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やまめ
水面に映るやまめの家族。
樹々は風に吹かれ、こずえを揺らす。
空虚な心で、自分をいじめる。
やまめは子守り、葉は枝からとき放たれ、空をひらひらと舞う。
どこへゆくのか。
どこへゆくのか。
ささいな違いに心を揺らし、オレンジ色の太陽は姿を隠す。
やまめの子供が飛び跳ねた。
水しぶきは光となって空に舞い上がる。
辺りはまだ薄暗い。
葉は黄金色に身に纏い、やまめは川底で産卵する。
景色は変わり続け、心は空虚さを増す。
辺りはまだ薄暗い。
どこへゆくのか。
どこへゆくのか。
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