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エヌエフ貿易の歩みについてお話しします

ボルネードエアー社の製品を日本総代理店として輸入しているのが、株式会社エヌエフ貿易。ボルネード公式noteを書いているのは、そのエヌエフ貿易のスタッフです。

今回は話が少し横に逸れますが、ボルネードではなくエヌエフ貿易のことをご紹介したいと思います。

このnoteを書くために、少しかしこまって、代表の目時に改めて会社について話を聞きました。普段は聞く機会のない、創業時のことや取り扱っている商品のこと、会社に対する代表の想いなどを聞くことができました。

その話をご紹介しながら、エヌエフ貿易がどんな会社なのか、皆様にお伝えできたらと思っています。
ぜひ最後までおつき合いください。

ボルネードを代表するモデル VFAN2-JP

エヌエフ貿易は、今年で創業36年。

1990年にボルネードエアー社の日本総代理店となり、今に至ります。


まずは、創業の経緯、これまでの歩みについて聞いてみました。


―エヌエフ貿易創業の経緯を教えてください。

エヌエフ貿易は、父が1987年に設立した会社です。
父は元々商社に勤務し、長年アメリカで鉄鋼関係の仕事をしていたのですが、ヒューストンでの駐在を最後に退職しました。家族との時間を大切にしたいという思いから商社を辞め、自分で会社を始めることにしたのだと聞いています。

まず取扱いを始めたのが、エンコン社のシーリングファン(現在は取扱い終了)でした。ヒューストンにいた頃の知り合いマークが経営するエンコン社が台湾での生産を始めたのを機に、エンコン社の日本総代理店になったのです。


―社名の由来は?

エヌエフ貿易の「エヌエフ」はカタカナ表記になっていますが、「NF」は父の名前の頭文字です。

英語表記では、NF Import and Export Co., Ltd. で「輸出入の会社」となっていますが、私が記憶している限りでは、輸入だけで今まで輸出はしたことがないと思います。

ボルネードの担当者ラリーと創業者


―エヌエフ貿易でボルネードを扱うようになったきっかけは?

1990年に定期購読していた雑誌でボルネードエアー社のサーキュレーターを見かけ、興味を持ったことがきっかけだったと聞いています。見知らぬ日本人からいきなり連絡がきても信用してもらえないのではないかと思い、エンコン社のマークに間に立ってもらって、ボルネードに連絡を取ったのだそうです。
まず1コンテナ分のサーキュレーターを輸入し、その後本格的にボルネードとの取引を始めたらしいのですが、ボルネードにとっては、これが初めての海外との取引で、来日したボルネードの担当者ラリーにとっても初めての海外!パスポートをとったのも初めて!と初めてづくしだったと聞いています。

[現在では、世界中に代理店を展開しているボルネードエアー社ですが、日本がその先駆けだということを、恥ずかしながら、スタッフの私も知りませんでした!
ボルネードのサーキュレーターが世界中で知られるようになるきっかけをつくったのがエヌエフ貿易だと思うと、とても誇らしいです。]


―エヌエフ貿易が、ボルネードにとって海外で初めての取引先だったんですね!サーキュレーターを知らない日本人にどのようにして販売していったのですか?

初めは大手通販会社での販売からでした。日本では知られていない新しい商品なので、誌面で詳しく説明する必要があると考えたのです。
その他にも、ちょっと珍しい商品として東急ハンズでも取り扱ってもらっていました。

でも正直、初めはそれほど売れませんでした。


―代表が会社に関わることになったきっかけを教えてください。

創業後しばらくは、基本的に父が一人で会社を切り盛りしていました。
私は、元々インテリアコーディネーターを目指していたのですが、妊娠を機に方向転換をして父の仕事を手伝うようになりました。それが1993年のことです。

―その時はいつか会社を継ぐことになると思っていましたか?

いいえ。思ってもみませんでした。

しばらくすると、母が病気になり、父が看病や病院の付き添いで忙しくなったため、その頃には一緒に仕事をするようになっていた妹と私で、父の代わりに仕事をこなすようになっていました。


―会社を引き継いだ後の苦労について教えてください。

正式に代表としての地位を父から引き継いだのはもっと後なのですが、父の代わりに仕事をするようになっても、父が培ってきた問屋さんとの関係を維持する経営をしていたので、その頃は特に苦労は感じていませんでした。幸いなことに、新たに販路を開拓しなくてもやっていけたのです。
「自分ががんばらないと」という使命感よりも、「他にやる人がいないので」という気持ちでした。

その後、スタッフも少しずつ増えていきましたが、ゆっくりお茶の時間をとる余裕もあり、のんびり和気あいあいとやっていました。

大きな転機となったのが、2011年の東日本大震災でした。

震災でサーキュレーターの需要が爆発的に増えて売上げも上がったのですが、その次の年には在庫過多で大量の在庫を抱えることになってしまいました。先行きが見えなくなり、追い詰められた気持ちになりました。

「経営者として真剣に仕事をしないと」という意識が強く芽生えたのは、この危機がきっかけだったと思います。自分にとってのwake-up call*でした。(*wake-up call=警鐘、目覚めるきっかけ)

―その危機はどうやって乗り越えたのですか?

経理や営業のためにスタッフを雇ったり、自前の倉庫を持つことにしたり、新しいことを始めました。少しずつそういったことが軌道に乗り始め、なんとか危機を乗り越えることができました。

それまでは、スタッフ全員が全部の仕事を同じようにこなせる体制をとっていたのですが、それぞれが専門分野を持ちスペシャリストとして仕事できるような体制に変えていったのもこの頃です。

実は、これはラリーの後任ロイからのアドバイスによるものです。

ラリーの後任、代表の恩人ロイ

ロイはやり手の営業マンで、そのロイから会社経営の戦略、ビジネスのノウハウを学びました。ロイは昨年ボルネードエアー社を退職してしまいましたが、ずっと私を支えてくれた恩人です。

また、スタッフの体制を変える以外にも、公式ホームページを立ち上げ、より多くのお客様と出会う場としてAmazonでの出品をスタートしました。Amazonで販売を開始したことも大きな転機になったと思っています。

[代表が、アメリカ人であるラリーやロイと対等にコミュニケーションを取りながら仕事を進めることができるのは、長年アメリカで生活した経験がありアメリカの文化に理解があること、そしてバイリンガルだからだと思います。身近で見ている私たちスタッフは、相手が日本人でもアメリカ人でも全く同じようにコミュニケーションを取ることのできる代表のことを当たり前のように思ってしまっていますが、実は当たり前のことではないのですよね!]

換気に大活躍した、45畳対応の Energy Smartモデル 723DC-JP


―商品に対する想いを教えてください。

ボルネードはとてもいい商品で、自信を持って薦めることのできる商品です。簡単に壊れることもなく、長持ちもしますし。
そんないい商品を輸入し取り扱うことができることをとても誇らしく嬉しく思っています。

東日本大震災の時もそうでしたが、コロナ禍の際も、換気の必要性が高まり、サーキュレーターの需要が大幅に増えました。当時は通常通りの営業を続けていくことに迷いもあったのですが、皆さんのお役に立てているという気持ちに支えられ、コロナ禍の間も変わらずサーキュレーターを販売し続けました。

商品を通して世の中の役に立っていること、そして、必要とされていることに大きな喜びを感じました。


―会社に対する想いを教えてください。

「いい商品」「いい人たち」に恵まれていることを幸せに思っています。そして、人に恵まれている自分をとても恵まれていると感じています。

[「いい人たち」に恵まれていると話す代表ですが、代表の温かい人柄がこの会社の穏やかで誠実な雰囲気をつくっているのだと思います。代表とスタッフがお互いにそう思えることが相乗効果を生んでいるのかもしれません。]

―仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

ただただ真面目にこつこつ仕事をすることだと思います。
そうしていると、時々神様からご褒美に贈り物が届くような気がするのです。

先日も、思いがけないところから大量の注文が入り、これは贈り物なのではないかと思いました(笑)。

お客さまから届く「今年一番の買い物でした!」「もっと早く買えば良かった!」という声も嬉しい贈り物です。
これからも変わらず真面目に誠実に仕事をしていきたいと思っています。

―今後の目標について教えてください。

目先の利益を追うのではなく、これからも今までと変わらず良い商品を扱っていきたいというのが私の希望です。

これから先も、世の中で必要とされる商品をお届けし、お役に立ちたいと思っています。


今回は、スタッフの私にとっても初めて聞く話が飛び出した代表へのインタビューでした。

「人に恵まれている私は恵まれている」としみじみと語る代表。

その代表からエヌエフ貿易の歩みについて話を聞く中で、創業時の海を越えたご縁から始まり、さまざまな人とのご縁に恵まれて、今のエヌエフ貿易があることに思い至りました。


ボルネードの製品を通して、皆さまともご縁を得る機会がありますように!最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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