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2024.4:熊穴を出づ、あくびを残して

今月は、doorboyとして作曲中の曲を紹介したいと思います。

「熊穴を出づ、あくびを残して」

無くしたものを数う
寝室のカーテン開けて
月と痛みを浮かべた

来世は優しい日熊になりたい
雪解けでぬかるむ土を蹴り
地図にはない森の奥地へと

今日もまた生きた
今日もまた生きた
なんだか可笑しいね、と
微笑いながら

澄んだ流れに飛び込んで
呼吸を荒げて獲物を狩る
両手に残るの銀色の鱗

今日もまた生きた
今日もまた生きた
なんだか可笑しいね、と
微笑いながら

知らないままではいられないのかな
泣いて生まれた意味の一粒、二粒
知りすぎてはいけないよって言われても
知らないままではいられないんでしょ?

doorboy

感傷的な気分で眠る。
朝が来て目を開けると、
冬眠から覚めたヒグマになっていたい。

春の朝の柔らかな光を全身に受け
小川で水浴びをして
野生的な空腹を感じたい。

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