ソードワールド2.5リプレイ《黒曜石の小剣》亭 「機械仕掛けの回廊」前編

はじめに

この記事は2022/1/3・4に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA

0. あらすじ

アルフレイム大陸北西部、ドーデン地方。
地方北西部に広がる《キングスレイ鉄鋼共和国》第二都市《ヒスダリア》にある冒険者ギルド《黒曜石の小剣》亭に所属する駆け出し冒険者であるPC達は、近隣の採石場からの依頼を紹介される。

どうやら、掘り進めていた坑道が前時代の遺跡と繋がってしまいトラブルが起きているようだ。
PC達は遺跡内部を探索し安全を確保するため、依頼のあった採石場へと出発するのであった。

1. 導入

210408 酒場

GM:◆描写◆
アルフレイム大陸北西部、ドーデン地方。
乾燥した大地に点在する都市国家を魔動鉄道が繋ぐ、広大な地域である。

北西に位置する《キングスレイ鉄鋼共和国》は地方に広がる鉄道網の中心地に位置する、まさに鉄道技術の最先端を担う国家であり影響力も大きい。
首都《キングスフォール》の北に位置する第二都市《ヒスダリア》は《ヒスドゥール連峰》の近くにあり、各種の鉱物資源や石材の産地として有名であった。

時期は夏の朝方。
まだ夜の涼しさが残る早朝、冒険者ギルド《黒曜石の小剣》亭には、今日も仕事を求める冒険者達が集まっていた。

GM:では……PC達は事前の相談で全員初対面という設定になりましたので

GM:choice[アンドリオ,キリュー,アーシュ,クレバァ,キュラソー]  
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[アンドリオ,キリュー,アーシュ,クレバァ,キュラソー]) → キリュー

GM:キリューさんに話しかけよう

GM:カウンターの奥で依頼を整理していたギルド支部長、ローゼンがキリューを手招きする

210920 ローゼン2

◆NPC解説◆
ローゼン・テオドシウス・メイトランド(男性/人間/65歳)

冒険者ギルド《黒曜石の小剣》亭の代表を務める男性。
30年以上を冒険者として活動し、曲刀を操る軽戦士として第一線を駆け抜けた傑物である。
アルフレイム各地を巡った経験と視野の広さから、第二都市ヒスダリアを代表する《黒曜石の小剣》の代表に推薦された。

ローゼン:「キリューよ。お主、今手は空いておるか?」
ローゼン:「頼みたい仕事がある」

キリュー:「あぁ、いいだろう」

画像2

絵:デオンさん

キャラクター:キリュー・シアーズ/男性/40代
プレイヤー:デオン
種族:リルドラケン
技能:グラップラーLv3、レンジャーLv1、エンハンサーLv1
戦闘特技:追加攻撃、牽制攻撃Ⅰ、武器習熟A/格闘
装備:チェインスティック(拳武器) シンプレート(脚部武器)

概要
筋骨隆々の体躯を持つ、リルドラケンの拳闘士。
鍛え上げられた身体を駆使し、強力な攻撃を放つ。

寡黙でストイックな印象を与えるが、内心は温厚かつ愉快な人物。
頑健な肉体と冷静な判断力を併せ持ち、薬草の扱いにも長けている。

キリュー:「で、何をやれば?」
ローゼン:「流石にお主一人では荷が重い。ホールに居る他の面子に声をかけてきてくれ。5人も居れば十分だ。報酬は相応に出る。頼んだぞ」
キリュー:「心得た」*ホールに足を運ぶ

キリュー:では……アンドリオさんの席に向かいます
アンドリオ:おっ!

キリュー:「やぁ」
アンドリオ:「んん~? 誰だ、おめぇさん?」

画像3

絵:シロクニさん

キャラクター:アンドリオ/男性/34歳
プレイヤー:カツオ
種族:ドワーフ
技能:ファイターLv3、スカウトLv1、エンハンサーLv1
戦闘特技:両手利き、武器習熟A/アックス
装備:バトルアックス(斧)*2 ハードレザー(革鎧)

概要
“炎武帝”グレンダールの末裔を自称する陽気なドワーフ。
親の分からぬ孤児であり、本当の生まれはわからないが自分は偉大な英雄の子孫だと考えているらしい。

元鍛冶屋であり、両手に戦斧を1本ずつ持って戦う重量級の二刀流が武器。

キリュー:「俺の名はキリュー。先ほど、マスターから割の良い仕事を回されてな。組む相手を探していた」
アンドリオ:「お、いいねぇ! お前さん、見る目があるぜ!」
アンドリオ:「なんてったって俺は! 英雄の子孫だからなぁ!」
キリュー:「英雄の子孫か。頼りになりそうだ」*相槌

アンドリオ:「他には誰が乗るんだ? この話」
キリュー:「いや、まだお前だけだ。あと3人ほど集めたい」
キリュー:「頼めるだろうか?」
アンドリオ:「俺がか? いいぜ、一瞬で集めてやる!」
キリュー:「お手並み拝見といこう」

アンドリオ:さて……
キュラソー:*ホールの真ん中で弓の整備をしてます
アンドリオ:目立ちそう! 声をかけに行こう

アンドリオ:「オイ、そこの若ぇの!」
キュラソー:「む? ……やぁ! 僕を呼んだかな!?」*キラキラ

画像4

絵:鍵狐さん

キャラクター:キュラソー・バレンシア/男性/10歳
プレイヤー:鍵狐
種族:ルーンフォーク
技能:シューターLv3、セージLv2、アルケミストLv1
戦闘特技:ターゲッティング、狙撃
装備:ヘビーボウ(弓)、ソフトレザー(革鎧)

概要
大型の弓を背負った、ルーンフォークの射手。
「困難を打開する力」という意味の魔動機文明語の“Intelligence”という単語を好んでおり、節々に引用する。

特に主人を持たない放浪の身であり、物腰は柔らかいが独特の感性を持っており相手を困惑させることもしばしば。

アンドリオ:「どうも、割の良い仕事があるらしくてよォ、手が空いてたりしねぇか?」
キュラソー:「ほう! 依頼の手伝いというわけだね!」
キュラソー:「助けを請われて、否と言う僕ではないとも! 是非とも協力させてくれ!」*キラキラ

アンドリオ:「(ずっとキラキラしてるな……)」
アンドリオ:「お、おぅ! 助かるぜ!」
キュラソー:「時に、他にメンバーは居るのかい?」
アンドリオ:「俺とお前さんと、あとキリューってリルドラケンだな。あと2人は欲しいところだが」
キュラソー:「いいだろう! 任せてくれたまえ!」
アンドリオ:「いいのか? じゃあよろしく頼むぜ~!」*酒を飲みに戻る

キュラソー:ふむ……
アーシュ:*二人が話している方をチラチラ気にしよう

キュラソー:「ふむ……!?」*視線に気づき、そちらに笑顔で歩いていく

キュラソー:「やぁ君! ちょっといいかな!?」
アーシュ:「ぼ、ぼぼ僕ですか!?」*フードの下から顔を見ながら

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出典:えもめん 様/Picrew

キャラクター:アーシュ/男性/22歳
プレイヤー:つなこ
種族:ナイトメア
技能:フェンサーLv3、スカウトLv2、エンハンサーLv1
戦闘特技:必殺攻撃Ⅰ、牽制攻撃Ⅰ
装備:サーベル(片手剣)、ソフトレザー(革鎧)

概要
素早い身のこなしが持ち味の、ナイトメアの軽戦士。
生まれ故に両親に捨てられた過去を持っており、周囲と上手く打ち解けられずにいる。

単独でも仕事ができるよう努力した結果、斥候としては高い技術を持っており、遺跡探索では頼りになる存在。

キュラソー:「そうとも、君さ!」*ビシッ
キュラソー:「聞いていたと思うが、僕たちは今人手が必要で困っているのさ……良かったら、手伝ってくれないか?」
アーシュ:「人手……はい、僕で良かったら是非!」
キュラソー:「本当かい? いや、助かるよ!」*アーシュの両手を取り
キュラソー:「見たところ、君は気配を消すのが得意そうだからね! 優秀な斥候ではないかと思って声を掛けたんだ」
アーシュ:「(すごい元気な人だな……)」
キュラソー:「それじゃ、あと一人くらい仲間が必要なんだ」
キュラソー:「僕も探してみるが、君にも頼めるかな?」
アーシュ:「こ、声かけですか……がんばります!」
キュラソー:「それじゃあ、よろしく頼むよ!」*高笑いしながら去る

アーシュ:「ど、どうしよう……」
クレバァ:*盗み聞きしていたのでおもむろに立ち上がります
アーシュ:「ん……?」*ガタリと音のした方向を見る

クレバァ:「おやおや! ばーちゃんを呼んだかい!?」*ずいずい

画像6

絵:ぽえこさん

キャラクター:クレバァ/女性/10歳
プレイヤー:ぽえこ
種族:ルーンフォーク
技能:シューターLv3、マギテックLv1、セージLv1
戦闘特技:ターゲッティング、鷹の目
装備:トラドール(長銃)、ソフトレザー(革鎧)

概要
外見年齢85歳、稼働年数10年のルーンフォークの射手。
見た目相応の老婆らしい口調や振る舞いを取っている。

見た目こそ老婆だが、視力や手先の器用さは全く問題なく、手にした《ガン》で遠方の敵を正確に撃ち抜く技量を誇っている。

アーシュ:「あ、あのう……お仕事……」
クレバァ:「可愛いボウヤだねぇ!? ばーちゃんの助っ人が欲しいのかい!?」*嬉しそうに
アーシュ:「て、手伝って下さるんですか……?」
クレバァ:「もちろんだよォォォ!!」
アーシュ:「よ、よろしくお願いします……!」*おそるおそる礼

クレバァ:「さぁ! ここに5人が揃ったよ! 集まった集まった!」
クレバァ:*ギルドホールの中央で両手を掲げて

キリュー:*のっそりと立ち上がる
アンドリオ:「お、揃ったか!」*ジョッキ片手に
キュラソー:「おぉ、ついに出発の時だな!」
アーシュ:「い、依頼……」

ローゼン:「クレバァ、わかったから落ち着かんか」
ローゼン:「……おほん。では依頼の説明に入る」

ローゼン:「まずは依頼書を読んでくれ」
ローゼン:*テーブルに一枚の羊皮紙を置く

◆依頼概要◆
・依頼主はセイブル採石場職人代表
 リード・ウィリアムズ(人間/男性/30歳)
・依頼内容は坑道拡張作業中に発見された遺跡の安全確保
・報酬は一人あたり900G
 前報酬として「ヒーリングポーション(100G)」「魔香草(100G)」を1個ずつ支給(パーティ単位)
・依頼の期限は3日間

アーシュ:「遺跡……ですか」
クレバァ:「ワクワクするねぇ!」*指を鳴らす
キリュー:「良い薬草が見つかると良いんだが」

ローゼン:「依頼のあったセイブル採石場は、ここヒスダリアから馬車で3時間ほど北上した場所にある採石場であり、主に鉱物資源と石材を産出しておる」
ローゼン:「が、今回その坑道拡張工事の際に事故が発生した」
ローゼン:「坑道が何らかの地下空間と繋がってしまったのだ。要するに地下に埋まっていた遺跡にぶつかってしまった訳だな」
ローゼン:「そこでお主ら冒険者の出番という訳よ。遺跡内部に侵入し、安全を確保するのだ」

キュラソー:*静かに手を挙げる
ローゼン:「キュラソー」*発言を促す
キュラソー:「今のところ、遺跡が開通してしまった……ということだけしかわからないのかい?」
キュラソー:「蛮族とか……そういった魔物の目撃情報があれば共有して欲しいが……」

◆GMのメモ◆
【魔物】
本卓では「魔物」という単語を「人族に対する脅威となりえるモノの総称」という意味合いで使っている。
即ち、蛮族や野生動物、魔動機や幻獣に至るまで人族の脅威となる存在はひとまず「魔物」とされ、詳細な正体がわかれば改めて正式な分類名で呼ぶ……というような具合である。

ローゼン:「うむ。現時点ではその手の目撃情報はない」
ローゼン:「現地の労働者達は遺跡鑑定や安全確保を行う知見がない」
ローゼン:「故に、魔物の出現状況や内部の情報も不明だ」
キュラソー:「なるほど、そのあたりの調査も含めての依頼……というわけだね。了解した!」

ローゼン:「しかし、《ヒスダリア》周辺の採石場では同様の事故が度々起きておる」
ローゼン:「大抵は魔動機文明時代の遺跡であることが多く、魔物も警備モードの魔動機兵が殆どだ。お主らが遅れを取ることはない……と判断した」

キュラソー:「魔動機兵か……確かに、この人数がいれば十分そうだね! 諸君、援護射撃は任せたまえ!」
キリュー:「頼りになりそうだ」
クレバァ:「ばーちゃんには分かる………この集まった仲間が、確かな強者だということがね」*にやりと笑う
アンドリオ:「おうよ! 前衛は俺に任せな!」
アーシュ:「が、がんばります……!」

ローゼン:「異論ないなら、馬車乗り場に向かうがいい」
ローゼン:「現地には既に話が通っておるので、事情を話せば依頼人の元まで案内してくれるだろう」
キリュー:「血が滾ってきた」*尻尾でリンゴを握りつぶしながら
クレバァ:「よろしくね!ボウヤたち!」*馬車に飛び乗る
アーシュ:*静かにみんなのあとを着いていく
アンドリオ:「ガハハ!面白くなりそうだな!」
キュラソー:「では行こう! 冒険の時間だ!」*両手を広げて高らかに笑いながらついていく

GM:ではでは、次チャプターに移行します~!

2. セイブル採石場

◆描写◆
ギルドを出発した交易馬車に乗って揺られること三時間。
頭上には真夏の太陽が照りつけており、馬車に幌がついていなければPC達は今頃干上がっていただろう。

第二都市《ヒスダリア》の城壁を出て、馬車で街道を進んだ先にあるセイブル採石場の周辺は乾燥した岩場が広がっている。
その一角に、石を積み上げて作られた石壁が見えてきた。
依頼のあったセイブル採石場である。

◆描写◆
採石場は石垣の中にある複数の坑道と石材の加工場で構成されており、更にそこで働く労働者達の暮らす宿舎も併設されていた。
木材で建てられた簡易的な小屋が立ち並び、従業員食堂の煙突からは煙が上がっている。

「作業監督所」の看板の着いた建物の扉を叩くと、職人代表のウィリアムズが顔を出した。
ウィリアムズは建物の一室にPC達を案内し、壁に貼り出された坑道の一つを指さす。

210420 村人挿絵

◆NPC解説◆
リード・ウィリアムズ(人間/男性/30代)

セイブル採石場の職人代表を務める人間の男性。
石材の加工だけでなく、価格交渉や人員指揮なども熟す、やり手の職人。

ウィリアムズ:「やぁ、私はリード・ウィリアムズ。この採石場の職人代表を務めている者だ」
ウィリアムズ:「君たちが《黒曜石の小剣》亭の冒険者だな? この度はよろしく頼む」
ウィリアムズ:*握手を求める

キリュー:*無言でギュムっと握る
クレバァ:「こちらこそよろしく頼むよぉ!」*固く握手
アンドリオ:「おうおう!よろしくな!」*握ってブンブン振る
アーシュ:「よろしく……おねがいします…」*片手でフードを抑えながら握手する
キュラソー:「よろしく! 依頼解決に尽力しよう!」*笑顔で握手

ウィリアムズ:「それでは早速、依頼の話に移ろう」*壁に貼りだした地図を指差す
ウィリアムズ:「事の始まりはつい3日前、坑道の拡張作業中に起こった」
ウィリアムズ:「拡張中の坑道が、遺跡と繋がってしまってね。似たような話は、この辺をはじめとして第三都市《グランティン》の辺りでもたまに聞くが……」
ウィリアムズ:「前時代の遺跡というのは、警備用の魔動機が未だに稼働中であることが多いと聞く」
ウィリアムズ:「もし坑道に繋がってしまった遺跡から攻撃モードの魔動機が出てくれば、作業員達の命が危険に晒されるだろう」
ウィリアムズ:「だから、冒険者である貴方たちに遺跡の安全確保をお願いしたい。どうか、よろしく頼むよ」*頭を下げる

キリュー:「了解した」
アーシュ:「わ、わかりました!」
クレバァ:「任されたよ!武者震いするねぇ……」*大きくプルプル震える
キュラソー:「了解したとも。さっそく予定を立てよう」
アンドリオ:「ガハハ! 一瞬で解決してやるよ!」

GM:OK~!
GM:それでは……
GM:PC達が話を聞き終わると、既に日が落ち始めております。
GM:本格的な探索は明日からということにして、宿舎の一室を手配してもらえますが……
GM:ご飯は従業員食堂に10G払って下さい 所持品に「保存食」がある方やそれ以外に食料を持っている方は不要です。

キリュー:*10G支払う
アンドリオ:*10G払おう
アーシュ:*保存食を持っているのでそっちを食べます
キュラソー:*食堂で食べる。そして空になった財布を見て静かに泣く

クレバァ:「ふふふ……ばーちゃんはなんと30Gも持ってるんだよ!」
クレバァ:「ふ……キュラソーくん、ばーちゃんがおごってあげるよぉ!」
クレバァ:「孫がお腹を空かせているのを、ばーちゃんが見ているわけにはいかないからね」*20Gちゃりーん

キュラソー:「なんと! し、しかし、レディに奢っていただくなど出来ない……!」
クレバァ:「れ……レディ!? なんて嬉しいこと言ってくれるんだい!」
キュラソー:「今回の依頼を遂行すれば問題ない! ぜひ、ご自分のために取っておいてくれ!」
クレバァ:「いいんだよ、気にせずたーんと食べとくれ!」
キュラソー:「むむむ……では、このお礼は必ずどこかで。ありがたく頂戴します!」
クレバァ:「かわいい子だねぇ。さ、一緒に食べようねぇ」

GM:ではでは…… PC達が従業員食堂でご飯を食べ、宿舎で一泊した翌日

画像9

◆描写◆
セイブル採石場にある幾つかの坑道のうち、遺跡が発見されたという区画にPC達は案内される。
そこは拡張中の坑道の一本で、掘り進めたトンネルの一部が崩れ、石造りの遺跡の途中に繋がっていた。
遺跡の内部は真っ暗闇が広がっており、かろうじて幅と高さが3m程度の回廊が続いているのが見えるのみである。

GM:さて……ではここでPC達に確認です
GM:PC達の中で「暗視」の種族特徴を持っていない方は、遺跡の中が暗いので視界を確保できません
GM:具体的にはアーシュさんとキリューさんですね
GM:この場合、たいまつやマギトーチによる灯りの確保が必要になります
GM:たいまつは冒険者セットの中に入っておりますが、誰が持つことにしますかな?
GM:一応、片手が空くのはアーシュさんっぽいけど

アーシュ:あ、じゃあ自分が松明持ちますよ!
アーシュ:何かあったら片手に松明、片手にサーベル持てる

アーシュ:*荷物から松明を取り出し、火口箱から火を点ける

キリュー:「気が利くじゃないか。助かった」
アーシュ:「いえ、自分は片手空いてますから」
キュラソー:「魔動機兵相手だと、暗い状態はこちらが不利なだけだからね。明かりがあるのは助かるよ!」
アンドリオ:「俺は暗くても問題ないけどよぉ、皆で纏まってた方が効率的だからな!」
アーシュ:「あ、危ないので僕より前に出ないで下さいね……!」

3-1. 管理室

GM:◆描写◆
真っ暗な入口を進むと、右方向に小さな部屋があることに気がついた。
簡易的な扉には鍵が掛かっておらず、中に入ることができる。

内部は石床と石壁に囲まれた小さな部屋で、幾つか金属製の机のような装置が置かれている。
壁には幾つかの金属製パネルが嵌め込まれており、その表面には何らかの文字が印されていた。
どうやらこの施設の見取り図が示されているようだ。
また、パネルの一枚には人の手形のような図形が彫り込まれている。

また、机のような装置の一つには鍵の差し込み口と見られる箇所があり、両脇には「1」「0」と刻印されている。
差し込み口に鍵は挿さっておらず、現在は「1」の方向に回っていた。

汎用遺跡マップ1

キリュー:「ふむ?」
アーシュ:「これは……なんでしょう?」

GM:では…… ここで本セッション初めての判定を行いましょう
GM:文明鑑定判定 難易度9でお願いします

クレバァ:2d6+1+2 //セージ知識判定パッケージ
<BCDice:クレバァ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 11[5,6]+1+2 → 14
→成功!

キュラソー:2d6+2+2 //セージ知識判定パッケージ
<BCDice:キュラソー>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 8[2,6]+2+2 → 12
→成功!

キリュー:2d6
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[6,1] → 7
→失敗……

アーシュ:2d6
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[1,6] → 7
→失敗……

アンドリオ:2d6
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 4[3,1] → 4
→失敗……

GM:素晴らしい ではルンフォ組はこの部屋の建築様式などから、この遺跡が「魔動機文明時代」のものだと確信できます

クレバァ:「この遺跡は……魔動機文明時代のものかね?」
クレバァ:*合ってるか不安になってる
キュラソー:「うむ、事前に話があった通りだね。となると……出てくる魔物はやはり魔動機兵か」
キリュー:「機械相手か……」

GM:更に…… 先ほどの判定成否に関わらず、「魔動機文明語」の読文能力のあるキャラクターは壁のパネルに書いてある内容を理解できます
クレバァ:ふむ?
キュラソー:解読だッ!

◆パネルの内容◆
当施設は職員、又は魔晶石から抽出したマナで照明機構を作動させている。
付属パネルの手形に手を押し当て、『照明作動』の起動語(コマンドワード)を唱えることで機構が作動する。
マナの消費量は設備相応のため注意せよ。

魔動機管理室にアクセスする際は操作キーを使い、防衛機能を「0」にすること。

クレバァ:「ふむふむ……」
アンドリオ:「なんて書いてあるんだ?」
キュラソー:「どうやら、このパネルからマナを供給することで照明が起動できるようだ。機能が生きていれば、通路を明るくできるだろう」

キリュー:「俺は夜目が効かん。明るくなるなら助かるが」
アーシュ:「自分も、灯りが点いている方が探索が有利だと思います」
キュラソー:「では、僕が光を灯そう! 見ててくれたまえよ」

キュラソー:*パネルの手形に右手を沿え……
キュラソー:『照明作動』*魔動機文明語

GM:では…… キュラソーさんは7点のMPを消費します
GM:同時に遺跡の部屋や通路に取り付けられた魔動灯が作動し、遺跡全体が明るくなります(たいまつやマギトーチが無くても暗闇によるペナルティがなくなる)。

クレバァ:「キュラソーくん助かったよ! ありがとうねぇ!」
キリュー:「やった、明るくなったよ!」*ぴょんと跳ねる
キリュー:「……オホン、本当に助かった」
アーシュ:「松明は必要なさそうですね」*松明を消して荷物に戻す

GM:ではでは、今のところこの部屋で動かせるのは照明だけですね
GM:次はどちらの部屋に行かれるかな?

キュラソー:管理室を出て左が一番近い……かな?
アーシュ:それでいきましょうか
キリュー:異議なしだ
アンドリオ:行こうぜ!
クレバァ:行くよぉ~!

3-2. 武器庫

GM:◆描写◆
通路の右手側にある小部屋に入ると、中は武器庫となっていた。
壁際の棚には錆びた武器が立てかけられ、床には蓋の開けられた武器ケースが散乱している。

おそらく《大破局》の折、施設に保管してあった防衛用の武器を持ち出したのだろう。
当時の抵抗の痕跡が見て取れた。

◆処理◆
以下のアイテムを入手できます。

・魔晶石(5点)*1
・ライトメイス(基本Ⅰ P305)*1
・ヘビーメイス(基本Ⅰ P305)*1

クレバァ:おぉ~!
キュラソー:魔晶石はクレバァさんに持っておいてもらうのが良いかな?
アーシュ:それが良さそうですね……

アンドリオ:ヘビーメイスは僕がもらって良いかな?
キリュー:命中重視で良いんじゃないかと思う

アーシュ:ライトメイスなら僕も持てそうです
アンドリオ:確実に当てたい時に持ち替えて殴ろうぜ!

GM:どちらもC値12の代わりに命中判定+1修正のついた打撃武器……ですね

アーシュ:「じゃあこの武器は僕が持ってます……使えそうなので」
アンドリオ:「このメイスは……俺が使えそうだな」
クレバァ:「いっひっひ、この魔晶石はばーちゃんが頂くよ」*ガンのスロットに嵌めておく

◆GMのメモ◆
【魔晶石】
魔晶石とはマナの結晶体であり、砕くことでマナ(MP)を取り出すことができる。魔晶石は魔法の発動体や首飾りとしてすぐに使えるようにセットしておくことが望ましいとされているため、《ガン》や《マギスフィア》には魔晶石をセットしておくスロットが設けられている場合もある。

3-3. 魔動機管理室への廊下

◆描写◆
通路を進んでいくと左手に長い廊下が伸びており、突き当たりに大きな扉が付いている。
扉の上には管理室を示すプレートが付けられており、この遺跡の魔動機の管理が行われている部屋であることは明確だ。

GM:では……
GM:パーティの中で「最も先頭を歩いているPC」を決めてください
アンドリオ:スカウトで体力もある俺かな!
アーシュ:自分も前方を歩くと思います
アンドリオ:アーシュさん先頭行ってみます? これは多分面白いことが起きますぜ
アーシュ:じゃあ先頭で!
キリュー:いいね
クレバァ:どきどき……

GM:ふむふむ…… では、アーシュさんとアンドリオさんがほぼ2人で先頭を警戒しつつ進んでいたことにしましょうか

GM:choice[アンドリオ,アーシュ,両方]  //二者ランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[アンドリオ,アーシュ,両方])
アンドリオ

GM:アンドリオさん、難易度9の「罠感知判定」をどうぞ

アンドリオ:2d6+1+1 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+1) → 10[4,6]+1+1 → 12
成功!

GM:素晴らしい
アンドリオ:よーし!
アーシュ:ナイスです
クレバァ:すてきー!!
キリュー:すごい
キュラソー:ナイスゥ!

アンドリオ:「あぁん?」*何かに気付く

GM:通路右側を歩いていたアンドリオさん、壁のパネルの一枚が光を放ち始めたことに気づきます

アンドリオ:「全員下がれ!なんかやべぇ気がする!」*号令
アーシュ:「は、はい!」
クレバァ:「ひっ!」
キュラソー:「む!」*下がる
キリュー:「む?」*足を止めて下がる

GM:アンドリオ達が下がったその瞬間、廊下を横切るようにして壁から直径1m程の光条が放たれ、先ほどまで彼らの居た地点を焼き焦がす!

クレバァ:「ひょえぇ! アンドリオさん、よく気づいてくれたよぉ!」
アーシュ:「全然気付かなかった……すみません」
アンドリオ:「今のは俺の見てた側の壁からだったからな。次に似たような罠が来たら頼むぜ!」

キュラソー:「魔動機仕掛けの罠か……動くものを検出して光条を放つ、オーソドックス且つ強力なものだな。まだ警備システムが生きているか」
キリュー:「まだ敵の所在もわからない状態で食らっていたら危なかったな。ロースト・ドラゴン・ミートになるところだった」
アーシュ:「リルドラケンの方が言うと洒落になっていないような……」

◆GMのメモ◆
【ロースト・ドラゴン・ミート】
主に《マグノア》~《キングスフォール》で食される肉料理。
ダウレスやディノスといった“亜竜”と呼ばれる大型爬虫類の腿肉や胸肉にスパイスを擦り込み、タレで下味を付けたものを石窯でじっくりと蒸し焼きにして作る。
薄く切り、刻んだ薬味を包んで食すのが伝統的な食べ方だが、サンドウィッチに挟んで食べるのが長距離鉄道旅行のお供として人気を博している。

ちなみに、この料理名から転じてブレス攻撃や魔法を受けて黒焦げになったリルドラケンの冒険者を指すスラングとしても使われる。

GM:◆描写◆
管理室に向かう壁には防衛システムが仕込まれており、動くものに向かって光条を放つ仕掛けになっているようだ。
防衛システムをオフにするためには制御室の鍵を回すしかない。

GM:ちなみにスカウトの鍵開けは無効とさせていただきたく
    その……壊れたら大変ですし

キュラソー:「やはり制御室の鍵を回し、防衛システムを落とす必要があるか……」
クレバァ:「アンドリオさんやアーシュくんの道具で、チョチョイとやれないのかい?」
アーシュ:「現行使われてるような錠前はまだしも、魔動機文明時代の防衛システム用鍵となると難しいと思います」
アンドリオ:「無理やり鍵を動かすのは最後の手段だな。鍵が見つかれば、それが一番安全だからよぉ」
キリュー:「致し方ないな」

3-4. 魔動機兵の巡回する警備室

GM:◆描写◆
通路を進んでいくと、突き当たりに部屋の扉があるのが見えてくる。
簡易的な扉の奥からは、微かに物音が聞こえてくる。

GM:では……難易度10の「聞き耳判定」をどうぞ

アーシュ:2d6+2+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 10[4,6]+2+2 → 14
成功!

アンドリオ:2d6+1+1 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+1) → 9[3,6]+1+1 → 11
成功!

キュラソー:2d6
<BCDice:キュラソー>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 6[3,3] → 6
失敗……

クレバァ:2d6
<BCDice:クレバァ>:DiceBot : (2D6) → 9[3,6] → 9
失敗……

キリュー:2d6
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 9[4,5] → 9
失敗……

GM:OK、ではスカウト組のお二人は魔動機兵の駆動音のような物音を聞き取ることができます

アーシュ:「皆さん、ちょっと待ってください。中から物音が」
アンドリオ:「これは……駆動音か?」
キュラソー:「音……? 確かに、微かに何か聞こえるが……」

GM:聞き耳判定に成功したお二人は、部屋の中にこっそりと入り込むことができます
アンドリオ:陽動かな?
GM:イエス。中で魔動機兵の注意を惹きつけることで、戦闘時の先制判定にボーナスを得られます
GM:具体的には、難易度11の「隠密判定」を行います。
         成功すれば戦闘時の先制判定ボーナス+2とします。
GM:ただし、失敗すれば先制判定-2ですよ~!
アンドリオ:ヒエ~!
アーシュ:責任重大……!

アンドリオ:「駆動音からして……部屋の中をグルグル巡回してる動きか」
アーシュ:「ぼ、僕が……注意を惹いてみます。合図したら突入を」
クレバァ:「頼んだよぉ!」
キリュー:「任せたぞ」

アーシュ:2d6+2+3 //スカウト運動判定パッケージ
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 8[3,5]+2+3 → 13
成功!

キリュー:さすが
アンドリオ:ナイス!!!
クレバァ:ひゅー!!
GM:ナイス!
キュラソー:安定してますねぇ!
アーシュ:よかった……!

GM:アーシュは静かに扉を開け、部屋の内部に滑り込む。
部屋の中では警備用と思われる魔動機兵が数体、微かな駆動音を立てながら巡回していた。

アーシュは近くの床に落ちていた手頃な大きさの瓦礫を拾い上げると、魔動機兵達の頭上を通り抜けるよう扉と反対側に向かって投擲した。
瓦礫が床に転がり、大きな音を立てる。魔動機兵がそちらに注意を向ける!
アーシュは背後の扉をそっと開き、仲間たちを招き入れた。
戦闘の始まりだ!

アーシュ:「今です!」

GM:それでは戦闘を開始します~!
GM:まずは陣営の確認から
GM:敵は魔動機兵 「ドルン」が3体に「ザーレィ」が2体
GM:続いて戦闘準備に移ります 装備する武器を宣言してください

キュラソー:ヘビーボウに矢を番える!
クレバァ:トラドールを構えるよぉ!
アーシュ:サーベルを引き抜きます
アンドリオ:バトルアックスを両手に1本ずつ!
キリュー:シンプレートとチェインスティックを拳と脚に……

GM:それでは続いて魔物知識判定!

◆魔物解説◆
【ドルン】
魔動機文明時代の遺跡で最も頻繁に遭遇する魔動機兵。
高さ1.2m程度のずんぐりとしたボディを持ち、片腕にはハンマーが取り付けられている。
量産性の高い設計だったらしく、至る所に配備されている上個体数も多い。
硬質な金属素材でボディが覆われており、刃武器に強い。

【ザーレィ】
ドルンに並んでよく魔動機文明時代の遺跡で見られる魔動機兵。
高さ1.4m程度の人型をしており、連射こそできないもののマナを光弾として発射する筒状の機構が搭載されている。また、そのボディは魔法に多少の抵抗を持つ。
マナの発射機構については鹵獲されたザーレィを基に復古と原理解明が進められているようだ。

220120 魔動機1

キュラソー:「敵は前衛がドルン、後衛がザーレィだ! それぞれハンマー、光弾で攻撃してくる! 刃物は通りにくいから注意したまえ!」
キュラソー:「弱点はわからないがねッ!」*クワッ!

クレバァ:「さすがキュラソーくん…!!かしこいねぇ!」
キリュー:「優美に的確な指示をしてくる……」
アンドリオ:「刃に強かろうと、俺の斧なら問題ねぇ!ガハハ!」
アーシュ:「サーベルはちょっと不利か……?」

GM:それでは先制判定のお時間! 難易度は9で!

キリュー:2d6+2
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6+2) → 7[3,4]+2 → 9
成功!

クレバァ:2d6+2
<BCDice:クレバァ>:DiceBot : (2D6+2) → 11[6,5]+2 → 13
成功!

キュラソー:3d6+2
<BCDice:キュラソー>:SwordWorld2.5 : (2D6+2) → 7[1,6]+2 → 9
成功!

アンドリオ:2d6+1+1+2 //スカウト運動判定パッケージ
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+1+2) → 5[4,1]+1+1+2 → 9→成功!

キュラソー:2d6+2
<BCDice:キュラソー>:SwordWorld2.5 : (2D6+2) → 7[1,6]+2 → 9
成功!

GM:それではPC先手で、お好きな順序で行動をどうぞ~!
アーシュ:アンドリオさん、お手本みせてください!
キュラソー:やったれ~!
アンドリオ:俺!? 皆様行っていいですか?
GM:やっちまえー!
クレバァ:お願いしますー!!
キリュー:はいー
アンドリオ:では……

アンドリオ:まずは前線乱戦エリアに移動して……
アンドリオ:「ウオオオオオラァ!」*両手に斧を持って突っ込む!

アンドリオ:補助動作で練技【キャッツアイ】を発動!
アンドリオ:そのまま両手の斧でドルンに斬りかかる!

アンドリオ:2d6+3+3+1-0-2 //命中力判定
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0-2) → 4[2,2]+3+3+1-0-2 → 9
MISS……

GM:ドルンの回避固定値は10……両手効きのマイナス補正が厳しいですな
アンドリオ:なんの! もう一丁!

アンドリオ:2d6+3+3+1-0-2 //命中力判定
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0-2) → 4[3,1]+3+3+1-0-2 → 9
MISS……

アンドリオ:でぇぇぇえ!!

アンドリオ:「ウラァー!」*右手の斧を振り抜く、が……!

GM:ドルンはその装甲でアンドリオの戦斧を受け止め、弾き逸らした!
続く二の斧もハンマーを盾にして凌ぐ!

アンドリオ:「……っ! こりゃあ、さっき拾ったメイスでぶん殴った方が早いかァ!?」
キュラソー:「いや、良い気迫だ! そのまま前線維持を頼む!」

キュラソー:では次手番もらいます
キュラソー:自分は移動せず、PC陣営エリアで【狙撃】を宣言!
キュラソー:アンドリオさんがさっき攻撃を仕掛けたドルンを対象に、狙撃体勢に入ります
GM:OK~! ではその宣言で主動作は終わりですね

アーシュ:では自分が!
アーシュ:補助動作でサーベルを納刀し、ライトメイスに持ち替えます。
アーシュ:練技【ガゼルフット】を発動し、前線に出ます!
アーシュ:そしてアンドリオさんの仕掛けたのとは別個体のドルンを攻撃!

GM:アーシュは呼吸により体内のマナを励起! 脚部に集中させ、一瞬で前線へと距離を詰める!

アーシュ:2d6+3+1+3+0-0 //命中力判定
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+1+3+0-0) → 12[6,6]+3+1+3+0-0 → 19→自動成功!

GM:6ゾロ! 文句なしの命中だ
クレバァ:すごーーーい!!
キュラソー:強い!

アーシュ:k10@11+3+3+0-0 //ダメージロール
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[11]+6 → 2D:[3,2]=5 → 2+6 → 8

GM:ドルンの残りHPは12点……中々良いダメージだ

GM:アーシュは距離を詰め、上半身のバネを活かしながらドルンの胴体部にライトメイスの鉾頭を叩き込む!
金属と金属がぶつかり合う大きな音を立て、魔動機兵が僅かによろめいた!

アーシュ:「あ、当たった……!」
キリュー:「良い打撃だ」
クレバァ:「アーシュくん素晴らしいよぉ!」
アンドリオ:「やるじゃねぇか! クリーンヒットだなァ!」
アーシュ:「今です……キリューさん! 追撃を!」

キリュー:では! 補助動作で練技【マッスルベアー】と種族特徴【剣の加護/風の翼】を発動、前線エリアに移動してさっきアーシュくんが攻撃したドルンを殴ります!
キリュー:攻撃時に【牽制攻撃Ⅰ】を宣言! クリティカルしにくくなる代わりに命中判定に補正を受ける!

キリュー:2d6+3+2+1+2-0 //命中力判定@チェインスティック
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+2-0) → 7[2,5]+3+2+1+2-0 → 15→HIT!

キリュー:k15@11+3+4+1+2-0 //チェインスティック用ダメージロール
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[11]+10 → 2D:[5,1]=6 → 4+10 → 14

GM:ドルンのHP、アーシュさんからのダメージと合わさって0点……!?
アーシュ:強すぎて笑う
アンドリオ:一撃で粉砕した?
キュラソー:拳の一発で消し飛ばした……

GM:翼を広げたキリューが前線へと距離を詰め、アーシュの攻撃で怯んだドルンを牽制気味に殴りつける!
轟音とともにドルンの頭部装甲が凹み、床に転がった魔動機兵は動作を停止した!

キリュー:「これが……筋肉の力だ」
クレバァ:「なんて破壊力なんだい!?」
アンドリオ:「ガハハハ! こりゃすげぇ筋力だな!」
キュラソー:「一撃で魔動機を停止させるとは……」

クレバァ:それじゃあ動きます! ここは前線の敵を少しでも削るよぉ!
クレバァ:補助動作で【ターゲットサイト】【ソリッド・バレット】を使用
クレバァ:無傷のドルンを狙って射撃!

クレバァ:2d6+3+3+1-0 //命中力判定(残弾:23)
<BCDice:クレバァ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0) → 5[2,3]+3+3+1-0 → 12→HIT!

クレバァ:k20@10+1+2 //ダメージロール
<BCDice:クレバァ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+3 → 2D:[4,4]=8 → 6+3 → 9

GM:魔法ダメージは防護点貫通するから痛いなぁ!
GM:ドルンの残りHPは9点です

GM:トラドールを構えたクレバァは、マギスフィアを照準補助装置に変形させてドルンをロックする!
放たれた弾丸はドルンの関節部を吹き飛ばし、大きくよろめかせた!

クレバァ:「ばーちゃんの弾をくらいなぁ!」
アンドリオ:「うおっ! すげぇ射撃精度だな!」

GM:それでは第一ラウンド裏、魔動機兵達のターン!
GM:まずはクレバァさんに射撃を受けたドルンから……
GM:よろめきながらもアンドリオにハンマーを振り上げた!

ドルン:C(3+7) //命中力判定
<BCDice:ドルン>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 10

アンドリオ:2d6+3+1+0-0 //回避力判定
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+1+0-0) → 6[5,1]+3+1+0-0 → 10→成功!

アンドリオ:うおお!
GM:同値回避!
クレバァ:やったーーーー!!
キュラソー:ギリギリで避けましたね

GM:アンドリオは両手の斧を交差!振り下ろされたハンマーを真っ向から受け止める!

アンドリオ:「ふんぬぅ……オラァ!」*そのまま強引に蹴り剥がす!

GM:そのまま前線、もう一体のドルン!
GM:キリューにハンマースイング!

ドルン:C(3+7) //命中力判定
<BCDice:ドルン>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 10

キリュー:2d6+3+2+1-0 //回避力判定
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1-0) → 9[3,6]+3+2+1-0 → 15→成功!

キリュー:「このくらい造作もない事」

GM:キリューは僅かに身体の軸を逸らし、横薙ぎのハンマーを躱した!空振りしたドルンの胴体を尻尾で突き飛ばし、再び自身の間合いに移行した!

GM:では続いて後衛のザーレィ!
GM:【光弾】の能力を使用して構えた砲塔からマナの弾丸を発射!
GM:狙うはアーシュさんだーッ!
GM:ハウスルールで精神抵抗か回避か選んで抵抗してください

ザーレィ:C(4+1+7) //命中力判定※光弾
<BCDice:ザーレィ>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12

アーシュ:2d6+3+3+1-0 //回避力判定
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0) → 10[4,6]+3+3+1-0 → 17→成功!

アーシュ:「……っ!」*跳躍!

GM:アーシュは光弾の着弾地点を見切り、素早く跳躍! 
GM:しかし、それを好機と判断したか もう一体のザーレィが更に跳躍中のアーシュを狙う!

ザーレィ:C(4+1+7) //命中力判定※光弾
<BCDice:ザーレィ>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12

アーシュ:2d6+3+3+1-0 //回避力判定
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0) → 6[3,3]+3+3+1-0 → 13→成功!

アーシュ:「当た……りませんッ!」
キリュー:「練技による脚力強化込みとはいえ、良い回避センスだ……」

GM:アーシュは更に空中で身をひねり、放たれた光弾を躱す! しなやかに着地し、ライトメイスを構えた!

アーシュ:「キュラソーさんッ!」
キュラソー:「あぁ……準備完了だ!」*大弓を引き絞る

GM:それでは第二ラウンド開始!

◆GMのメモ◆
【狙撃】
射手系技能で習得できる戦闘特技。
1ラウンドかけて狙撃の狙いをつけ、次ラウンドの射撃攻撃が高達成値で命中すればダメージが2倍となる、ハイリスクハイリターンな技。

キュラソー:せっかくの狙撃なので……クレバァさんが撃ったドルン攻撃しちゃって良いですか?
アンドリオ:いいですぜ!!
アーシュ:おねがいします!
クレバァ:お願いしまぁす!

キュラソー:2d6+3+4+0-0 //命中力判定(残弾:23)
<BCDice:キュラソー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4+0-0) → 10[4,6]+3+4+0-0 → 17

ドルン:C(3+7) //回避力判定
<BCDice:ドルン>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 10
失敗……

GM:ナイス! 文句なしに狙撃発動だ!

キュラソー:k20@10+3+2 //ダメージロール
<BCDice:キュラソー>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+5 → 2D:[3,5]=8 → 6+5 → 11→狙撃効果で22

GM:22点ダメージ!
クレバァ:すすすすごおおおおい!!
キリュー:とんでもないダメージ
アンドリオ:エッグいぞ!

GM:キュラソーの大弓が唸り、ドルンの装甲の隙間を正確に貫く!
制御部を射抜かれたドルンは糸の切れた操り人形のように地面に倒れ、動かなくなった!

クレバァ:「キュラソーくんなんて威力なんだい……!!」
キュラソー:「これが……"Intelligence"!!」
キリュー:「これは"Intelligence"……なのか?」
アンドリオ:「これが"いんてりじぇんす"か! 凄ぇぜ!!」

アーシュ:次いきます! 真ん中のドルンに【必殺攻撃】!

アーシュ:2d6+3+1+3+0-0 //命中力判定
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+1+3+0-0) → 7[4,3]+3+1+3+0-0 → 14→HIT!

アーシュ:k10+3+3+0-0@11#1 //ダメージロール@必殺
<BCDice:アーシュ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[11]a[+1]+6 → 2D:[5,2]=8 → 4+6 → 10

GM:ドルン、残りHP10点……!

GM:アーシュはライトメイスを水平に構え、ドルンに向かって力強く踏み込むと同時に全力で振り抜く!
本来はサーベルで放つ技だが、鉾頭はドルンの脇腹にめり込み大きくその身体を揺らした!

アンドリオ:次いきますぜ! アーシュさんの攻撃を受けたドルンを両手斧で殴る!

アンドリオ:2d6+3+3+1-0-2 //命中力判定
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0-2) → 6[4,2]+3+3+1-0-2 → 11→HIT!

アンドリオ:k21@11+3+3+0-0+1 //ダメージロール
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.21c[11]+7 → 2D:[1,2]=3 → 1+7 → 8

GM:残り4点……!
アンドリオ:【両手効き】でもう一発だァ!

アンドリオ:2d6+3+3+1-0-2 //命中力判定
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0-2) → 9[6,3]+3+3+1-0-2 → 14→HIT!

アンドリオ:k21@12+3+3+0-0+1 //ダメージロール
<BCDice:アンドリオ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.21+7 → 2D:[1,4]=5 → 3+7 → 10

GM:ドルン残りHP-4、撃破!!

GM:アンドリオの右手の斧がドルンのハンマー腕を強引に切り落とす!
続いてアンドリオの左手の斧がドルンの頭部に振り下ろされ、完全に機能を停止させた!

アンドリオ:「これが……英雄の斧だ……ッらぁ!」
クレバァ:「アンドリオさん! 最強の斧使いだねぇ!」
キュラソー:「ナイス! 君達も良いIntelligenceを持っているな!」

キリュー:そのままエネミー陣営エリアに突入し……ザーレィに攻撃!

キリュー:2d6+3+2+1+1-0 //命中力判定@チェインスティック
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+1-0) → 5[3,2]+3+2+1+1-0 → 12

ザーレィ:C(4+7) //回避力判定
<BCDice:ザーレィ>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 11→HIT!

キリュー:k15@11+3+4+1+2-0 //チェインスティック用ダメージロール
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[11]+10 → 2D:[5,6 3,2]=11,5 → 7,3+10 → 1回転 → 20

GM:一撃で6割強持っていかれた!?
キリュー:もう一撃行くぞ!
GM:ひぃぇえぇぇ!!

キリュー:2d6+3+2+1+1-0 //命中力判定@チェインスティック
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+1-0) → 7[1,6]+3+2+1+1-0 → 14→HIT!

キリュー:k15@11+3+4+1+2-0 //チェインスティック用ダメージロール
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[11]+10 → 2D:[5,1]=6 → 4+10 → 14

GM:ザーレィ、残りHP-3……ワンツーで破壊されただと!?
キリュー:これが筋肉の力……!

クレバァ:では【ソリッド・バレット】使用してザーレィを撃ちます
GM:ターゲットサイトは不使用ですな?
クレバァ:MPが怖いですからね…… 当てられるはず!

クレバァ:2d6+3+3+0-0 //命中力判定(残弾:22)
<BCDice:クレバァ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 6[4,2]+3+3+0-0 → 12→HIT!

クレバァ:k20@10+1+2 //ダメージロール
<BCDice:クレバァ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+3 → 2D:[5,5 3,4]=10,7 → 8,5+3 → 1回転 → 16

GM:ぬぅぅぅ!!
クレバァ:わあいヾ(*´∀`*)ノ

GM:クレバァはトラドールを構え、約20m先のザーレィの動きを読む!
放たれた弾丸はザーレィの脚部関節を捉え、大きなダメージを与えた!

クレバァ:「ちょっとは皆の力になれたかね……」*大きく震える

GM:それでは残るザーレィ、悪あがきのターンだ!
GM:ザーレィ、苦し紛れにキリューに近接攻撃!

ザーレィ:C(4+7) //命中力判定
<BCDice:ザーレィ>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 11

キリュー:2d6+3+2+1-0 //回避力判定
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1-0) → 5[4,1]+3+2+1-0 → 11→成功!

GM:闇雲に砲塔を振り回すザーレィ! キリューは繰り出された砲塔を片手で逸らし、ザーレィの死角へと回り込んだ!

GM:それでは第三ラウンド……PC達のターンだ!
アンドリオ:キリューさんスクラップにしてやってくだせぇ!
クレバァ:頼みますぜキリューちゃん!
アーシュ:やっちゃってくだせえ!
キリュー:いきます!

キリュー:主動作、【牽制攻撃Ⅰ】を宣言しながらシンプレートで蹴り攻撃

キリュー:2d6+3+2-1+2-0 //命中力判定@シンプレート
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2-1+2-0) → 9[3,6]+3+2-1+2-0 → 15→HIT!

キリュー:k25@11+3+4+1+2-0 //シンプレート用ダメージロール
<BCDice:キリュー>:SwordWorld2.5 : KeyNo.25c[11]+10 → 2D:[6,2]=8 → 7+10 → 17

GM:ザーレィ、残りHP-4……!

GM:ザーレィの死角に回り込んだキリューは小さく飛び上がり、空中回し蹴りを放つ!
鋭い蹴りはザーレィの頭部パーツを吹き飛ばし、完全に機能を停止させた!

キリュー:「退くことを知らぬ魔動機よ、散れ」
アーシュ:「わぁ……!」
クレバァ:「ばーちゃんは震えが止まらないよ……!」
アンドリオ:「俺も武者震いが止まらねぇぜ……」
キュラソー:「凄まじいね……!」

GM:頭部を失ったザーレィが崩れ落ち、警備室に静寂が戻ってくる。
    魔動機兵達との戦闘は、PC達の圧勝に終わった。

アーシュ:「皆さん、本当に強い……!」
クレバァ:「皆なんて強さなんだい。ばーちゃんは誇らしいよ!」
キリュー:「やったね!みんな!」*みんなとハイタッチ
クレバァ:「いえーい!!」*みんなとハイタッチ
アンドリオ:「ガッハハ!」*ハイタッチ
アーシュ:「あっ……えっ……」*おずおずと手を出す
キュラソー:「はっはっは!」*ハイタッチ

GM:ではでは……PC達が警備室を制圧したところで、お時間もいい感じですし今日はここまでにしておきましょうか……。
GM:続きは後半をお楽しみに!

前編のまとめ

《キングスレイ鉄鋼共和国》第二都市《ヒスダリア》にある冒険者ギルド《黒曜石の小剣》亭に所属する冒険者達は、採石場の坑道の安全を確保するため、拡張工事中に発見された遺跡に足を踏み入れる。

凄まじい筋力を誇るリルドラケンの拳闘士、キリュー
2本の戦斧を操るドワーフの戦士、アンドリオ
正確無比な狙撃を得意とするルーンフォークの射手、キュラソー
抜群の注意力と斥候の技量を持つナイトメアの軽戦士、アーシュ
的確な射撃と遮蔽を見通す目を持つルーンフォークの射手、クレバァ

神官不在、全員がアタッカーの5人は遺跡へと突入。
管理室で照明機構を作動させ、遺跡内部に灯りを点す。
魔動機兵の管理室は廊下に罠が仕掛けられており、機能を停止させなければ先には進めなくなっていたため、PC達は遺跡内部の探索に移る。
魔動機兵が巡回する警備室に辿り着き、これを撃破したPC達だったが……。

PC達の冒険の結末は後編にて。

おまけ

画像12

絵:デオンさん

「機械仕掛けの回廊」後編→

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