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占いを高める。

今回取り扱う「占い」という物質。
もちろんキャストメンバーも毎週本当にしっかり勉強をしている上に、私もガチで勉強しています。

占いの事を語るとなかなか目に見えないものや
再現性がないものを語る必要があるので難しいのですが、
たぶんレベル的には、脳科学と一緒かと。

占い師の言霊の力。それは「思い込み」という憑き物を落とすこと

私が敬愛する京極夏彦先生の中禅寺敦彦は、
「この世に不思議な事など、何もないのだよ。」
と、
人が体験する摩訶不思議な現象に名前を与えて、それを解く事で「憑き物落とし」をします。
※逆に巷説百物語シリーズでは、又一が人のしでかした愚かな行いや事故事件に「怪異の名前」を付けて、物事を解決へと導きます。この注釈には意味はありません、言いたかっただけです。

個人的にほ
「人の思い込み」という憑き物を、
脳が抵抗の仕方が分からない方法で、納得させる

それが占い師の言霊の力なのではないかと思っています。

「脳」の支配力

海外では「引き寄せの法則」と言われ、「念じる事で叶う!」というのが通説なのですが、それも同じです。
人の行動は意識下と無意識下、共に司るのは「脳」です。
人の脳が「こうなる」と思い込んでいることは、本当にそうなるように、無意識に身体の筋肉が反応してしまう事がある、
スポーツでイメージトレーニングがあるのと同じです。
「気持ちで負けるな」と言われるのと同じです。
スポーツという超ロジックで行われている肉体競技もイメトレやルーティンがあるのですから、
それは確かに事実として起こる、脳と筋肉の関係性です。

では、それを日常生活に当てはめると、どうなるでしょう?

もちろんスポーツマンのイメトレとは集中力が異なるので結果は異なるかもしれませんが、確実に無意識下で筋肉は脳の思い込みに支配されています。
しかも厄介なのは、スポーツと異なり日常生活には明確な区切りも結果も出ません、
長年積み重ねられてきた価値観や経験があなたの脳の「思い込み」を育んでいくのです。
もちろんこれが「火は危ないから触ってはいけない」とか「雨の日は滑るから気をつけろ」とか、ほんの些細な常識も全ては経験からです。
そして、
どんなに人は「成功する」や「幸せになる」と思っていても、
100%成功してる人はいません、
かならず「失敗の記憶」も含まれています。
それが故に、自分一人では100%自分を信じ切ることは大変難しいのです。

大坂なおみ選手がメンタルが荒れてる時の試合の乱高下ぶりは印象的でした。
身体を極限的に使うプロスポーツの世界では、脳と筋肉が直結します。
失敗の記憶に僅かに恐怖したり、数ミリ力めば、それがミスにつながる、世界です。
だからこそ、その際に話題になったのはメンタルを支えるコーチの存在でした。

プロでも自分の力に自信が持てないのに、一般人でましてや巨大な成功体験もない人達が、1000%自分を信じるのは無理です。
なので、我々ももっと「メンタル」を誰かに支えてもらって自信をつけてもらう機会をもらっていいのだと思います。

「外的要因」「第三の力」で脳が否定できない状況をつくる。

人を励ます時、過去の実績や人と成りで説得する方法もあります、
でもこの方法は自分に原因を置いてしまうため、自分の脳が必死にマイナス点や過去の証拠を引っ張り出して、否定してきます。
そのため、自分起点の解決法で自分自身が納得することは大変難しいのです。

そのため、「外的要因で、あなたが大丈夫である事を証明する」
という、脳が抵抗できない手段を講じます。
それが「神がかり」です。

本当は脳波でも測って「脳が大丈夫って言ってるんで大丈夫です。」って言ってあげられたら、良いんじゃないかと思うのですが、
科学の領域はまだ睡眠のメカニズムですら説き明かせてないの、まだ難しいです。

もちろんアラジンのように「僕を信じろ」と言うのも有効です、
が、自分にとって100%な他人がいることなんてありえません。助けにはもちろんなりますが、それでも信じられないこともあるでしょう。

そこで、あなたと何も関係ない「第三の力」で説得します、
すると原因が外的要因にできるので、あなたの脳は否定がしきれないのです。
何故なら「そうかもしれない」という、可能性が記憶されるからです。

すると「失敗する」と思っていたことは「失敗しないかもしれない」にすり替わり、
「結ばれない」が「結ばれるかもしれない」に変わる、
このあとはイメトレや引き寄せの法則と同じです。
「可能性」を持つ事で、人の行動はたとえそれが極小の変化だったとしても、変わります。


第三者的可能性を脳に教えてあげる、
その手法として使うのが「占い」であり、
それを言語化して伝えるのが「言霊」です。

引き寄せの法則は自分発なので自己完結型で欧米的ですが、日本人は他人発の方が良く効くと思っています。
特に言霊の良いところは、視覚情報なので
聞く事が大事です。ので、言ってもらうのも、自分で言うのも有効です。

ただし自分で自分のことを占っても、前者の「第三者的思い込み」の植え付けにはちと弱いので、他人に委ねることをお勧めします。


こう解き明かすと、占い師は特殊能力者ではなく「スポーツマンに付く、トレーナー」に近いのだと思います。
不思議な事など、何もないのだよ。
あぁ、中禅寺の言葉が末尾を飾ります。

と、コンテンツの話ではないですが、
最近京極夏彦の新刊が来ることにはしゃぎながら、占いを勉強しているますだの個人的な弁論でした。

#運命ボイス #思い込み #脳科学 #脳の支配力



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