アジトの場所を伝え、合流を待つ……というのも可能です

パローロ:もし追跡組が全員軽業判定に失敗したら?
GM:その場合、改めて後者の案……足跡追跡判定を行います
GM:強制的に時間がかかる作戦を取らざるを得ないってことですネ

アレックス:今、出目に不安しかない……!(2連続ピンゾロ)
ヒルデ:成功第一なんだよな~
リゼル:自分は軽業判定挑戦してみようと思う レンジャー持ってるし
リラ:おぉ!

リゼル:軽業判定を成功させられそうなのはメインスカウトのパローロ、あとスカウト or レンジャーを持ってるアレックスと私なわけだが
リゼル:成功した人数が少なければ追跡先で待つというのもアリなわけだし、やってみて良いと思う
アレックス:前者……いきますか!

リゼル:2d6+1+2  //レンジャー運動判定パッケージ
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 7[3,4]+1+2 → 10
成功!

アレックス:2d6+1+2  //スカウト運動判定パッケージ
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 8[2,6]+1+2 → 11
成功!

パローロ:2d6+2+3  //スカウト運動判定パッケージ
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 12[6,6]+2+3 → 17
自動成功!

ヒルデ:2D6
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 8[5,3] → 8
失敗……

リラ:2d6 平目!
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[3,2] → 5
失敗……

GM:パローロ姐さん、身軽すぎる
リゼル:今回スカウトの仕事こなしまくってるね
アレックス:さすがメインスカウト
リラ:安定感が凄すぎる
ヒルデ:仲間が頼もしいよ~!

パローロ:「逃がさない……!」*八重歯を剥き出しにして壁を駆け上る
パローロ:*そのまま人さらい達の追跡に入ります

リゼル:「おっと、さすが本職は速いな」*登りながら
リゼル:「何か合図めいたものがあれば、わかりやすいんだけどね」
リゼル:「空に向かって空砲でも撃つかい?」*アレックスに
アレックス:「照明弾の魔動機術がある。良い目印になると思うぜ」
リゼル:「よろしい。アジトを突き止めたらこちらから合図する」

リラ:「わかった。こっちもできる限り下道で追いかけるよ!」
ヒルデ:「頼んだよー!」

GM:それでは、PC達は人さらい達を追跡……奪還作戦の始まりだ!

3. 奪還作戦

GM:それではパローロ、アレックス、リゼルの3人が敵を追います。
GM:3人は建物の屋根や塀の上を伝い走り、人さらい達の後ろを一定の距離を保って追跡していく形になるわけですね。

GM:◆描写◆
人さらい達のアジトには《キングスフォール》スラム街の一角にある廃倉庫の一つが使われていた。
煉瓦と漆喰の壁に木製の大扉が取り付けられ、堅牢な造りをしている。
ルルセットを攫った人さらい達は人目を避けながらこの廃倉庫へと逃げ込み、内側から扉を閉ざしてしまった。

GM:さて、屋根や塀の上を伝って人さらい達を追跡してきたリゼル、パローロ、アレックスの3人はこの倉庫の屋根に登っております。
GM:倉庫内部からは、人さらい達の声が聞こえてきます……。
GM:難易度10の聞き耳判定をどうぞ。

アレックス:2d6+1+2  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 9[5,4]+1+2 → 12
成功!

パローロ:2d6+2+3  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 9[3,6]+2+3 → 14
成功!

リゼル:2d6
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6>=10) → 10[6,4] → 10 → 成功
成功!

GM:すばらしい では3人とも、倉庫の中の声に耳を傾けます
GM:壁と扉は結構頑丈そうだが、屋根はボロだったのかもしれない

GM:中からは人さらい達の声が聞こえてくる

人さらい:「シズイのお頭、言われた通り「冒険者を連れたリカントのガキ」を攫ってきやした!」
人さらい:「蜘蛛の巣団の連中が足止めしてくれてたんで、楽勝でしたね」

シズイ:「ケケッ、アイツらには悪いことしちまったなァ」
シズイ:「ちょっと儲け話を流してやるだけで、自分から捨て駒になってくれるんだからよ」

220113 シズイ2

◆GMのメモ・NPC解説◆
【人さらいの首魁、シズイ】

手斧と妖精魔法を武器とするハイエナのリカント。女性。
《キングスフォール》下層のスラム街を根城とする人さらい達の頭目。
都市部の犯罪者全般に言えることだが、敵対者には容赦がない。

ルルセット:「き、貴様らッ! 一体何者だッ!?」

画像9

絵:シロクニさん

◆GMのメモ・NPC解説◆
【アルショニア貴族、ルルセット=クライル】

《アルショニア女王国》辺境領を治めるクライル家の嫡男。オセロットのリカントで14歳。
アルショニアの伝統に則り、クライル家の家長は現在彼の姉が務めている。
姉からの推薦を受け、《マグノア草原国》に交易条約の調印を行う外交官として旅立つことになった。

ルルセット:「私をどうするつもりだ……アルショニアの騎士団が黙ってないぞ……!」

シズイ:「おい、誰かコイツに布噛ませろ」
シズイ:「獲物と喋る趣味はねぇ」
ルルセット:「お、おい止せ、触るな……むぐぐっ!」*くぐもった声

人さらい:「ハハッ! 静かにしててくれよ。お前はもうじき3万ガメルに化けるんだからな」
シズイ:「取引の時間まであと3時間って所か」
シズイ:「お前ら油断するなよ。このガキの連れてた冒険者が追ってこないとも限らん」
シズイ:「各所に見張りに出てるメンバーも呼び戻せ。守りを固めろ」

GM:……という感じの内容です。
GM:それではここで追跡組に選択肢を提示

GM:◆処理◆
PLに以下の二つの選択肢を提示する

・屋根の上に居るPCだけで盗賊たちを襲撃する
→敵の数はボス含めて5名
   戦闘開始後、第2ラウンド開始時に他PC達が合流する。

・他のPC達の到着を待つ
→PCが全員揃ってから戦うが、敵が3体増えることになる

リゼル:ふーむ……
アレックス:全員回復できるメンツではありますね
パローロ:5人対3人なら、最悪でも回復に専念して粘れそうではありますね
リゼル:まぁいけるでしょ。1ターンで壊滅とかしない限り2人も間に合うし
リラ:ですね。 リカバリー手段はあるので、行っちゃってもいいかも
ヒルデ:やっちゃえ!
リゼル:何より人さらい風情の策に乗せられるのがめちゃムカつくぜ~!

パローロ:「これ以上増えると厄介。増援前に倒そう」*首を切る動作
リゼル:「声の位置からして天井の位置は低い。このまま飛び込もうか」
リゼル:「時間をかけては仲間が集まってくるだろうし、場所を選んでいてはルルセット氏を人質に取られる可能性もあるしね」
アレックス:「……だな。距離的にあいつらもすぐ追いつくだろ」

リゼル:「アレックス、私とパローロで敵を食い止めるから、ルルセット氏の安全の確保を頼めるかな?」
リゼル:「私は見ての通り手が空いていないのでね」*2H武器だから
パローロ:「援護は任せた。」*サムズアップ
アレックス:「まあ……近接の練度考えたら、それしかないよな」

アレックス:「わかった、どうせ後戻りはできねえんだ」
リゼル:「それじゃあ、ぶち破ろう」
アレックス:「しっかりやってやるさ」*ポーチから小型ナイフを準備
パローロ:「いっせーのー……」

GM:アレックス、リゼル、パローロは屋根の一部を破って内部へと侵入!
GM:アレックスは縛られたルルセットの近くに静かに着地する!
GM:アレックスはできるだけ物音を立てないようにルルセットの縄をナイフで切ると、自分の後ろに下がらせた

ルルセット:「……!」*もごもご
アレックス:「静かにしてろよ」

GM:しかし、人さらいの一人が振り向きアレックスに気付いてしまう!

人さらい:「あっ! お、お頭! 護衛が侵入してます!」
人さらい:「くそっ、囲め囲め! ここから逃がすな!」*ワーワー

リゼル:割り込む感じで飛び降りようか
パローロ:武器構えながら着地します

GM:人さらい達がアレックスとルルセットを取り囲もうとするが、そこに割り込むようにして武器を構えたリゼルとパローロが着地!
GM:ルルセットを抱えたアレックスの両脇を守るようにして武器を振り回し、そのまま4人は倉庫の入口近くまで移動した!

GM:ちなみに、入口には頑丈そうな閂がかかっている。外せないことはないが、その間敵に背を向けるのは極めて危険だろう。

アレックス:「(とりあえず背後は塞いだ。完全包囲されないだけマシってもんだ)」
リゼル:「(リラとヒルデがいつ追いついて来るか、か……)」
パローロ:「(ここまでは上々。あとはこいつらを倒すだけ)」

リゼル:「うーん。こういう時って名乗った方がいいんだろうか」
パローロ:「お約束だけど、柄じゃないと思う」
リゼル:「そういうのはリラの得意分野だしね」
リゼル:「私たちは、私たちらしく。暴力で答えるとしようか」
パローロ:「その方が、話が早く手助かる」*歯を見せるように笑って

GM:3人での戦闘態勢を整えたPC達に対し、人さらい達も相応の陣形を組む。ナイフを装備した手下を前衛に立たせ、頭目のシズイは獰猛な笑みを浮かべる。

シズイ:「上等だ。依頼人を見捨てて逃げなかったことを後悔しな。切り刻んでやるよ!」

4. VS! 人さらいの一団

GM:それでは戦闘開始!
GM:まずは戦闘準備から。使用する武器の宣言をどうぞ!
リゼル:ヘビーメイスの出番や!
パローロ:ライトフレイルを構えます!
アレックス:ジェザイルを!

GM:続いて魔物知識判定
リゼル:魔物知識なんて持ってないよ
アレックス:唯一のセージ、リラさんが居ないから……!
GM:オゥ…… まま、今回は人族相手で弱点とかないからね!

◆GMのメモ・エネミー解説◆
判定は割愛する。パローロとアレックスの出目が良く、全員の情報を抜くことに成功した。

【人さらいA】
ナイフを携えた人さらいの手下。
《隙間狙いの一撃》という特技を持ち、命中判定に-1の修正を受ける代わりに対象の防護点を半分にしてダメージ算出を行う攻撃ができる。

【人さらいB】
小型の杖を携えた人さらいの手下。
初歩的な真語魔法を修得しており、後方から魔法で援護射撃を行う。
主な使用魔法は【エネルギー・ボルト】など。

【人さらいの頭目、シズイ】
手斧による近接戦闘と妖精魔法による攻撃を行うボス敵。
《マルチアクション》による魔法と近接攻撃の同時発動や、《魔法拡大/数》による魔法の複数対象発動が厄介。

GM:それでは……先制判定!
GM:難易度12でお願いします!

リゼル:2d6
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 6[1,5] → 6
失敗……

アレックス:2d6+1+2  //先制判定
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 6[1,5]+1+2 → 9
失敗……

パローロ:2d6+2+3  //先制判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 8[5,3]+2+3 → 13
成功!

リゼル:さすパロじゃん
リゼル:今回特に頼りになるね
パローロ:仕事はしっかりしますわよ~!
アレックス:ひゅ~!!
GM:流石メインスカウト……!
リゼル:初手もらおうかな

GM:人さらいの一人が焦って前に飛び出してくる! パローロはライトフレイルを構えながら前蹴りを繰り出し、人さらいを後方へと押し下げた!
その隙を逃さず、リゼルが攻撃態勢に移る! PC達が機先を制した。

リゼル:一応この状態なら魔法で攻撃は出来るが、打点的にやや頼りないか
リゼル:神官たるものやはり鈍器だな 前進して乱戦エリアを形成!
リゼル:人さらいAに近接攻撃! 魔法飛んでくるのが怖いから魔力撃は宣言しない

リゼル:2d6+2+2+1+0-0  //命中力判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1+0-0) → 5[4,1]+2+2+1+0-0 → 10→MISS……

GM:人さらいAの回避固定値は13! 攻撃失敗です
アレックス:のわ~~~~!
パローロ:回避高いな~!
GM:このレベル帯としては相当高い

GM:リゼルはメイスを振るうが、ナイフを構えた人さらいは機敏な動きで鎚鉾を躱す!

パローロ:次もらいます! 自分も前進してライトフレイルで攻撃!

パローロ:2d6+4+3-1+0-0  //命中力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3-1+0-0) → 6[5,1]+4+3-1+0-0 → 12→MISS……

パローロ:うお~~! ちょっと足りねぇ!
アレックス:やはり回避が相当高い……! ここは博打に出てみようかな

GM:リゼルに続いてパローロも前に出るが、やはり攻撃が当たらない!

アレックス:それでは補助動作で【ターゲットサイト】【クリティカル・バレット】使用! 牽制攻撃なしで前線の敵を狙います!

アレックス:2d6+3+3+1+1-0  //命中力判定(残弾数:20)
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1+1-0) → 3[2,1]+3+3+1+1-0 → 11→MISS……

アレックス:出目くん????
リゼル:ダイスくんが不機嫌だね

GM:アレックスの放った弾丸は敵に当たらず、近くにあった木箱を貫通するのみだ!

アレックス:「ちっ、取り回しが悪い……!」

GM:それでは第一ラウンド裏、エネミーターン!
GM:人さらいAは《隙間狙いの一撃》を宣言! パローロを攻撃!

人さらいA:C(7+6+0-1) //命中力判定
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12

パローロ:2d6+4+3+1+0-0  //回避力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+1+0-0) → 3[2,1]+4+3+1+0-0 → 11→失敗……

リゼル:1足りない……
パローロ:なん……だと……!?

人さらいA:2d6+2+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+0-0) → 4[3,1]+2+0-0 → 6

GM:パローロさんの防護点の半分、2点軽減して……4点ダメージだね!
GM:しょっぱ……

GM:パローロの隙を突いて人さらいのナイフが繰り出される! 革鎧の隙間を狙って突き出されたナイフが、パローロの肩口を浅く斬りつけた!

パローロ:「こいつら、速い……っ!」*歯を食いしばる

GM:これを好機とみて、もう片方のナイフ持ちもパローロに攻撃だ!
GM:こちらも隙間狙い宣言!

パローロ:2d6+4+3+1+0-0  //回避力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+1+0-0) → 7[2,5]+4+3+1+0-0 → 15→成功!

GM:ちいっ!
アレックス:ナイス!
パローロ:よしよし かいくぐりカウント+1
リゼル:やるね!
GM:流石にに連続では腐らんか~!

GM:それじゃあ後衛も動く 真語魔法使いの「人さらいB」2体から!
GM:リゼルに【エネルギー・ボルト】!

人さらいB:C(7+6) //魔法行使判定
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

リゼル:2d6+3+3+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 7[6,1]+3+3+0-0 → 13→成功!

GM:ぬぅ!
アレックス:うまい!
パローロ:おぉ~!
GM:それじゃあ半減ダメージいきます!

人さらいB:hk10@13+6 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10+6 → 2D:[3,5]=8 → (4+6)/2 → 5

GM:5点の魔法ダメージ!
リゼル:魔力撃控えといてよかったわ

GM:後方の魔法使いがマナの矢を放つ! リゼルは精神を集中し、マナの矢を弾いてダメージを最小限に抑えた!
GM:もうひとりはパローロにエネルギー・ボルトを撃つ

GM:それでは先ほどと同じく、難易度13に対する抵抗判定をどうぞ!

パローロ:2d6+4+2+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0) → 5[2,3]+4+2+0-0 → 11→失敗……

人さらいB:k10+6 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+6 → 2D:[4,5]=9 → 5+6 → 11

GM:おっと、結構響くな
パローロ:い、いてぇ~!

GM:続いてボスのシズイの手番!
シズイ:【魔法拡大/数】を宣言! 前衛の手下二人に【ストーンガード】を発動!

シズイ:2d6+{魔力} //魔法行使判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7) → 3[1,2]+7 → 10

GM:あっぶねぇな……

GM:これで前衛の二人は一度だけダメージを軽減するぞ!

◆GMのメモ◆
【ストーンガード】

土属性の妖精魔法。一時の間、対象の周囲に石を浮遊させ仮初の盾とする。
効果時間中一度だけ、与えられる物理ダメージを軽減する効果がある。

GM:それでは再びPC達のターン! リラ、ヒルデの合流ですね!
GM:お二人は現在アレックスさんのいる座標に登場します!
ヒルデ:登場どうしよう 扉ぶち破るとか?
GM:いいですねぇ~!

GM:◆描写◆
なんとか敵のナイフを躱し、魔法に耐えるリゼルとパローロ。
その背後、木製の扉が轟音と共に砕け散る。
扉の破片と土埃を巻き上げ、倉庫に踏み入ってきたのは大槌を担いだ戦士と剣を構えた軽戦士の姿だった。
リラとヒルデは油断なく武器を構え、アレックスの両脇を固める。

アレックスが放った信号弾を目印に、冒険者ギルド《風の廻り道》全員がここに揃ったのだ!

パローロ:「やっと来た……」*すでにちょっとボロボロ
アレックス:「今回ばかりは女神サマに見えるぜ、ったく」*排莢しつつ
ヒルデ:「……よし、全員生きてるね!」*仲間と護衛対象を視認
リゼル:「あぁ、なんとかね。ただそれなりにピンチだ」
リゼル:「大活躍を期待して良いんだろうね?」
リラ:「もちろん! ここから反撃開始だ!」

GM:それでは改めまして第二ラウンド表、PC達のターン!

アレックス:では初手頂いて……シグナルバレットを撃っちゃおうかな
GM:いいぞいいぞ~ッ!
パローロ:やっておしまーい!

◆GMのメモ◆
【シグナル・バレット】

アレックスの扱う魔動機術の一種。激しい光を放つ弾丸を作成する。
エリアに向けて放てば、一定の範囲を照らすことができる。
対象に向けて撃ち込んだ場合、激しい光によって対象の視覚を奪う効果を発揮する。
ただし、この命中してもダメージは与えられない。

アレックスが修得している戦闘特技《牽制攻撃》は攻撃を命中させやすくする一方、クリティカルが発生しにくくなるデメリットを持つ。
この【シグナル・バレット】はそもそもダメージを与えられないため、純粋にメリットだけを享受できるシナジーを持つ。

アレックス:というわけで! 【シグナル・バレット】と【ターゲットサイト】を発動!
アレックス:さらに特技《牽制攻撃》を宣言!
GM:牽制攻撃のデメリットを踏み倒していくスタイル

アレックス:2d6+3+3+1+2-0  //命中力判定(残弾数:19)
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1+2-0) → 5[4,1]+3+3+1+2-0 → 14→HIT!

GM:命中~! 
アレックス:やったぁ!

GM:アレックスは弾丸に照明の効果を与え、人さらいに向けて発射した! 弾丸は人さらいの前方で破裂し、強烈な光を放つ!

アレックス:「そんなもん被ってちゃ、前が見えないだろうからなぁっ!」
人さらいA:「なっ、なんだこりゃあ! 前が見えねぇ!」*じたばた

GM:視覚を奪われたことにより、人さらいの命中・回避にペナルティが付与されたぞ!

リゼル:ふむ、二人も来たしデバフかかったやつは殴り殺せそうかな
リゼル:魔法使うか否か決めるためにも、最後の方に行動させてほしい!
リラ:おっけー!
パローロ:では先に行きますね!

パローロ:目の眩んだ人さらいに攻撃! 《かいくぐり》一回発動で!

パローロ:2d6+4+3-1+0-0  //命中力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3-1+0-0) → 4[1,3]+4+3-1+0-0 → 10

人さらいA:C(7+6+0-4) //回避力判定
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 9→HIT!

パローロ:k12+4+2+0-0@(9-1)  //ダメージ@ライトフレイル
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.12c[8]+6 → 2D:[5,3 4,2]=8,6 → 4,3+6 → 1回転 → 13

GM:残りHP14!

GM:パローロのライトフレイルが、視界を失い混乱する人さらいの脇腹を強く叩く!

パローロ:「やっと、当たった……!」

リラ:それじゃあ乱戦エリアに移動、目の眩んでる人さらいに攻撃!

リラ:2d6+4+3+1-0  //命中力判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+1-0) → 6[1,5]+4+3+1-0 → 14→HIT!

リラ:k7+4+2+0-0@9  //ダメージ@カッツバルゲル
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.7c[9]+6 → 2D:[1,1]=2 → **
自動的失敗……

GM:ァ!
リラ:えぇ~!
アレックス:うげええっ?!
リゼル:草
パローロ:なんだぁ!?
ヒルデ:ええ!?

GM:人さらいが闇雲に振り回したナイフが偶然リラの剣を弾き、辛うじて攻撃を回避する!

人さらいA:「ぬぉーっ!」
リラ:「うわっ!?」

ヒルデ:それでは流れを見て、リラさんが攻撃した人さらいを……!
ヒルデ:さらに《斬り返し》を宣言!

ヒルデ:2d6+3+2+1+0-0  //命中力判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+0-0) → 3[2,1]+3+2+1+0-0 → 9→MISS……

GM:斬り返し発動!

ヒルデ:2d6+3+2+1+0-0  //命中力判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+0-0) → 10[5,5]+3+2+1+0-0 → 16→HIT!

ヒルデ:だよなあ!!!!
リゼル:極端だな?

ヒルデ:k35@12+3+3+0-0  //ダメージ@モール
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.35c[12]+6 → 2D:[6,4]=10 → 10+6 → 16

GM:ナイスダメージ! 残りHPは……1点!
アレックス:しぶとい!
パローロ:た、耐えおったわ……
リゼル:残るな

GM:重厚な鉄槌がヒルデに振り回されて軽々と舞う! 恐るべき速度での連撃が人さらいを捉えた!
ヒルデ:「うりゃぁぁッ!」*振り下ろしてから即座に引き上げ!

リゼル:ここは魔法対策で【フィールド・レジスト】を張っとこう
GM:ぬぅー! 神官らしい的確な判断……!

◆GMのメモ◆
【フィールド・レジスト】

発動時に属性を選択し、その属性からのダメージを軽減する神聖魔法。
今回、人さらいの魔法使いは純エネルギー属性の【エネルギー・ボルト】を主に使ってくるため、リゼルは純エネルギー属性を防御することにした。

リゼル:「一人落とすのもアリなんだが、無傷の敵陣から魔法が飛んでくるからね……対策しておこう」*聖印に手を添える

リゼル:【フィールド・レジスト】を発動 指定は純エネルギー属性

リゼル:2d6+3+2  //魔法行使判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2) → 6[2,4]+3+2 → 11
成功!

リゼル:対象は自分も含めた味方全員!

GM:それじゃあ敵のターンだ!
GM:まずは視界を奪われた人さらい! 闇雲にパローロに突進だ!

人さらいA:C(7+6+0-4) //命中力判定
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 9

パローロ:2d6+4+3+1+0-0  //回避力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+1+0-0) → 9[5,4]+4+3+1+0-0 → 17→成功!

GM:高すぎる
パローロ:何故弱いものに対しては強気なのだ

GM:がむしゃらに繰り出された刃をパローロは難なく躱す!
パローロ:「流石に、そんな攻撃は当たらない……!」

GM:もう一人はリラさんに攻撃しよう

人さらいA:C(7+6+0-0) //命中力判定
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

リラ:2d6+4+2+1+0-0  //回避力判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+1+0-0) → 4[2,2]+4+2+1+0-0 → 11→失敗……

人さらいA:2d6+2+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+0-0) → 9[3,6]+2+0-0 → 11

リラ:防護点で2点弾いて9点ダメージ……!

GM:それでは魔法使いの行動! ヒルデに【エネルギー・ボルト】だ!

人さらいB:C(7+6) //魔法行使判定
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

ヒルデ:2d6+3+2+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+0-0) → 3[1,2]+3+2+0-0 → 8→失敗……

人さらいB:k10+6 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+6 → 2D:[6,3]=9 → 5+6 → 11

ヒルデ:リゼルさんの【フィールド・レジスト】の効果で3点減らして8点ダメージ! まずくなってきました……。

GM:もう一体の人さらいBは……リラさんに【ナップ】を仕掛けよう!

◆GMのメモ◆
【ナップ】

対象に強い眠気を起こし、一時的な行動不能に陥らせる魔法。

GM:眠くしちゃいます!
リラ:抵抗!

人さらいB:C(7+6) //魔法行使判定
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

リラ:2d6+4+2+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0) → 7[5,2]+4+2+0-0 → 13
成功!

アレックス:ナイス!
リラ:メリアは眠らないから眠気に強い
リラ:自然の摂理です
GM:なにぃ!
パローロ:おぉ~!

GM:それではボスのシズイの行動! ここは……魔法を発動
シズイ:【プライマリィヒーリング】をHP1点の人さらいAに使用!

パローロ:か、回復してきやがった~!
GM:シズイの魔力は7点なので、人さらいAのHPを11点回復……残り15点だ
リゼル:俺より高い魔力持ちやがって~~!

人さらいA:「お、お頭~!」*回復
シズイ:「妖精魔法ってのは便利でなぁ!」
シズイ:「こうやって死にかけのザコでも助けてやれるのさ!」

GM:それでは第三ラウンド! ……PC達のターン!
リゼル:ヒルデとリラに回復回そうかな パローロは自己回復できるし
リゼル:【キュア・ウーンズ】を使うぞ!

リゼル:2d6+3+2  //魔法行使判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2) → 7[1,6]+3+2 → 12
成功!

リゼル:2 k10@13+3+2 //威力10回復量 ヒルデ→リラ
<BCDice:リゼル>:
SwordWorld2.5 : KeyNo.10+5 → 2D:[4,3]=7 → 3+5 → 8 
SwordWorld2.5 : KeyNo.10+5 → 2D:[5,2]=7 → 3+5 → 8 

GM:安定している~!
アレックス:きれいだ
リラ:感謝!
パローロ:期待値は良いもの
ヒルデ:回復して19点だ!ありがとうございます!

ヒルデ:それじゃあ……補助動作で【キャッツアイ】発動!
ヒルデ:残りHP少ない人さらいに《斬り返し》宣言で近接攻撃!

ヒルデ:2d6+3+2+1+0-0  //命中力判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+0-0) → 10[4,6]+3+2+1+0-0 → 16→HIT!

ヒルデ:k35@12+3+3+0-0  //ダメージ@モール
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.35c[12]+6 → 2D:[2,2]=4 → 4+6 → 10

GM:ではここで【ストーンガード】の効果を切ろう。ダメージを5点軽減!
GM:人さらいAの残りHPは13!
ヒルデ:ぐえ~!
アレックス:しぶといぜ……
リゼル:硬ぇなぁ全く
リラ:ううむ……

GM:ヒルデの大槌が再び人さらいを襲う! しかしその瞬間、浮遊していた石が集結しヒルデの大槌を防ぐ!
ヒルデ:「あぁくそ、調子付いてきたと思ったが……!」

リラ:突破可能ラインまで敵の数を削ってくれたら、私がボスを狙って乱戦作って二つの乱戦エリアをつなげようかな~とか考えてますがどうでしょ?
パローロ:敵は2人、今乱戦エリアに4人いるから……あと一人削れば良い
アレックス:なるほど?
リゼル:悪くない作戦だ

パローロ:では動かせていただきます
パローロ:まずは補助動作で賦術【ヒールスプレー】を自分に!
パローロ:Aランクのカード2枚を消費し、HPを10点回復!
パローロ:そして主動作、ライトフレイルで弱ってる人さらいを攻撃!
パローロ:《かいくぐり》の効果発動 さらに《必殺攻撃》を宣言!

パローロ:2d6+4+3-1+0-0  //命中力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3-1+0-0) → 9[3,6]+4+3-1+0-0 → 15→HIT!

パローロ:k12+4+2+0-0@(9-1)#1  //ダメージ@ライトフレイル
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.12c[8]a[+1]+6 → 2D:[3,5 4,5 6,1 2,5 6,2 6,3 6,1 6,2 6,2 1,1]=9,10,8,8,9,10,8,9,9,2 → 5,6,4,4,5,6,4,5,5,**+6 → 9回転 → 50

リゼル:草
GM:え……!?
パローロ:いや、おかしいだろ
アレックス:ふおおおおおお!?
リラ:9回転_!
ヒルデ:え?
リゼル:粉になっちまうよ
ヒルデ:こんなもの見たことないですけども

GM:パローロの姿が人さらい達の視界から消える――そう錯覚させるほど、彼女の動きは素早かった
GM:手にしたフレイルの先端を高速で回転させ、一気に相手の死角へと回り込んだパローロは勢いよく棍の先端を敵の即頭部へと叩き込む!

パローロ:「道を……切り開くッ!」*フレイルを振り抜く!

GM:パローロの打撃が炸裂し、人さらいは意識を暗転させた!

パローロ:「リラ、行って!」*大きく息を吐いてから
リラ:「了解!」*頷く

GM:人さらいAが一人減ったことで、PC達は乱戦エリアを1人抜けて前に進める!
リラ:この乱戦エリアを抜けて、先にいるシズイに必殺攻撃!
GM:OK~!

リラ:2d6+4+3+1-0  //命中力判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+1-0) → 11[5,6]+4+3+1-0 → 19

シズイ:2d6+7+0-0 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 12[6,6]+7+0-0 → 19
自動成功!

GM:しゃあっ!
アレックス:うっへ?!
パローロ:いや出目高いな!急に!
リゼル:ハァ?
アレックス:何その出目

GM:パローロが人さらいを打ち倒すと同時に、リラが突進! 地面と水平に剣を構え、シズイに飛びかかった!
GM:しかし、シズイは手斧で迎撃! リラの攻撃を弾き返す!

リラ:でも攻撃だけが目的じゃないよ!
リラ:乱戦エリアを形成!

シズイ:「ハッ! 悪くない一撃だったが……残念だったなァ!」
シズイ:*リラの剣を斧で押し返しながら
リラ:「おっと、でもこれで安全圏から引き下ろしたぜ!」
シズイ:「チィ! 陣を前に進めるために切り込んでくるとは……戦慣れしてやがんな」

GM:ここで新しい乱戦エリアが形成される……
GM:本来後衛であるはずの人さらいB達も乱戦エリアに引きずり込まれる!
GM:8人参加だから……
GM:青の8を中心とする半径4mの乱戦エリアにしておこう

アレックス:では、手番いただきます!
アレックス:ここはシズイに撃ってみよう、次ラウンドに賭けるためにも!

アレックス:【クリティカル・バレット】【ターゲットサイト】
アレックス:牽制攻撃はなし! 撃ちます!

アレックス:2d6+3+3+1+1-0  //命中力判定(残弾数:18)
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1+1-0) → 8[3,5]+3+3+1+1-0 → 16

シズイ:2d6+7+0-0 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 3[1,2]+7+0-0 → 10
失敗……

アレックス:k20+2+2+1+0-0@(10-1)  //威力20魔法ダメージ
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[9]+5 → 2D:[6,2]=8 → 6+5 → 11

GM:シズイのHP、残り34点!
リゼル:ヨシ!
パローロ:いいぞ!
ヒルデ:よしよしよし!!

シズイ:「……ッ! 野郎!」*アレックスの方を睨みつける
アレックス:「へっ、銃は初めてか?」*ふうと息をつきつつ
アレックス:「(つっても弾が切れた、ハッタリ効かせないとちと厳しいが……)」

GM:それでは第三ラウンド裏! ナイフ持ちの行動!
GM:さっきの強烈な一撃を叩き出したパローロを警戒して近接攻撃!

人さらいA:C(7+6+0-0) //命中力判定
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

パローロ:2d6+4+3+1+0-2  //回避力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+1+0-2) → 6[4,2]+4+3+1+0-2 → 12→失敗……

人さらいA:2d6+2+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+0-0) → 9[3,6]+2+0-0 → 11

パローロ:ぐえ、必殺攻撃がやっぱり効いてるな! 避けにくい
GM:3点弾かれて8点ダメージ…… 結構追い込まれてますね、PC達

GM:続いて人さらいBの行動…… アレックスに魔法を撃つぞ!
アレックス:うおお! 戦闘エリアが一つになったから射線通っちゃう!
GM:【エネルギー・ボルト】を撃つ!

人さらいB:C(7+6) //魔法行使判定
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

アレックス:2d6+3+3+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 4[3,1]+3+3+0-0 → 10→失敗……

人さらいB:k10+6 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+6 → 2D:[2,3]=5 → 2+6 → 8

リゼル:【フィールド・レジスト】で3点軽減ですね
GM:アッ!? 5点しか通らない!?
アレックス:あったか~い!

GM:じゃあもう一体の人さらいB! リゼルさんに同じ魔法を!

人さらいB:C(7+6) //魔法行使判定
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

リゼル:2d6+3+3+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 6[5,1]+3+3+0-0 → 12→失敗……

人さらいB:k10+6 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+6 → 2D:[4,4]=8 → 4+6 → 10

リゼル:7点ダメージ! 結構削れてきたな……
GM:しかしフィールド・レジストの効果で目に見えて火力が落ちてる ナイス判断でしたね

GM:それではボス、シズイの手番!
GM:《マルチアクション》を宣言、まずはリラに魔法を撃つ!
シズイ:炎の妖精魔法、【ファイアボルト】を使用!

シズイ:2d6+7 //魔法行使判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7) → 10[6,4]+7 → 17

リラ:2d6+4+2+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0) → 5[1,4]+4+2+0-0 → 11
失敗……

シズイ:k10@10+7 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+7 → 2D:[6,5 5,5 1,4]=11,10,5 → 6,5,2+7 → 2回転 → 20

リラ:あ……
アレックス:えええええっ!
パローロ:二回転!?
ヒルデ:!?
アレックス:痛い!痛い!
リゼル:死んだなこれは……
リラ:3点残った
GM:ピィ……

GM:シズイの身につけた宝石が紅く輝き、炎の妖精が姿を現す!
シズイ:「焼き尽くせッ!」*リラを指差す!
リラ:「ぐ……っ!!」*爆炎に包まれるもなんとか意識を保つ!

GM:さらにシズイの近接攻撃! ヒルデに手斧で斬りかかる!
ヒルデ:来いっ!

シズイ:2d6+7+0-0 //命中力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 7[6,1]+7+0-0 → 14

ヒルデ:2d6+3+2-1+0-0  //回避力判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2-1+0-0) → 7[3,4]+3+2-1+0-0 → 11→失敗……

シズイ:2d6+6+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-0) → 8[2,6]+6+0-0 → 14

GM:防護点6で弾いて……8点ダメージ! 硬い……!
ヒルデ:中々厳しくなってきた……!

GM:それでは……第四ラウンド!
アレックス:装填するだけなので先もらいます!
アレックス:主動作で弾丸を三発装填!

リゼル:手番もらいます
リゼル:リラが前進してボスを乱戦エリアに引きずり込んでくれたわけだし、ここはボスをぶん殴る!
リゼル:主動作で近接攻撃! 《魔力撃》を宣言!

リゼル:2d6+2+2+1+0-0  //命中力判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1+0-0) → 7[5,2]+2+2+1+0-0 → 12

シズイ:2d6+7+0-0 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 7[2,5]+7+0-0 → 14
成功!

リゼル:出目は悪くないんだが……素で回避が高い 普通に攻めるのは厳しいな

GM:リゼルがメイスを構え、シズイへと距離を詰める! 繰り出されたメイスをシズイは巧みに躱した!

リゼル:「おっと……簡単には当たってくれないか」

パローロ:次手番もらいます! まずは補助動作でリラさんを回復!
パローロ:賦術【ヒールスプレー】、手持ちのカードはBランクしかないので3点しか回復させられないが……ないよりはマシ!
リラ:ありがと!

パローロ:さらに主動作、シズイにライトフレイルで攻撃!

パローロ:2d6+4+3-1+0-0  //命中力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3-1+0-0) → 6[5,1]+4+3-1+0-0 → 12

シズイ:2d6+7+0-0 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 7[6,1]+7+0-0 → 14
成功!

GM:コイツ安定してるな!?
パローロ:んん!! 回避デバフがあれば……!

ヒルデ:手番もらいます! 補助動作で練技【マッスルベアー】を起動!
ヒルデ:シズイに近接攻撃!

ヒルデ:2d6+3+2+1+1-0  //命中力判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+1-0) → 6[3,3]+3+2+1+1-0 → 13

シズイ:2d6+7+0-0 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 5[2,3]+7+0-0 → 12
失敗……

ヒルデ:k35@12+3+3+6-0  //ダメージ@モール
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.35c[12]+12 → 2D:[1,2]=3 → 3+12 → 15

リラ:いいぞ!
ヒルデ:ヒ!?
リラ:固定値がいい!
GM:出目3ですら15点ダメージ叩き出す固定値が怖いよ……
GM:シズイの残りHP、22点!

GM:ヒルデは呼吸を整え、全身の筋肉へとマナを送り込む!
大の男でも振り回すのが困難な鉄槌を構えると、シズイの防御の上から無理やり叩きつけた!
シズイは斧でガードを試みたが、大質量の激突に大きくよろめく!

シズイ:「くっ! この馬鹿力が!」
ヒルデ:「ここで終わって……たまるかよ!」*構え直す

リラ:このまま続きます……! シズイに必殺攻撃!
GM:来いーっ!

リラ:2d6+4+3+1-0  //命中力判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+1-0) → 7[2,5]+4+3+1-0 → 15

シズイ:2d6+7+0-0 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 9[3,6]+7+0-0 → 16
成功!

リラ:指輪を割ります!
アレックス:ぅおお!
GM:うわぁーっ!!
パローロ:うぉ~!ここで指輪割り……!

GM:OK それでは指輪の破壊効果で命中!

リラ:k7+4+2+0-0@9#1  //ダメージ@カッツバルゲル 必殺攻撃
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.7c[9]a[+1]+6 → 2D:[4,6 5,3 2,2]=11,9,5 → 5,4,1+6 → 2回転 → 16

アレックス:うおお~!
パローロ:おおおお!
ヒルデ:うわあ!
GM:シズイの残りHP、9点!

リラ:「(今回の”勝ち”は依頼人を奪還すること……)」
リラ:「(退かせればそれでいい!)」*踏み込む!

GM:リラは守りを捨て、捨て身の型でシズイへと踏み込む! シズイは手斧でガードを試みるも、リラの刃が防御を押しのけ肩口を切り裂いた!

リラ:「治療しないと命に係わるんじゃないですか?ソレ」*傷口を指さす
シズイ:「はっ、この程度どうってことねェよ」
シズイ:「手前ら潰すのに片腕動きゃ十分だぜ」*唸る

GM:それでは敵のターン! ナイフ持ちの人さらいAがリゼルに攻撃!

人さらいA:C(7+6+0-0) //命中力判定
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

リゼル:2d6+2+2+0-0  //回避力判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+0-0) → 7[4,3]+2+2+0-0 → 11→失敗……

人さらいA:2d6+2+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:人さらいA>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+0-0) → 11[6,5]+2+0-0 → 13

リゼル:鎧で5点弾いて8点ダメージか……まぁ死ななきゃ安い!

GM:続いて魔法使いの人さらいB! アレックスに【エネルギー・ボルト】を撃ちます!

人さらいB:C(7+6) //魔法行使判定
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

アレックス:2d6+3+3+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 9[4,5]+3+3+0-0 → 15→成功!

人さらいB:hk10@13+6 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10+6 → 2D:[4,5]=9 → (5+6)/2 → 6

アレックス:【フィールド・レジスト】で3点弾いて3点ダメージ!

人さらいB:「く、くそっ! 神官の魔法に邪魔されて全然有効打にならねぇぞ!」
アレックス:「おかげで、落ち着いて狙えるってもんだ……」*チャキ

人さらいB:もう一人はパローロに魔法を撃つ!
パローロ:こ、こいやーっ!

人さらいB:C(7+6) //魔法行使判定
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13

パローロ:2d6+4+2+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0) → 2[1,1]+4+2+0-0 → 8→自動失敗……

人さらいB:k10+6 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:人さらいB>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+6 → 2D:[4,3]=7 → 3+6 → 9

パローロ:よし!安い!

GM:そして……シズイは《マルチアクション》を宣言!
シズイ:まずは【プライマリィヒーリング】を使用!

シズイ:2d6+7 //魔法行使判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7) → 11[5,6]+7 → 18

シズイ:自身のHPを11点回復!

シズイ:そして近接攻撃! ここは一番のダメージディーラーであるヒルデさんに斬りかかる!

シズイ:2d6+7+0-0 //命中力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 3[2,1]+7+0-0 → 10

ヒルデ:2d6+3+2-1+0-0  //回避力判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2-1+0-0) → 7[3,4]+3+2-1+0-0 → 11→成功!

パローロ:ここで腐ってくれるのは嬉しい!
アレックス:うまい!
リゼル:セーフ
パローロ:ナイスぅ!
ヒルデ:よし!!!
リラ:よし!

GM:シズイが繰り出した一撃を、ヒルデは大槌で的確に弾き逸らす!

シズイ:「何ィ!?」
ヒルデ:「はっ! 軽い軽い!」*ガキィン!
シズイ:「チィ! 馬鹿力女が!」

GM:それでは……ボスの残りHPも少なく、PC達も中々に満身創痍!
GM:今回の戦闘もいよいよ大詰め 第五ラウンド開始!

パローロ:よっしゃ~! あとは殴るだけだ!
リゼル:ふーむ、回復するか攻撃するか迷うな……
ヒルデ:攻撃いいですか!
アレックス:待った、初手シグナルバレット入れます!
リゼル:いいよ
ヒルデ:おお!
リラ:お願いします~!
パローロ:よろしく!
GM:うおっ! 完全にパーティ全員で一人の敵を攻撃する時のフォーメーションじゃん!

アレックス:では手番もらいます!
アレックス:補助動作で【ターゲットサイト】【シグナル・バレット】を使用!
アレックス:続く主動作、《牽制攻撃》を宣言してシズイに射撃!

アレックス:2d6+3+3+1+2-0  //命中力判定(残弾数:17)
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1+2-0) → 9[3,6]+3+3+1+2-0 → 18

シズイ:2d6+7+0-0 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 10[6,4]+7+0-0 → 17
失敗……

GM:ウワーッ!!
パローロ:良し!当たった!
リゼル:牽制攻撃の判断効いてるなぁ

アレックス:「(奴はさっきの被撃でガンを警戒してる)」
アレックス:「(おそらく次は当てられねぇ……だが、この弾なら!)」

GM:装填後のジェザイルを素早く構え、アレックスは静かに狙いをつけて弾丸を発射する! 射撃を警戒していたシズイは射線から身を外すが、むしろ射撃を警戒していたからこそ、彼女は弾丸から視線を外すことができなかった!

アレックス:「──眼前で炸裂すりゃあ十分なんでなぁ!」

GM:薄暗い倉庫に眩い光が炸裂し、シズイの視界を真っ白に染め上げる!

シズイ:「せ、閃光弾だとォー!?」*思わず手で顔を覆う

ヒルデ:この機を逃す訳にはいかない! 全力攻撃でいきます!

ヒルデ:2d6+3+2+1+1-0  //命中力判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+1-0) → 8[3,5]+3+2+1+1-0 → 15

シズイ:2d6+7+0-4 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-4) → 6[3,3]+7+0-4 → 9
失敗……

ヒルデ:k35@12+3+3+6-0  //ダメージ@モール
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.35c[12]+12 → 2D:[3,4]=7 → 8+12 → 20

ヒルデ:うおおおおおお!!!
GM:うぐえぇぇっ!! 残りHP、3点!
リラ:おぉ!
パローロ:つっよ
リゼル:いいダメージだ!
アレックス:ナイスッ!!
ヒルデ:やりましt……やってない!
リゼル:だがもう死に体だぜ!

GM:アレックスの閃光弾にシズイが怯む。その隙を見計らっていたように、ヒルデが二度目のフルスイングを命中させた!
シズイの身体が宙に浮き、後方へと吹き飛ばされる!

シズイ:「うっ……ぐぅ!」*なんとか踏みとどまる
ヒルデ:「ッ……あんた、手強かったよ!」
ヒルデ:「あとは頼んだ!」*リラ、パローロ、リゼルに

リゼル:では次もらって主動作で近接攻撃! 《魔力撃》も乗せておこう

リゼル:2d6+2+2+1+0-0  //命中力判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1+0-0) → 7[1,6]+2+2+1+0-0 → 12

シズイ:2d6+7+0-4 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-4) → 9[4,5]+7+0-4 → 12
成功!

リゼル:出目は悪くないんだが……
アレックス:げっ……
パローロ:しぶとい~!!!
リゼル:まあ……誰か当てるだろう多分
アレックス:マジで手強い……!

GM:ヒルデの攻撃に続き、リゼルが突進! メイスに魔力を纏わせ、シズイへと突き出す!
GM:しかしシズイは覚束無い視界でリゼルの動きを捉え、手斧でその攻撃を弾き逸らした!

リゼル:「止めを急いだのが裏目に出たか」*冷や汗
シズイ:「マナの動きでバレバレだ……目隠ししてても見切れるぜ!」*息を荒げながら距離を取る

リラ:いきます!
リラ:補助動作で練技【キャッツアイ】起動して攻撃!

リラ:2d6+4+3+1-1  //命中力判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+1-1) → 7[5,2]+4+3+1-1 → 14

シズイ:2d6+7+0-4 //回避力判定
<BCDice:シズイ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-4) → 7[1,6]+7+0-4 → 10
失敗……

リラ:k7+4+2+0-0@9  //ダメージ@カッツバルゲル
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.7c[9]+6 → 2D:[3,3]=6 → 2+6 → 8

GM:シズイの残りHP-2、戦闘不能~~!!
ローロ:やった~!!!
ヒルデ:うわ~~!!!
アレックス:取り巻き達はどうなります? これ
GM:お頭がやられちゃったからね 蜘蛛の子を散らすように逃げます!

GM:リラは呼吸を整え、静かに剣を構える。リゼルの押し込みで生まれた隙を見逃さず、その剣はシズイの腹部を一閃!

リラ:「これで――終わりっ!」
シズイ:「が……がはっ!」

GM:PC達の集中攻撃を受け、疲弊していた体力が限界に達したシズイは膝をつく。憎々しげにPCたちを睨みつけると、風の妖精魔法で背後の壁を破壊した!

シズイ:「くそッ……冒険者ども、手前らの顔覚えたからな……」
シズイ:*フラフラになりながらその場から逃走する

人さらいB:「お、お頭が逃げた……!」
人さらいA:「や、やばい……ずらかるぜ!」

GM:頭目が敗北したのを見て、他の人攫い達は我先にと倉庫から逃げ出していく! PC達の勝利だ!

リゼル:「やれやれ、さすがに草臥れたよ」*ため息と共に壁に凭れる
リラ:「ふぅ……死ぬかと思った~!」*笑顔で大の字で寝そべる
パローロ:「流石に、限界……」*耳と尻尾を力なく垂らしてへたり込む
リゼル:「リラ、パローロ。仕事はまだ終わっていないよ」
リラ:「なら回復頂戴!」*じたばた
リゼル:「そろそろ打ち止めなんだけどね」

5. 戦闘終了

リゼル:フレーバーでも実処理でもいいので自分以外回復しよう
GM:もう本セッションにおける戦闘処理はないので、フレーバー的に回復したことにして良いよ!
GM:宿に向かう途中、薬屋に立ち寄ってヒーリングポーションとか買って使ったことにしても良い
GM:ルルセットがその辺は全部出してくれる 必要経費ってことで
リゼル:とりあえず応急処置的に自分以外回復して、自分の分はポーションにしとこう

パローロ:「とりあえず、依頼人は奪還できたし退却しなきゃ」
ヒルデ:「はぁ、もう……すごい一日だったよ」
ルルセット:「うぅ……」*申し訳なさそうな顔
ヒルデ:「よしよし、あんたが気に病むことじゃないよ」*なでなで

リゼル:「油断はできないね。先ほど、人さらいたちは3時間で取引相手がつくと言っていた」
ルルセット:「そ、そういえばそんなことを言っていたな」
リゼル:「監視の目があると考えてもいいかもしれない、早めに引き上げようか」
パローロ:「うん……まだ、終わってない。油断せず行こう」
リゼル:「さすがに、今襲われたら一たまりもないからね」
リラ:「そうだね、早めに動かないと」
アレックス:「だな」

ルルセット:「最初の戦闘の折、私がもっと皆から離れずにいれば良かったのだ……」*ぶつぶつ
パローロ:「目先のごろつきに気を取られた私達の失敗。ごめんね、怖い思いさせて」*頭を優しく叩く
リゼル:「閣下、過ぎたことを言ってもせん無き事ですよ」

リゼル:「そもそも私たちは護衛なのですから。一度さらわれた時点で失態を演じているのはこちらです」
リゼル:「どうぞ、ご容赦を」
リラ:「そうそう、ルルセット殿が悩むことじゃないよ」
リラ:「結果的に何とかなったしね!」
ルルセット:「姉さまが私に見せたかったのは……きっと都会のこういう実態なのだ」*納得
リゼル:「(ここまで治安が悪いのも稀な事なんだけど)」

ルルセット:「私の方こそ、窮地を救ってもらって感謝する。引き続き、どうかよろしく頼む」*貴族らしく、しっかりした礼
リゼル:「えぇ、我々も気を引き締めましょう」
パローロ:「ん、説得力薄いかもしれないけど、任せて。次は危ない目に合わせないから」*サムズアップ
アレックス:「(あの状況で泣き喚かなけりゃ合格だと思うんだけどな)」

GM:PC達は宿に向かい、疲れた身体を癒す。
ルルセットも、なんとか恐怖を忘れて一人で眠ることができるだろう。
リゼル:こういう疲れた夜は寝酒が欠かせねえ
ヒルデ:流石に今夜は飲まずに寝るだろうと思ったのは間違いだったらしい
リゼル:酒は百薬の長、ダリオン神もそう言ってる(多分)
リラ:欺瞞!
パローロ:こういう時だからこそ飲むのか……

GM:PC達は翌朝の列車でキングスフォールを出発します。
GM:続きは第四話……なのですが、その前にエピローグを挟んでおこう
GM:PC達の前から撤退したシズイについて、少し描写を……

6. エピローグ

GM:◆描写◆
雲の間から月が顔を覗かせ、路地裏を駆けるシズイの姿を照らし出す。
彼女はPC達の追走をやり過ごし、死に物狂いでキングスフォールの路地を走っていた。
「冒険者を連れたリカント貴族の少年」を攫うよう彼女に依頼したのは顔の見えない相手だが、提示した報酬額からして只者ではない。
仕事をしくじった事を知られる前にキングスフォールを離れ、ほとぼりが冷めるまでどこか田舎に潜まなければならない。

シズイ:「はぁ、はぁ……アタシの仕事が台無しだ、クソッ、クソッ!」
シズイ:「アジトに溜め込んでた金貨の回収と、使える部下を呼び戻して……あぁ、畜生! あの冒険者共め……!」*悪態をつく

???:「どこに行く? “攫い屋”シズイ」
シズイ:「あ? なんだ手前」

211208 アーセリア2

GM:◆描写◆
シズイの目の前に、小柄な人影が姿を現す。
月明かりに照らされたそれは自分と同じリカントの女であり、しかし自分とは違って上質な衣服を身に纏っていた。
腰にはシンプルな意匠の細剣を帯びており、まるで剣術を嗜む貴族といった風体である。

???:「約束の時間より早いが……その様子を見るに、仕事には失敗したようだな」
???:「キングスフォールの土地勘に長け、人さらいを生業にしている悪党だというから使ってみればこの始末……三流め」
シズイ:「いきなり出てきて抜かしてんじゃねぇぞ、ぶっ殺されてぇのか!?」

GM:◆描写◆
シズイは激昂すると同時に腰の手斧を抜き、貴族の女に叩き込もうとした。
その瞬間に貴族の女の手元が瞬き、冷たい輝きを放つ剣先が彼女の喉元へと突き出される。
シズイの斧が女貴族の首に突き刺さるより早く、女貴族の剣がシズイの胸を貫く――と、思われた。

GM:しかし、二つの刃が互いに到達する寸前に路地の暗がりからもう一人の影が飛び出し、二人の間に割り込んだ。
「うひぃ」
割り込んできた人影は間抜けな声を上げ、手斧とレイピアをそれぞれ即頭部と心臓部に叩き込まれた。

薄汚れた男:「痛たたたたた……!」
薄汚れた男:*即頭部と胸に刺さった武器を強引に引き抜く

211122 ラウーロ2

GM:再び間抜けな声を上げ、その人影は自分の即頭部と胸に刺さった刃を引き抜く。その傷口からは一滴の血も滴っておらず、血色の悪い肉が覗いていた。
その男の顔は月明かりの下で、死体のように白い肌をしていた。

シズイ:「うわっ、なんだコイツ……!?」*ドン引き

貴族の女:「急に出てきたら危ないだろう! もしものことがあったらどうするんだ……ラウーロ!」*男に向かって
貴族の女:「私の剣か、この女の斧が銀だったらどうするつもりだったんだ!」*口を尖らせる

ラウーロ:「いやー、流石に自分の命に関わる物品はわかるよ。一応」
ラウーロ:「それに女の子が二人で刃物持ってたら、とりあえず割って入るでしょ!」
ラウーロ:「とりあえず、二人とも怪我しなくて良かったよ」
貴族の女:「全く……貴方はいつもその調子なのだから」*剣を収める

ラウーロ:「さて……君が人攫いか。仕事に失敗するとはツイてないね! 手ごわい護衛でも付いてたのかな?」
貴族の女:「ふん、どうだかな。この女が無能なだけだと思うが」
シズイ:「手前ら、なんでそのことを……まさか!」
シズイ:「手前らが“貴族のガキを3万ガメルで買う”って話を流してた連中か!」

ラウーロ:「そうそう! 報酬の額はこっちの彼女……アーセリアに任せてたんだけど」*貴族の女を指す
ラウーロ:「……そんなに高かったの? 報酬額」
アーセリア:「何か不味かっただろうか?」
ラウーロ:「いや、貴族ってやっぱり凄いなーと思って……」

シズイ:「けっ、生憎仕事は失敗だ。それでアタシに何の用だ?」
シズイ:「(大方口封じだろうが……くそっ、ツイてねぇ……!)」

ラウーロ:「あぁいや、経緯はともかく折角会えたんだからさ……」
ラウーロ:「もう少しだけ、一緒に仕事しない?」*シズイの顎を優しく掴み、瞳を覗き込む

GM:◆描写◆
男は手にした首飾りを指先で弄りながら緩い笑みを浮かべ、シズイに親しげに話しかける。銀色に光る、捻れた輪の首飾りであった。

男の紅色の瞳を覗き込んだ瞬間、シズイはじわじわとした違和感を覚えた。
頭の中に甘い疼きが溢れるような、奇妙な感覚を不快に思う前に――彼女は正常な判断力を失っていた。

キングスフォールの悪党、攫い屋のシズイが下位吸血鬼の魅了の虜になるまで、実に30秒の出来事であった。

←第三話「猛き国の辺境伯子」前編

第四話「勇気と誇りと鮮血の下僕」→

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