能登半島活動報告(2024年10月5日~11日)
こんにちは、ボランティアインフォの安田と申します。
今回は私から、能登半島でどんな活動をしているのか、ご紹介したいと思います。
町野町(まちのまち)の支援
10月5日、6日の週末は町野町というところに行きました。
町野町にはボランティアがたくさん現地入りしていたため、視察に行きました。そこで見たのは水害の被害のひどさでした。現地では泥のかき出しをしてもらいたいという被災者からの依頼(ニーズ)が一番多かったです。というのも最悪でも1か月以内には家から泥を外に出さないと家全体がカビてしまうためです。
浸水した家にまた住むためには実は「家から泥を出す」作業だけでは終わらないんです。
泥を書き出した後「洗浄」という工程を経て床上も床下も「乾燥」させるということが必要になります。これがみなさまの想像以上に大変でして。1軒あたり5~10名で担当して作業しても、現地の家は大きいものが多いため、泥の掻き出しから乾燥の終了まで、1週間近くかかってしまうのです…。
こういったニーズが多いので、今後はボランティアインフォとして町野町へ重点的にボランティアの人員を派遣することを検討しています。ボランティアは1日だけよりは数日続けて参加してもらうほうがいいとされています。初日のオリエンテーションを何度もやらなくていいですし、日を重ねるごとに作業になれてくるので効率がよくなります。
そういった参加ができるよう、ボランティアインフォでは柳田植物園という場所にボランティア用の宿泊施設を用意しています。
柳田は町野町から車30分ほどです。金沢などから参加すると移動で多くの時間がとられてしまい、現地で活動できる時間が昼前後の数時間に限られてしまいます。そういう意味でも支援対象となる地域の近くに宿泊拠点を設けるのはとても大事なことなのです。石川県が提供するボランティアバスを使って、被災地支援に来るボランティアの方もいます、そういった方たちにも宿泊してもらえるよう、環境を整えています。一般的にはボランティア作業は16時頃に終わります、その後使った道具の掃除や、活動の振り返りや報告会をして17時までに解散します。その後はゆっくり疲れをいやしてもらえる場所となれればいいなと思っています。
現地での炊き出しの様子
この週末は町野町の支援とは別に、炊き出しへのボランティア派遣もしました。
LOVE FOR NIPPONという支援団体を運営されているCANDLE JUNEさんという方が能登町を拠点にして支援活動をされているのですが、その方が町野町唯一のスーパーマーケット「スーパーもとや」にて炊き出しを行いました。食材は被災地外から持ち込んだり、被災地である能登町で営業しているスーパーなどから手配しました。当日は列ができるくらい盛況で、家族のために複数持ち帰られるお母さんもいらっしゃいました。この炊き出しが素晴らしいのは複数品目あったことです。通常、 炊き出しは1品になりがちなのですが、被災者の方からすればいろんな品目や野菜を食べたいという要望があります。そういった要望をうけて、炊き出しの最終日は品目を複数にして、プレートに盛って提供しており、現地の方にはとても好評でした。
今回の支援を終えて
ボランティアに参加したメンバーから話を聞くと、「こんなにひどい状況と改めて実感した。報道を見てわかってはいたが、実際に見ると声がでない。」という声が多く聞かれました。
報道は減ってきていますが、まだまだボランティアが必要な状況は続いています。ボランティア人員を被災地に送ることに加えて、情報発信なども行い、被災地の現状を知ってもらえるような活動も続けていきたいと思います。