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進むべき道に迷ったら

(注意事項)
このコラムにはプレーのコツや練習方法等については一切書かれていません。

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去年も一昨日もそうだったのですが、今の時期(秋)になると進路の相談がめっちゃ増えます。

「どっちの高校(もしくは大学等)に行けばいいですかね?」って聞かれたりするんですけど、私の人生ではないので私は決めれないし答えられない。

ただ、なにかの力になればいいな~って思って今回は私の過去の進路選択の方法や、迷ったときにどんな考え方で進むべき道を選ぶといいのかをこの記事ではお伝えしていこうと思う。



私はこんな家庭状況だった


インスタやスクール生にはちょくちょく言ったりもしているので、知っている人もいるかと思うが、わたくし”きい”は中学生までこんなかんじの家庭状況だった。

・私が0歳?1歳?のときに両親離婚
・なので幼少期から母子家庭
・ちなみに父の名前も顔も知らない
・母はバレー未経験者。帰宅部だったそう。
・母子家庭で母は朝から晩まで仕事。帰ってくるのは私が寝てから。
・おばあちゃんの家に住む。おじいちゃんは小学生の頃亡くなる。

たまに私の家庭状況を見て「可哀想…」という人もいるが、私は自分自身のことを可哀想とは1ミリも思っていない。

同じ状況の人がいたらこれだけは伝えたいんだけど、いわゆる複雑な家庭環境でも自分の努力次第で進みたい道に進むこともできるし、私は複雑だったからこそ強くなった部分もあると思っている。

悲観的にならなければ大丈夫👍

頭かち割れるほど悩んだ高校選択


そんないわゆる”複雑な家庭環境”だった私は、小・中は地元の公立の学校に入学した。

小学5年生のときバレーを始めて、中学3年間はとにかく部活、部活、部活!勉強!勉強!勉強!ってかんじの毎日。

結果的に卒業後は県外のバレー強豪校に進んだけど、実は最初から強豪校に行くつもりはなかった。

というのも、そこそこ学業の成績がよかったから。

ここで高校選択の選択肢が3つになった

<選択肢1>
学業で頭のいい地元の高校にいく!
<選択肢2>
頭もそこそこ、バレーもそこそこの地元の高校に行く!
<選択肢3>
偏差値は低くなるがバレーが強い県外の強豪校に行く!

‥‥決めきれないっっ!!!

きのこの山かたけのこの里かレベルに決められない…!!!

というのも、どの道を選んだとしてもそれなりのメリットデメリットがあるから。

勉強をとるか?バレーをとるか?両方そこそこにするか?

そんなこんなで数ヶ月悩んでもう顔はこんなかんじ。

じゃあ、こんな状態だったのに最終的にどうやって決めたか?


それは頭がかち割れるほど悩んでいたときに


「バレーはある程度の環境がないと春高とか行けないじゃん。でも勉強は自分の努力次第でできるし、大人になってからでもいつでもできるんじゃない?」


と言われたときに「あ、たしかに。」と自分の中で腑に落ちた瞬間があった。

春高は高校時代にしか出場できないな~。1回はあの場に立ってみたいな~。と思っていた私にとってぴしゃりと刺さる一言だったと思う。

最終的にはこの一言がきっかけで強豪校に行くことになった。これが高校受験。

頭かち割れるほど悩んだ大学選択


そんなこんなできつかった強豪校での生活も終盤にさしかかり、高校選択をしたと思ったらすぐまたその先の進路選択。

ここでも選択肢が3つになる。

<選択肢1>
東京の結構いい大学でバレーをガチる
<選択肢2>
地元の強豪大学でバレーをガチる
<選択肢3>
地元の偏差値高い大学に自力で受験(バレーはガチらない)

またやってきたどと。どうするよと。

東京はめちゃくちゃ費用がかかるし、バレー以外にもやりたいことがあるなぁ、でもここまでやってきたバレーも捨てがたいなぁ…。

そんなこんなで迷う日々。学校の進路指導室でありとあらゆる学校のパンフレットを読み漁ってた。

…で、結果的には選択肢3の「地元の偏差値高い大学に自力で受験」を選んだ。

選んだ理由は明確にあって

・母1人地元に残しておけないこと
・東京で就職したいとは思っていなかったこと
・当時は税理士になりたいなーとぼんやり思っていた
・バレー以外のいろんなことに挑戦してみたくなった
・もともと以前から興味のある大学だった

ざっくりこの5つ。

ちなみにバレーはやっぱり好きだったので大学トップリーグではないけれども、大学でバレーを続けたり、ちょっとずつ指導に関わったりもしていた。

さて、問題は選んだもののその大学に受かるのかどうか?ここである、、、、。

バレーの実績を使って推薦で大学に行く選択肢を蹴って、まさかの自力受験。

自力受験ということでAO入試という自己推薦のような入試方法だったけれども、そこで落ちたら入学は絶望的だった。


というのも、一般入試はほぼ春高と同時期だったから


チームを巻き込むわけにはいかないので、AO入試で無理ならもうその大学は諦めて大学に途中編入できる専門学校に行こうと考えていた。


…が、私はめちゃくちゃ強運だった。

その年は倍率が例年よりも低く普通に受かった!!

バレーと勉強両立しといて損はしないなぁと心の底から感じた。もしあのとき落ちていたらと思うとゾッとする。

もし仮にあのとき大学に落ちていたり、違う進学先を選んでなかったら”きい”は爆誕していないだろう…。ある意味全てが奇跡的。

将来の夢?見つからねぇ…!!!


ちなみに私の歴代の将来の夢はというと

  • ライオン(幼稚園)

  • お花屋さん(幼稚園)

  • 作家(幼稚園)

  • 薬剤師(小学生か中学生ぐらい)

  • 税理士

  • 公務員

というようなラインアップである。全部はもう覚えていない…。

幼稚園のころの夢はさておき、将来の夢はなんとなく決めていたものも実は”心の底からなりたいと思っていた夢”は1つもない。

あ、ライオンは結構なりたいと思っていたかも。笑


…それはさておき、「将来の夢は?」と聞かれるから無理やりそのとき決めたっていうことがほとんど。

薬剤師も税理士の仕事内容もイマイチ分かっていないのに、「お給料がなんかいいらしいよ」という親戚からの情報だけで「じゃあ将来の夢それにする♪♪」とか言ってたと思う。

なんという単純な少女だろう。自分でも単純だと思う。

10代で明確にこんな大人になりたい!こんな職業に絶対につきたい!という気持ちを持っている人もいると思うが私が真逆。

「将来の夢?調べても調べても心の底からなりたいものなんて見つからねぇ!!!!!!!!!」

というのが超本音。


まぁ、でもそりゃそう。10代のころの知見で見えていることなんて正直たかがしれていると思う。

将来の夢とかなかったし、当時の私はやりたいことや興味あることに挑戦しながら見つけていけばいいかもって考えていた。

結果的に今はスクールの運営をしているんだけど、10代の頃の私からすれば想像もつかないような今になっている。


結果的にあのときの選択はどうだった?


結果的にあのときの進路選択はどうだったのか?

…分からない。

個人的には自分が進んできた道を後悔したことはない。

ただ、もしかしたらあのとき違う道を選んでいたら今違う人生にきっとなっているだろうな~とも思う。

もしかしたら高校で進学校にいっていたらすごい良い大学に入学してたかもしれないし、大学でバレーをガチっていたらプロになっていたかもしれない。

結局どんな選択が正解だったのか?そもそも正解とかあるのか?それすらも分からない。

ただ、1つだけ言えるなって思うことがある。


それはどの選択をしてどの道にいっていたとしても、そこで努力をしてなかったら結局後悔してたんじゃないかなと。


「選んだ道を自分で正解にする」って言葉があるけれども、結局はその通りだと思う。

どの道を選択するか?よりも、その先でどう頑張るか次第で運命は変わるなと。


進むべき道に迷ったら


進むべき道に迷ったとき、一番は自分が進みたい道を選んでみるのがいいと思う。

ただ、進みたい道すらも分からないときには次のような指標で決めてみるといいかも。

・自分は高校(大学など)を卒業したあとどうなっていたいか
・自分は高校(大学など)で何を学びたいのか
・より自分が成長できそうな道はどこか
・自分の中の直感

この4つをなんとなくではなく紙に書いてみて、一度整理をしてみるのがオススメ。

あともう1つ大事なポイントがある。


それは「妥協して選ばないこと」。


なんとなくここでいいや~で決めたらそれなりの結果にしかならない。

そうではなく、「ここがいいんだ。ここに自分は行くんだ」という気持ちを持ってぜひ選んでほしい。

「ここでいいや」ではなく「ここがいい」。

自分の人生だから自分が行きたいと思ったところ、自分がより成長できると思っているところに行けばよい。


それから、選ぶ際には必ず前もって自分の目で確かめること。

よく「初心者だけど強豪校にいっていいですかね?」とか「自分よりレベル高いところにいって大丈夫でしょうか?」とかそういった相談がたくさんくる。

もちろん私の人生ではないので否定はしない。「ムリだと思うよ」なんて言葉は言わない。


ただ、必ず自分の目でたしかめてから行くようにしてほしい。


バレーボールの観点だけでの話になるけれども、試合のときはキラキラして輝いて見える強豪校も裏ではどこの学校も地味でキツイ練習をしている。

強豪校だけではなく、ある程度部活に力を入れている学校はどこもそんなかんじ。

練習を見て、体験して、それでもここで頑張りたい、絶対にやり抜きたいと思うのなら行けばいいと思うし、違うと思ったらそれはそれでいい。

大丈夫かどうかは本人の頑張り次第。

ただ、どの道を選んでもキツイことや乗り越えないといけないことはあるので先にも述べたように結局は「どの道を選ぶかより、選んだ先でどう頑張るか」が大事かな。


これから挑戦する子へ


行きたい道が決まればあとはそこに向かって突き進むだけ。

これはバレーでも勉強でも、受験勉強でも変わらない。

そして間違えなく言い切れるのは、バレーボールを後悔なくやりきれた人は必ず受験勉強や試験本番に力を発揮できるということ。

なにかをやり抜いた経験がある人はそれだけで強い。


一番ダメなのは中途半端になること。


ときどき、「勉強のために部活やめます」という人がいる。こんなこと言うのもなんだがそれで爆発的な結果を出した人を見たことがない。

今年受験をする子は、バレーボールに打ち込んだ時期と同じぐらいに受験対策を頑張ってほしいし

まだ受験生じゃない子は、バレーボールを通してまずはやり抜く力を身につけてほしい。それがきっと未来の自分を助けるから。


偉そうに長々と書いたけど、誰かのなにかの役に立ちますように。


(追伸)
…意外と書くの時間かかったので役に立ったり、なにか感想とかあれば教えてもらえると嬉しいです。


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