ソードワールド2.5リプレイ《大地の見張り》キャンペーン 第三話「潜入! 地下魔動機研究所」後編
はじめに
この記事はこの記事は2021/1/17に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。
本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
0. これまでのあらすじ
ドーデン地方、《キングスレイ鉄鋼共和国》の第二都市《ヒスダリア》に拠点を構える冒険者ギルド支部《大地の見張り》亭に所属する冒険者であるPC達は、ある日一件の依頼を受ける。
街から離れた山岳地帯の地下にある魔動機文明の遺跡を研究者達が調査している最中、突如としてそこに蛮族が姿を現し、遺跡を占拠してしまったというのだ。
閉じ込められた研究者達を救助すべく、PC達は遺跡に向かう。
遺跡入口近くの大広間に突入したPC達は、そこで研究者達に資料を整理させていた蛮族を素早く排除した。
働かされていた研究員が言うには、研究者達のリーダーである「主任」が遺跡の最深部に連れて行かれ、まだ戻ってこないらしい。
PC達は広間の奥にある昇降機を操作し、遺跡の奥へと向かったのであった。
1. 回廊のフロア
GM:◆描写◆
籠が降りた先は、細長い回廊の途中だった。部屋などは見当たらず、石造りの壁と天井に囲まれた回廊が右と左に伸びている。
回廊は幅3m程度になっており、やはり壁には一定間隔で魔動灯が取り付けられている。
人や蛮族の動く気配はない。
GM:それでは難易度11の聞き耳判定(スカウト + 知力B)をどうぞ
ヴァルト:2d6+4
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 11[6,5]+4 → 15
→成功!
エンデ:2d6+2+3 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 11[6,5]+2+3 → 16
→成功!
ノア:2d6+2+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 9[3,6]+2+2 → 13
→成功!
モニカ:2d6 //ヒラメ
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 10[5,5] → 10
→失敗……
ノーレ:2d 【平目】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 6[5,1] → 6
→失敗……
GM:成功したPCは右側から唸り声のような音を聞き取ることができます
ヴァルト:俺じゃないぞ
ヴァルト:「……! 止まれ」*手で合図
絵:滑郎さん
PC:ヴァルトルーデ・レーリヒ/男性/19歳
PL:滑郎
種族:リカント(オオカミ)
技能:フェンサーLv5/エンハンサーLv2/アルケミストLv2/スカウトLv2
戦闘特技:両手利き、武器習熟A/ソード、二刀流
装備:フリッサ(片手剣)*2、ソフトレザー(革鎧)
概要
ツンデレ男の娘。
軽量級の剣を両手にひと振りずつ持ち、二刀流で戦う剣士。
賦術や練技によって剣の威力を高め、一気に手数で押し切る戦い方を得意とする。
修行の結果、二刀流でも安定して対象に命中させられる技量を身につけた。
ノア:「ヴァルトも聞こえたか」*慎重な面持ち
絵:とらこさん
PC:ノア・ロードバーグ/男性/37歳
PL:おもち
種族:人間
技能:ファイターLv4/スカウトLv2/セージLv1/エンハンサーLv2
戦闘特技:全力攻撃、なぎ払い
装備:グレートソード(両手剣)、スプリントアーマー(金属鎧)
概要
娘の独り立ちを機に剣を取ったセカンドライフ冒険者。
元鍛冶師であり、長年の仕事で鍛え上げた肉体で大剣を振るう豪快な戦士。
性格は年長者らしく落ち着いており、読書が趣味という知的な一面もある。
エンデ:「私も聞こえたよ! 迂回した方がいいかな?」*小声
絵:シロクニさん
PC:エンデ/女性/14歳
PL:シロクニ
種族:人間
技能:シューターLv4/スカウトLv2/フェアリーテイマーLv3
戦闘特技:ターゲッティング、鷹の目
装備:ロングボウ(弓)、ハードレザー(革鎧)
概要
森育ちの天真爛漫な元気少女。妖精達はだいたい友達。
弓の扱いに長け、遮蔽の先を見抜ける目と優れた斥候の技術を持つ。
戦闘時は妖精魔法と弓による射撃を使い分け、様々な状況に対応できる万能タイプのスナイパーとして活躍する。
ノーレ:「物音……ですか?」*首を傾げる
絵:シロクニさん
PC:ノーレ/男性/6歳
PL:カンリ
種族:タビット
技能:ソーサラーLv4/コンジャラーLv2/セージLv1/アルケミストLv1/レンジャーLv1
戦闘特技:ターゲッティング、バイオレントキャスト
装備:メイジスタッフ(杖)、クロースアーマー(布服)
概要
真語・操霊魔法を得意とするタビットの魔術師。
【ライトニング】で大量の敵をなぎ払う、パーティの主砲めいた存在。
薬草やポーションの扱いにも詳しく、それらを使った治療をこなすことも。
最近習得した賦術によって味方の防護点をサポートできるようになった。
モニカ:「き、聞こえなかったです……」
PC:モニカ・フェルトマン/女性/24歳
PL:とらこ
種族:人間
技能:プリーストLv5/セージLv3/ライダーLv1
戦闘特技:魔法拡大/数、ワードブレイク、MP軽減/プリースト
装備:聖印(神聖魔法発動体)、スプリントアーマー(金属鎧)
概要
“鉄道神王”ストラスフォードに仕える神官。
魔動機技術者の家系に生まれるも、不器用さ故に夢を諦めた過去を持つ。
最近は整備士としてではなく魔動機を乗りこなす騎手としての鍛錬を積み、小型の魔動バイクを駆るようになった。
ノア:右に蛮族がいるなら無理して戦う必要もないのかな
ノーレ:もし先に入ってた冒険者だったら……
ノア:唸り声か、傷付いてるかもしれないね
ヴァルト:仮に敵だった場合、接近戦こなせるPCの方が対処しやすい……?
ヴァルト:GM、隠密して近づくことはできる?
GM:いいよ! では難易度11としよう
ヴァルト:2d6+5
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+5) → 2[1,1]+5 → 7
→自動失敗……
ヴァルト:……
エンデ:アッ
ノーレ:あ
モニカ:アッ
ノア:(´・ω・`)
ヴァルト:「……ちょっと見てくる」
ノア:「あぁ、気を付けるんだぞ」
GM:ヴァルトさんが息を殺して右の角を覗き込んだ瞬間……!
ボルグ:『ウォッ!!』
ヴァルト:「うわぁ!?」
GM:回廊の角でボルグと遭遇した!
ヴァルト:「なんだテメェ!!びっくりさせるな!!」
GM:戦闘は省略できますが、1d6+1の時間カウンタ増加です
GM:1d6+1
<BCDice:GM>:DiceBot : (1D6+1) → 6[6]+1 → 7
ヴァルト:「はぁ、はぁ……!」*メイスで殴り倒した
モニカ:「ハァ……ハァ……油断なりませんね、ここ……」
ノア:「ふぅ、時間が結構経ってしまった、急ぐとしよう」
エンデ:「うん……急ごう!」
GM:多少粘られましたが、仲間を呼ばれる前にヴァルト達はボルグを静か(もう喋らないよう)にしました
GM:◆描写3◆
回廊を抜け、フロアの反対側にたどり着く。
廊下の曲がり角を越えて10mほどの距離にPC達が乗ってきたものと同じような縦穴と操作盤がある。
籠がないところを見ると、どうやら下の階から操作盤で呼び戻す必要があるようだ。
GM:ここで難易度12の聞き耳判定をどうぞ
エンデ:2d6+2+3 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 11[6,5]+2+3 → 16
→成功!
ノア:2d6+2+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 11[5,6]+2+2 → 15
→成功!
ノーレ:2d 【平目】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 10[6,4] → 10
→失敗……
ヴァルト:2d6+4
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 6[3,3]+4 → 10
→失敗……
モニカ:2d6 //ヒラメ
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 2[1,1] → 2
→自動失敗……
モニカ:びっくりするくらい何も聞こえない
GM:判定に成功した二人は、まだ操作盤を触っていないのに滑車が駆動し、籠が上がってくる物音を聞きつけることができます
ノア:「……誰かが上がってくるな」
モニカ:「えっ!?」
エンデ:「……! そうみたい、みんな準備して通路の影に隠れよう!」
GM:◆描写4-1◆
注意深く昇降機を観察していると、籠が上がってきて武装したボルグの小集団が回廊に降りてくる。
小集団はPC達の隠れている方とは反対側の回廊に向かって巡回を始めた。
少し様子を見ていればボルグ達は全員回廊の反対側に向かっていき、昇降機の傍には誰もいなくなる。
ヴァルト:「なんだ、いったか」*納刀
ノア:「……どうやら、気付かれなかったようだね」
GM:それでは、PC達はふたたび籠を操作して下に向かうね
モニカ:ゴウンゴウン
ノーレ:てしてしっ
2. 資料室と制御室
GM:◆描写◆
籠の着いた先は地下三階だった。
エレベーターホールからは廊下が伸びており、幾つかの部屋に繋がっているようだ。
GM:地下3階には3つの部屋があります
GM:PC達は分散して部屋を探っても良いですし、全員で一つずつ部屋を回ってもOKとします
モニカ:ここは分散して時短がベターですかね
ノーレ:ですねぇ
モニカ:問題は組み合わせか……
ノア:戦闘は無いと信じて、スカウトは分かれた方がいいですかね
ノーレ:個人的にはね 魔動機文明語持ちでわかれてもいいかなって
エンデ:ああ……確かに あたしスカウトはあるけどわからないから
ヴァルト:「ノーレ、俺とくるか?」
ノーレ:「はい!お願いします!」
ヴァルト:「うし」
ノーレ:「エンデお姉さんも一緒に来てくれる?」
ノーレ:「僕高いとこ見えないから!」
エンデ:「いいよ! 任せといて!」
ノア:「では、モニカは私と行くとしようか」
モニカ:「はい! ノアさんが無茶しないよう見張ってますね!」
ノア:「やれやれ……」
GM:ではノアモニ組からやらせてもらおうかな
GM:部屋が幾つか並んでいる通路を歩くノアとモニカ
GM:一つの部屋の前で、ノアの耳に話し声が聞こえてきます
ノア:「……何か聞こえるね」
モニカ:「えっ!? 何も聞こえませんよ……!」
モニカ:「……人がいる、ってことですか」*小声
ノア:「静かに。内容を聞き取って伝える」
GM:片方は低く太い男性の声、もう片方は女性の声ですね
GM:交易共通語で話してます
男性:「この遺跡にあった資料のうち、貴重なものは全て我々に渡しただろうな?」
女性:「え、えぇ……未発見の技術を含む資料は全て貴方達に渡したわ」
女性:「上の階層でも一応、新人達が仕分けをしているけど……おそらくあの中には既知の魔動機術に関する、初歩的なテキストしかないわ」
男性:「ふん、ならば貴様も用済みというわけか……」
男性:「ちょうど小腹が減ってきたところでな。殺されてから喰われるのと生きながら喰われるの、どっちが好きだ?」
女性:「ちょっと待ちなさい、私はまだ研究者としての知識と頭脳があるわ! こ、殺すには……まだ早いわよ!」
女性:「利用価値の残っている人族を殺して食べたと貴方の上司に知れたら……困るんじゃないかしら?」
男性:「フン、貴様が脱走しようとしたから仕方なく……そう報告すれば済む話だ」
男性「それにボルグやフーグルなぞの愚図共が喰った、ということにすれば俺は痛くも痒くもない」
モニカ:「!!」*ノアさんと目を見合わせ
ノア:「助けるべきだな」
モニカ:「もちろんです!」*と言って後ろへ下がる
GM:ドアノブに手をかけると、鍵が掛かっていないことに気づきます
ノア:敵が1人なら、突っ込んでしまいましょう
GM:部屋の鍵は空いている。
中に入ると人族の女性が部屋の奥に追い詰められており、入口から入ってきたPC達に背を向けるようにしてレッサーオーガがにじり寄っていた。
モニカ:ぬああ!普通にピンチ!
ノア:まだ気づかれていないなら後ろからグサッと……!
モニカ:忍 殺
レッサーオーガ:「もう何日も人族の心臓にありついてなくてなぁ……貴様のような柔らかそうな女の肉を……グワーッ!」
ノア:「ふぅ、気付かれずに済んでよかった」
モニカ:「……やった!」
GM:ノアさんはレッサーオーガの隙を突き、
無事にS I N O B I E X E C U T I O N できたみたいですね
モニカ:「まだまだ衰えてないじゃないですか」*肘で小突き
ノア:「ふふ、そのようだ」
女性:「し、死ぬかと思った……!」
モニカ:「お怪我はありませんか?」*助けよう
女性:「えぇ、なんとかね……」
女性:「感謝するわ。私はレイラ。この遺跡調査隊の研究主任よ」
モニカ:「あなたが主任さんでしたか、上層の方からお話は聞いています」
レイラ:「あなたたちは一体……?」
ノア:「冒険者だよ、君達の救助を依頼された。上の新人たちも無事だよ」
レイラ:「良かった…… あの子たちも無事なのね」
レイラ:「じゃあ、この遺跡に取り残されている研究者は私で最後だわ」
モニカ:「よかった! じゃあ依頼達成ですね?」
レイラ:「……このまま引き返せばね。 けど、アレを放っておいて良いものか……嫌な予感がするわ」
ノア:「蛮族達のリーダーが、何か良からぬことを?」
レイラ:「この遺跡を襲った蛮族達のリーダーは、どうやら魔動機術に興味があるらしいの。 そいつは今、このフロアの下……最下層で何かを作っているわ」
モニカ:「何かを……?」
ノア:「蛮族は皆魔動機が大嫌いってわけでもないようだな」
レイラ:「この下のフロアは、新しく発見された未知区画なの」
レイラ:「そこには大量の魔動機が格納されているわ。 蛮族に渡せば大変なことになる」
モニカ:「……引き下がれなくなっちゃいましたね」
ノア:「未発見の技術も然り、これは早急な対処が必要だ」
ノア:「個人的な理由だが、魔動機にも少し興味があるしね、見てみたい」
レイラ:「下のフロアから奴を追い払わない限り、この遺跡そのものを明け渡すようなものだわ」
レイラ:「お願い。報酬については私が上に掛け合ってみる」
モニカ:「うーむ、そこまで頼まれるといよいよ引き下がれませんね」
モニカ:「それに、私も魔動機には興味があります!」
レイラ:「それにしてもあの蛮族……本当に不気味だわ」
ノア:「上の新人も言っていたな、恐ろしかったと」
レイラ:「見た目は人間みたいだったけど……流暢に魔動機文明語を話していたし。既知の魔動機術しか記載されていない書物を渡したら「欲しいのはこれではない」って言うの」
レイラ:「私はこのフロアで一日中、私たち基準での「未知の魔動機術」や「未知の魔動機」が含まれる書籍を選別して下の階に送る仕事をさせられてたってわけ」
レイラ:「まるで魔動機術を更に学んで……新しい何かを作ろうとしているみたいだったわ」
モニカ:「ううーん……すごく、嫌な感じですね……」
ノア:「知能は人並みかそれ以上……そういう蛮族は大抵厄介なことを企てるものだ」
モニカ:「ノアさんの言う通り早急な対処が必要そうです」
レイラ:「……そうそう、もう一つ」
レイラ:「そうそう、このフロアだけは昇降機がロックされてるわよ」
レイラ:「この部屋の反対側に、フロアの魔動機を制御する制御室があるんだけど……」
モニカ:「昇降機のロック……ですか?」
ノア:「下に行くには、そのロックを解除しなければ、と言うことかい」
レイラ:「えぇ。その部屋のレバーを動かさないと、このフロアにある昇降機が動かないようになってるの」
レイラ:「最下層にいる蛮族達のリーダーは、自分のマギスフィアでロックを解除できるけど……私たちには無理だったわ」
ノア:「昇降機の穴にロープを垂らして降りられないだろうか?」
レイラ:「最下層は今までのフロアと違ってかなり距離があるの。ロープを垂らしたくらいじゃ足りないわ」
モニカ:「本当に昇降機以外に手段はない……ということですね、うむむ」
モニカ:「なるほど……。 しかし、この部屋の反対側ということは」
ノア:「ヴァルト達がそちらに向かっているはずだね」
GM:それではまさに、制御室に向かおうとしているヴァルトさん達の描写に移ります
GM:エンデ、ヴァルト、ノーレの3人は遺跡の反対側、大扉のある部屋の方に向かいます
GM:扉の前には数体のボルグが、武器を構えて見張りについていました
GM:ボルグ達は部屋の前に陣取っており、通路の端々に目を光らせています。 とても隠密で通り抜けられるような雰囲気ではありません。
ヴァルト:「……ノーレ、いつものだ」
エンデ:「がんばって!」*小声で応援し
ノーレ:「」*こくり
GM:それではノーレが魔法を放とうとした瞬間……
GM:PC達の背後から一本の矢が飛来し、ボルグ達が屯している頭上の天井に突き刺さります
ヴァルト:「エンデ、早いぞ!?」
エンデ:「あたしじゃないよ!?」
GM:矢が天井に刺さった瞬間、そこを起点にして石造りの天井が一瞬白く光ったかと思うと……激しい轟音と共に爆発!
GM:崩れた天井がガレキとなってボルグ達に降り注ぎます
ヴァルト:「……? じゃあ誰が」
???:「ようやく追いついたぜ、ヴァルト」
ヴァルト:「……! お前は!」
ヴァルト:「……待て、今思い出す」
???:「忘れてんじゃねぇよ! 俺だ!」
???:「《荒野の足音》のムートンだ!」
◆NPC解説◆
《不倒の》ムートン 男性/人間/18歳
冒険者ギルド支部《荒野の足音》亭に所属する冒険者。
大剣を得物とした堅実な立ち回りと頑健さには定評があり、仲間からの信頼も篤い。
エルフの神官射手、ウールとリカント(レッサーパンダ)の斥候、スエードの2人とパーティを組んでいる。
ヴァルト:「わ、わるかったって」
エンデ:「ムートンさん!元気そうで何より!」
スエード:「ムートン、気を抜かないで。今の爆発は目眩ましに過ぎない」
スエード:「早く突っ込んで」*背中ぐいっ
ウール:「怪我したら私が直してあげるわ。私たちでヴァルトさん達の道を切り開くのよ!」*背中ぐいっ
ムートン:「そういうことだぜ、ヴァルト。あのボルグ共は俺たちが引き受ける。お前たちはその隙に、あの部屋に突入しろ」
スエード:「私たちは別ルートからこの遺跡を進んできたんだけど、どうやらあの部屋がこの遺跡全体の魔動機に干渉する制御室みたい」
ムートン:「それじゃ……そろそろ行くぜ!」*大剣を構えてボルグの群れに突撃!
ヴァルト:「……へっ、借りは返したってか。無理すんなよ!」
エンデ:「ありがとう、ムートンさんたち!」
ノーレ:「ありがとうございます!」
ムートン:「オラオラァ! ボルグ共! 手前らの相手はこの俺だぜ!」*大剣を自在に振り回し、ボルグたちを翻弄する!
GM:というわけで、ムートンの暴れっぷりとウールの神聖魔法、スエードの罠がボルグ達を攪乱します
GM:その隙にヴァルト達は部屋に突入 ロック解除のレバーは魔動機文明語を読めるPCなら誰でも理解できます
ノーレ:じゃあノーレが!
エンデ:わからないのでおまかせする!
ヴァルト:わかるけど敢えてノーレに任せるか
ノーレ:「このレバーですね……解除はこっち!」*えいえいっ
GM:それではヴァルト達は急いで制御室を出ます
GM:ヴァルト達が目的を達成したことに気づいたムートン達は、昇降機への道を開けてくれます
GM:というわけで、PC達は昇降機の前で合流することができました。
ヴァルト:「こっちは装置を起動した。《荒野の用心棒》(?)のやつらが助っ人してくれたよ」
エンデ:「えっとね、さっきムートンさんたちに会ったよ!他の冒険者ってあの三人だったみたい」
ノア:「あぁ、やはり彼らだったのか。……《荒野の足音》亭だな」
ノア:「元気そうでなによりだ」
GM:OK。話し終えたくらいのタイミングで昇降機が最下層に到着します。
3. 最深部・プラットフォーム
GM:◆描写◆
PC達を乗せた籠は遺跡の最深部へと到着した。
そこは他のフロアとは一風変わった造りになっており、部屋というよりは駅のプラットフォームのようだった。
最も近い例を挙げるなら、PC達が以前冒険した地下鉄遺構に似ていた。
プラットフォームに視線を向けると、そこには《大破局》の折に放置されたのであろう魔動列車が停車している。
現在のアルフレイム大陸を走っている多くの列車は、当時の技術を参考にして復元・復興されたものだ。
しかし、この列車は紛れもなく魔動機文明時代当時に造られており、それがそのままの状態で残されている。
GM:魔動機術を齧ったことのある人物であれば、「魔動機文明時代からそのまま残っている鉄道車輌」がとんでもない価値を持つ遺産であることはすぐわかります
モニカ:「……こ、この建築様式」
ノア:「駅か。そして、あれは……列車か」
エンデ:「お……? 古そうだけど、みたことあるね」
ヴァルト:「しかし「未知の魔動機術」や「未知の魔動機」か。本格的に戦争でも始める気か……?」
モニカ:「……誰にも使われないまま、主人の命令を待ってるんですね」*列車に手で触れ
GM:PC達が周囲を警戒しながら列車を観察していると、ちょうどその列車の真上から声が聞こえます。
ありがたいことに交易共通語です。
???:「おやおやおや、籠が降りてきたから新しい資料が来たと思ったんだけど……」
モニカ:「!?」
ヴァルト:「……!」*剣を抜き
ノア:「!」*構え
◆NPC解説◆
《魔動盗掘者》メルゴール=ソールストレイジ=デルフェルメート
男性/バジリスク/???歳
瞳に呪いの力を宿す蛮族、バジリスクの男性。
バジリスクの多くは真語魔法を得意とするが、メルゴールは特に変わった嗜好を持ち魔動機術を学んだようだ。
手下を率い、魔動機文明時代の遺跡から魔動機や魔動機術師を根こそぎ奪い去っていく。そのため冒険者やマギテック協会の間では悪名が高い。
???:「君たち、上にいた学者じゃないよね。冒険者かな?」
???:「あとはそうだな……魔動機術に詳しい者は名乗り上げてくれないか?そろそろ手持ちの魔動機術師がなくなっちゃうんだ。ルーンフォークも歓迎するよ」
ノア:「なくなる?」
モニカ:「何を言って……!」
ヴァルト:「人を消耗品みたいに扱う奴に、教えてやる技術はない」
???:「そう?残念だ」
???:「僕はメルゴール。メルゴール=ソールストレージ=デルフェルメート……覚えなくてもいいけどね」
モニカ:「(眼帯……やはりこの男が蛮族達の頭……!)」
メルゴール:「働き者の魔動機術師は何人だって欲しいんだよね。人族ってすぐ死んじゃうから」
モニカ:「そんなっ……」
ヴァルト:「そりゃ蛮族も一緒だろ?」
メルゴール:「おっと、手厳しいことを言われちゃったな」*肩をすくめ
ノア:「メルゴール、貴様の目的は何だ。この列車を使って……戦いでも始めようというのか?」
メルゴール:「いいことを聞いてくれる!」*ノアを指差して
メルゴール:「魔動機術って面白いと思わないか? 他のバルバロス達はあまり興味ないみたいだけど……僕は大好きなんだ」
メルゴール:「魔動機兵って実際に動かして遊ぶのが一番楽しいんだよね」
メルゴール:「光弾を撃つもの、ハンマーでたたき潰すもの、鋭利な武器を持つもの……」
メルゴール:「なんでも思いのままの形状に作れるゴーレムと決定的に違うのは……量産性と再現性のあるところだ! 中身が少々繊細なのが欠点だが……それもまた良い!」
エンデ:「……蛮族でもそういうこというヒトっているんだねぇ」*この魔動機術に詳しそうな蛮族が変わり者であることを理解し
ヴァルト:「そして人族を追い回す、ってか?」
ノア:「残念だ、性根が腐っていなければ少しは話し合えたかもしれないのにね」
メルゴール:「追い回すというか……より強い方が弱いものを使役するのがシンプルで良いルールだと思わないか?」
メルゴール:「だって僕の方がヒトより上手く魔動機を扱えるからね」
メルゴール:「だけどまぁ……結果的にヒトの作ったものを僕が奪ったりしてるのは事実だ。たぶん抵抗もされるだろう」
ヴァルト:「違いない。世の中弱肉強食だしな」
メルゴール:「そうなると結局、ヒトとバルバロスで相争うしかなくなるんだよ。おとなしく僕の奴隷になってくれれば楽なんだけどね」*肩をすくめ
ヴァルト:「じゃあ……」*口の端を歪め
ヴァルト:「俺が勝ったらお前が奴隷な!」*獣化する!
モニカ:「……っ」
ノア:「技術は争いの中で育った。だが、争いのためにあるべきではない」
モニカ:「!」
ノア:「全ての技術は……誰かを幸せにするためにあるべきだ。君には分からないだろう、残念だよ」*静かに剣を構える
モニカ:「ノアさん……!」
メルゴール:「君たちを蹴散らすのは簡単だけど、この列車に積んだ資料が傷むと嫌なんだよなぁ……」*首を左右に振りながら
メルゴール:「君たちは……僕がさっき戯れに作った玩具の相手でもしててくれ」*指を鳴らす
GM:◆描写◆
メルゴールが指を鳴らした瞬間、列車の最後尾に接続されていた荷台に積まれていた何かが起き上がる。
鎧のような金属質の外装に覆われ、所々から魔動機特有の光を放つそれは、身長約3mに達しようかという大型の魔動機兵だった。
魔動機兵は大きな音を立て、荷台からプラットフォームへと飛び降りる。
同時に男を乗せた魔動列車が汽笛を鳴らし、遺跡の先に伸びる暗闇に向かって発進した。
エンデ:「なにあれ……!?」
モニカ:「魔動、機兵……ッ!」
ノーレ:「むぅ……!!」
ヴァルト:『……刃通るかな』
ノア:「魔動機術にたけているというのは、嘘ではないようだな」
メルゴール:「資料を読み込む片手間に、魔動機兵を分解したり合体させたりして作ってみたんだ」
メルゴール:「機会があればまた会おう。生きてればの話だけどね!」*列車の上からニヤ付きながら手を振る
ヴァルト:『オイ、勝負しろ!!奴隷になるのはお前だ!!!』がう!がうがうがうがう!!
エンデ:「まっ、待ってー!その車両、お値打ちものなのに!」
ノア:「追いたいところだが、このデカブツを放置するわけにもいかんな」
GM:それでは時間カウンタを参照
現在時間カウンタは10なので……ギリギリ増援が発生しますね。
エンデ:あばばば……!
ノーレ:あばーっ……
GM:エネルギー弾を発射する射撃型魔動機、ザーレィ……その強化版だ!
GM:それではボス戦の始まりです。皆様ご準備を!
4. VS! プロトタイプ!
GM:まずは戦闘準備から!
ノア:武器の準備ですね
ヴァルト:同じく。両手にフリッサ!
エンデ:弓を構えるよ!
ノーレ:杖の準備ですね。あとノアさんに賦術【バークメイル】を付与
モニカ:私も特に……魔動ミニバイクは展開可能でしょうか?
GM:プラットフォームに降りてきた時に出してた、ということでOKだよ!
GM:続いて魔物知識判定……
◆GMのメモ◆
例によって判定内容は割愛する。
過去に魔動機技師を目指していたのが関連してかモニカの出目が炸裂し、2種類の魔動機の弱点を見抜くことができた。
剣と砲を装備した大型の魔動機は【プロトタイプ】
改造によって造り出された存在のため、モニカはそう呼ぶことにした。
強靭な脚部を持ち、腕の砲からはザーレィシリーズと似たエネルギー弾の発射を可能とする他、剣はドルンシリーズに見られる赤熱機構を備えている。
もう1種はザーレィシリーズの強化型【フォルザーレィ】
シンプルに砲撃機能を強化した高出力モデルだが、致命的な存在ではない。
プロトタイプ、フォルザーレィともに弱点は衝撃属性だ。
ちなみにこの時、ひっそりとエンデがピンゾロを出していた。
GM:それではいよいよ先制判定のお時間
GM:目標値は13だ がんばれ~!
エンデ:2d6+2+3 //先制判定
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+3) → 6[3,3]+2+3 → 11
→失敗……
ノア:2d6+2+2 //先制判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+2+2) → 6[2,4]+2+2 → 10
→失敗……
ヴァルト:2d6+5 先制
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+5) → 6[3,3]+5 → 11
→失敗……
GM:おやおや!おやおやおやおや!!
これはプロトタイプくんに初手大暴れをかましてもらおうかな!!
エンデ:指輪割ります!
GM:なんと!
エンデ:これで同値……先制いただきです!
GM:ぐぬぬ やるじゃないか
モニカ:「装甲はザーレィシリーズの物が使われているみたいです。刃の受け流し性能は高くないはず……!」
ヴァルト:『刃が通るなら切り刻むまでだ!』
ノア:「先手は取れた、これは大きいぞ」
ノーレ:「エンデお姉さん、すごいです!」
エンデ:「むむっ……この指輪は必要経費だから……!どういたしまして!」*ちょっと惜しい
GM:それではPC達は上級戦闘マップの赤0~赤5の範囲で配置をどうぞ。
ノア:先手をとれたということは……
ノーレ:いつものいいですか!?
ヴァルト:あぁ、遠慮なくぶっ放せ
GM:ふむふむ、では全員赤0スタートですな
GM:第一ラウンド、開始ー!
ノーレ:では補助動作から!
ノーレ:戦闘準備でノアさんに【バークメイル】を使ったけど、こっちではヴァルトさんに【バークメイル】!Aランクのカードを使うよ!
ヴァルト:フェンサーなのに防御5もある!
GM:OK! 鉱物質から抽出したマナの原質が鎧に作用して防護点を引き上げる!錬金術師の御技(アルケミストワークス)だね~!
ノーレ:続いて主動作で【バイオレントキャスト】宣言!
魔法【ライトニング】、プロトタイプの脚部を目標に発動!
ノーレ:2d+4+(30/6)+2 【真語魔法行使判定】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+5+2) → 6[3,3]+4+5+2 → 17
GM:うおおおっ
GM:では巻き込みチェック
GM:choice[A,B] //右半身 左半身 ザーレィ*2 Aで巻き込み
<BCDice:GM>:
DiceBot : (CHOICE[A,B]) → A
DiceBot : (CHOICE[A,B]) → A
DiceBot : (CHOICE[A,B]) → B
DiceBot : (CHOICE[A,B]) → B
GM:後ろはともかく……プロトタイプの全部位を貫いただとぉ!?
プロトタイプ:3 2d6+6+0-0 //精神抵抗判定 脚、右、左
<BCDice:プロトタイプ>:
SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-0) → 9[5,4]+6+0-0 → 15
→失敗……
SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-0) → 4[3,1]+6+0-0 → 10
→失敗……
SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-0) → 7[2,5]+6+0-0 → 13
→失敗……
ノーレ:3 k20+4+(30/6)+0 【真語魔法威力20】
<BCDice:ノーレ>:
SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+9 → 2D:[2,5]=7 → 5+9 → 14
SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+9 → 2D:[5,6 5,4]=11,9 → 9,7+9 → 1回転 → 25
SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+9 → 2D:[5,4]=9 → 7+9 → 16
GM:アバーッ!!??
エンデ:5.4出しても失敗するのヤバイな
ヴァルト:バイオレント知力B5にあらがえる奴はそうはおらぬ……
ノーレ:ヨシ!
モニカ:ボスキラー!
エンデ:すさまじい……!
GM:脚部と左半身(剣)はともかく、右半身(砲)が半壊してる……!
GM:ノーレが振るった杖の先から激しい稲妻が迸る! 大柄な魔動機は直撃を受け、関節部から白い煙を吐いた!
ノーレ:「お仕事しました!!ふんすふんす!!」
ノア:「よくやった! 良い一撃だ」*しゃがんで頭モフモフ
ノーレ:「あとはお願いします!」
モニカ:「流石、かなり重篤な損傷を受けているはずです!」
ノーレ:「えへへっ」
ヴァルト『なら……一気に決めに行くか』*フリッサ構えて姿勢を低く
ヴァルト:補助動作で【ヴォーパルウェポン】A ノアに付与
ヴァルト:『ノア、それやる』*ピッとカード投げてから移動
ノア:「ん? あぁ、賦術か。ありがとう!」*剣の攻撃性能強化!
ヴァルト:続いて通常移動でプロトタイプに斬りかかる!
飛びかかりながら練技【マッスルベアー】【キャッツアイ】発動
ヴァルト:強化された身体による二連撃を叩き込む!
ヴァルト:2d6+8+1 オラオラオラー!
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+8+1) → 6[3,3]+8+1 → 15
プロトタイプ:2d6+5+0-0 //脚部回避力判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+0-0) → 8[6,2]+5+0-0 → 13
→失敗……
ヴァルト:K13+9+2+2@9 あまい!!
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : KeyNo.13c[9]+13 → 2D:[6,3 5,5 6,3 1,3]=9,10,9,4 → 5,6,5,2+13 → 3回転 → 31
GM:3回転ンンンン!?
モニカ:ひょ~!!
ノーレ:ひいーーー!!さすが!!
モニカ:足潰せる!潰せるぞ!
ノア:おおーう、回る回るー
エンデ:クリティカル!
ヴァルト:2d6+8+1 ンンン!?
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+8+1) → 5[3,2]+8+1 → 14
プロトタイプ:2d6+5+0-0 //脚部回避力判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+0-0) → 7[4,3]+5+0-0 → 12
→失敗……
ヴァルト:K13+9+2+2@9
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : KeyNo.13c[9]+13 → 2D:[5,4 4,3]=9,7 → 5,4+13 → 1回転 → 22
ヴァルト:あばよ……
GM:ヘアッ!!!!!!!!
GM:一撃で脚を壊されたショックでヒトデマンになってしまいました
モニカ:わらっちゃっただろ
ノーレ:ナイス!!
ヴァルト:『クロス・スラッシュ!!!!!』*急所を的確に狙い 間髪いれずに切り落とす
ノア:「大した動きだ、おかげで上体が狙いやすい!」
ノーレ:「一瞬で二度の斬撃を関節部に叩き込んだ……!?」
エンデ:「すごい!あっという間に!」
モニカ:「すごい、あれなら脚部はもう使い物にならない筈……!」
ヴァルト:『言っただろ、修行したってな』モニカの方をみて不敵に笑う
モニカ:「えぇ、どうやら伊達じゃないみたいですね!」
ノア:「脚を崩された今が好機のようだ。一気に叩く!」*剣を構え前進
ノア:移動して乱戦エリアに入り、練技【マッスルベアー】【キャッツアイ】発動!
ノア:主動作で【なぎ払い】宣言! 右半身と左半身を同時攻撃だ!
ノア:2d6+4+2+1-0 //命中力判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+1-0) → 3[2,1]+4+2+1-0 → 10
ノア:【剣の加護/運命変転】を宣言!
出目を5,6に変更することで達成値は18だ!
GM:脚を壊されるとキツい出目だ……!
プロトタイプ:2d6+6+0-2 //右半身避力判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-2) → 7[4,3]+6+0-2 → 11→失敗……
プロトタイプ:2d6+6+0-2 //左半身回避力判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-2) → 4[2,2]+6+0-2 → 8→失敗……
ノア:2 k34@10+4+4+4-0-3 //グレートソード用ダメージロール 右左
<BCDice:ノア>:
SwordWorld2.5 : KeyNo.34c[10]+9 → 2D:[4,4]=8 → 9+9 → 18
SwordWorld2.5 : KeyNo.34c[10]+9 → 2D:[4,3]=7 → 8+9 → 17
GM:右半身、残りHP1……!
モニカ:あぁん!
ヴァルト:廻らないか、おしい
ノア:「ぬうううん!」*野太い声で豪快に横薙ぎ!
ノア:「くそ、かろうじて……頼んだ!」
ヴァルト:『十分だ』
モニカ:「今のでグラついてる……!あと一押し……!」
エンデ:「それなら私が!」*宝石を光らせ
エンデ:右半身に【ファイアボルト】撃ちます!
GM:1点残りを確実に処理しにきたーー!!
エンデ:2d6+3+3 //魔法行使判定
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3) → 6[2,4]+3+3 → 12
プロトタイプ:2d6+6+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-0) → 7[6,1]+6+0-0 → 13→成功!
GM:ぬうっ! 精神抵抗成功だが…… あとはダメージでピンゾロを引くしか生き残る術がねぇ
エンデ:ピンゾロだったとしても……人間には変転があるっ!
GM:ヘアッ!!!!!!!
エンデ:k10@10+3+3 //ファイアボルト ダメージロール
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+6 → 2D:[3,4]=7 → 3+6 → 9→半減で5点
GM:ウワーッ!!!!!
モニカ:よっしゃ!
ノーレ:よしよし!
エンデ:「とめるだけなら、こっちでも充分……!」
エンデ:『妖精さん、力を貸して!敵を穿て、ファイアボルト!』*妖精語
GM:エンデの宝石から炎の妖精が出現! 拳大の火球が光弾発射機構に着弾し、爆発的に燃え上がる!
GM:オーバーヒートを起こした光弾発射機構はもう使えない!
ノア:「いいぞ! でかいのはもはやガラクタ寸前だ!」
モニカ:「ここは確実に押すため……神聖魔法でフォローします!」
モニカ:【ドライブ・アウェイ】をプロトタイプに!
モニカ:2d6+5+3 //神聖魔法 行使判定
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+3) → 4[3,1]+5+3 → 12
プロトタイプ:2d6+6+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-0) → 10[4,6]+6+0-0 → 16→成功!
モニカ:抵抗:短縮ではあるのですが……最後に動いたのが良くなかった
モニカ:「っ……」*歪な挙動を見て心が揺らぎ
ノア:「(無理やり改造された魔動機と戦うとは……。彼女には少し辛いかもしれないな)」*付き合いが長いからこそ
GM:ええい、よくもやってくれましたな!
それでは魔動機たちのターン! プロトタイプから動きます
プロトタイプ:○赤熱するブレード:近接攻撃を炎属性に変更し、命中時は対象の防護点を半分(端数切り上げ)としてダメージを算出する
プロトタイプ:2d6+7+0-0 //右半身命中力判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 9[3,6]+7+0-0 → 16
ヴァルト:2d6+8 だが8をだせば!!!
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 7[2,5]+8 → 15
→失敗……
ヴァルト:でねええ
ノア:妖怪!
モニカ:あぁん!!
プロトタイプ:2d6+8+0-0 //左半身近接攻撃ダメージ
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+8+0-0) → 3[2,1]+8+0-0 → 11
エンデ:出目が腐った!いいぞ!
ヴァルト:防護点を半減しても8点ダメージ……残り21点なら許容範囲だ
ヴァルト:「ッ……! ふぅ」*ふっとばされるけどくるりと持ち直す
GM:それではプロトタイプの後方5mにいるザーレィたちも!
フォルザーレィ:▲光弾:6 回避力/消滅 or 精神抵抗/半減
フォルザーレィ:まずはノアに発射!
ノア:回避力で……避けてみよう!
フォルザーレィ:C(7+6+0-0) //光弾判定
<BCDice:フォルザーレィ>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 13
ノア:2d6+4+2+0-0 //回避力判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0) → 5[2,3]+4+2+0-0 → 11 →失敗……
フォルザーレィ:2d6+4 //光弾ダメージ
<BCDice:フォルザーレィ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 7[2,5]+4 → 11
GM:オラァ! 純エネルギーくらええぇ!
ノア:残りHP21点……魔法ダメージをモロにくらってしまったな
ノア:「ぬおおおお!」*脇腹に光弾が直撃!
GM:そしてもう一体はヴァルトを撃つぜ!
ヴァルト:2d6+8 とまってみえるぜ 回避判定!
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 3[2,1]+8 → 11
→失敗……
フォルザーレィ:2d6+4 //光弾ダメージ もろたで駆動
<BCDice:フォルザーレィ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 7[2,5]+4 → 11
ヴァルト:残りHP10点……ちとキツいかも
ヴァルト:『……ぐっ』*侮りすぎたか
ヴァルト:『面白いじゃんか……そうこないと張り合いがない』
GM:それでは第二ラウンドだー!
ノア:プロトタイプくんを倒してもらえれば、後ろの2体を薙ぎ払える……
ヴァルト:右半身の残りHPは11点か…… 防護点が7あることを考えると魔法で攻めたいな
エンデ:矢は弾かれちゃう! 妖精魔法もあんまり通らないかも
ノーレ:では僕が!
ノーレ:主動作で【バイオレントキャスト】宣言
プロトタイプに【リープ・スラッシュ】!
ノーレ:2d+4+(30/6)+2 【真語魔法行使判定】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+5+2) → 6[2,4]+4+5+2 → 17
プロトタイプ:2d6+6+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-0) → 7[2,5]+6+0-0 → 13→失敗……
ノーレ:よしよし
ヴァルト:おそろしいぜ
GM:おおぉぉぉん!! おぉぉん!!
ノーレ:k20+4+(30/6)+0 【真語魔法威力20】
<BCDice:ノーレ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+9 → 2D:[1,1]=2 → ** → 自動的失敗
モニカ:!?
ノア:ふぁ!?
ノーレ:あーあーあーあーあー!!
エンデ:GMの慟哭が……届いた!?
GM:神は言っている ここで落ちる定めではないと
GM:ラーリス神(キチガミ)もそうだそうだと言っています
ヴァルト:なら確実に2撃で削り取るまで!
ヴァルト:【ヴォーパルウェポン】Bを自分に!
ヴァルト:2d6+8+1 もぎとってやる!!
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : (2D6+8+1) → 3[2,1]+8+1 → 12
ヴァルト:ばかな……
GM:ハッハァーッ! 止まって見えるぜェーッ!
プロトタイプ:2d6+6+0-2 //左半身回避力判定
<BCDice:プロトタイプ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+0-2) → 3[1,2]+6+0-2 → 7→失敗……
GM:馬鹿なァァァァァッ!!
モニカ:ダイスくん……
ノーレ:強力タビットにんじん生えますわ
ヴァルト:K13+9+2+2+1@9 ハァ!!
<BCDice:ヴァルト>:SwordWorld2.5 : KeyNo.13c[9]+14 → 2D:[1,5]=6 → 3+14 → 17
GM:防護点込みのジャストで落としただとォ!?
ヴァルト:『これで、いいんだろっ!!』*一閃!
ノア:「これで邪魔は片付いたな……!」
モニカ:「ど、どんどん壊れていく……!」
モニカ:次手番もらいます……!
モニカ:ノアさんに【トランスファー・マナポイント】を!
◆GMのメモ◆
このタイミングでの【トランスファー・マナポイント】である。
GMも正直意図が読めなかったがプレイヤーの意思を尊重したいと思い、深く聞かずに通した。
後から聞いたところモニカはノアの練技の効果が切れると思っていた。
普段モニカはエンハンサー技能を使わないため、この局面においては練技の効果時間が10秒間だと思ってしまっていたのだ。
が、逆にモニカの錯乱振りが反映されてて良いなとGMは思った。
魔動機技師を志しながらも不器用さ故に挫折した彼女にとって、蛮族の手で改造された魔動機を破壊するのは一概には割り切れない苦痛があるのだ。
モニカ:MP消費は13点……ノアさんのMPを12点回復させます……!
モニカ:2d6+5+3 //神聖魔法 行使判定
<BCDice:モニカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+3) → 8[2,6]+5+3 → 16
→成功!
GM:OK! ではノアのMPを12点回復ですな
モニカ:今回ノアさんにべったりだ……
ノア:それでは後ろのザーレィ2機を【なぎ払い】で攻撃します!
GM:判定をどうぞ~!
ノア:2d6+4+2+1-0 //命中力判定
<BCDice:ノア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+1-0) → 11[6,5]+4+2+1-0 → 18
GM:ザーレィ達の回避固定値は10! 射撃型の魔動機兵に無茶言うな!
ノア:2 k34@10+4+4+4-0-3 //グレートソード用ダメージロール(薙ぎ払いⅠ)
<BCDice:ノア>:
SwordWorld2.5 : KeyNo.34c[10]+9 → 2D:[2,2]=4 → 4+9 → 13
SwordWorld2.5 : KeyNo.34c[10]+9 → 2D:[6,5 1,6]=11,7 → 11,8+9 → 1回転 → 28
モニカ:ぐるぐるした?!
ノーレ:うおおおお!
ノア:まわったー!
エンデ:器用だなぁノアさん
GM:もーーーやだーーー!! なんですぐ壊しちゃうのよぉ!!
ノア:「づぅうええあ!」*野太いry
GM:ノアの剣がザーレィの制御部を捉え、粉々に打ち砕く!
モニカ:「あと1機……!」
ヴァルト:『俺そろそろダメージがキツいんだが……エンデーっ! 助けてくれ!』*リカント語
エンデ:「ヴァルトさん、今治すよ!」*リカント語はわからないけど判断
ヴァルト:『(撃たれた傷が思ったより効いてる……ちょっとヤバいな)』
ノア:「?」*リカント語は分からないのでとりあえず親指立てておく
ヴァルト:『……まぁいいか』親指建てた
エンデ:ヴァルトさんを光の妖精魔法で回復!
エンデ:【プライマリィ・ヒーリング】
エンデ:2d6+3+3 //魔法行使判定
<BCDice:エンデ>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3) → 7[1,6]+3+3 → 13
→成功!
GM:発動させすれば固定量回復するのがプラヒーの強みですな!
エンデ:ヴァルトさんのHPを10点回復したよ!
ヴァルト:「……うう、がう」*わるい、たすかったの意味
エンデ:「うん!」*なんとなく意味は察して笑顔で頷き
ヴァルト:「……」*可愛いなとか思った
◆GMのメモ◆
残る敵陣営は壊れかけのザーレィ一機だけなので、リプレイ描写はここで切り上げさせてもらう。特に派手な見せ場もなかったし……堪忍な。
5. 戦い終わって
GM:それでは戦闘終了~! 3Rで決着とは……早かったね!
ノア:「……列車は、追いつけそうにないか」*走り去る魔動列車を睨み
モニカ:「うぅ……」*ぷるぷる
ノーレ:「(モニカお姉さん、魔動機と戦うの辛そうだったな)」
ヴァルト:「アイツ(メルゴール)はどこだ! 俺の勝ちだぞ!」*列車の方を見やる
メルゴール:「」*列車の上で笑いながら拍手している
モニカ:「あ……」
ノーレ:「逃げちゃったね……」
ノア:「逃走準備も万端か、したたかな奴だ」
ノア:「(逃走というよりは……戦闘を面倒臭がっていたようだが)」
メルゴール:*杖に取り付けたマギスフィアに触れ、何事かを囁いた瞬間 列車後方の石天井が崩れ始める 列車のあとを追うことはできなくなる
エンデ:「あーっ!崩落した……!」
ノア:「連鎖的に崩落が起きないとも限らない。最低限調べたら、早めに出た方がいいな」
エンデ:「列車おいてけーー!!そんな!!!高そうなやつ!!」
ヴァルト:「俺の勝ちだろっ!!逃げるなッ!!」
ヴァルト:「お前が奴隷になれーっ!」*なれーっ……なれーっ……
モニカ:「……この子たちも、こんな風に戦いたかったはずじゃないのに」*ぼそぼそ
ノア:「……」 モニカの肩ポン
ノーレ:「モニカお姉さん…」*手を繋ぐ 肉球ぷにっ
エンデ:「モニカさん……」
モニカ:「誰かを守るために……その形で生まれてきたはずなのに……っ」
ノア:「辛いが……これが実際に使われた結果だ。こういうことがなくなるように、少しずつ取り戻していくしかない」
モニカ:「……ええ」
モニカ:言動が完全にエウレカになっちゃったな
GM:次からミニバイクじゃなくてフローティングボード乗ります?
GM:上の階層に戻ると、ちょうどムートンが最後の蛮族を倒しきるところでした
ムートン:「……よっと!!」*レッサーオーガの腹から剣を引き抜く
ヴァルト:「よぉ」
ノア:「お久しぶり。元気そうで何よりだ」
ムートン:「なっ……まさかもう終わっちまったのか!? 加勢しようと思ってたのによ」
ムートン:「こっちはボルグだけ相手するつもりが、増援呼ばれてこのざまだぜ」*通路に転がるレッサーオーガ数体の死体を指し
モニカ:引き付けるだけの筈がしっかり倒してるだけですごいんだよなあ!
エンデ:つよいんだよなぁ
ノーレ:つよいなぁ
ノア:「大したものだな、それだけの数を相手に」
ノーレ:「お陰で助かりました、ありがとうございます」*どこか暗い顔
エンデ:「終わった……うん……まあ、そんな感じかな?」*逃げられたのでちょっと歯切れが悪そうに
ヴァルト:「こっちは魔動機と黒幕がいたよ」
ムートン:「……ッ!」
ヴァルト:「邪魔されて逃げられたけどな……」*溜息
ムートン:「……そうか」
ムートン:「けどよ、それって逆に言えば「敵の親玉を追い払った」ってことだろ?」
ヴァルト:「え……まぁそうなるか」
ノア:「ポジティブに考えるなら、その通りだ」
エンデ:「下の階、一部天井が崩落しちゃったから、今は危ないかも。それも含めて報告しなきゃね……」
ノア:「早急にギルドとマギテック協会に連絡するべき案件だろうな」
ヴァルト:「……俺は納得してない」*むすっ
ムートン:「ははっ、頑固なやつだぜ」
ノア:「彼女としては、消化不良だったのだろう。だが、ひとまずの脅威は去った」
ヴァルト:「だって、完璧に勝ってただろ?見てたよな、俺の足切り」
エンデ:「見てたよ!すごかった!」
ノア:「あぁ、あれは凄かったね」
ヴァルト:「メルゴール……だっけか。アイツなんか敵じゃないっての」
ムートン:「とりあえず、敵の親玉の情報と合わせて報告だな」
ムートン:「暴れっぱなしで腹減っちまったぜ」
ノア:「君の刃なら、いずれ奴に届くだろう。そのために、今日は帰ろう」
ヴァルト:「ふ、ふん。だろ」*尻尾ふってる
ムートン:「それじゃ、一緒に地上に戻るとするか」
ノーレ:「急ぎましょうっ……!」*歩き出す
エンデ:「メルゴール・ソールストレージ・デルフェルメート……噛みそうな名前……」*列車を持っていかれてむすっとした顔で
モニカ:*最後尾をついていく
モニカ:*去り際に地下へ続く昇降機の方を振り返り
GM:それでは、PC達はギルドへと帰還します。おかえりなさい!
◆NPC解説◆
《指踊りの杖》シタン=ケランジィ(メリア長命種/男性/140歳程)
冒険者ギルド《大地の見張り》亭の支部長。ヘラヘラとした胡散臭い男。
若者をおどかす悪癖があり、常に飄々とした態度を崩さない。
ギルドの運営自体は真面目に取り組んでいるようだ。
エンデ:「ただいまーシタンさん!」
ノア:「ただいま。報告事項が山ほどあるよ」
ノーレ:「ただいま戻りましたー…」*浮かない顔でテーブルにぽふっ
シタン:「研究者たちの救助には成功した、とマギテック協会から連絡を受けてるけど……何か浮かない顔だね? お腹壊したの?」
モニカ:「あ、よかった……マギテック協会の方は無事でしたか」
ヴァルト:「むしろ壊されたよ! 魔動機兵に腹を撃たれてな!」
シタン:「ははは。キミが攻撃をまともに食らうなんて珍しいなぁ」
ヴァルト:「まだ腫れてるから触るなよ」
エンデ:「まだ痛む?ヒールウォーター、いる?」*コップを渡す
ヴァルト:「ん、飲む……」*注いでもらう
モニカ:*ぷるぷる(治癒に回る余裕がなかった&判断ミスを痛感)
ノーレ:「モニカお姉さん……」
ノア:「黒幕には逃げられた。列車も奪われた、未知の魔道技術もね。全てが円満解決ではなかった」
シタン:「……黒幕とは? 今回の遺跡襲撃は、何者かが明確な意図を持って行ったことだったと?」
ノア:「メルゴールと名乗るバルバロス、そいつの仕業さ」
ノア:「今回の手際から見て、恐らく似たようなことを各地でやっている。ギルドの上層部に通達の必要があると考える」
シタン:「メルゴール……魔動機荒らしで知られるバジリスクだね」*いつになく真剣な顔で
モニカ:「魔動機荒らし……」*ぼそ……
ノア:「有名だったのか、悪質な通り名だ」
ヴァルト:「バジリスク……戦ったことないな」
エンデ:「バジリスク……」
シタン:「あぁ、あまり本人の足跡が明らかにならないから話題には登らないんだけどね」
シタン:「魔動機文明時代の遺跡を襲撃し、魔動機兵や関連する物品、場合によっては居合わせた魔動機術師も根こそぎ持ち去っていく悪質な蛮族さ」
エンデ:「あたしたちも未解明の魔動機術の資料とか、昔の列車とか、魔動機兵とか、持っていかれちゃって……」*しゅんとして
ノア:「蛮族は既存の魔動機を利用することこそあっても、研究などしないと思っていたよ」
シタン:「蛮族にしては珍しく、魔動機術に興味があるみたいだねぇ」
ノア:「奴らにとって、魔動機術は憎き技術なのでは?」
シタン:「バジリスクは気まぐれな趣味人なんだよ。興味が向けばなんだって平らげるさ」
シタン:「ふーむ。それにしても、あの遺跡の最下層は地下鉄駅兼魔動機兵の格納庫だったか……」
シタン:「しかも……奴が直接遺跡を襲撃し、魔動機や重要資料などを列車ごと盗み出したとは」
シタン:「……これは何か、大きな事が起きる前触れなのかもね」
ノア:「そうでないと良いが、シタンの“嫌な予感”は良く当たるからね」
シタン:「いやぁ、実はこんなのが届いててね」*一枚の羊皮紙を取り出す
エンデ:「お?なになに?」
ノア:「ん?」*羊皮紙を見る
ノーレ:「見せてくださーい」*カウンターの上に身を乗り出す
ヴァルト:「ん……」
モニカ:「」*おずおず
GM:そこには、《大地の見張り》の更に北の街にある冒険者ギルド《空の麓》亭の紋章が押され、キングスレイ鉄鋼共和国内にある冒険者ギルドに向けた共通書面が綴られていた
◆キングスレイ鉄鋼共和国冒険者ギルド支部諸氏へ告ぐ◆
先月、弊支部に所属する冒険者が《元ヒスドゥール大裂穴》内の蛮族領域で旧い遺跡を発見し、そこからある遺物を持ち帰った。
そこでは蛮族達が徒党を組んで発掘作業に従事しており、冒険者の調べによると建築様式は魔法文明時代後期のものと見られたとのこと。
当方と弊支部の設備で解析を試みたが、魔法文明時代の強力な魔力が込められた遺物であることしかわからず、諸君の知恵を借りたい。
来月初日、《キングスフォール》にあるギルド《鋼の車輪》亭の第一会議室に集まられたし。同ギルド支部長、イスヴァル殿には承認済である。
《空の麓》亭 ギルド支部長(マスター)
“智を編むもの”ジムレド・オールスリーヴ
(以下、魔動機術による解析結果と関連が予想される年代、魔法体系に関する膨大な専門用語と難解な報告書が続く)
ノア:「空の麓……聞いたことがあるな」
ヴァルト:「知らん」きっぱり
エンデ:「違う町のギルドだったよね、ヒスドゥール……?とかそっちのほうだっけ?」
ヴァルト:「……ヒスドゥールって、ギルドあったの……か?」
ノア:「中々に腕の立つ冒険者がいるという」
ヴァルト:「へぇ、一度手合わせしてもらいたいな」
ノーレ:「それで、なんて書いてるんですか?」*ぴょんぴょこ
ノア:*ノーレを持ち上げる
シタン:「《空の麓》亭の冒険者が、何か妙なものを見つけたんだって」
ノア:「妙なもの、ねえ」
モニカ:「妙なもの……?」
エンデ:「どんなの?」
シタン:「伝承通りなら文献の中にしか登場しない伝説の魔剣……らしい」
シタン:「けど、ソレがあまりにも“魔剣”っぽくないから解析のために他の支部長の意見も聞きたいんだってさ」
シタン:「例えば僕は真語魔法や魔法文明時代の品に詳しいから、そういうのをアテにしてるんじゃないかなぁ」
ヴァルト:「ハハハ、確かに詳しそうな顔してる」
シタン:「おいおい、どういう意味だよそれ」*ニヤニヤ
ノア:「へぇ、魔剣か。鍛冶師のときに時折目にしたが……確かに変わった物は多いね」
モニカ:「魔剣っぽくない……魔剣……??」*ぐるぐる
エンデ:「ふうん……? 虹色に光るとか?」
シタン:「大きさ10cmくらいのちっちゃい首飾りらしい」>エンデに
エンデ:「ちっちゃ~い!」>シタンさんに
ノア:「どう見ても鎧なのに魔剣とか、銃なのに魔剣とかいうのもあったな。……とはいえ今度は小さな首飾りか。確かに変わっている」
シタン:「普段なら「どーせあの老いぼれ、偽物掴まされたんだろ!」って笑うところだけど……」
シタン:「伝説の魔剣と思しき遺産が見つかり、こちらでは魔動機好きで有名な蛮族が目立った動きを見せてきた」
シタン:「この二つ、ただの偶然だといいんだけどねぇー」
エンデ:「偶然じゃないとしたら、有力で強大な蛮族が魔剣を手に入れて何かを企んでいるってこと……?」
ノーレ:「シタンさんが言うと偶然じゃない気がしてきますね」
シタン:「おいおい、どういう意味だよそれ」*ニヤニヤ
シタン:「メルゴールの件は僕から報告するけど……ついでに来月キミたちもキングスフォールに付いてきなよ」
モニカ:「……えっ。 全員……ですか?」
シタン:「首都だけあって、いろんなものや情報が集まる。無理にとは言わないけど、楽しい出張になると思うよ」
ノア:「私は行こう。興味があるからね、色々と」
モニカ:「む、むむむ……」*難しい顔
ヴァルト:「なぁ、都会って食べ物美味いのか?」
シタン:「あの街の水はあんまり好きじゃないなぁ」*メリア並の感想
ヴァルト:「水なんかじゃなくて肉とかの話してんだよ!」*ガルルル
エンデ:「田舎よりは多くの人が口にする分、無難な味じゃないかな?妖精は……いないだろうけど」*口を尖らせる
ノア:「だが店の種類は豊富なはずだよ」
ヴァルト:「豊富……豊富か……」
モニカ:「首都、ですからね……」
ノーレ:「……にんじん」*ぼそっ
ノア:「美味い物からマズい物まで、きっと色々出会えるだろうね」
シタン:「まぁ、合同ギルド会議は来月だ。それまでに決めておくといい」
シタン:「それじゃ皆お疲れ様。ゆっくり食事をとって休んでね」*ギルドの奥に消えていく
GM:
蛮族に襲撃された魔動機文明の遺跡。
その最深部に眠っていたのは、魔動機文明時代の大いなる遺産だった。
しかし、PC達の奮闘むなしく魔動機荒らしのバジリスク、メルゴールがその多くを持ち去ってしまう。
改造された魔動機兵に心を痛めるモニカ。
再戦を誓うヴァルト。
思わぬ敵の動きに不穏な何かを感じるPC達。
首都で開かれる合同ギルド会議は、彼らに一体何を告げるのか……?
ソードワールド2.5《大地の見張りキャンペーン》第三話 おしまい
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第四話「???」→
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