ソードワールド2.5リプレイ 《風の廻り道》キャンペーン 第一話「旗上げは一番列車と共に」前編

はじめに

この記事はこの記事は2020/11/21に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。

画像12

絵:影山とらこさん

0. これまでのあらすじ(プリプレイ)

 セッション開始から遡って9月の中頃。
 GMを務める筆者(のっち)は「何か新しいテーマでキャンペーンを始めてみたいなぁ」と考えており、また最近一緒に卓を囲んでいないフォロワーと一緒に遊びたいと思っていた。
 そういった経緯から周囲に声をかけ、新しく本キャンペーンの企画が始まったというわけである。

 本セッションの舞台は《空の麓》シリーズや《大地の見張り》シリーズと同じく、アルフレイム大陸北西部、ドーデン地方である。
 《キングスレイ鉄鋼共和国》の首都、《キングスフォール》の中心地である《グランドターミナル・ステーション》へとPC達は降り立つ。

ドーデン地方 - コピー

Linkarnate World様にて作成させていただいたドーデン地方のマップ。
画像中央やや下、「首都・キングスフォール」がPC達の現在地だ。

今回はギルド導入ではないため、先にPC達の紹介から入ることとする。

「そう言うなって。アンタもこの角に感謝することになるんだからさ!」

ヒルデ

絵:松本えひめさん

PC:ヒルデガルト・シュレーゲル/女性/21歳
PL:松本えひめ
種族:ナイトメア(リルドラケン生まれ)
技能:ファイターLv3/エンハンサーLv1

戦闘特技:全力攻撃Ⅰ、斬り返し
装備:モール(鉾鎚)、チェインメイル(金属鎧)

概要
生まれたときからその身に“穢れ”を持つ突然変異の忌み子「ナイトメア」の女。基本的にナイトメアは共同体から疎まれる傾向にあるが、竜人のリルドラケン達はナイトメアとして生まれた子も分け隔てなく育てる。

その影響でナイトメアとしては社交的で真っ直ぐな気質の持ち主。
戦闘ではその腕力を活かし、大槌を奮って豪快に戦う。

「たった70ガメル。命の代としては安いくらいだろう?」

リゼル2

絵:HAMさん

PC:リゼル・ウィンターズ/男性/27歳
PL:西口
種族:人間
技能:ファイターLv2/プリーストLv2

戦闘特技:魔法拡大/数
装備:ヘビーメイス(鉾鎚)、スプリントアーマー(金属鎧)

概要
アルフレイム大陸で信仰される大神“樹神・ダリオン”の神官。
名のある神官を幾人も輩出する厳格な家の出身であるものの、巡礼の旅の中で様々なものを目にした結果「世界の様子を実際に見聞きし、助けられる相手がいれば助ける」という考えに至り出奔した。

酒好きであり、各地を旅する内に利き酒が出来る程度には嗜んでいる。

「……“普通”だろ、これくらい」

アレックス2

絵:影山とらこさん

PC:アレックス・ヴァレル/男性/17歳
PL:影山とらこ
種族:人間
技能:シューターLv3/マギテックLv1/スカウトLv1

戦闘特技:ターゲッティング、牽制攻撃
装備:ジェザイル(両手銃)、ソフトレザー(革鎧)

概要
射撃の得意な魔動機術師の青年。
それなりに裕福な家の三男坊であり幸せな幼少期を過ごす。
しかし、11歳の頃に母親を蛮族の襲撃によって喪い、なにかと優秀な二人の兄と比較されて育ったため「普通であること」に強迫的な価値観を持つ。

やや卑屈で偏見の強い言動が目立つが、根幹の部分は真面目で努力家。

「この“刺青”?『女の敵に鉄槌を下すミリッツァ神』ーー私の理想像♡」

パローロ2

絵:鍵狐さん

PC:パローロ・ランプレドット/女性/26歳
PL:鍵狐
種族:リカント(狐)
技能:フェンサーLv3/スカウトLv2

戦闘特技:かいくぐり、必殺攻撃Ⅰ
装備:ライトフレイル(連接棍)、バックラー(盾)ソフトレザー(革鎧)

概要
やや口数の少ない、クールなリカントの女性。
その背中には『女の敵に鉄槌を下すミリッツァ神』の見事な刺青が彫られているという。ある目的で人探しをしており、地方全土に足を伸ばせる鉄道での長距離依頼を扱う《風の廻り道》の門を叩いた。

戦闘では相手の攻撃を回避し、その隙に必殺の一撃を叩き込む荒々しい戦い方を好む。

「安心しろ! “不滅の勇者”ミスルトゥが……ここに居る!」

リラ2

絵:カシア様@Cassia_1fall5(SKIMAにて依頼)

PC:リラ・ミスルトゥ/女性/19歳
PL:侘助
種族:メリア(ライラック)
技能:フェンサーLv3/セージLv2

戦闘特技:ディフェンススタンス、必殺攻撃Ⅰ
装備:ハンドアックス(手斧)、バックラー(盾)、クロースアーマー(布服)

概要
蛮族の襲撃によって死に瀕していた際、村に保管されていた謎の遺物「ミスルトゥの種」によって一命を取り留めたメリアの少女。
それ以前の彼女とはまるで別人のように、まるで少年のような男勝りな性格になり、見向きもしなかった剣術に興味を持つようになった。

戦闘時は回避や魔法への防御に重きを置いた構えと、一撃で高い威力の斬撃を放つ構えを使い分ける技巧派の剣士として戦う。

以上5名のPC達が、《キングスフォール》に開設された新興冒険者ギルドの門を叩くところから物語は始まる。

1. 導入/鉄道の都、キングスフォール

200505 駅舎背景2 ガウスぼかし30 小サイズ アス比変更

GM:◆描写◆
ドーデン地方、《キングスレイ鉄鋼共和国》首都《キングスフォール》
同大陸の各地に伸びる鉄道路線の終着駅兼始発駅である《グランドターミナル・ステーション》を有することで知られる、地方有数の大都市である。

魔動機文明時代の建築物をベースに増築を繰り返した《グランドターミナル・ステーション》は巨大な石造りの塔になっており、下層部分は各地に伸びる鉄道網のハブステーションとして、中層部分は市内を東西に走る市内鉄道の乗り継ぎ駅として運用されている。

そして鉄道駅より上は幾多の商業施設や宿泊施設のテナントがひしめく一般フロアであり、更にその上層は百貨店、更にその上は高級ホテル、その上は総裁官邸と中央議会……という様相を呈している。
正しくキングスフォールという都市、大げさに言うならキングスレイ鉄鋼共和国の中心地と言って差し支えない施設であった。

GM:というわけで、PC達はそれぞれの事情があって第一都市《キングスフォール》を訪れました。あるいは元からこの辺りを拠点にしていたのかもしれません。そのへんは自由です。

◆GMのメモ◆
PC達は全員キングスフォールの外からやってきた上京組だったので、GMは「偶然にも同じ列車でキングスフォールにやってきた」ということにした。

GM:せっかくだしヒルデさんを拾わせてもらおうかな
GM:いいですね ヒルデさんはリルドラケンの里で育ったナイトメアってことなんで…… あんまりナイトメアであることを隠さないかもしれない

ヒルデ:一応フード付きマントではありますが……
GM:OK 人ごみの中を歩いていたらフードが取れてしまったことにしよう
ヒルデ:あ、それいいですね!
GM:普通のナイトメアならすぐに気づいて被り直すけど、リルドラケンの里で育ったヒルデさんはその辺の意識が少し薄いのかも

GM:すれ違う人々がヒルデさんの方を見てぎょっとしたり、露骨に距離を取ったり、あるいは視線を逸らして離れていきます

ヒルデ:「はーっ、さすが都会だね~!」*めちゃくちゃ浮かれて足取りも軽い

行き交う人々:「お、おいアレ……」「な、ナイトメアだぜ」「こんな堂々と……」*ザワザワ
行き交う人々:「冒険者か……?」「まぁギルドも近いし……」「あんま目立たないで欲しいもんだがな」*ざわざわ

GM:というわけで他のPCから見ると「なんか同業者っぽいナイトメアが周囲からめちゃくちゃ浮いてる」感じになります
リゼル:ふむ…… じゃあ近づいていきましょう

リゼル:「失敬、お嬢さん。フードがはだけているよ」
ヒルデ:「ん、おゎ、ほんとだ」*かぶりなおします
リゼル:周囲をちらりと見渡す

GM:神官らしき出で立ちのリゼルさんが周囲を一瞥すると、人々は少し視線を逸らしてどんどん去っていきます
パローロ:ベンチに腰掛けてその様子を眺めてようかな

ヒルデ:「ありがと~!コレ取れると面倒くさいんだよねぇ」
リゼル:「目立つようだからねえ、貴女の容姿は」
ヒルデ:「まあね。人気者はつらいね~、って違うか! あっはっは」
リゼル:「個人的には魅力的だと思うけど、要らないトラブルを呼び込むかもしれない。留意したほうがいい」
ヒルデ:「!!!」
リゼル:「っと、少し説教臭いかな……」
ヒルデ:「魅力的! ほんと!? あんたもそう思う!?」*食い気味に
リゼル:「え、あぁ……うん」*面食らう
ヒルデ:「へへ~! 嬉しいねぇ、ありがとう!」
リゼル:「(素直な子だなあ……純朴というか)」

アレックス:「あれナイトメアだよな……マジかよ……」*遠巻きに眺め

GM:OK ではお話を少し進めようか
GM:冒険者ギルド支部《風の廻り道》亭があると案内されている区画は、あまり利用者の多くない出口に面しているようだ
GM:歩いていく内、駅通路に残っているのはPC達だけになる。
  装いを見ればお互い同業者だとわかるだろう。

GM:人間の魔動機技師らしき青年、フードを目深に被り樹神のシンボルを首から下げた男、小柄なリカントの女性、溌剌とした表情のメリアの女性、そして先ほどのナイトメアの少女

リゼル:「同業者だとは思っていたけど、目的も同じとはね」*ヒルデに
ヒルデ:「いやー幸先良いねぇ!」*にこにこ

アレックス:「(いきなり"穢れ"見ちまって幸先悪いと思ってたらこれかよ……!)」*苦々しい顔

GM:◆描写2◆
PC達が《キングスフォール》に到着したのは午後2時ごろのことである。
巨大施設である《グランドターミナル・ステーション》の外れ、あまり人通りの多くない出口を潜って市街へと出た。
石造りの寂れた建物が並ぶ区画の一角に、その建物はあった。
《ハーマン雑居館》という看板の付いた木造3階建ての館の扉を潜り、1階の食堂を通り抜けて2階のフロアへと向かう。
そこが冒険者ギルド支部《風の廻り道》亭の所在地だ。

GM:まず、他のギルドが当然のように併設している食堂が無い。
そして、薬草・ポーション類その他消耗品を売る商店や武器の整備や販売を行う鍛冶屋なども無いのである。
あるものといえば、簡素なカウンターと依頼が書かれた羊皮紙を貼りだす依頼板、そして幾つかのテーブル代わりの木箱だけである。
カウンターの奥に、小柄なリカントの女性が座っていた。
ギルド支部長として名前が記載されていた、コディエナ・マッキアーノ(女性/リカント/27歳)だろう。

リラ:完全に窓口

210905 コディエナ2

◆NPC解説◆
コディエナ・マッキアーノ(女性/リカント/27歳)
冒険者ギルド支部《風の廻り道》亭の支部長を務める山猫のリカント。
腕利きの冒険者として活躍していた経歴を持つが、一ヶ月程前に「鉄道網を利用した長距離移動を伴う依頼」を専門に引き受ける冒険者ギルドを立ち上げ、支部長に就任した。

GM:PC達は「マジでこいつら同じギルド目指してたのかよ」的な確信を持ちながらギルドの扉をくぐります

リラ:「失礼する!」
ヒルデ:「たのもーッ!」
リゼル:「道場破りじゃあないんだから」
アレックス:「(やり直してえ、数か月前からやり直してえ……)」
パローロ:後ろの方でスススッとポジション取りしてます

コディエナ:「あー、ウチはまだ冒険者が居ないんで急ぎの依頼は……」*宙を見つめながらゆっくりとPC達に視線を向ける
コディエナ:「君たち冒険者かッ!」*いきなり立ち上がります

ヒルデ:「おうよ!」*ニカッと笑う
リゼル:「ええ、こう見えても」
リラ:「うむ、メリアのリラ・ミスルトゥ!冒険者登録に来たッ」*バーン

コディエナ:「おぉ、素晴らしい! 待っていたんだ」
コディエナ:「ちょうど数日前、正式に冒険者ギルドの開設届けをドーデン冒険者連盟に提出したんだが誰も来なくてね」
コディエナ:「募集の張り紙は各所へのコネを使って、それなりに冒険者の通りが良い場所に出してる。君たちの腕前は信用するとしよう」

リゼル:「(道理でこんな場末の区画に門を構えてるわけだ)」
リゼル:「(初めは道を間違えたかと思ったけど……)」

アレックス:「(ここで帰ってもいいんだがな……確実に兄貴たちに馬鹿にされるな)」
アレックス:「(仕方ねえ……さっさと出世してパーティの相手選べるところまで行ってやる)」

コディエナ:「早速で悪いが、登録書を書いてくれないか?」*人数分の羊皮紙を取り出す

リゼル:ここプレイヤーネームを登録するところ

アレックス:「こりゃどーも」*手元に受け取り
パローロ:「……」 *羊皮紙を受け取り黙々と記入
コディエナ:「立ち上げたばかりの支部だから、大して依頼も集まらないと思ってたんだが……ちょっと見逃したくない案件が来ててね。君たちが来てくれたのは僥倖だよ」

リゼル:「それはこちらとしても幸運ですが、何というか……」
コディエナ:「ん?」*リゼルの言葉に耳を動かす
リゼル:「新設のギルドらしく、静かでいいものですね」
コディエナ:「ははは! そうなんだよ!」*楽しそうに笑う
コディエナ:「だから今のところ、他の冒険者に仕事を取られる心配は無いってことだ!」
リラ:「それはツイてるね!」*かきかき

アレックス:「(リカントっつっても、意外と温度差があるんだな……)」*パローロさんとコディエナさんを交互に見つつ
パローロ:*視線を感じてアレックスさんの方を向く
アレックス:「おわっ! ……な、なんすか」
パローロ:「……いえ、なんでも」*登録書を書き上げる
アレックス:「お、おう……」*目を紙に戻し

コディエナ:「それに今、中々悪くない依頼が第一号で入ってるんだぜ」*依頼板に貼られていた唯一の羊皮紙を手に取り、リゼルに渡す
リゼル:「……拝見します」
ヒルデ:「どれどれー?」*隣から覗く

◆依頼◆
・依頼主はキングスレイ鉄鋼共和国《鉄の代議》の一人、《蜘蛛の巣払いの》ドミニク・ゼルドマン(男性/人間/30歳)

・依頼内容は第三都市《グランティン》郊外にあるドミニクの別宅へと封書を届けること

・報酬は一人あたり600G
 封書を届けたことが確認でき次第、《グランティン》にある冒険者ギルド《鉄橋の守衛》で受け取ることができる

・制限期間は今日を除いて2日後の17時まで
 ドミニクの別宅は《グランティン》から徒歩で半日程度の場所にある農村《レーグラン》にあることに留意すること

・グランティンへの切符代に加え、別途必要経費として100G支給(概ね一般的な宿屋で3泊分)

リゼル:「代議士からの依頼ですか?」
コディエナ:「その通り。この《キングスレイ鉄鋼共和国》を動かす、通称「鉄の代議」……その一人からの依頼だ」

◆GMのメモ◆
《キングスレイ鉄鋼共和国》はその名のとおり共和制である。
400名の「鉄の代議」から構成される代議院と13名の「鋼の元老」から成る元老院によって国家が運営されている。

アレックス:「ほーん、楽勝そうじゃないの」*記入の終わった羊皮紙を手渡しつつ
リゼル:「ふーむ、どうしてこんな場末……もとい、出来立てのギルドに」
アレックス:「(おっさんさっきから容赦ねえな……)」
リラ:「よくわからないけど、こういうのって実績のあるギルドに来るものじゃないの?」

リゼル:「とはいえ、確かに見逃せない。代議士の依頼をこなしたとあれば、それなりの実績にはなる」
リゼル:「おまけに話を聞く限り、それほど難しい話でもなさそうだ」
リゼル:「何か事情でも? それとも本当に単なる行幸でしょうか」

コディエナ:「代議の方にも予算の都合があるみたいでね。 近頃《蛮族列車強盗団》の活動が活発化しているのは知ってるかい?」
アレックス:「」*首を横に振る
コディエナ:「封書を積んだ列車が襲撃に遭う可能性はそれなりにある。だが、そのために高額な冒険者を雇うのは厳しい……というわけでウチが選ばれたってわけだ」

パローロ:「……妥協したわけですね
リゼル:「なるほど、列車強盗」
ヒルデ:「つまりは保険ってことね、なるほど」
リラ:「ふ~ん……まあいいや!ボクは受けますよ、この依頼」
パローロ:「私も、仕事があるなら受けます。よろしくお願いします」
ヒルデ:「当然、あたしも行くよ。んじゃ、よろしく!」*書き終わった書類を支部長に差し出す

リゼル:「うーむ……予算を渋るあたり、必ずその蛮族列車強盗団とやらに出くわすというわけでもないんでしょう」
アレックス:「だろうな……俺も乗るぜ、列車強盗の連中が出さえしなけりゃ楽なもんだろ」
リラ:「未来の英雄に任せたまえ!」*エッヘン

コディエナ:「素晴らしい! 冒険者はそうでなくてはな」*リラに微笑む

アレックス:「(血の気の多いやつばっかりだなこりゃ……)」
リゼル:「(しかし変わり者が多いな)」
アレックス:「(ま、ギルド長は美人だし……ツノ女と関わらなきゃ悪くない職場だな)」

コディエナ:「うむ、確かに確認した」
コディエナ:「アレックス、リゼル、パローロ、リラ、ヒルデガルト。 よろしく頼むよ!」

◆GMのメモ◆
PC達は切符と必要経費の100G(宿代その他)をもらった!

GM:◆描写3◆
依頼期限は今日から数えて3日後であった。
それを過ぎると、代議士のドミニクは自身の秘書に封書を預けて《グランティン》に向かわせる、とのことである。
《キングスフォール》-《グランティン》の間は魔動列車で約半日かかる。
ドミニクの別宅は《グランティン》から徒歩で約半日ほどの農村にあるため、PC達は翌朝の始発列車で《グランティン》に向かうことになった。

GM:PC達が先ほどギルドで依頼を受けたのが午後3~4時頃なので、今から《グランティン》に着くような列車はもうない……ということになります。
そのため、明日の朝一の列車に乗ってグランティンに向かう→そこから徒歩で半日かけてレーグランの街へ、という流れになります

GM:このギルドには宿屋が併設されていませんが、コディエナはギルド近くにある宿屋を紹介してくれます。
GM:普通の宿屋より小さいですが、一般的な冒険者ギルドと同じくらいの値段で泊まることができます(必要経費から支払えるので、PC達の所持金を気にする必要はないよ!)

リゼル:なるほど
リラ:ふむふむ
パローロ:取り敢えず一泊しなくてはならないわけですね
リゼル:つまりは親睦を深める時間があるという事だ
アレックス:なるほどなあ

GM:ここらで各PCの自己紹介タイムと致しましょう

GM:choice[リゼル,ヒルデ,リラ,パローロ,アレックス]  //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[リゼル,ヒルデ,リラ,パローロ,アレックス])
→ ヒルデ

ヒルデ:「あたしはヒルデガルト・シュレーゲル。ヒルデって呼んで!」*皆に向かって話しかけます

リゼル:「よろしく、ヒルデ」
リラ:「よろしく!」力強く握手
パローロ:「よろしく」
アレックス:*よろしくとは言わんぞ
アレックス:「ツノ女……」*ボソッ
パローロ:*横の差別発言については耳をピクリと動かすだけでスルー

ヒルデ:リラちゃんには負けないくらいの握力で返します
ヒルデ:「見てのとおりナイトメアさ。あんた、ナイトメア見るのは初めて?」*アレックスに絡みます
アレックス:「う、うるせえな……このっ……」
アレックス:「忌み子と馴れ合う趣味はねえんだよ」*手をひらひらさせる

リラ:「ムッ……」ピクリ
ヒルデ:「ま、乗りかけた船ってやつさ! いや、列車か?」*わはは
アレックス:「ケッ……いいか、俺には近づくんじゃねえぞ」*〆

◆GMのメモ◆
アレックスは他種族と殆ど交流することのない環境で育ってきた上、生い立ちの関係もあり必要以上に「(人間基準の)普通」に拘泥する傾向がある。

他種族、特に穢れを持つナイトメアへの忌避感情が人一倍大きいらしく、言動はかなり差別的だが当のナイトメアであるヒルデガルトは意に介していないようだ。 強い。

なお、アレックスとヒルデはプレイヤー同士が非常に付き合いの長い仲良しであることを付け足しておく。

GM:ド直球差別視線いいぞ~(良くない)

GM:choice[リゼル,リラ,パローロ,アレックス]  //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[リゼル,リラ,パローロ,アレックス])
 → リラ

リラ:「イヤなこというな~っと。 次はボクか」
リラ:「ボクはリラ・ミスルトゥ。 ライラックのメリアさ」
リラ:「英雄になるために冒険者になったんだ。みんな、よろしくね!」

リゼル:「先ほども言っていたね、英雄」
アレックス:「ほー、英雄サマね……」*ニタニタ
リラ:「むぅ~、キミさっきからなんか変な感じだ.。こうっ……良くない感じ!」*アレックスくんに向かって口を尖らせる

パローロ:「私は格好いいと思う」
リラ:「うん、弱きを助け悪しきを挫く……そんな冒険者になりたくてね」

アレックス:「(ま、メリアってのはやたら長生きっつー話だ。延々戦ってりゃそのうち英雄くらい届くんだろ……気楽なもんだな)」*短命種とかよく知らない

リゼル:「なるほどね……とりあえず、私は応援させてもらうよ」
リラ:「ありがとう、旅の最初に良い人たちと会えて良かったよ!」
ヒルデ:「よろしく、リラ!」

GM:choice[リゼル,パローロ,アレックス]  //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[リゼル,パローロ,アレックス])
→ パローロ

パローロ:リラさんの自己紹介が終わった頃合いを見計って姿勢を正します
パローロ:「……パローロ・ランプレドット。ここへは人探しのついでに入った」

ヒルデ:「人探し?」
リラ:「……?」
パローロ:「そう、人探し。勿論、仕事は疎かにしないから安心して欲しい」
パローロ:「主に斥候を得意としているので、そういう事は任せて欲しい」

リラ:「キミの探し人が見つかると良いね!」
アレックス:「仕事してくれるなら文句はねえな」
パローロ:「……ありがとう」 *ちょっとだけ眉間に皺を寄せながら、目線で次の人に促すかな

ヒルデ:アレックス、全自動喧嘩売り人間じゃん
リラ:とげとげの10代……
GM:アレックス君が一番若いんだね 人格的な成長の余地もある

GM:さてお次は……

GM:choice[リゼル,アレックス]  //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[リゼル,アレックス]) → リゼル

リゼル:「では、次は私が」
リゼル:「リゼル・ウィンターズ、見ての通り神官だ。、と付くがね」
リラ:「元……神官?」
リゼル:「ある程度なら傷の治療も出来る。料金は……ああ、いや」
アレックス:「おっさん金取るのかよ!?」
リゼル:「ついつい、いつもの癖が出てしまった。気にしないでくれ」
パローロ:「……」 *無言で財布の中身を確認し始める

リゼル:「はっはっは、まさか。これからパーティを組む相手と金銭のやり取りはしないよ」
リゼル:「私はみんなを助ける、みんなは私を助ける。そういった行為でのやり取りとしようじゃないか」

アレックス:「アンタまでそんなだったら、俺は降りてるぜ……」*金銭のやり取り
リラ:「うん、よろしくリゼル!」
ヒルデ:「よろしく~!」
リゼル:「私についてはこんなところでいいだろう」
リゼル:「さあ、次は最後まで黙り込んでいた君の番だ」
リゼル:「名は何というんだい、少年?」

アレックス:「っあー……」
アレックス:「アレックスだ、銃はそれなりに使う」
アレックス:「俺は……死ぬのはまっぴらなんでね」
アレックス:「血沸き肉躍る冒険がしてえんなら、俺抜きでやってくれ」*ぶっきらぼうに

ヒルデ:「アレックスね……んじゃ、アル坊でいい?」*にこ!
アレックス:「は!?」
アレックス:「テキトーな呼び名付けてんじゃねえ、ツノ女!!」

ヒルデ:「援護はよろしくな、アル坊!!」*聞いてない
パローロ:「よろしく、アル坊」*心なしか揶揄うように
リラ:「アル坊……いいね! よろしく、アル坊!
アレックス:「あ~っクソ!! お前ら背中気を付けとけよ!」*プンスコ
リゼル:「早速仲良くなったようで一安心だよ」*半笑い

アレックス:*しまった~!みたいな表情の顔を手で押さえ後ろにのけぞる

GM:さて、ではそんな感じで親睦を深めている(?)と、それなりの時間になってきます
GM:明日の列車は日の出前に駅を出るので、早起きになるでしょう。
    PC達は早めに床に入ります。

リラ:まぁメリアは寝ないので人気のないところでずっと斧振ってます
アレックス:出だしが最悪すぎて部屋で銃に話しかけてます

リゼル:GM!一人で酒場行っていいですか!!!!!
GM:いいよぉ!
パローロ:悪い大人だ
リゼル:じゃあ部屋取ったあと普通に酒場で飲んでます
リゼル:良い時間になったら寝るから……

◆GMのメモ◆
これが良くなかったのかもしれない

2. 始発列車

GM:◆描写◆
依頼の受領から翌日。
夜が明ける30分ほど前、PC達は《グランドターミナル・ステーション》の2番ホームに集まっていた。
ホームには《グランティン》行き国内特急が停車している。

GM:
ギルドで渡された切符に記された番号を頼りに、向かい合わせに配置されたボックス席に座る。
座席のサイズは標準的な身長の人間を想定した造りになっているようだ。

パローロ:ピョン、と飛び乗って座るタビットか・・
アレックス:かあいい
ヒルデ:デカい席に座るタビット想像したらかわいすぎて頭を抱えた
リラ:かわいいなぁ
リゼル:持ち運びたいな、タビット

GM:程なくして、始発列車である《グランティン》行き都市間特別急行は《グランドターミナル・ステーション》のホームを出発した。

◆補足◆
《キングスフォール》-《グランティン》間には多くの街や村があり、それらに通じるローカル路線も存在している。
しかし、今回利用する“都市間特別急行”という列車は終点のグランティンまで直通する。1日で都市間を往復するダイヤが組まれているのが特徴だ。
途中停車なしで6時間走り続け、二つの都市において物流・情報輸送の要となっている。

GM:PC達が車窓から外を眺めていると列車はぐんぐん加速していきます。

リゼル:「半日で都市間を移動か。聞きしに勝る、といったところだね」
ヒルデ:「……ぁふ」あくび
アレックス:*窓枠に肘ついて外眺めてる
リラ:「やっぱりすごいな~!景色が凄い勢いで変わってる!」*うるさい
リゼル:「列車は初めてかい?」*リラに
リラ:「これで二回目!だけど、まだ暫くは慣れないと思う」
リゼル:「気持ちはわかるよ、も似たようなものだしね」

リゼル:一人称ブレブレ
ヒルデ:どうぞブレてください、好きなので
パローロ:良いよね……
GM:リラックスしてる時は素が出るのかも
リゼル:そうするか

リラ:「リゼルはダリオン神官だったんだよね?なら、こういった場所はあまり縁がないのかな?」*ダリオン神殿は基本的に森の中にあることが多い
リゼル:「ここまで大きな街はないけど……まあ出身地のせいだよ」
リゼル:「今までもいくつか都市を渡り歩いてきたしね。不慣れというほどでもないよ」
リラ:「へぇ、キミの旅の話を聞きたいな」
リゼル:「そう面白いものでもないよ。当て所なく彷徨っていたようなものだからね」

GM:リゼルが掻い摘んで今までの巡礼……もとい彷徨の程をリラや他のPCに話している間に、車窓の景色はどんどん移っていきます。

GM:◆描写2◆
“都市間特別急行”が《グランドターミナル・ステーション》を出発してから約3時間が経過した。
時刻は朝の9時頃であり、現在列車は二つの都市の間にある針葉樹林を通過中である。
比較的人里に近い林であり、蛮族が住み着いているという噂も聞かない安全なエリアだ。

GM:ではここで…… 難易度11の「聞き耳判定(スカウト観察判定パッケージ)」をどうぞ

リラ:2d 平目
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 5[4,1] → 5
失敗……

ヒルデ:2D ヒラメ
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 11[5,6] → 11
成功!

リゼル:2d
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 2[1,1] → 2
自動失敗……

アレックス:2d6+1+2  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 5[4,1]+1+2 → 8
失敗……

パローロ:2d6+2+3  //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 7[5,2]+2+3 → 12
成功!

リゼル:は?

GM:パローロさんとヒルデさんは、列車の屋根に何か小柄なものが複数飛び乗ってきたような物音を聞き取ることができます。

GM:リゼルさんはお酒が残っていたのか、本当にもうびっくりするくらい聞こえませんでした(特にペナルティとかはないです)。
リゼル:車輪の音がうるさすぎるんだ

パローロ:「……来る」*耳ピコーン
ヒルデ:「……おっと」
アレックス:「……は?」
リラ:「蛮族ってこと?」
リゼル:「ん、早速襲撃? まるで聞こえなかったが」
アレックス:「んでわかんだよ、気のせいだろ……」*現実逃避

パローロ:徐にライトフレイルを取り出し、音のした方向に向かいます
アレックス:「お、おい!」*キョド
リラ:「待って、ボクもついていくよ!」*武器を取り出しながら

GM:PC達の意見が割れた次の瞬間、前方車両から悲鳴が聞こえてきてチャプター移行です

3. 乱入者

GM:◆描写◆
突如、前方の車両から窓の割れるような音が何度か響いてくる。
そしてワンテンポ遅れ、女性の悲鳴が上がった。

列車の乗員と思われる男性が叫ぶ声が聞こえてくる。
「落ち着いて後方車両に避難ください!《蛮族列車強盗団》です!」

GM:PC達のいる車両には血相を変えた乗客たちが駆け込んでくる 皆口々に「助けてくれ!」とか「蛮族が出たぁ!」とか騒いでます

リラ:「……ッ! 急ごう!」
アレックス:「クソッ、冗談じゃねえ……」
リゼル:「まあ、これの対処も含めての依頼だからね」
ヒルデ:「《風の廻り道》初戦が列車の上だなんて、景気良いねぇ!」

GM:◆描写2◆
PC達は後方車両に逃げ込もうと慌てる人々の合間を縫い、前方の車両に向かう。
そこは比較的裕福な層の利用する食堂車であり、景色を眺めるための大きなガラス窓を有しているのが特徴だ。
しかし、ガラス窓は粉々に割れて床に散乱していた。……外から割られているのだ!

鉄道乗員の制服を着た男が二人、卓上ランプを棍棒代わりに構えてカウンターテーブルの方を睨んでいた。
カウンターテーブルの上ではフードを被った小柄な蛮族……“妖魔”と総称される者たちが3体、ナイフ状の武器を構えて乗員を威嚇している。

200413 ダガーフッド

乗員:「く、くそぅ……この林に蛮族はいないんじゃなかったのか……!」

201029 駅員0

乗員:「まずい! このままだと機関室を奪われるぞ!」

GM:ここで乗員達はPC達に気づきますね

駅員:「き、君たち冒険者か!? これはツイてるぞ。 奴らをなんとかしてくれないか!?」
リラ:「勿論、ボク達に任せて君たちは後ろに下がって!」
ヒルデ:「おう、任せときな! ほら下がった下がった!」
駅員:「助かる!車掌には俺たちから話を付けるよ!」*引き下がっていく

GM:というわけで本セッション初戦闘だよ。
   ソドワ初心者の方もいるからチュートリアル的な位置づけです!

3-1. VS.ダガーフッド

画像11

GM:それでは基本戦闘ルールによる戦闘を開始します~!

◆GMのメモ◆
基本戦闘ルールとは読んで字の如く、基本となる戦闘ルールのことである。
戦場を「PC陣営エリア」「前線乱戦エリア」「エネミー陣営エリア」の3つに大別し、戦闘を行う。

前線乱戦エリアは敵味方が入り乱れた乱戦状態となる。
そのためエリア外から味方に誤射することなく矢や弾丸、一部の魔法などの攻撃を撃ち込むためにはそれなりの経験が必要になる。

GM:まずは各陣営の説明 相手は「ダガーフッド」*3
GM:ぶっちゃけ雑魚中の雑魚ですね!
GM:続いて戦闘準備です 武器の装備宣言など、どうぞ~!

パローロ:ライトフレイル、バックラーを構えます
リラ:ハンドアックスを構えます
アレックス:ジェザイル構えます
リラ:ハンドアックスとバックラーを構えます
リゼル:メイスを構えましょう

GM:それでは続いて「魔物知識判定」

リラ:2d6+2+2  //セージ知識判定パッケージ
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 8[3,5]+2+2 → 12
→成功&弱点を看破!

アレックス:2d6 ひらめめう
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 9[5,4] → 9
→成功!

パローロ:2d6 平目よ~
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 7[4,3] → 7
→成功!

ヒルデ:2D6 鮃
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 8[5,3] → 8
→成功!

リゼル:2d6 ひらめ
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 8[6,2] → 8
→成功!

GM:ふむふむ、みんな何だかんだで知ってはいたんですね
リゼル:有名な魔物ってことです?
GM:知名度からして、ゴブリンの次くらいには有名って感じかな

GM:それでは皆さんは妖魔の正体を見抜きます。
   彼らは「ダガーフッド」です。

◆エネミー解説◆
ダガーフッド
フードで顔を隠す矮小な妖魔、フッド族の一種。
自分たちの顔を醜いと考えており、人間やエルフなど姿の美しい種族を捉え、嬲り殺しにすることを好む。
粗末な短刀で武装しているが、戦局を理解できず熱狂に任せて暴れるのみ。

リラ:「魔法には弱い相手だ。アル坊のいい的だね」
アレックス:「アル坊言うんじゃねえ!」

GM:それでは先制判定のお時間! 目標値は9でございます

アレックス:2d6+1+2  //先制判定
<BCDice:アレックス>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 9[5,4]+1+2 → 12
→成功

パローロ:2d6+2+3  //先制判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 4[1,3]+2+3 → 9
→成功!

GM:アレックスは手の中に隠し持った1ガメル銀貨を素早く指先で弾く!
GM:1ガメル銀貨は食堂車のカウンター上にあった、ヒビの入ったグラスに命中! グラスは音を立てて粉々に割れる!
GM:その音にフッド達が気を取られた隙にアレックスは他の皆を促す

アレックス:「(一緒に気を取られるような馬鹿じゃねえことを祈るぜ)」
アレックス:「今だ!」

GM:それではPCの皆さん、自由に配置をどうぞ~

リゼル:基本戦闘ルールだと1R目は魔法が使えないのか……
    まぁぶん殴ればいいんでね
ヒルデ:もちろん前線エリア!
パローロ:同じく
リラ:前線に出ます!
アレックス:PC陣営スタートで!

アレックス:ちなみにアレックスは死にたくないので、前衛がみんな仕事してくれればいいなとか思ってます

GM:それでは第一ラウンド、開始!

ヒルデ:アレックスの合図で真っ先に飛び出したくなりました
パローロ:一番槍は任せました!
リゼル:ぶっ潰せ!

ヒルデ:では手近なフッドを殴ります
GM:OK! フッド達の回避は固定で8だ。命中達成値9以上で命中するよ。

ヒルデ:2d6+3+2+1+0-0  //命中力判定
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2+1+0-0) → 5[3,2]+3+2+1+0-0 → 11
→命中!

ヒルデ:k35@12+3+3+0-0  //ダメージ@モール
<BCDice:ヒルデ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.35c[12]+6 → 2D:[6,5]=11 → 11+6 → 17

GM:ダガーフッドのHPは防護点込でも-4……一撃だ!
リラ:一撃で葬った!
リゼル:やるぅ!
アレックス:ナイス!
パローロ:つよい……
ヒルデ:やったぁ!

ヒルデ:「はああっ!!」*モールをぶん回す
ダガーフッド:「ギャッ!?」*即頭部にクリーンヒット!

GM:ダガーフッドは窓を突き破ってすっ飛んで行きます
   残る2体のダガーフッドは特に怯えもせず、PC達に向かって武器を振り上げてます

リゼル:じゃあ私やってみてもいいかな?
リラ:どうぞ~!
リゼル:対象はダガーフッド、ヘビーメイスで近接攻撃!

リゼル:2d6+2+2+1+0-0  //命中力判定
<BCDice:リゼル>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2+1+0-0) → 3[1,2]+2+2+1+0-0 → 8
→失敗……

GM:命中と回避が同値の場合は回避側が成功だ……!
リゼル:出目がひどい!
リラ:酒が残ってるのでは……?
パローロ:やはり仕事前に飲みすぎてはいけない
アレックス:飲酒戦闘……
ヒルデ:これは二日酔い
リゼル:酒が残ってますね、これは

GM:リゼルの振るったヘビーメイスを、ダガーフッドが紙一重で躱す!
リゼル:後詰めはあと3人いる……ここは任せよう
パローロ:では行かせていただきます

パローロ:【必殺攻撃Ⅰ】を宣言 ダガーフッドにライトフレイルで攻撃!

パローロ:2d6+3+3-1+0-0  //命中力判定
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3-1+0-0) → 4[2,2]+3+3-1+0-0 → 9
→命中!

パローロ:k12+3+2+0-0@9#1  //ダメージ@ライトフレイル 必殺攻撃
<BCDice:パローロ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.12c[9]a[+1]+5 → 2D:[6,5 1,5]=12,7 → 7,4+5 → 1回転 → 16

GM:さっきのヒルデさんの一撃に劣らぬ破壊力……フッドは撃沈です!
アレックス:つ、つええ!
リゼル:グルったー!
リラ:ナイスー!
ヒルデ:やるぅ!
パローロ:一回転、よしよし

パローロ:「邪魔」*一瞬で距離を詰め、フレイルを叩き込む
ダガーフッド:「ブベラッ!」*フレイルが顔面にめり込む!

GM:そして残るは一体!
リラ:では私動いちゃいましょうか
アレックス:よろしくおなしゃす!

リラ:自分も【必殺攻撃】を宣言してダガーフッドに!

リラ:2d6+3+3+0-0  //命中力判定
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+0-0) → 8[4,4]+3+3+0-0 → 14
→命中!

リラ:k12+3+2+0-0@10#1  //ダメージ@ハンドアックス 必殺攻撃
<BCDice:リラ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.12c[10]a[+1]+5 → 2D:[5,5 1,2]=11,4 → 6,2+5 → 1回転 → 13

GM:13ダメージ! ダガーフッドは防護点込で……ぴったりHP0だ!
リラ:ちょうどやっつけた!
アレックス:すばらしい!
リゼル:ナイス!
パローロ:美しい手際だ

リラ:「(“振るうべき攻撃の軌跡”が見える……!)」
ダガーフッド:「ギャッ!?」*手斧が一閃! 喉元を切り裂く!
リラ:なぞるように斧を振り下ろし……残身!

リラ:「ふぅ……これで終わりかな?」
パローロ:「……お見事」
ヒルデ:「ひとまず雑魚どもは下車、と」

パローロ:耳を澄ませて、他に車内に侵入者の気配がないか探りますね
GM:前方車両からは金属と金属を打ち合わせるような激しい物音が響いている。他にも蛮族が列車に侵入しているのかもしれない。

パローロ:「もっと前方にも居るみたい」
アレックス:「ったく、勘弁してくれよ……」

GM:見事な手際で妖魔達を蹴散らしたPC達。初陣としては完璧だ。
   しかしまだまだ油断はできない。何せまだ依頼のための旅程を半分も越えてないのだから!

 PC達の初仕事の行方は、リプレイ後半に持ち越しとさせて頂きます~。

前半まとめ

冒険者ギルド《風の廻り道》に集まった変わり者の冒険者たち。
偏見の強い魔動機技師の青年、アレックス。
物静かだが酒好きな堕落神官、リゼル。
ある目的のため人探しをしている斥候、パローロ。
メリアの英雄を目指す剣士、リラ。
最高の冒険者を志す戦士、ヒルデ。
列車を襲撃してきた蛮族達に代議士の封書、初仕事の行方は如何に……?

第一話「旗上げは一番列車と共に」後編→



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