ダブルクロス3rd リプレイ:アナザー 第二話「Children of Unseen Shade」後編

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作:カンリさん

はじめに

本記事は2021/02/14に行われた「ダブルクロス The 3rd edition(著:矢野俊策/F.E.A.R 出版:富士見ドラゴンブック)」(以降DX3と記述)のセッションログを再編集してリプレイにしたものです。

 可読性のため、一部発言の順序や内容を修正していることがあります。

 ダブルクロス The 3rd editionは有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチの著作物です。

また、このリプレイに使用したシナリオは基本ルールブック2巻に収録されている公式シナリオ「World End Juvenile」を基にしています。
未通過であり、今後「World End Juvenile」をプレイしたいと考えている方は読まないことをオススメします。

レギュレーション

第一話のクリアにより、PC達は一律22点(2点はイージーエフェクト用)の経験点を獲得している。

前回のあらすじ

ローズマリーの前に姿を現した、死んだはずのUGNチルドレン桐生嚆矢。
彼はUGNから脱走したチルドレン達を集め、“リベレーターズ”という集団を組織していた。

かつてUGNチルドレン達の能力開発に携わっていた教官、与儀大介は自身の罪滅ぼしとして秘密裏に“リベレーターズ”に協力。
彼らは国防軍のミサイル3基を強奪する計画を立てていた。

計画を察知したPC達は急ぎ与儀大介の研究所に向かう……!

トリガーイベント1-1. 世界を目覚めさせるために

GM:このシーンはマスターシーンだ。PC達が登場することはできないよ。

GM:◆描写◆
与儀大介がかつて使っていた研究施設。
幾人ものUGNチルドレンが、その用途に応じて“調整”された場所でもある。
薄暗く埃臭い部屋の一角で、彼はPCのキーボードを叩いていた。

210202 与儀

◆NPC解説◆
“ファーザー”与儀 大介
UGNチルドレン養成機関「ホーム」の訓練教官主任。
コードネームは家庭に入ることのないチルドレン達を預かる養成機関を孤児院に見立て、教父の意味で付けられた。
訓練教官になる前のキャリアの話については語りたがらない。

実は過去にUGNチルドレンの能力開発・調整に携わっており、幾人もの優秀なチルドレンを作り出した。
しかし、今の彼にとってそれは大きな良心の呵責を招いているようである。

別のモニターは「LiVE」の文字列で埋め尽くされ、接続されたスピーカーからは合成音声が流れてくる。

ライヴ:『さ、国防軍のプロテクトはほぼ全て解除したよ。 あとは士官が管理している最終パスワードだけだ』
ライヴ『明日香ちゃん、読み上げて?』

与儀の傍らには呆然とした表情の明日香が控えている。
彼女の足元には国防軍の士官が倒れ、ピクリとも動かない。

明日香

絵:松本えひめさん

◆NPC解説◆
“サイコメトラー” 白銀 明日香
失踪したUGNチルドレンの一人。
物体に残された残留思念を辿ることができる、貴重な能力の持ち主。
“リベレーターズ”の調査中に消息を絶った。
表情に乏しく、殆ど感情を表に表さない。

実は与儀によって調整された最後のチルドレン。
残留思念を辿る際にノイズとなるため、自我や感情といったものを殆ど持たないように調整されていた。

白銀 明日香:「解除コードは……9kv8xiyi……そのまま入力して」
与儀 大介:*解除コードを打ち込んでいく

ライヴ:『いや~、しかし便利だね! “サイコメトラー”って』
ライヴ:『僕みたいなクラッカー、商売上がったりだよ? マジでマジで』
ライヴ:『……ま、商売でやったことなんて一度もないんだけど』

与儀 大介:「無駄口を叩くな、“ライヴ”」*解除コードを最終確認 エンターキーを叩く
与儀 大介:「よし、認証が通ったぞ」
与儀 大介:「これで……いつでもミサイルは発射できる状態だ」

与儀 大介:「これで計画は次の段階に進む。このミサイルを圧力にして……政府にレネゲイドウィルスの公表を要求する
与儀 大介:「そうすれば……嚆矢や明日香のような子供たちを、これ以上生まずに済む」

ライヴ:『……ぷ』
ライヴ:『ぶははははは!! そうかな?』
与儀 大介:「何がおかしい」
ライヴ:『そのつもりなのは与儀サンだけっぽいけど?』
与儀 大介:「……何だと?」

GM:◆描写2◆
武装した“リベレーターズ”の精鋭を引き連れた嚆矢が部屋に姿を現す。
精鋭の一人が、持っていた銃で手早く士官の額を撃ち抜いた。
嚆矢はまるで与儀を糾弾するかのように、右手の指先を彼に向ける。
嚆矢の能力にしてコードネームにもなっている“荷電の矢(ライトニングボルト)”の構えだ。

嚆矢

絵:松本えひめさん

◆NPC解説◆
“ライトニングボルト”桐生 嚆矢
かつて消息を絶ったUGNチルドレンであり、訓練生時代のローズマリーの親友。互いに名前を贈りあった仲。
ブラックドッグ×ハヌマーンのクロスブリード能力者であり、圧縮した空気に電荷を付与して弾丸の様に発射する技を得意とする。
コードネームの“ライトニングボルト”はその技を以て与えられた。

脱走したUGNチルドレン達の組織“リベレーターズ”のリーダー。
国防軍のミサイルを強奪するまでは与儀と協力して計画を進めていた。

桐生 嚆矢:「レネゲイドウィルスの存在を公表したところで、世界は何も変わらないよ“ファーザー”……いや、与儀先生」
桐生 嚆矢:「奴らは今までどおり、必要な時だけ甘えてくるだろうさ」

与儀 大介:「お前、何のつもりだ……! ミサイルは脅しの道具の筈だろう!?」
桐生 嚆矢:「……甘いよ先生」*ため息

桐生 嚆矢:「ミサイルの弾頭には、高濃度に圧縮したレネゲイドウィルスを詰める。ウィルス入りの特殊弾頭は既に“ライヴ”から提供されてる」
桐生 嚆矢:「この街の上空で爆発させれば、再感染によるショックで街一つは容易に覚醒させられるだろう。20年前の再現ってやつさ」

与儀 大介:「何……!?」

桐生 嚆矢:「先生、アンタが罪滅ぼしをしたいって言い始めた時は……俺は嬉しかったぜ」
桐生 嚆矢:「けど、アンタは自分の気持ちを軽くしたいだけだ。俺たちのことをもっと見て欲しかった」*ゆっくりと指先を与儀の胸元に突きつける

桐生 嚆矢:「さよなら、先生。もう休んでてくれ」*指先から荷電状態の圧縮空気を発射し、与儀の心臓を貫く

与儀 大介:「がはっ……!」
与儀 大介:「……」*床に倒れ、口から血の泡を吹きながら何事かを述べようとするが……声にならないようだ
与儀 大介:*動かなくなる

GM:桐生嚆矢は躊躇うことなく与儀の……育ての親とも言える人物の胸を撃ち抜いた。派手に返り血が飛び、傍らに居た明日香の顔と白いワンピースを斑に染め上げる。

白銀 明日香:「」*震えながらその様子を見ている

白銀 明日香:「どうして……どうして与儀を殺したの?」
白銀 明日香:「みんなが笑って自由に暮らせる世界を作るんじゃ……なかったの……?」
白銀 明日香:「答えてよ、嚆矢……。私達、一体何人殺さなきゃいけないの?」

桐生 嚆矢:「……」

白銀 明日香:「私、もう嫌だよ。これ以上……誰も傷つけたくない……!」
白銀 明日香:「自由に生きるのがこんなに辛いなら……耐えられない!」
白銀 明日香:*涙を流しながら研究所を出て行く

桐生 嚆矢:「……」*端末を取り出す
桐生 嚆矢:「俺だ。明日香が逃げ出した」
桐生 嚆矢:「捕まえたら適当にどこかに閉じ込めて……」
桐生 嚆矢:「いや……アイツにUGNの連中に合流されるとマズいな」
桐生 嚆矢:「見つけ次第始末しろ。もう明日香は用済みだから構わない」

桐生 嚆矢:*端末の通話を切る
桐生 嚆矢:*微かに息を吐き、脱力して壁にもたれかかる

ライヴ:『あはははははっ! シショー超えってやつ? 男になったなァ、桐生嚆矢! なーんちゃって!』*明らかに嘲笑のニュアンスだ
桐生 嚆矢:*無言でモニターとスピーカーを蜂の巣にする

桐生 嚆矢:「あと何人殺さなきゃいけないのか、だって……?」
桐生 嚆矢:「世界が目を覚ますまで、何人でも……だ

その頃雑談タブでは……

長門守 飾:知ってる能力でかつ教えた使い方で殺されるのめちゃくちゃ絶望感あるだろうな……
真壁 仙:もう戻れなくなっちゃった……

真壁 仙:あー……軽く言ったけどやっぱり
真壁 仙:マリーちゃんにはあって嚆矢くんには無いもの、「頼れる人」だったな

剣持 千春:これを責めるの、あまりにも酷
剣持 千春:ああ~…………

真壁 仙:感情がないはずの明日香ちゃんがこれだけ言えるようになったのは嚆矢くんたちのおかげかもね
真壁 仙:その結果絶望することに……
ローズマリー:もうなにも見たくねえ・・
剣持 千春:得てしまったからこそつらさを実感してしまう地獄
剣持 千春:止まれないんだ

真壁 仙:嚆矢くん、こういうところばかりが「大人」になってるんだろうな
長門守 飾:つれぇ
ローズマリー:ヤな大人になってるよ・・
真壁 仙:皆をまとめるリーダーとしてそうならざるを得なかったんだと思う
剣持 千春:チルドレンの悪いところが出ちゃってる感もある
ローズマリー:UGNの悪い所見て育って
真壁 仙:嚆矢くんが手本に出来る大人が誰かと言えばまあ与儀さんとかだったろうからね
ローズマリー:それでリーダーになったら……だよね

トリガーイベント1-2. 不敵な挑発

GM:それではトリガーイベント!さっきのマスターシーンの直後だよ。
GM:PC達は全員与儀の研究所に向かったわけだから、全員登場!

刺蜂 蜜羽:1d10+55 シーンイン
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (1D10+55) → 1[1]+55 → 56

長門守 飾:1d10+51 //シーンイン
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (1D10+51) → 8[8]+51 → 59

ローズマリー:1d10+60
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (1D10+60) → 10[10]+60 → 70

真壁 仙:1d10+68 //シーンイン
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (1D10+68) → 5[5]+68 → 73

剣持 千春:1d10+67 //シーンイン
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (1D10+67) → 2[2]+67 → 69

GM:◆描写◆
与儀の研究所にしてチルドレンの調整施設。
PC達が急いで足を踏み入れるた途端、生臭い血の匂いが鼻を突く。
床に転がっているのは胸の真ん中に風穴を開けた与儀大介だ。

机の上に置かれたPCのモニタが鈍い光を放っている。
嚆矢の姿はどこにもない。既に立ち去った後のようだ。

長門守 飾:「……出遅れたようだ」

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絵:影山とらこさん

PC:長門守 飾(ながともり かざり)
CN:祈祷の在り様(シルヴァスパイク)
PL:影山とらこ

シンドローム:バロール/キュマイラ
ワークス:UGNエージェント
カヴァー:なし
能力値:肉体3/感覚1/精神3/社会2

概要
オーヴァードに覚醒して以来、100年以上老いることなく悪魔狩りとして生きてきた女性。魔眼の能力によって周囲への攻撃を自身へと向かわせ、強靭な肉体と斥力制御能力で跳ね除ける防御型能力者。
白兵攻撃に対しては改造されたパイルバンカーを得物に捨て身のカウンター攻撃を放つことも可能。

ローズマリー:「……よ、与儀……?」*青ざめてその場を動けなくなる

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絵:滑郎さん

PC:ローズマリー
CN:純血の花弁(ブラッディ・バレット)
PL:滑郎

シンドローム:ブラム=ストーカー
ワークス:UGNチルドレンB
カヴァー:UGNチルドレン
能力値:肉体2/感覚8/精神2/社会1

概要
UGNチルドレンとしてN市支部に所属する少女。
「不老不死」を造り出す実験の過程で生み出された実験体であり、自身を「完全無欠の吸血鬼」と称している。
自身の血液から弾丸を作成し、破壊力を強化したり弾道を操る能力を持つ。

剣持 千春:「うっ……?な、なにがあって……?」*血の匂いに口元を押さえながら

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絵:シロクニさん

PC:剣持 千春(けんもち ちはる)
CN:変貌する意思(アンステイブル・チェンジ)
PL:シロクニ

シンドローム:サラマンダー
ワークス:高校生
カヴァー:高校生
能力値:肉体7/感覚1/精神2/社会2

概要
周囲にからかわれるレベルで泣き虫な少年。
気弱で周囲からも軽く見られがちだが、感情が一定以上に昂ぶると超高熱を操る能力が発動する。
その炎の最高温度とエネルギー密度は並のサラマンダー能力者を遥かに凌駕し、敵対者を跡形もなく灰燼に帰してしまう。

刺蜂 蜜羽:「……与儀教官」

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絵:カンリさん

PC:刺蜂 蜜羽(しほう みつは)
CN:苦薬の五錠(ドラッグ・クインテット)
PL:カンリ

シンドローム:ノイマン
ワークス:UGN支部長
カヴァー:医者
能力値:肉体3/感覚1/精神3/社会2

概要
UGN・N市支部の代表者。
N市支部は病院の敷地内に非公式に設置されており、医療関係の研究室として取り扱われている。略称は「第八ラボ」「八研」など。
レネゲイドウィルスや医療に関する広範な知識と、オーヴァード同士の戦闘における高度な戦術理論を併せ持つ人物であり、指揮官として無類の強さを誇る。

真壁 仙:「もっちー、マリ子。あんな見んなよ」

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出典:カルビ回路/Picrew

PC:真壁 仙(まかべ せん)
CN:“トーカー”
PL:西口

シンドローム:ウロボロス/ハヌマーン
ワークス:歌手
カヴァー:大学生
能力値:肉体2/感覚2/精神5/社会1

概要
UGNを主な顧客とする、フリーランスのオーヴァード。
自身の声を媒介とした強力な洗脳能力を持ち、戦闘時は相手の動きや攻撃に対し強力な停止命令を下すことができる。
普段は能力を封印し、バンドのボーカルをしているらしい。
気さくな性格で、他人をよくあだ名で呼ぶ。

剣持 千春:「……う、はい」*与儀さんをちょっと見てからすぐ目を逸らし

ローズマリー:「も、もう……見ちゃったわよ……は、あはは」*引きつって壊れたように
ローズマリー:「……た……確かにさ……何度もアンタなんか死んじゃえって思ったけど」
ローズマリー:「こ、こんなことって……」

真壁 仙:与儀さんの容態はどうだろう
刺蜂 蜜羽:医者だから見ましょう
GM:ふーむ……ではお二人は難易度7の《知識:医学》 なければ精神で判定をどうぞ

刺蜂 蜜羽:(6+0)dx //精神
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (6DX10) → 10[1,3,4,6,10,10]+9[3,9] → 19→成功!

真壁 仙:(5+1)dx //精神
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (6DX10) → 10[3,7,8,9,10,10]+10[5,10]+9[9] → 29→成功!

GM:つっよ!
真壁 仙:見覚えがあったのかもしれない、死因に

GM:支部長はデータベースから推測できること、真壁さんは実際に見ていたあのエフェクトの性能から推測して「与儀大介は桐生嚆矢の“ライトニングボルト”で胸を撃ち抜かれて死んでいる」ことを看破します

刺蜂 蜜羽:同じように気づいたであろう真壁君に目配せする
真壁 仙:*無言でうなずく、けど
真壁 仙:ここで言わないのはマリーのためなのか少し悩みますね

刺蜂 蜜羽:「……マリー」
ローズマリー:「……何?」
刺蜂 蜜羽:「貴女はライトニングボルトをどう思っているの?」
ローズマリー:「嚆矢……?今でも大事な友達……ううん、相棒よ」
刺蜂 蜜羽:「どんなことがあっても信じられるくらいに?」

ローズマリー:「……」
ローズマリー:*この間あった彼の別れ際の笑顔を思い出す
ローズマリー:「……信じたいわ。どんなことがあっても」
ローズマリー:「信じてあげなくちゃ、いけないの

刺蜂 蜜羽:「……そう。よく言ったわ」
刺蜂 蜜羽:「……与儀を殺したのは”ライトニングボルト”桐生嚆矢よ」
ローズマリー:「…………はぇ?」*意味が分からないという表情
刺蜂 蜜羽:「あなたの相棒は、育ての親を殺したの」

ローズマリー:「嚆矢が……?うそ、嘘よ」
ローズマリー:「一緒に世界を変えるって約束したもん!!」

剣持 千春:「……!」*横で聞いていてさらに気分が悪くなってきた
刺蜂 蜜羽:*真壁君、剣持君の耳押さえてって目をする
真壁 仙:もっちーには、そうだな
真壁 仙:あんま気分のいい話じゃないぞって感じでその場を離れるように促す程度にしましょう
真壁 仙:聞く分には止めない

ローズマリー:「嚆矢はそんな人じゃない!だって、昔と全然変わってなかった!!」
ローズマリー:「乱暴だけど優しくて!!歌が下手で!!」
ローズマリー:「笑顔はいつも、子供っぽくて、そんな嚆矢が……」

GM:支部長や飾さんがローズマリーさんに気を遣いながら真実を話そうとした瞬間……

GM:◆描写2◆
部屋中のPCのモニタが突如として激しく点滅し、「LiVE」という文字列で埋め尽くされる。
文字列がコンピューターグラフィックの如く人影を形造ると、傍らに置かれたスピーカーから電子合成音声が流れ始めた。

長門守 飾:「LiVE……だと……!?」

ライヴ:『ごきげんよう、UGNの諸君! 与儀大介をみすみす死なせちゃった気分はどう?』
ライヴ:『おっと、怒らないでくれよ? 俺がやったんじゃないぜ。マジで』*ふざけた調子で

真壁 仙:「……んなこたぁわかってるよ。何だてめえ」
真壁 仙:「不協和音な野郎だぜ」

ライヴ:『俺か? よく聞いてくれたねぇ!』
長門守 飾:「近頃UGNのデータを荒らしているとかいう……」

ライヴ:『俺は《生》“ライヴ”! 今はまぁ……正体不明のクラッカーで通してもらおうかな!』
長門守 飾:「機械にしがみついて名乗る名が"生"とは、呆れたものだな」
ライヴ:『アハハッ!100年選手のロートルにゃ分かんねぇか? なぁ“シルヴァスパイク”!』
長門守 飾:「私のコードネームまで……!」

剣持 千春:「あなたは……何が目的なんですか」*ちょっと涙目で睨みつけるようにし
ローズマリー:「喪中なの……ほっといてくれない?」

ライヴ:*画面中に「《生》(LiVE)」の文字が踊る
ライヴ:『いやいや、ちょっとタイミング悪かったみたいなんでアシストをね!』
ライヴ:『親切心ってやつさ! マジで!』
ライヴ:『桐生嚆矢はもう止まらない。世界から弾き出されたアイツの怒りと憎しみは、街一つめちゃくちゃにしたくらいじゃ収まらないだろうな!』

ライヴ:『与儀センセイは罪滅ぼしがしたかったんだよ』
ライヴ:『自分はUGNチルドレンを育ててるつもりだったんだろうけど、実は子供たちの心を殺してるのと同義だ、ってことに気付いちゃったんだ』

ライヴ:*面白くて仕方がないといった調子で
ライヴ:『与儀センセイの名誉のために言うけど、彼は最後まで平和路線だったんだぜ?』
ライヴ:『ミサイルによる威力外交で、日本政府にレネゲイドウィルスの公表を迫る。ま、そうすりゃたぶん誰も死ななかっただろーな』
ライヴ:『けど、桐生嚆矢はそんなこと考えてなかった!』

真壁 仙:「見誤った……のか」

ライヴ:『だってさ、そんなことしたってUGNチルドレンはUGNチルドレンのままなんだよ? 結局誰かが犠牲にならなきゃ世界は保てない
ライヴ:『だから“リベレーターズ”は世界を変える道を選んだんだ。この街は最初のケーススタディになる』
ライヴ:『楽しかったぜぇ? 色々とお手伝いしちゃったしな。2年かけての大仕込みさ』

剣持 千春:「……”そう”なったら…………どう、なるんですか」
ライヴ:『頼れる支部長ちゃんに聞いてみてくださーい!キャハハハ!』

ローズマリー:「……教えてくれてありがとう。おかげで気分は最悪」

真壁 仙:「んで、その手伝った計画ベラベラ喋って」
真壁 仙:「何がしてえんだよ、てめえは」

ライヴ:『俺はただ見たいだけだ! 桐生嚆矢が……“リベレーターズ”がどっちに向かって転がっていくのか!』
ライヴ:『おっと、楽しくてついお喋りしちまった。 流石に……ボスに怒られちゃうよ』
ライヴ:『でもまぁ、桐生嚆矢の夢が上手くいくかどうかは五分五分ってところじゃない? だってお前ら止めに行くでしょ? 俺の親切なアシストのおかげでさ!アーッハハハハ!!』

ローズマリー:「……嚆矢の夢を」
ローズマリー:「笑わないでよ!!!」*銃を抜き画面を撃ち抜く

ライヴ:『うわははははは! お前ら反応そっくりなのな!』*別の画面から声がする
ローズマリー:「そうでしょうね、アイツと私はコンビだもの……。あんたみたいな奴が嫌いなのも一緒」*息を荒げて

ライヴ:『そうだな。桐生嚆矢を止めたければ白銀明日香を探すことだよ』
ライヴ:『生きてればの話だけどね。えーと、身体的にも、精神的にもだけど』

ライヴ:『あと最後に……』
ライヴ:『俺さぁ、調子乗ったガキが痛い目見るの大好きなんだよね』*それまでのふざけた語調とは一変してドスの効いた声で

剣持 千春:「……、待て、それはどういう」
ライヴ:『じゃ、またどっかで会おうよ! チャオチャオ!』*モニタの電源が切れる
剣持 千春:「どういうことだよ、答えろッ!」*こぶしでモニターを殴る

GM:モニターは何も答えない。 ホコリが舞うだけだ……。

真壁 仙:「もっちー、もっちー」
真壁 仙:「抑えろって、熱くなってるぞ」*体温が

ローズマリー:「……探さなきゃ」*走って部屋を出る
剣持 千春:「構いません……僕は!」*真壁を通り越し、ローズマリーを追いかける

長門守 飾:「……誰かマリーを追ってくれ、と言うまでもなかったな」
真壁 仙:「ん、そーだな」*肩に触れた手を軽く振る
刺蜂 蜜羽:「はぁ……」

刺蜂 蜜羽:「笹塚くん、与儀の研究所に繋げるかしら? 通信記録の回収と、残されたデータの解析を頼みたいの」
笹塚 枝垂:『は、はい! ……かなりのデータが破棄されていますが、可能な限り復元を試みます!』

真壁 仙:部屋の中を探り、アナログデータ等がないか確認している
長門守 飾:部屋の外に注意を向けている
刺蜂 蜜羽:マリーと千春君追いましょう

トリガーイベント2. 嚆矢の計画

GM:ついに明らかになった“リベレーターズ”の計画と嚆矢の真意
GM:逃げ出した明日香を始末するため、リベレーターズの精鋭達が街を探し回っています
GM:そんな状況でPC達もまた、先に明日香を保護するために動き出したのでした……。

GM:ローズマリーさん、千春くん、そして刺蜂先生に登場していただきましょう。

刺蜂 蜜羽:1d10+56 シーンイン
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (1D10+56) → 3[3]+56 → 59

剣持 千春:1d10+69 //シーンイン
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (1D10+69) → 9[9]+69 → 78

ローズマリー:1d10+70
<BCDice:ローズマリー>:DiceBot : (1D10+70) → 4[4]+70 → 74

GM:◆描写◆
明日香を探すため、二手に分かれたPC達。
ローズマリー、千春、刺蜂の3人は人通りの多い繁華街を探す。
人が多ければ“リベレーターズ”が【ワーディング】を使用した際に察知しやすいからだ。

桐生 嚆矢:「おいおい、そんなに急いでどこ行くんだ?」
ローズマリー:「こーやっ!?」*思わず振り返る

GM:軽薄な、しかし力強い声に振り返ると……
GM:嚆矢は繁華街のベンチにリラックスした姿勢で座っている。
傍から見れば、千春やローズマリーと話す様子は友人同士のそれに見えるだろう。

剣持 千春:「待って、ローズマリー、さ……っ、って、桐生さん……」*息切れしつつ

桐生 嚆矢:「なんだ、千春も一緒か。 ……お前ら知り合いだったのな」
ローズマリー:「友達よ!私だって1人や2人くらい……いるわよ」
桐生 嚆矢:「そっか。そうだよな。……俺にはお前以外“友達”なんて呼べる奴いねーけど」*ハハッ

桐生 嚆矢:「……後ろにいるおねーさんが“刺蜂 蜜羽”か?」*蜜羽に視線を向け
桐生 嚆矢:「与儀センセイからの報告にあったよ。まさかN市の支部長サマ直々に現場に出てくるとは思わなかったけど」
刺蜂 蜜羽:「あら、名前を憶えてくれているなんて光栄ね」
桐生 嚆矢:「……まぁね」

ローズマリー:「……。ねぇ、どうしちゃったの……さっきから、なんでそんな怖い顔しているの?」
桐生 嚆矢:「……なぁローズマリー。こいつらを見てみろよ」*繁華街を歩く人々を指す

GM:初夏の夕暮れ、繁華街を歩く人々の表情は明るい。 買い物、外食、ただの散歩……穏やかな日常を享受している人々だ。

桐生 嚆矢:「こいつらは豚だ。この日常の下にどれほどの犠牲者がいるのかも理解しない、ただの豚だ」
桐生 嚆矢:「こいつらがのうのうと生きるために……俺たちの仲間はどれほど傷ついてきた? どれほど死んできた?
桐生 嚆矢:「その仕組みを作るために……犠牲にすらなれなかった奴らが一体何人居た?」*脱落していった同期生達を思い出しながら

ローズマリー:「そっ……それはそうだけど……」

桐生 嚆矢:「胸糞悪い日はいつもそんな夢を見ちまうよ。お前はどうだ? ローズマリー」
桐生 嚆矢:「……千春、お前はどう思う」
桐生 嚆矢:「お前……最近UGNに入ったイリーガルなんだってな」
桐生 嚆矢:「“こっち側”に来た感想はどうだ?
桐生 嚆矢:「……忘れたいか? 戻りたいと思うか?」
桐生 嚆矢:「それとも……俺と一緒に闘ってくれるか?」

剣持 千春:「……っ、そ、それは……」*傷ついたような表情で唇をかみしめ
刺蜂 蜜羽:「…」*黙って見つめる。

ローズマリー:「私は……私はずっと」
ローズマリー:「嚆矢のことばかり、夢に見てた。多分きっと……嚆矢が見てた夢とは正反対の、明るい夢」

桐生 嚆矢:「……」*続きを促す

ローズマリー:「もしかしたら、ひょっこり嚆矢がUGNに帰ってきて。それで、一緒に任務をやって……終わったらコーラで乾杯するの。そんな夢……」
ローズマリー:「叶うといいなって思ってた……叶うはずだったのに……どうしちゃったのよ、馬鹿……」

桐生 嚆矢:「……」*一瞬だけ目を伏せる
桐生 嚆矢:「ごめんな、ローズマリー。そうはなれなかったんだよ。……たぶん、最初から
桐生 嚆矢:「ローズマリー、千春、改めて聞こう」
桐生 嚆矢:「俺と一緒に来てくれないか。俺と一緒に、世界を変えてくれないか」

桐生 嚆矢:「俺は……たとえ一人でも世界を変える。それは理想の世界じゃないかもしれない。犠牲も無くならないかもしれない」
桐生 嚆矢:「けど、俺はこのまま終わるのは嫌なんだ。俺達だって自由に生きたいんだってことを、UGNに認めさせたい」
桐生 嚆矢:「ガキの癇癪かもしれない。世間からすりゃ幼稚で迷惑なことかもしれない。けど……」

桐生 嚆矢:「俺は大人にはなれないんだよ、きっと
桐生 嚆矢:「……」*ローズマリーと千春を交互に見つめる

ローズマリー:「……」*哀しそうに嚆矢を見つめている
剣持 千春:「……ローズマリー」

ローズマリー:「それを“わかってる”のに……もう止まれなくなっちゃってる嚆矢を、一人にはできないよ」

剣持 千春:「僕は……同じような力を持ってきた人が、どれだけ傷ついてきたのか。ずっと知らずに生きてきた……けど」
剣持 千春:「それを見過ごしたくは、ないと思ってる。思ってます……それでも」

桐生 嚆矢:「……それでも?」

剣持 千春:「僕は……綾瀬を、友達を、父さんや多くの知り合いを……巻き込みたくない」
剣持 千春:「戻れるものなら、戻りたい。だけど、戻るべきじゃないこともわかってる
剣持 千春:「だから桐生さんの手を取ることはできません。……ローズマリー」
剣持 千春:「それに、桐生さん。僕たちは、戦うべきじゃないと思う」
剣持 千春:*言動に反して、睨むように桐生を見つめ

刺蜂 蜜羽:「……」*そっと近づき、千春君の頭をぽんぽん、と撫でる。
ローズマリー:「じゃ、じゃあどうすればいいのよ……!?」

刺蜂 蜜羽:「”純血の花弁”」
刺蜂 蜜羽:「貴女は彼が“したいこと”が、正しいことだと思っているの?」
刺蜂 蜜羽:「貴女は彼が”したこと”が、正しいことだと思っているの?」

ローズマリー:「…………わない」
ローズマリー:「……思うわけ、ないでしょ。私が見たってやりすぎよ」

桐生 嚆矢:「……やっぱりな」*寂しそうに
桐生 嚆矢:「俺もどっかで思ってたよ。与儀センセイを撃った時にさ」

刺蜂 蜜羽:「ローズマリー」
刺蜂 蜜羽:「一緒に間違ってあげるのは、優しさじゃない」
刺蜂 蜜羽:「それは彼を憐れんでいるだけよ」
ローズマリー:「私が嚆矢を……憐れんでる……?」*酷くショックを受けたように

桐生 嚆矢:「悲しいけど、どうやらそうっぽいな。ローズマリー……お別れだ」
桐生 嚆矢:「お前は“そっち側”にいろ。俺は“こっち側”から前に進む」

桐生 嚆矢:「お前には来て欲しかった。お前と一緒に……世界を変えたかった。けどな」
桐生 嚆矢:「どこかで何かがズレちまったんだ。見ないようにはしてたけど……これ以上はダメみたいだ」

桐生 嚆矢:*ベンチから立ち上がる
桐生 嚆矢:「こいつはお前に返しておくよ」*首から下げていた、“桐生嚆矢”の名前入りIDカードを外す
桐生 嚆矢:*カードをローズマリーに投げ渡す
桐生 嚆矢:「“桐生嚆矢”の名前は……お前に返す」

ローズマリー:「あ……」*慌ててひろう
ローズマリー:「そ、そんな……」

“”:「……さて、なんて名乗るかね」*軽く頭をかき
“”:「シンプルにいこうか。解放者、そうだな。俺はチルドレン達の解放者になる

“リベレーター”:「俺は今から“リベレーター”だ。俺に……それ以外の名前は要らない

ローズマリー:「そんな……そんなのって……ひぐっ……嚆矢が、一緒に考えようっていてくれたのに……!」*力なく座り込み泣きじゃくる

“リベレーター”:「じゃあな、ローズマリー」
“リベレーター”:「千春、楽しかったぜ。……仙によろしく伝えといてくれ」

剣持 千春:「桐生さん……」*リベレーターとは呼べない

GM:桐生嚆矢だった少年は雑踏に消えていきます

ローズマリー:「うっ……ううぅ……」*涙をボロボロ零す
刺蜂 蜜羽:「マリー」
ローズマリー:「……ぐすっ、何?」
刺蜂 蜜羽:「あなたは、泣いてるだけの女の子でいいの?」
ローズマリー:「……」*顔を上げずに首を横に振る

刺蜂 蜜羽:「ええ、そうよね」
刺蜂 蜜羽:「マリー。これだけは覚えておいて」
刺蜂 蜜羽:「友達が間違った道を歩き始めたときは。」
刺蜂 蜜羽:「大切な人が迷子になった時は。」
刺蜂 蜜羽:「手を引っ張って正しい道に戻してあげるのが優しさよ」
刺蜂 蜜羽:「一緒に迷子になってあげたって、誰も目的地にはたどり着けない」

ローズマリー:「……」*思わず顔を上げて刺蜂支部長を見つめる
刺蜂 蜜羽:「だから泣くのをやめなさい。ローズマリー」
刺蜂 蜜羽:「そんな霞んだ視界じゃ、迷子を導けないわよ」

剣持 千春:「ローズマリーさん、はい」*予備の綺麗なハンカチを
ローズマリー:「……ありがと」*小声でつぶやき、やや乱暴に涙を拭う

ローズマリー:「刺蜂」*打って変わっていつもの調子で
ローズマリー:「この私に……導き方を教えなさい」*まっすぐな眼差しで
刺蜂 蜜羽:「ええ、”ローズマリー”」*微笑む

その頃雑談タブでは……

真壁 仙:繋がりを自ら断ち切ってしまったか
剣持 千春:ロイスが……
刺蜂 蜜羽:GMの名前表記がえぐい
長門守 飾:うわあ……

剣持 千春:泣きました
剣持 千春:GMのおに!!!!!!!!!!!
剣持 千春:燃やすぞ!!!!!!!!!
長門守 飾:技巧(うめ)ェ……
刺蜂 蜜羽:燃やすぞは草

GM:火術はやめるのですぞ!!

剣持 千春:だってGMが桐生さんで弄ぶから!!!!
ローズマリー:名前捨てられちゃった
GM:へへっ…… いやこれはオンセならではの演出かなって……

トリガーイベント3. 手がかり

GM:それでは飾さんと真壁さんのシーン!

真壁 仙:1d10+73 //シーンイン
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (1D10+73) → 4[4]+73 → 77

長門守 飾:1d10+59 //シーンイン
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (1D10+59) → 4[4]+59 → 63

GM:◆描写◆
既に日は傾き始めている。
明日香が“リベレーターズ”に始末されれば、嚆矢の行方を追うことは困難になるだろう。

真壁と飾は人気の少ない廃墟区画を探していた。
明日香が逃げられる場所があるとすれば、リベレーターズのアジトとして使われていた廃墟のどれかである可能性も高いからだ。

GM:おふたりは難易度10の《感覚》判定をどうぞ!
GM:リベレーターズ達がエフェクトを使って明日香を探したり攻撃していた場合、その気配をたどるための感知能力……みたいな感じです

長門守 飾:(1+0)dx //感覚
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (1DX10) → 10[10]+4[4] → 14
成功!

真壁 仙:(2+1)dx //感覚
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (3DX10) → 10[5,9,10]+2[2] → 12
成功!

真壁 仙:「この辺、だと思うんだけどなあ。誰だ?」
長門守 飾:「あまり私から離れるなよ、仙。奴らは武装している」

GM:二人は2ブロック先から【ワーディング】の強い気配を察知する。 その瞬間、連続した銃声が聞こえてきた!

長門守 飾:「!」

GM:二人が急いで2ブロック先へ向かうと……
GM:サブマシンガンで武装したリベレーターズの精鋭に明日香が追い詰められていた。
GM:サブマシンガンの銃口が明日香に突きつけられており、路地裏へと彼女は追いやられている。明日香は既に肩と脚を撃ち抜かれ、ワンピースが血で赤黒く染まっていた。

白銀 明日香:「はぁ、はぁ……」
リベレーターズ精鋭:「まさか、廃棄されたアジトの一つに隠れてたとはな……」*サブマシンガンを構え、油断なく明日香との距離を詰めていく
リベレーターズ精鋭:「ま、直接戦闘能力を持たないお前一人くらい……俺だけで始末できる」

真壁 仙:「やべーぞカザリン、急げ急げ!」
長門守 飾:「応ッ!」*駆け出す

真壁 仙:「(つってもこの距離! 俺の声で命令するには微妙……ってか明らかに間に合わねえ!)」

リベレーターズ精鋭:「仲間を殺すのは気乗りしないけど……リーダーのためだ」*照準を合わせ、引き金を引く
白銀 明日香:「……ッ!」*目を閉じ、身体を強ばらせる

???:「させるかッ!」*物陰から誰かが飛び出し、明日香を突き飛ばす

GM:飛び出してきた何者かは代わりに無数の銃弾を浴び、血まみれで地面に倒れ伏した。それは……最初に真壁と出会った少年たちの一人だ!

真壁 仙:「ッ、ばっかやろ……!」
長門守 飾:「仙! 支援する、行け!」

リベレーターズ精鋭:「馬鹿、お前何やってんだ!?」*慌てて引き金から指を外す

真壁 仙:「『寝そべれ』!」*精鋭に向かって
リベレーターズ精鋭:「ぐあっ!!」*強制的に四肢の力が抜け、床に倒れこむ
真壁 仙:銃を遠くまで蹴り飛ばす

リベレーターズ精鋭:「て、手前らはッ!」
白銀 明日香:「……っ!!」
真壁 仙:「『動くな』」*精鋭に追加で命令!
真壁 仙:「ゲホッ」

リベレーターズ精鋭:「うぐぐぐぐっ……!」*身体が動かない!

真壁 仙:撃たれた子に駆け寄ります

真壁 仙:「おい、おい!」
少年:「あ……真壁の……兄貴……」*血を吐きながら
少年:「急いで……明日香を……」
真壁 仙:「いい、喋んな。ああ、全く……かっこいいことしやがって」
少年:「かっこ……いい……? そっか、俺……かっこよかったか……ははっ」

GM:少年はどうやらオーヴァードとして強い方ではなかったようだ
GM:銃撃で受けたダメージに対し、明らかに回復が追いついていない

真壁 仙:「ああそうだ。少なくとも、仲間撃つよりずっとずっとな」
真壁 仙:「俺にだって同じことできたかわかんねえや。だから……」
真壁 仙:「もう喋んないでいい、血出てんだぞ」

少年:「今度……今度俺の歌聞いてくれよ……適正によるって、言ってただろ……ゲホッ!!」*一際大きく血を吐く
真壁 仙:「……ああ、そうだな。また今度、お前が元気になったらだ」

その頃雑談タブでは……

剣持 千春:これバーガーの恩……?
刺蜂 蜜羽:えぐ……
長門守 飾:かわいいじゃん……
刺蜂 蜜羽:"世界"、教わったからな…

剣持 千春:かっこいいなぁお兄さん
剣持 千春:めちゃくちゃかっこいい……
刺蜂 蜜羽:かっこいいな……真壁の兄貴

剣持 千春:少年くんが重傷すぎて泣きそう
ローズマリー:少年ッッッ!
ローズマリー:優しい子もいるのつらいなぁ
長門守 飾:ずっとずっとなでリアル涙腺に来てしまった
GM:さて……それでは

リベレーターズ精鋭:「(アイツの能力、強力な洗脳とか強制能力があるけど……乱発はできねぇみてーだ……)」
リベレーターズ精鋭:「(だったら……!)」

GM:ではここでかざりんのみ 知覚判定 難易度7でどうぞ!
長門守 飾:なっ
長門守 飾:す、素振りです!

長門守 飾:(1+1)dx //感覚
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (2DX10) → 7[1,7] → 7
成功!

GM:ここで少年が生きるか死ぬか、かざりんのダイスに聞いてみるつもりだったが……生きたか

リベレーターズ精鋭:「(もうしばらくは奴の“声”は出ねぇ……だとしたら!)」*倒れながら
リベレーターズ精鋭:「(そろそろ到着する頃だ……俺の仲間たちが!)」

リベレーターズ精鋭:*路地の反対側から、同じようにサブマシンガンを構えた精鋭数名が現れる
リベレーターズ精鋭:「居たぞ、明日香だ! 誰か一緒だぞ!」
リベレーターズ精鋭:「UGNエージェントに……真壁とかいう新入りか」
リベレーターズ精鋭:「まとめて排除する!撃て!」*掃射!

GM:というわけで不意打ち気味にサブマシンガンを撃ってきますが
GM:かざりんが判定に成功しているので……捌き切れることにしよう
GM:かざりんは2d10、侵蝕率をあげてください

長門守 飾:2d10+63 //侵蝕上昇
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (2D10+63) → 18[9,9]+63 → 81

長門守 飾:「ちっ、子供だけでこの統率力か……っ!」*ウエポンケースからパイルを出して全部弾こう

リベレーターズ精鋭:「くっ! 銃弾全部弾きやがった!」
リベレーターズ精鋭:「このまま押せるか……!」
リベレーターズ精鋭:「くそっ、無理だ! ここは退いてリーダーに事態を報告しろ!」*撤退していく

長門守 飾:「……引き際まで心得ている、とはな……」*身震いする
真壁 仙:「……悪い、かざりん。俺燃費悪くてさあ」
長門守 飾:「ああ、気にするな、それよりそっちの二人だ」*少年と白銀ちゃんを

真壁 仙:少年の様子はどうだろう
GM:辛うじて生きてますが、意識は失わせといたほうが良いですね!

真壁 仙:「『眠れ』……目覚めたら、全部終わってる。お前のおかげだ、頑張ったな」
少年:「……」*意識を失うが、その顔は満足げだ

その頃雑談タブでは……

GM:かざりんがここで判定に失敗すると少年が真壁の盾になって死にます
剣持 千春:鬼!!!!!

刺蜂 蜜羽:長門守飾偉すぎるな?
刺蜂 蜜羽:思わずフルネームだった
長門守 飾:謎の出目の強さを見せつけてくる、何……?
真壁 仙:生かせと言ってるのさ
剣持 千春:神は言っている、ここで死ぬ定めではないと……

GM:しかしこのシーン、少年が生きるとはな
GM:楽しみで1週間長かったぜ……

刺蜂 蜜羽:デスゲームの主催者じゃん
剣持 千春:この鬼!!!!!
ローズマリー:なんで現場で血が流れるんだ!!
剣持 千春:人間の心を弄ぶ今日この時を楽しみにしていたのっちさん、やはりおに

剣持 千春:今回でノッチサンに何回おに!!!!!って思ったかわからない
GM:先週の真壁さんの「最終的にどうなるかはわからないが今から血みどろになることもない」という優しさに触発されて生やしまし

剣持 千春:ヒエ……
剣持 千春:やはり鬼、悪鬼羅刹の類である すなわち討伐せねばならぬ
GM:やめるのですぞ!!

ローズマリー:結局子供達ばっか傷ついてるのがいたたまれないよ
GM:今頃ライヴくんはポップコーン口に放り込みながら大はしゃぎですよ

真壁 仙:「怪我無いか……いや、あるな。悪い悪い」*明日香ちゃんに
白銀 明日香:「はぁっ、はぁっ……!」
白銀 明日香:「せ、仙あなた……UGNの人間だったの……!?」*恐怖と混乱で震えながら

真壁 仙:「ん、実はな」
真壁 仙:「何を隠そう、この俺は凄腕の潜入捜査官だ。びっくりした?」
白銀 明日香:「」*コクコク
白銀 明日香:「お、お願い……嚆矢を止めて! このままだと、嚆矢は……!」

真壁 仙:「わかってる、だから探しに来たんだよ」
白銀 明日香:*気を失う 
緊張がピークに達していたところで安心したようだ

真壁 仙:「……っと、話せる状態じゃねえか」

真壁 仙:「連中が戻ってくるかもしれねえ、かざりん、この子頼んでいいか?」
真壁 仙:「たくましく見えるだろうけど実を言うと俺は割と貧弱な方でさ。二人はかつげないんだ」
長門守 飾:「承知した、はは、よく知っているよ」
真壁 仙:「皆には内緒な。ファンの夢を壊すのは粋じゃないしな」

トリガーイベント4. 手繰り寄せる手がかり

GM:それでは次シーン、全員病院で合流ですね

剣持 千春:1d10+78 //シーンイン
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (1D10+78) → 9[9]+78 → 87

刺蜂 蜜羽:1d10+59 シーンイン
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (1D10+59) → 5[5]+59 → 64

ローズマリー:1d10+74 //シーンイン
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (1D10+74) → 8[8]+74 → 82

真壁 仙:1d10+77 //シーンイン
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (1D10+77) → 7[7]+77 → 84

長門守 飾:1d10+81 //シーンイン
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (1D10+81) → 3[3]+81 → 84

GM:◆描写◆
N市中央病院の一区画、刺蜂 蜜羽のオフィスである「第八ラボ」。
その一室に白銀 明日香は運び込まれ、治療を受けていた。
肩や脚に巻かれた包帯やガーゼ、点滴が痛々しいものの、刺蜂の適切な処置によって最善に近い手当が行われている。

数分前、笹塚の連絡を受けてUGN日本支部の支部長、霧谷雄吾も病室に到着していた。
現在PC達は別室で状況を整理しているところだ。

笹塚 枝垂:「え、えっと……さっき真壁さんが連れてきた子、登録番号「Naci774」くんは集中治療室に入りました」

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絵:ひろ吉さん

◆NPC解説◆
“慎ましい電子司書(ハンブルオペレータ)”笹塚 枝垂
UGN・N市支部に所属するUGNエージェント。
ブラックドッグ/オルクスのクロスブリードだが、戦闘向きの能力を持たないため情報収集や事務作業などのバックアップを担当している。

真壁 仙:「治りそうか?」
笹塚 枝垂:「今のところはなんとも。医療班によると「ここまで来たら本人の気合次第」だそうです」*不安そうに

真壁 仙:「ん-……そっか」
笹塚 枝垂:「だ、大丈夫ですよ、きっと……!」
真壁 仙:「んじゃ、俺が気を揉んでもどうにもなんねえな」
真壁 仙:「俺はあいつを信じるよ」

真壁 仙:「悪いな、こんな時に仕事増やしちまって」
笹塚 枝垂:「い、いえ……お気になさらず!」

刺蜂 蜜羽:「笹塚さん、各方面への連絡ありがとう」
笹塚 枝垂:「は、はい。各所への連絡と、可能な限りの情報統制の申請は通しておきました」*褒められて嬉しそう

真壁 仙:「で結局、嚆矢は考え直さなかったんだな」
霧谷 雄吾:「えぇ。思った以上に事態は深刻なようです」

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◆NPC解説◆
“リヴァイアサン”霧谷 雄吾
ソラリスのピュアブリードオーヴァード。
UGN日本支部の代表を務める人物で、人並み外れた意志力と判断力を持つ。
必要とあれば非情な判断を下すことも厭わない一方、そうならないよう限界まで手を尽くす姿勢から、日本支部のエージェント達に信頼されている。

刺蜂 蜜羽:「霧谷さん。ご足労ありがとうございます。……仰る通り、事態は一刻を争います」
霧谷 雄吾:「国防軍のミサイル3基が奪われているようです。プロテクトコードも、何らかの手段で解除したようですね」*明日香を見やり

ローズマリー:「……ごめん。飾と真壁が頑張ってくれてたのに、私ダメだった。それどころか……」
真壁 仙:「気にすんなって、別にマリ子が謝ることじゃねえだろ?」
長門守 飾:*ローズマリーの頭をぽんぽんしておく
ローズマリー:「……ありがと」*目元真っ赤

霧谷 雄吾:「訓練を受けた元UGNチルドレン達による襲撃です。国防軍の管理体制を責めるのは酷というものでしょう」
霧谷 雄吾:「ミサイル自体は適切な機材があれば運搬可能な代物です。現在のミサイルの……即ち発射位置がわかれば、対処のしようもあるのですが」
真壁 仙:「どこで撃つかがわかんねぇんだよなぁ」

霧谷 雄吾:「おそらく、“ライトニングボルト”もそこにいると思われます。彼かミサイル、どちらかの場所がわかれば……」
剣持 千春:「……桐生さんを止めよう」*頭ぽんぽんは気恥ずかしいので肩ポンする

笹塚 枝垂:「い、一応……街中の監視カメラの権限を取得して見回っているのですが……」
笹塚 枝垂:「それらしいものや痕跡はありません。ネット上のログにも目立った動きなしです」*しょんぼり

真壁 仙:「ネットは期待しねえほうがいいだろうなあ」
笹塚 枝垂:「も、もしかしたら、あの“ライヴ”とかいうクラッカーがログを消して回っているのかも……」
真壁 仙:「そいつそいつ、性格最悪だし」

笹塚 枝垂:「ネ、ネットだけが取り柄なのに……僕役立たずになっちゃいます」*しょんもり
刺蜂 蜜羽:「あなたはよくやってくれてるわ。笹塚さん」

ローズマリー:「私、嚆矢の血の匂いなら辿れるわ」
霧谷 雄吾:「“ライトニングボルト”はローズマリーとの付き合いも長い」
霧谷 雄吾:「逆に言えば、君が血の匂いを辿ることも熟知しているはず」

霧谷 雄吾:「……私が彼なら、自分の血を付けた衣類をそこらじゅうに置いて回るくらいはしますよ」
ローズマリー:「……なるほどね」*悔しいが道理だ

GM:それでは……

GM:choice[ちはる,マリ子,しほー,かざりん,せん]
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[ちはる,マリ子,しほー,かざりん,せん]) → ちはる

GM:千春の脳裏にある人物の言葉がよぎる

◆ ◆ ◆

桐生 嚆矢:「こいつは白銀 明日香。探し物とかすげー得意なんだぜ」
桐生 嚆矢:「“物体に込められた残留思念を辿る”能力者だからな!」

桐生 嚆矢:「こいつは……お前に返す」*投げ渡されるIDカード

◆ ◆ ◆

剣持 千春:「……!白銀さんの、能力なら……!」
霧谷 雄吾:「……! そうか、彼女のサイコメトリー能力なら……」
真壁 仙:「それだ、もっちー!」

真壁 仙:「なあ、何か嚆矢の持ち物とか持ってないか?」
ローズマリー:「……あるわ。ずっと身に付けてたものが、ここにね」
ローズマリー:*IDカードを取り出す

ローズマリー:「でも、あとで返してね。……突っ返すんだから」

真壁 仙:「よーし、よくやった二人とも」*二人を撫でてあげよう
剣持 千春:「へへ……」*撫でられて照れる
ローズマリー:「ちょっ、子供扱いしないでっ」*でもうれしそう

真壁 仙:明日香ちゃんの容態はどうだろう

刺蜂 蜜羽:「笹塚くん、白銀さんの容態は?」
笹塚 枝垂:「は、はい。数分前に意識を取り戻しているようです!」*タブレットを確認しながら

刺蜂 蜜羽:行きましょうか

白銀 明日香:*ベッドの上で泣きそうな顔をしている

ローズマリー:「入るわよ」ずかずか
真壁 仙:「具合はどうだ?」
剣持 千春:「失礼します」*真壁お兄さんの後ろからおそるおそる
白銀 明日香:「あ……」

ローズマリー:「……ふん、なにこの世の終わりみたいな顔してるのよ」
白銀 明日香:「だって、嚆矢が……!」

ローズマリー:「嚆矢が心配? なら……あいつを止めるために協力して」
霧谷 雄吾:*ローズマリーを見る

白銀 明日香:「私に出来ること、なら……!」
剣持 千春:「白銀さん、お願いします……!」*頭を下げる

ローズマリー:「このIDカードから貴方の能力で嚆矢の居場所をつきとめて、おねがい」
ローズマリー:「……”泣いているだけの女の子”じゃだめなの。貴方も私も、動かなきゃいけないの」

白銀 明日香:「……!」
白銀 明日香:「貸して。一番深く潜るから」*IDカードを受け取り、ベッドの上に倒れこむ

GM:明日香は精神を集中する。心と自我というノイズに惑わされないほどに深い領域で残留思念と接続し、そこから今の彼の居場所を辿る
GM:それは天性の才能と、皮肉なことに与儀の調整が合わさってはじめてなし得る業だった

白銀 明日香:「……見えた!」
白銀 明日香:「嚆矢がいるのは廃墟群の北……ビルがいくつか並んでるところ!」

笹塚 枝垂:「ち、地図持ってきます!」*慌てて病室から出て行く
ローズマリー:「ありがと……えっと白銀! 褒めてあげるわ!」

刺蜂 蜜羽:「皆、お腹空いてないかしら。簡単なものだけど、お腹に入れておいて」

◆GMのメモ◆
ここで刺蜂 蜜羽はリレーションアイテム「霧谷のフルコース」を使用。
霧谷と刺蜂がキッチンで作ったざる素麺が皆に振舞われた。

HP回復とシナリオ終了まで任意の技能の達成値にプラス修正が入る。

刺蜂 蜜羽:「本件が終わったら……美味しいハンバーガーを作りましょう」
刺蜂 蜜羽:「霧谷さんも手伝ってくれるそうよ」
刺蜂 蜜羽:「必ず……“みんな”で食べましょう」*嚆矢や名無しの少年含む

GM:それでは、マスターシーンを挟んだらクライマックスフェイズに移行しますね~

マスターシーン2. いつかの記憶

GM:◆描写◆
元UGNチルドレン「ライトニングボルト」は夢を見る――。
あの日はひどい雨だった。
自分たちの指揮官たるUGNエージェントが組織を裏切ったせいで、なんてことのないFHセルの制圧任務が地獄と化した。

GM:一緒に任務に臨んでいたUGNチルドレン達は次々と殺されていった。
死に物狂いで裏切り者に食らいつき、決死の覚悟でエフェクトを放った。
荷電状態の空気弾が相手の手足を抉り、同時に相手の放った火球が自分の喉を焼き尽くす。

GM:死ぬ、今度こそ死ぬ。
死ねば――この地獄から解放される。
そう思った。

GM:しかし、戻ってきた視界に映っていたのは――。

春日 恭二:「信条なき裏切り者(ダブルクロス)など信用できるものか。私相手なら主導権を握れると思ったか?」

画像12

◆NPC解説◆
“ディアボロス”春日恭二
FH(ファルスハーツ)に所属するエージェント。
オーヴァードとしても規格外な生命力に高い白兵戦能力を持ち、引き際を見誤らない冷静さも併せ持った優秀な男。

GM:裏切り者の胸を後ろから貫手で貫く、白いスーツを返り血で真っ赤に染めた男。縁のない眼鏡の奥で、神経質そうな目が冷たい殺意にギラついていた。

GM:その男は血まみれの腕を乱暴に引き抜き、軽く振って半身に構えた。
その指先はまるで悪魔のような、凶悪な鉤爪に変貌している。
今まで感じたことのない、ゾッとする殺意が桐生嚆矢の心臓を捉える。

桐生 嚆矢:「はぁ……はぁ……“ディアボロス”……っ!」
桐生 嚆矢:「(この状況で戦って勝てる相手じゃねぇ。クソ、やっぱここで終わりかよ……!?)」

春日 恭二:「UGNチルドレンか。感情持たぬ兵器の貴様には……野心も大望も理解はできまい」
春日 恭二:「貴様は運がいい。 たった今、貴様の指揮官だった男は死んだ。任務も中断……撤退するべきだろう」
春日 恭二:「UGNに愛想が尽きたなら、出奔するのもいいだろう。貴様など殺そうと思えばいつでも殺せる。さっさと去れ」

春日 恭二:*ゆっくりと踵を返し、雨の中を立ち去っていく。 背中を見せているはずなのに一切の隙が見い出せない

GM:雨の中、桐生嚆矢は傷だらけの身体を押して立ち上がった。
UGNからは帰投命令が出ていたが、従うつもりはなかった。
いつの間にか、通信端末に「LiVE」という見知らぬ相手からのメッセージが入っている。
『自由に生きたい? 少しだけ手助けしてあげよう』

◆ ◆ ◆

“リベレーター”:「……っと、いけね。大仕事の前だってのに、微睡んじまってたか」

GM:桐生嚆矢は大きく伸びをすると、軽やかに立ち上がった。
GM:もうすぐ日が沈む。
ビルの屋上に立つ彼らの影は、夕暮れの街に長く長く伸びていく。
彼らのすぐ隣に立つ3基のミサイルの影も、長く長く――長く。

GM:以上、マスターシーンでした!

その頃雑談タブでは……

長門守 飾:春日っ
刺蜂 蜜羽:恭二!!!!!!
剣持 千春:キャーーーーカスガサン

真壁 仙:春日恭二、FHエージェントやってるな…
刺蜂 蜜羽:いや実は先日春日恭二の事件簿を読んだばかりで

GM:「普通に強い春日恭二」を描きたかった……
GM:ここ原作に存在しないシーンなので

クライマックスフェイズ. 審判の喇叭

ローズマリー:1d10+82 //シーンイン
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (1D10+82) → 4[4]+82 → 86

長門守 飾:1d10+84 //シーンイン
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (1D10+84) → 7[7]+84 → 91

刺蜂 蜜羽:1d10+64 シーンイン
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (1D10+64) → 1[1]+64 → 65

真壁 仙:1d10+84 //シーンイン
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (1D10+84) → 9[9]+84 → 93

剣持 千春:1d10+87 //シーンイン
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (1D10+87) → 1[1]+87 → 88

GM:◆描写◆
PC達が扉を開けるのと、嚆矢が振り返ったのはほぼ同時だった。
黄昏時の廃ビルの屋上に、避雷針か貯水タンクのようにして3基のミサイルが屹立している。
屋上には嚆矢の他、リベレーターズの精鋭メンバー数名が集まっている。
彼らも元UGNチルドレンであり、多くの修羅場をくぐってきた者たちだ。

ローズマリーと嚆矢の視線が交差する。
嚆矢はポケットに手を突っ込み、リラックスした様子で肩をすくめた。

“リベレーター”:「あ~あ、バレちまった」
“リベレーター”:「ま、なんとなくお前には追いつかれちまう気がしたよ」
ローズマリー:「私の力だけじゃないわ」
“リベレーター”:「……」

ローズマリー:「真壁、飾、刺蜂、千春……そして支部の皆や白銀」
ローズマリー:「仲間がいるから、こうやって嚆矢に追いつけた。……わかる?今の嚆矢に」
“リベレーター”:「仲間の大事さは俺だって知ってるつもりだ」*真剣な顔
ローズマリー:「……じゃあ、なんで白銀を捨てたの

“リベレーター”:「……ッ」
ローズマリー:「泣いてたわよ、あんたのために」
“リベレーター”:「……仕方ない、だろ」
“リベレーター”:「俺たちがやろうとしてることに、なんの犠牲も出ないはずがないんだ」
“リベレーター”:「アイツだって、わかってくれてると思ってた」

ローズマリー:「……馬鹿」
ローズマリー:「その時点で……もう間違ってるのよ!!」
“リベレーター”:「うるせぇっ! お前にわかるッ!」
“リベレーター”:「御託はもういい……コイツを見ろ」*ミサイルを指す

“リベレーター”:「……直に審判のラッパが鳴り響く」
“リベレーター”:「このミサイルの弾頭には、高濃度のレネゲイドウィルスが詰まってる」
“リベレーター”:「この街の上空で爆発させれば、街一つ覚醒させられる。……まぁ半分以上はジャーム化するだろうけどな」

“リベレーター”:「けど、そんな事が起きれば世界は今までのままじゃいられない。俺達を、オーヴァードの存在を認めざるを得ない世界になる」
“リベレーター”:「そこから生じる精神的ストレスは世界中に伝播する」
“リベレーター”:「このミサイルが……俺達の戦いの“嚆矢”だ

ローズマリー:「……やっぱわかんないわ」
ローズマリー:「世間に認められなきゃ幸せじゃないなんて考え方」
ローズマリー:「だって、今の私は……皆といて十分幸せだもの」
“リベレーター”:「……じゃあやっぱり決別、だな」

GM:*嚆矢の端末に通信が入る。嚆矢が通話をONにすると、端末のスピーカーから電子音声が響く。

ライヴ:『さっきぶりだね、UGNの諸君!』
ライヴ:『嚆矢を……“リベレーター”を追い詰めたつもりかな? けど残念!こんなミサイル、スイッチ一つで発射できるんだぜ』
ライヴ:『さ、嚆矢。十分待ってやっただろ? さっさとミサイルを発射して、こいつらを足止めしろ』

刺蜂 蜜羽:「(足止め……発射してから爆発させる高度に達するまでは、少し時間がかかるってことかしら)」

長門守 飾:「ライヴ……!」
ライヴ:『ちーっす、かざりん!こんなとこまでやってきてご苦労様~!』*明らかに挑発している
ライヴ:『年寄りのお前にゃわかんねーだろーけど、イマドキの兵器はオンライン起動できるんだぜ?』
長門守 飾:「……名乗った覚えはないが、お前の電子戦能力ならその程度容易いか」

剣持 千春:「……!ダメだ、そんなこと……!」*ミサイル発射させたくない
ライヴ:『俺は安全な場所からプラン遂行、泥臭い足止めは“リベレーターズ(こいつら)”がやってくれるからさぁ』

ローズマリー:「随分な仲間をもったわね、嚆矢」
長門守 飾:「……」*頭を掻く
剣持 千春:「……むごい」
刺蜂 蜜羽:「……子供を利用して、一体何を企んでいるのかしら」

ライヴ:『さぁてなんでしょ~かッ!? 探れるもんなら探ってみなよ。街一つジャーム塗れになった後のUGNに、そんな余裕あればだけどなッ!』
ライヴ:『慌てふためく手前らの顔想像してたらテンション上がってきちゃうぜ!キャハハハッ!』

ライヴ:『さ、嚆矢。お前が押すんだ。でないと俺が押しちゃうよ~?』
真壁 仙:「嚆矢」
真壁 仙:「押せよ、止めてやる
“リベレーター”:「……」*懐から小さな手押しボタンを取り出す

真壁 仙:「さっきからベラベラベラベラと、オーディエンスが何ともうるせえが」
真壁 仙:「今ここには、お前と俺たちしかいねえよ」
真壁 仙:「お前が本気でそうしたいなら押せ。俺たちが全力で止めるからよ」

“リベレーター”:「……」*手押しボタンを持つ手が微かに震え
“リベレーター”:「……ふーっ。まさか“押せ”って言われるとは思わなかったぜ」*あろうことか、スイッチを懐にしまいこむ
“リベレーター”:「最後まで読めねーな、仙」

真壁 仙:「そりゃあ、ちょっとは年上なんだぜ。俺」
真壁 仙:「立つ瀬がねえだろ、何でもかんでも明け透けじゃ」

ライヴ:『あぁ!? 何やってんだ嚆矢!?』
ライヴ:『て、手前まさか……!』*カチカチ! カチカチ!
ライヴ:『遠隔起動できねぇように細工しやがったのか!? 勝ち筋を捨てるなんて信じられねぇ! このクソガキ!』*さっきまでの余裕が失せ、ただただキレている

真壁 仙:「ハハ、いいじゃねえか嚆矢!」
真壁 仙:「んで、どうするつもりだよ、お前」

“リベレーター”:*指先から稲妻が走ったかと思うと、端末は煙を上げて壊れてしまう
“リベレーター”:「今、完全にノリで行動しちまったけど……」
リベレーターズ精鋭たち:*満足そうに笑う
“リベレーター”:「俺は今、最っ高に“自由”な気分だ」

“リベレーター”:「俺のやってることが正しいのか、それとも間違ってるのか……それを確かめる」
“リベレーター”:「ローズマリー、本気で今の世界を護りたいなら……俺を殺すつもりでこいつを奪いに来い」*自分の懐、ミサイルの発射ボタンを指す
ローズマリー:「ふんっ、上等」

“リベレーター”:「俺たちずっと……一緒に育って闘ってきたけどよ」
“リベレーター”:「喧嘩だけはしたことなかったよな」
ローズマリー:「……あぁ、そういえばそうね」
“リベレーター”:「……最初で最後の大喧嘩だ。 喧嘩しようぜ、親友!」*指鉄砲でローズマリーを指差す
ローズマリー:「しんゆっ……?! この馬鹿!ボコボコにしてやる!
“リベレーター”:「俺も全力で戦う。この世界に守る価値があるのなら……そいつを俺に証明してくれ!

ローズマリー:「上等じゃない、のってやるわ!!」
剣持 千春:「(桐生さん、やっぱり優しい人だ……だからこそ、止めなきゃ)」
真壁 仙:「いいな、嚆矢。ロックな男だぜ」

GM:“リベレーター”桐生嚆矢の殺気が膨れ上がる。
その殺気はPC達のレネゲイドウィルスと共鳴し、強力な衝動を沸き起こす。
難易度8で衝動判定を行い、侵蝕率を+2d10すること。

真壁 仙:(5+1)dx+1 //意志
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (6DX10+1) → 8[2,4,5,7,7,8]+1 → 9
成功!

ローズマリー:4dx 固定値がない
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (4DX10) → 9[1,5,7,9] → 9
成功!

剣持 千春:(2+2)dx+1 //意志
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (4DX10+1) → 10[2,8,8,10]+10[10]+10[10]+5[5]+1 → 36
成功!

長門守 飾:(3+1)dx+4 //意志
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (4DX10+4) → 10[4,5,10,10]+10[1,10]+8[8]+4 → 32
成功!

刺蜂 蜜羽:(6+1)dx //精神
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (7DX10) → 9[2,3,5,7,8,9,9] → 9
成功!



真壁 仙:2d10+84 侵蝕
<BCDice:真壁 仙>:DiceBot : (2D10) → 11[8,3]+84 → 95

ローズマリー:2d10+86
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (2D10+86) → 13[10,3]+86 → 99

剣持 千春:2d10+88
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (2D10+88) → 14[8,6]+88 → 102

長門守 飾:2d10+91 //侵蝕上昇
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (2D10+91) → 11[10,1]+91 → 102

刺蜂 蜜羽:2d10+65 衝動判定
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (2D10+65) → 10[7,3]+65 → 75

GM:それでは配置について説明しよう
GM:PC達は全員同一エンゲージで戦闘開始

GM:PC達から約5mの距離に、リベレーターズ精鋭の近接タイプが2人
GM:片方は伸びる腕で、もう片方は燃える拳で攻撃してくる子だよ
GM:そしてその後方4mにサブマシンガンを構えた射撃型の子が3人
GM:装甲の隙間を狙った精密射撃を仕掛けてくるから注意してね

GM:そのすぐ後方2mには“リベレーター”が控えている
GM:今回、リベレーター含めた全員はDロイス【精鋭】を持ってるよ
GM:白兵か射撃、攻撃に使用する技能値が常に+5されてる
剣持 千春:さすが精鋭……

GM:それでは……クライマックスフェイズ、開始!

クライマックスフェイズ. 第一ラウンド

GM:それじゃあセットアッププロセスだ!
刺蜂 蜜羽:【戦術】を使用、皆の判定ダイスを増やします!
ローズマリー:なし!
真壁 仙:なし!
長門守 飾:ないぞ!
剣持 千春:【エターナルブレイズ】使います! 行動値-5の代わりに攻撃力を増す!

GM:それではエネミー側のセットアップをここで宣言
リベレーターズ精鋭A,Bはどちらもサラマンダーシンドロームを持っている。
【先陣の火】を宣言して最初のラウンドのみ行動値を無理やり上げるぞ!
ギリギリだがローズマリーを上回り、先手を取る!

ローズマリー:ばかなっ!私を抜くなんて!
真壁 仙:貧弱なので守ってくれ……

リベレーターズ精鋭A:【氷の回廊】と【白熱】を使用、武器を作りつつPCたちにエンゲージ!

GM:choice[ちはる,マリ子,しほー,かざりん,せん]
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[ちはる,マリ子,しほー,かざりん,せん]) → せん

GM:真壁さんに攻撃だッ!
真壁 仙:ピンポイントで狙うなよ!

リベレーターズ精鋭A:真壁に燃え盛る拳を繰り出す!

リベレーターズ精鋭A:(12+3+0-0)dx+(5+0-0)@7  //命中判定
<BCDice:リベレーターズ精鋭A>:DoubleCross : (15DX7+5) → 10[1,3,3,4,4,4,4,5,5,5,6,6,8,8,10]+10[5,8,9]+6[4,6]+5 → 31

長門守 飾:軍神の守りでカバーする!
真壁 仙:ありがてえ……ありがてえ……

長門守 飾:【グラビティガード】と【イージスの盾】を宣言!重力と膂力で守りを固める!

リベレーターズ精鋭A:4d10+14+0 //ダメージ算出
<BCDice:リベレーターズ精鋭A>:DoubleCross : (4D10+14+0) → 25[2,8,8,7]+14+0 → 39

長門守 飾:8d10 //ガード値
<BCDice:長門守 飾>:DiceBot : (8D10) → 44[8,7,2,8,6,1,9,3] → 44

GM:は、弾いたッ!!
ローズマリー:しゅ、しゅごい
長門守 飾:これだけはマジで出来る女だ……

長門守 飾:「よく鍛えられているが……なっ!」*勢いよく弾き返す
リベレーターズ精鋭A:「俺の拳を……弾くとは!」*驚愕!

ローズマリー:「衰えてないようで安心したわ、飾!」
長門守 飾:「当然だ! マリーも手を抜くんじゃないぞ」
ローズマリー:「へへん、もっちろん」

真壁 仙:「わっりいかざりん、助かった」
長門守 飾:「気にするな、それより、いつもの頼むぞ!」
剣持 千春:「無事で良かったです」
長門守 飾:「応とも! 千春も頼んだぞ!」

リベレーターズ精鋭B:「だったら俺の技も受けてみな!」*メキメキと音を立て、腕が変形! 骨が鋭く尖った拳に変形する!

GM:choice[ちはる,マリ子,しほー,かざりん,せん]
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[ちはる,マリ子,しほー,かざりん,せん]) → かざりん

GM:飾さんにエグザイル能力を使った抜き手を……遠距離から繰り出す!

リベレーターズ精鋭B:「剛柔両用、変幻自在!宙舞う殺手が手前を貫くッ!受けてみろッ!」

リベレーターズ精鋭B:(15+3+0-0)dx+(5+0-0)@7  //命中判定
<BCDice:リベレーターズ精鋭B>:DoubleCross : (18DX7+5) → 10[1,2,2,3,3,3,4,5,6,7,7,7,7,8,9,9,9,10]+10[2,4,5,8,9,10,10,10,10]+10[5,6,6,8,9,10]+10[5,10,10]+10[4,7]+10[7]+5[5]+5 → 70

長門守 飾:さっきと同じ組み合わせでガード!

リベレーターズ精鋭B:8d10+17+0 //ダメージ算出
<BCDice:リベレーターズ精鋭B>:DoubleCross : (8D10+17+0) → 34[3,4,4,2,7,8,4,2]+17+0 → 51

長門守 飾:8d10
<BCDice:長門守 飾>:DiceBot : (8D10) → 54[8,10,4,9,4,4,7,8] → 54

GM:なにぃ!? またノーダメに抑えただと!?

リベレーターズ精鋭B:「ぬおおおおッ! マジか……なんて硬さッ!」
長門守 飾:「踏み込みは悪くない、あとは体重の載せ方だろうな」

GM:先手を打った精鋭二人の攻撃を捌き切った飾!
GM:続いてローズマリーの手番だ!

ローズマリー:「構ってていいのかしらねっ!!」*サッと乱戦から離れてとっておきのライフルを構える
ローズマリー:嚆矢にアンチマテリアルライフルを撃ち込む!

ローズマリー:(9+2+3)dx8+6
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (14DX8+6) → 10[1,2,3,3,4,4,5,6,7,8,9,10,10,10]+10[7,9,9,10,10]+6[4,5,5,6]+6 → 32

“リべレーター”:「ッ! なんつーモン撃ってんだ!」
“リベレーター”:*両手を前に出し、構える。周囲の瓦礫が電磁力に吸い寄せられ、一瞬で壁を構築する!

“リべレーター”:ここはガードを宣言!【球電の盾】【磁力結界】【電磁障壁】を重ねがけして49点のダメージ軽減だッ!!

ローズマリー:4d10+20+20+8 こえてやるーー!!
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (4D10+20+20+8) → 22[8,3,2,9]+20+20+8 → 70

GM:21点ダメージだ!!

“リべレーター”:「ぬぉぉぉぁっ!!」*磁力で構築した瓦礫の壁が弾丸を受け止める、が……!
ローズマリー:「甘いっ!!」*血液操作で着弾した弾丸が槍のように変形、壁を貫通する!
“リベレーター”:「……ッ!」*壁で視界を塞いでいたため弾丸の変形に対応できず、肩を抉られる

GM:つづいて真壁さん!
真壁 仙:【背教者殺し】【起源を断つもの】【サイレンの魔女】【終焉の残響】でリアクション不可全体攻撃を差し上げよう 当たればラウンド中ダイスデバフだぜ!

刺蜂 蜜羽:【支援射撃】入れます ダイス増強!
真壁 仙:ありがてぇ!

真壁 仙:「ちょっとマジで行くぜ、少年共」*拡声器を取り出す
真壁 仙:「『這いつくばれ』ッ!」

刺蜂 蜜羽:「子供の喧嘩に大人が口を挟むのは好きじゃないけれど……あなた達に手を抜いたら失礼ってものよね!」*メスを矢継ぎ早に投擲

真壁 仙:(5+1+7-0+7)dx+(7+0-0)@10  //命中判定@「這いつくばれ」
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (20DX10+7) → 10[1,2,3,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,8,8,8,10,10,10]+10[1,2,10]+3[3]+7 → 30

“リベレーター”:毎回申し訳ないが、コレだけは本当に危険なのだ
“リべレーター”:【空蝉】Lv2 攻撃を1回無効化
GM:他の精鋭達は回避する術なし!

真壁 仙:4d10+15+3+2d10 //ダメージ算出
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (4D10+15+3) → 33[9,8,7,9]+15+3+7 → 58

GM:白兵組の精鋭達はギリギリHP残ったけど……サブマシンガン組は戦闘不能!しばらくは動けないだろう。

“リべレーター”:「あっっっぶねっ!!」*一瞬で物陰にかくれ、声をやり過ごす
“リべレーター”:「射撃部隊を一瞬でKOしやがった。規格外なヤツ」

真壁 仙:「ゲホ、おほめ頂きどうも」
真壁 仙:「(数がちっと多いな、後でのど飴買っとこ)」

“リべレーター”:それではリベレーターの手番!
“リべレーター”:「けど……今更止まらねぇぞ!」

“リベレーター”:マイナーアクション、【ソニックブリッツ】で武器を作成!更に【電撃収束】【真なる雷】で自分のHPを削りながらダメージ上昇!

“リベレーター”:メジャーアクション!攻撃用のコンボでローズマリーを撃ち抜く!

“リべレーター”:(17+3+0-0)dx+(10+0-0)@7  //命中判定
<BCDice:“リべレーター”>:DoubleCross : (20DX7+10) → 10[1,1,2,2,2,3,4,5,5,5,5,6,6,7,8,9,10,10,10,10]+10[1,4,5,6,6,7,9]+4[4,4]+10 → 34

ローズマリー:ドッジ!

ローズマリー:(2+3-1)dx
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (4DX10) → 10[9,9,9,10]+3[3] → 13
失敗……

ローズマリー:当然ライフが0になるので
ローズマリー:「(与儀……あんたのためにもここは負けない!)」
ローズマリー:与儀のロイスをリリースして復活!

“リべレーター”:では手番おわり イニシアチブになるが……ここで【加速する刻】!もう一度メインプロセスを実行する!

ローズマリー:「まんまあの時の攻撃のままね……く……!」*片膝ついて

“リベレーター”:刺蜂先生に攻撃!

“リべレーター”:(17+3+0-0)dx+(10+0-0)@7  //命中判定
<BCDice:“リべレーター”>:DoubleCross : (20DX7+10) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,5,5,5,6,6,6,7,8,8,9,10,10]+10[2,5,6,7,8,10]+10[2,7,10]+10[6,9]+2[2]+10 → 52

刺蜂 蜜羽:(1+2)dx+1 //回避
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (3DX10+1) → 10[4,6,10]+9[9]+1 → 20

長門守 飾:カバー入ったほうが良い?
刺蜂 蜜羽:まだリザレクトできるから大丈夫!

刺蜂 蜜羽:1d10+83 リザレクト
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (1D10+83) → 7[7]+83 → 90

刺蜂 蜜羽:7点回復して侵蝕率90……まだいける

剣持 千春:「ローズマリー、刺蜂さん!大丈夫ですか……!」

ローズマリー:「このくらい……っ!」
ローズマリー:「……さっきは変なとこ見せちゃったけど、先輩を信じなさいよね」

刺蜂 蜜羽:「……こんなところで倒れるわけないでしょ」
刺蜂 蜜羽:「医者は体力勝負なんだから!」

刺蜂 蜜羽:では自手番 マリーちゃんに【アドヴァイス】 コネ:霧谷雄吾のREC効果でエフェクトレベルを強化し、ダイスとC値のバフを与えます

長門守 飾:では私の手番 接敵している精鋭Aを素殴りしよう
長門守 飾:拘束解放・葬送鉄塊(ヤークトダンパー) /永命者+Sガジェット:パイルバンカー

長門守 飾:(3++0+7-0)dx+(3+0-0)  //命中判定@
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (10DX10+3) → 10[1,1,3,4,5,5,6,6,8,10]+2[2]+3 → 15

リベレーターズ精鋭A:回避……といいたいところだが!
GM:真壁さんの攻撃の効果でダイスに強力なデバフが入っており動けぬ!

長門守 飾:4d10+12+0+2d10 //ダメージ算出
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (4D10+12+0+2D10) → 10[5,2,2,1]+12+0+14[7,7] → 36

GM:長門守さんのパイルバンカーが精鋭を吹き飛ばす!

リベレーターズ精鋭A:「……っ!」

GM:それでは千春くんのターン!
剣持 千春:超高温を生み出すための”溜め”に集中してたのでようやく手番が回ってきたぜ!(行動値0)
剣持 千春:では……桐生さん、なぐりやす

剣持 千春:前回みたいに周囲を巻き込みそうなほどの熱は必要ないのでロイスは切らない 引導を渡すのは僕ではないのだ
剣持 千春:マイナーで始動の相律“ビギニングフェイズ”/氷炎の剣+氷の回廊 移動しつつ武器生成!

GM:*握りこんだ千春の右腕に炎が灯る 想いに共鳴してどこまでも熱く燃える、永遠の炎が!

“リベレーター”:「ッ! 空中に氷で足場を張り巡らせて……!」

剣持 千春:(8+4+3+7-0)dx+(5+0-0)@7  //命中判定@極化の刺突”チェンジ・ピアシング” 100%
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (22DX7+5) → 10[1,1,1,2,3,3,4,5,5,5,5,6,6,7,8,8,8,8,8,8,10,10]+10[1,3,3,3,4,4,7,9,10]+10[1,6,7]+4[4]+5 → 39

“リベレーター”:ぐぬぬ! 【電磁反応装甲】展開してダメージ-20……!

剣持 千春:4d10+16+24+0 //オラァ!!!
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (4D10+16+24+0) → 20[8,2,1,9]+16+24+0 → 60

GM:40点ダメージ……!残り54点……相変わらずデタラメな火力だ

“リべレーター”:「(超高熱の収束プラズマを……直接叩きつけるだと!?)」*反射的に磁力防御!
剣持 千春:「これは白銀さんの分、です……!」*目を血で赤く染めながら殴りかかる!
“リべレーター”:「ッちぃ……」*反射的に磁力で周囲の瓦礫を集めて壁にしたが、壁は超高熱で溶かされてしまった

剣持 千春:「これでも、怒ってるんですから……!」
ローズマリー:「矢神を一瞬でやった攻撃を耐えるなんて……流石ね」

クライマックスフェイズ. 第二ラウンド

GM:第二ラウンド セットアッププロセス
刺蜂 蜜羽:さっきのラウンドと同じく【戦術】!さらに【常勝の天才】!
剣持 千春:決着つくかもだけど一応【エターナルブレイズ】! 上がったボルテージはすぐには沈まぬ!

GM:それではマリーの手番!
ローズマリー:私はマイナーで使うエフェクトがないから好きに武器を使える!ナイフをマイナーでとりだすわ!

ローズマリー:*IDカードを首から下げる紐でぐるぐるまきにしてある
ローズマリー:「これ、返すわ」
“リべレーター”:「……ッ!」

刺蜂 蜜羽:ここでDロイス【指導者】とエフェクト【支援射撃】発動します。マリーさんの判定にバフ!

刺蜂 蜜羽:「導き方、教える約束だったわね」
ローズマリー:「ええ。今聞いてもよろしくて?」
刺蜂 蜜羽:「目を見て、真っすぐ向き合って……名前を呼ぶの」
刺蜂 蜜羽:「そしてちゃんと伝えなさい!」
ローズマリー:「……わかった」
刺蜂 蜜羽:「馬鹿終わったら戻って来い!って!」*背中をとん、と押して言葉をかける

ローズマリー:「すぅ……」
ローズマリー:「馬鹿こーや!!私が勝ったら……戻ってきなさい!!

ローズマリー:(9+3+4+8+5+2+7)dx5+6
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (38DX5+6) → 10[1,1,1,1,1,1,1,2,3,3,4,4,5,5,5,5,5,5,5,6,7,7,7,7,7,8,8,9,9,9,9,9,10,10,10,10,10,10]+10[1,1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,9,9,9,9,9,10,10,10]+10[1,1,1,2,2,2,3,3,5,5,5,6,7,7,7,9,10,10]+10[2,3,4,5,5,6,7,7,7,10]+10[2,2,2,3,3,3,5]+2[2]+6 → 58

“リべレーター”:「……ははっ、そう言われちゃ立つ瀬がねぇな」
“リべレーター”:リアクション放棄

ローズマリー:6d10+24+10+32+2 
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (6D10+24+10+32+2) → 39[4,5,4,10,7,9]+24+10+32+2 → 107

真壁 仙:いいダメージだ
GM:文句なく戦闘不能です!

“リべレーター”:「……はぁ。だめだ。起き上がれねー……」*コンクリートの屋上に大の字になる
ローズマリー:「ふんっ、ど真ん中ストライクよ」*バーンと鉄砲を撃つ仕草

GM:それでは……戦闘終了~!!
GM:で す が
GM:バックトラックは諸事情あって後回しにさせてくださいませ

真壁 仙:なにぃ
長門守 飾:おっ……!?

エンディング1. ジュブナイルの終わり

“リべレーター”:【マグネットムーヴ】使用
“リべレーター”:ローズマリーを自分のエンゲージに引き寄せる
ローズマリー:「へ?」*ふわぁ
ローズマリー:「きゃあああ~~!?」*吸い込まれる

長門守 飾:「何を……!」
真壁 仙:「かざりん、多分大丈夫だ。多分な」
長門守 飾:「……そうなのか?」*無神経
GM:*嚆矢の傍らにふわりとローズマリーの足が降りる

“リベレーター”:「あぁ……クソ、勝てなかった……あんなカッコつけて「殺す気で来い」なんて言ったのによ……」
“リベレーター”:「ははっ、だせーな俺、UGNチルドレン失格だ……お前には殺す気で撃てねぇんだ……情けねぇ」
ローズマリー:「び、びっくりした・・」*心臓バクバク
ローズマリー:「……ださくなんてないわ」

GM:◆描写◆
嚆矢に従っていた“リベレーターズ”の精鋭達も負けを悟ったのか、それ以上抵抗する様子は見せなかった。
皆武器を捨て、投降の意思表示をしている。

GM:他にも数名、リベレーターズのメンバーと思しき少年少女が屋上に集まってきています

ローズマリー:「確かに間違えてたけど、嚆矢は悪いことをした……」
ローズマリー:「でも、誰かの為に頑張ってたもの。」
桐生 嚆矢:「誰かの為に、か……」
ローズマリー:「それなのに、笑うわけないでしょ」
桐生 嚆矢:「いや、きっと俺は……徹頭徹尾自分のことしか考えてなかったのさ」

桐生 嚆矢:「言っただろ、昔の仲間たちのことを夢に見るって」
桐生 嚆矢:「俺はただ……悪夢から解放されたかった」
桐生 嚆矢:「死んでいった仲間が、救えなかった友達が……俺のことをずっと見てて……」

ローズマリー:「嚆矢……」
剣持 千春:「桐生さん……」

桐生 嚆矢:「かはは……お前ら、すまん。お前たちを自由にするなんて言っといて……ダメだった」*集まってきたリベレーターズの構成員たちに

リベレーターズ精鋭たち:「リーダー、もういいっすよ」
リベレーターズ精鋭たち:「俺らチルドレンでも本気になりゃここまでやれるってこと、霧谷達が知ってくれりゃそれでいい」

リベレーターズ精鋭たち:「そしたらもう、与儀(センセイ)と俺達みたいなじゃなくて、もっと良い関係でUGNとチルドレンがやっていけるはずだ」
リベレーターズ精鋭たち:「そうそう、なんだかんだ言って俺ら、リーダーとバカやれて楽しかったし」

ローズマリー:「……なによ、アンタもいい仲間いるじゃない」

桐生 嚆矢:「お前ら……」
桐生 嚆矢:「……俺を置いて逃げろ。どうせUGNには戻れねぇし、FHに転向すんのも癪だろ」
桐生 嚆矢:「“リベレーターズ”はお前達が継げ。お前たちの信じる自由を求めて……お前たちは先に進め
桐生 嚆矢:「俺は……UGNに戻る。責任を取らなきゃな」*ローズマリーの肩を借り、起き上がる

リベレーターズ精鋭たち:「何言ってんだ、アンタが居なきゃ俺達はずっと……!」「そうだ! アンタも来るんだよ! 今助ける!」*駆け出す

GM:◆描写◆
嚆矢とローズマリーにリベレーターズの精鋭達が駆け寄ろうとする。
多くの者はその目に悔しさや悲しみを浮かべていたが――。

長門守 飾はその中に一人、異様な気配の者が紛れていることに気づく。
その少年はその表情に一切の感情を表さない――ある意味で、彼女が幾度となく対峙した貌をしていた。

長門守 飾:「……!」
長門守 飾:*目を見開き、駆け出すが……間に合うかはわからない

リベレーターズ?:「ダメだなぁ、“リベレーター”」
リベレーターズ?:「約束が違うじゃないか……」

ローズマリー:「え?」

GM:同時刻 PC達のいる場所から離れたどこかの一室

◆ ◆ ◆

ライヴ:「お前らみたいなクソガキに、何も干渉できない状態で俺が放置するわけないじゃん? バカだよね!」
ライヴ:「ミサイルが起動できないなら……余計なこと喋る前に俺に詫びて死ね!!」

◆ ◆ ◆

リベレーターズ?:「“リベレーター”、あとついでに“ブラッディバレット”ご機嫌よう」*その体が一瞬にして歪み、膨張する
桐生 嚆矢:「コイツ……自爆する気か!」*ローズマリーを突き飛ばす

ローズマリー:「うっ……!?」
剣持 千春:「そんな……桐生さん!!!」

GM:◆描写◆
ビルの屋上に半径4m程度のクレーターが生じる。
リベレーターズの精鋭の一人が素早く嚆矢に組み付いたと思うと、その身体を爆発させたのだ。

爆発の寸前、嚆矢はローズマリーを突き飛ばしていた。
爆心地には自爆した精鋭の亡骸と、どう見ても助からない傷を負った嚆矢の姿があった。

真壁 仙:「かざりん、今の!」
長門守 飾:「ッ……!」*歯を食い縛る

桐生 嚆矢:「はぁ、はぁ、死なせて……たまるかよ」*笑みを浮かべ
桐生 嚆矢:「なぁローズマリー、俺……どこで間違えちゃったんだろうな」*倒れ伏す

ローズマリー:「ば……ばかぁ……!何してるのよ……!」
ローズマリー:「嚆矢……嚆矢ぁ……ああああ……!!」*泣き崩れる

GM:桐生嚆矢はもう動きません

刺蜂 蜜羽:「……そう。そういうことが出来る大人なのね。貴方たちは」

ローズマリー:「おねがい……おきてよ……やだよ……!」
剣持 千春:「そんな、……くそッ!!!」
ローズマリー:「アンタが死んだら……私……!」

GM:衝撃的な光景を目にしたPC達は難易度5の衝動判定を行ってください
GM:もちろん侵蝕率上昇もあるぞ!

真壁 仙:(5+1)dx+4 //意志
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (6DX10+4) → 6[2,3,5,6,6,6]+4 → 10

長門守 飾:(3+2)dx+4 //意志
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (5DX10+4) → 7[4,7,7,7,7]+4 → 11

ローズマリー:5dx
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (5DX10) → 9[5,6,8,8,9] → 9

刺蜂 蜜羽:(6+3)dx //精神
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (9DX10) → 10[2,3,4,4,5,6,6,9,10]+7[7] → 17

剣持 千春:(2+3)dx+1 //意志
<BCDice:剣持 千春>:DoubleCross : (5DX10+1) → 7[4,4,4,6,7]+1 → 8 

GM:全員成功、ですね……

真壁 仙:2d10+120
<BCDice:真壁 仙>:DoubleCross : (2D10+120) → 3[1,2]+120 → 123

長門守 飾:2d10+116 //侵蝕上昇
<BCDice:長門守 飾>:DoubleCross : (2D10+116) → 6[5,1]+116 → 122

ローズマリー:2d10+119
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (2D10+119) → 16[8,8]+119 → 135

刺蜂 蜜羽:2d10+108 衝動判定
<BCDice:刺蜂 蜜羽>:DoubleCross : (2D10+108) → 10[6,4]+108 → 118

ローズマリー:2d10+119
<BCDice:ローズマリー>:DoubleCross : (2D10+119) → 16[8,8]+119 → 135

剣持 千春:「もうちょっとで……いや、止められたんだ、なのに……こんなの……っ」*涙があふれる
ローズマリー:「嚆矢にいえなかった……言えなかったよ……うぅ……」
剣持 千春:「ローズマリー……」*どう声を掛けたらいいんだ
ローズマリー:「嚆矢って名前はね……私と、一緒に……新しい生活の”はじまり”って意味でつけたんだよ……。なのに……なのに……ううぅ……」
剣持 千春:「……」*ローズマリーに無言でハンカチを差し出す

GM:屋上での自爆はリベレーターズ達も想定外だったらしい。リーダーの突然の死に多くの少年たちが戸惑っていたが……
GM:やがて皆、涙を堪えながら、あるいは泣きながら廃墟群のどこかへと消えていった。
GM:入れ替わりに、刺蜂の端末に着信が入る

刺蜂 蜜羽:「……はい、こちら刺蜂」
笹塚 枝垂:「し、支部長! 大きな爆発があったようですが、ミサイルは……!?」
刺蜂 蜜羽:「……ミサイル発射は阻止したわ」
刺蜂 蜜羽:「処理班を回しておいて」
笹塚 枝垂:「……! そうですか、よかった!」
笹塚 枝垂:「処理班をすぐ手配します! 支部長たちも支部に戻り次第、メディカルチェックを受けてくださいね!」

刺蜂 蜜羽:「……ええ、ありがとう。それから…」
笹塚 枝垂:「?」
刺蜂 蜜羽:「……チルドレン受け入れのお願いしてた支部長たちに、謝罪の連絡を入れておいて」
笹塚 枝垂:「え、どど、どういうこと……ですか……」
刺蜂 蜜羽:「……事情が変わったって」

笹塚 枝垂:「そんな、まさかそれって……! ううっ……」
笹塚 枝垂:「」*通信の向こうからは押し殺した様な声が聞こえてくる

笹塚 枝垂:「……わ、わかりました。僕の方から連絡を回しておきます」
笹塚 枝垂:「その……支部長も、今日はゆっくり休んでください」
刺蜂 蜜羽:「ええ、ありがとう」

長門守 飾:*奴を探しに別の場所へ移動してよう

GM:それからほどなくして、ミサイルの処理班と支部に所属する情報隠蔽のための処理班がやってくる。
GM:処理班はミサイルを手早く処理し、運び出しに移った。
GM:別の処理班は嚆矢の遺体の残りを死体袋に入れ、車に積み込む。

処理班:「こちら処理班、元UGNチルドレンの遺体を確保。名前は……」
処理班:「桐生嚆矢、桐生嚆矢だ。“ライトニングボルト”ではない。故人を作戦名(コードネーム)で呼ぶな」*新米と思われる部下を叱責しながら

刺蜂 蜜羽:ここで桐生嚆矢とリベレーターズの子供たちにロイスを取ります……

GM:それではPC達も帰りましょうか

剣持 千春:「(……許さない。絶対に、許さない)」*怒りから真顔でこぶしを握り締め

◆GMのメモ◆
今回は嚆矢をはじめとするエネミー達がDロイスを1つずつ搭載していたため、バックトラックは全員無事に終えることができた。

また、ローズマリーは今回の結果を受け、「桐生嚆矢をSロイスに指定し、これをタイタス昇華しない」ことを個人的に誓った。

エンディング2. 解放されたのは誰だったのか

GM:まずは支部長とかざりんから
長門守 飾:ハーイ
刺蜂 蜜羽:はーい

GM:◆描写◆
N市総合病院「第八ラボ」の一室、会議室として使われている小型の待合室には“リヴァイアサン”霧谷雄吾が訪れていた。
N市支部の支部長である刺蜂 蜜羽とエージェントの長門守 飾は、彼に今回の件の概要を報告し終えたところだった。

刺蜂 蜜羽:「……以上が今回の顛末になります」
長門守 飾:「……ライヴも奴(レギオン)も、野放しだ」*片手で顔を覆う

霧谷 雄吾:「……なるほど。それでも……本件に対する最善に近い対処、感謝します」
笹塚 枝垂:「想定していた以上に、“リベレーターズ”のチルドレンを受け入れようとしていた支部は多く……皆、今の体制を変えたいという人たちばかりでした」

霧谷 雄吾:「あのあと“リベレーターズ”から約7割のチルドレンが戻ってきました」
霧谷 雄吾:「刺蜂支部長が最初に声をかけてくれていた支部を中心に、新しい受け入れ体制を作っていく予定です。彼らの今後に関しては、刺蜂支部長にも是非ご意見を頂きたい」
刺蜂 蜜羽:「ええ、微力ながら尽力させていただきます」

笹塚 枝垂:「の、残りの3割は……!?」
笹塚 枝垂:「ま、まさかUGNに復讐しようとしている、とか……!?」*焦り

霧谷 雄吾:「戻ってきた子達の話によると伝言を頼まれたそうで」
霧谷 雄吾:「『自分達は自分達の自由を探す。傷ついてもうまくいかなくても、それがリーダーの願いであり俺達の希望だから』……とのことです」
霧谷 雄吾:「……未来に何があるかわからないけど、とにかく進んでいきたいということらしいですね」
霧谷 雄吾:「日本支部を預かる者としては――特にローザには聞かれたくないコメントですが――少年少女らしくて、陰ながら応援したくなります

◆GMのメモ◆
ローザ・バスカヴィル
UGN本部から霧谷を見張るために派遣されてきた霧谷の秘書
彼の動向を逐一監視しており、隙があれば日本支部を本部直轄体制に移管するきっかけを作ろうとしている油断ならない相手

刺蜂 蜜羽:「ふふ、あなたらしいですね、霧谷さん」
霧谷 雄吾:「少なくとも、彼らもまた世界の一部です」
霧谷 雄吾:「彼らと協力できる場合、私は協力を惜しみません」
霧谷 雄吾:「今はただ……彼らが我々の敵に回らないことを祈るばかりです。彼らを生み出し放逐しておいて、虫のいい話ですがね」

刺蜂 蜜羽:「……あなたもたまには激務から解放されて自由になってはいかがですか?」
霧谷 雄吾:「はは、今度息抜きに病院のキッチンを貸してください」
刺蜂 蜜羽:「ええ、喜んで。またご指導お願いします」
霧谷 雄吾:「白銀さんと……真壁さんが保護した子に美味しい料理を食べさせてあげたいですから」

刺蜂 蜜羽:「ああ、そうだ。その少年ですが。真壁さんと彼自身で話し合って名前を決めてもらうのはいかがでしょうか?」
霧谷 雄吾:「私は構いませんよ。彼もUGNチルドレンとしてではなく、イリーガルとして……最終的には、彼のような優秀なフリーランサーになってくれればと思います」

長門守 飾:「……奴さえいなければ」
長門守 飾:「あの子も、正しくこの世界に加われたのだろうか……」*小声で呟き

刺蜂 蜜羽:「……長門守さん」
刺蜂 蜜羽:「その言い方は。」
刺蜂 蜜羽:「彼の人生が間違っていたみたいです」

長門守 飾:「すまないな、他意はない……ただ」
刺蜂 蜜羽:「道を間違えることはあっても、人生が間違いなんてことはありません」
刺蜂 蜜羽:「勿論敵は許せません。…絶対に」
刺蜂 蜜羽:「でも……彼には、親友がいるんです」
刺蜂 蜜羽:「「正しく」「人と繋がって」「精一杯生きた」。」
刺蜂 蜜羽:「そのことに他者が口を挟むべきではありませんよ」
長門守 飾:「……そういうものか」*やや納得いかないように腕を組みなおし

刺蜂 蜜羽:「UGNには…名前のない化け物のように死んでいく子供たちがたくさんいる」
刺蜂 蜜羽:「彼は……自分の名前を呼ぶ声を、最後に聞いたのでしょう」

エンディング3. 遺されたもの

GM:◆描写◆
UGNチルドレン、ローズマリーは夢を見る。
懐かしい訓練施設「ホーム」の夢だ。
「ホーム」において、子供達の数は常に不安定だ。
新しく連れてこられる子供達も居れば、UGNチルドレンとして各支部に配属され“卒業”していく子供達も居る。
その一方で“脱退”していく子供達もいる。施設の大人たちは彼らについて何も教えてくれない。

GM:同じ時期に入った子供が一人消え、二人消え、今日三人目が消えた。
今や同時期に「ホーム」に来た子供は“ブラッディバレット”と“ライトニングボルト”だけになっていた。

桐生 嚆矢:「かー! 与儀のやつ、とんでもねー訓練させやがって!」*肩を怒らせながらベンチに腰を下ろす
桐生 嚆矢:「な、お前もそう思うだろ? ローズマリー」

GM:ローズマリーさんはこれが夢だと理解できます

ローズマリー:「ええ、そうね」
ローズマリー:「でも、アイツ。案外いいところあるのよ」
ローズマリー:「(こうやって言えれば、少しは違ったのかな)」

桐生 嚆矢:「マジかよ!? 信じらんねー」
桐生 嚆矢:「……けどまぁ、たまになんかすげー辛そうな顔してる時あるよな」
桐生 嚆矢:「……大方、自分が育ててたチルドレンが任務でロストした時なんだろうけど」

ローズマリー:「うん……きっとそうね。……下手に立場が上だから」
ローズマリー:「感情移入もしちゃだめなんだろうし……」

桐生 嚆矢:「お前は、そうなるなよ」*ベンチから立ち上がり、部屋の外に歩いていく
桐生 嚆矢:*部屋の外は眩しい光に溢れていて見えない

ローズマリー:「ならないわよ。人間と一緒にしないで……って待ってよ、どこいくの!」
ローズマリー:「嚆矢!!嚆矢まってったら!」

桐生 嚆矢:「あぁ、忘れてた」
桐生 嚆矢:*くるっと振り向く ローズマリーは勢い余って嚆矢とほぼ密着する距離まで近づいた
ローズマリー:「っ……な、なに……?」*真っ赤

桐生 嚆矢:「俺の奢りだ。ほれ」*見覚えのある紙コップを差し出す
桐生 嚆矢:中身はスポーツドリンクではなくコーラだ

ローズマリー:「……なんだ、コーラかぁ」
桐生 嚆矢:「あれ、飲みたいって言ってなかったか?」*きょとん
ローズマリー:「……ばーか」
ローズマリー:「ま、お子様にはこれが限界ね」*ぐいっと飲み干す
桐生 嚆矢:「……」*にっ、と笑う
ローズマリー:「……」*寂しそうに笑い返す
桐生 嚆矢:「じゃあな……ローズマリー」*振り返らず外に歩いていく
ローズマリー:「うん。じゃあね……嚆矢

GM:嚆矢の姿が見えなくなったあと、ゆっくりとローズマリーは目を覚まします
GM:喉は渇いていないけど、別に味が好きなわけでもないけど
GM:彼の愛したコーラを飲みたくなるかもしれません
GM:同時に、ローズマリーは自分のレネゲイドが微かに変容しつつあることに気づきます

ローズマリー:「……」*支部内の自動販売機にゾンビのように近く

プシュッ

ローズマリー:「……しょっぱ」
ローズマリー:「……しょっぱいなぁ。こんな味だったっけ……」*誰もいない廊下で1人コーラを飲みます

◆ ◆ ◆

GM:◆描写◆
N市の外れにある墓地。
身寄りのないUGNチルドレンは皆、UGNが買い取った区画に小さな墓を建てられている。
その中の一つ、嚆矢の骨が収められている墓石の前に、ローズマリーと千春、仙は佇んでいた。
そこに、小さな花束を抱えた笹塚が合流する。

笹塚 枝垂:「あの……そんなに大きなものじゃないけど、これ。供えてあげてください」*花屋で花を買ってきた
真壁 仙:「お、気が利くぅ」

真壁 仙:「つっても、俺供養の作法とかわかんねんだけどな」
真壁 仙:「……家族いねぇし
真壁 仙:「とりあえず花添えて……線香焚いて……」
真壁 仙:「あとなんだろ、手合わせればいいんかな」
ローズマリー:「……千春は知らない?やり方」

笹塚 枝垂:「僕もあまり気にしたことないから……そうしましょうか」
剣持 千春:「笹塚さん、ありがとうございます。僕も葬式の作法はあまり……」
ローズマリー:「……ダメ庶民
剣持 千春:「うっ……仕方ないじゃないか……」*ふてくされつつ元気はない

真壁 仙:「はっはっは、全滅だな」
真壁 仙:「ま、こういうのは気持ちだからな」
真壁 仙:「精一杯冥福祈れば、まぁ細かいところは仏さんも目をつむってくれんだろ」

真壁 仙:「大体作法の話したら誰も喪服着てねえんだからアウトだって」
笹塚 枝垂:「そ、そうですよね!」
ローズマリー:「喪服……って何?」

ローズマリー:「……」*真似して手を合わせる
剣持 千春:「……」*倣って手を合わせる
真壁 仙:「……よし、こんなんでいいだろ」
ローズマリー:「……ん」
笹塚 枝垂:「……はい」
剣持 千春:「そう、ですね」

真壁 仙:「大丈夫か? マリ子も、もっちーも」
真壁 仙:「って、大丈夫なわけねえわなぁ」

真壁 仙:「……悲しみはいつか乗り越えられるとか、そんな事言えりゃ良いんだけど」
ローズマリー:「分かってるなら言うな、馬鹿真壁」*スネに蹴り
真壁 仙:「いって!」

ローズマリー:「ふん」
真壁 仙:「ま、変に沈んだマリ子とか気色悪いからな。それでいいよ」

剣持 千春:「はは……ごめんなさい。すぐ切り替えられたらよかったんですけど……」*ちょっとうるうるしてる
真壁 仙:「謝ることじゃねえって」

笹塚 枝垂:「……あとは、白銀さんと“彼”のお見舞いか。ファストフード店で何かテイクアウトすれば良いかな」*小声で呟く
ローズマリー:「コーラとか……喜ぶんじゃない」
笹塚 枝垂:「なるほど。わかりました」*頷く

真壁 仙:「あー、まあ、参考になるかわかんねえけど」
真壁 仙:「辛いのも、悲しいのも、寂しいのも、多分忘れらんねえよ
真壁 仙:「そのまんまに、慣れちまう。そういうもんだ、大体な」
真壁 仙:「ちょっと薄情に思っちまうかもしれねえけど、人間そんなもんだしなあ」
真壁 仙:「どんだけ辛くても、キツくても、俺らはまだ生きてるからな」
真壁 仙:「だから……そうだな。そいつに傾きすぎて、自分の人生台無しにしないようにな

笹塚 枝垂:「んん、真壁さんらしいドライさです……」
ローズマリー:「……なによ、真壁なりに気遣ってくれてるの?」*ちょっと笑って
真壁 仙:「俺は何時だって気が使えるナイスガイだろ?」

剣持 千春:「……そういうものでしょうか。ううん……そうかもしれませんね。ありがとうございます」*控えめに笑いつつ
ローズマリー:「ふふ、ばぁーか。……ありがと、たしかにそうね」
真壁 仙:「笑ってる方がお前らしいぜ」
ローズマリー:「かわいーでしょ?」*にっ
真壁 仙:「おお、可愛いぞ。クワッカワラビーみてえで」
ローズマリー:「クワッからビー……?(あとでしらべてみよ)」
笹塚 枝垂:「(たしかに可愛いけど、実物を知ったら絶対マリーちゃん怒りますよ……!?)」

真壁 仙:「ん、そろそろお見舞いにでも行くかあ」
笹塚 枝垂:「僕は駅前のバーガーカイザーで、何か適当に買って合流しますから!」*ぱたぱたと駆け出していく
真壁 仙:「……病人にファストフードってのもどうだかなあ」

ローズマリー:「じゃあ一番喜ばせた人の勝ちね!!私も給料使ってよろこばせちゃうんだから!」*駆け出す
真壁 仙:「もっちー、置いてくぞ?」
剣持 千春:「あ、はーい!今行きます!」

剣持 千春:「(名前も知らない人たちだけど、そういう人がいたことを覚えていこう)」
ローズマリー:「(嚆矢、私……この馬鹿達と一緒に楽しく生きるわ。あんたの分までね)」

GM:◆描写◆
かつて、名前のない怪物だった少年がいた。
彼は友達と名前を贈り合い、“桐生 嚆矢”というUGNチルドレンとなった。

彼が生きた証、彼の足掻いた軌跡、彼が夢見た未来。
彼の意志を継ぐ者達が向かう先は、闇か光か……。

第二話「Children of Unseen Shade」 おしまい

Ex. アフタープレイ

GM:今回もセッションクリアによる経験点は22点(2点はイージーエフェクト用)だよ。Sロイスを昇華してない人は+5点だよ~。

今回のセッションでわかったこと

・ローズマリーの幼馴染、桐生嚆矢はUGNチルドレンの解放を目指してミサイル爆破計画を立てていた。ローズマリー達は死闘の末、これを阻止!

・その裏でクラッカー“ライヴ”はFHエージェント“レギオン”と結託し、“リベレーターズ”を裏から操っていた。その正体と真意は未だ不明……。

・ローズマリーのレネゲイドには今回の事件による経験で何らかの変異が起きている。ゲーム的にはリビルド許可(ブリードの変更含む)。

そして、次回のセッションでわかること――それは闇の中。
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉――。


←第二話「Children of Unseen Shade」前編


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