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指導者の特別なマインドセット①

6月26日(月)
【マインドセット/マネージメント】
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おはようございます。
今日のミーティングをはじめますよー。
 
小学校の部活動立ち上げに向けて、せこせこ資料を作っているしょーごです。
 
さてそんなポスター撮りで笑顔の作り方わからない僕がお届けする本日のテーマは
『指導者の特別なマインドセット①』
それでは、楽しんでいってね
 
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残念な指導者の特徴
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誤解のないように先に前提を。
「俺の指導が最高!」「俺の言うとおりにしろよ!」っていうわけではなく、心理学やマネージメントの観点から見て、どうなのかなーって話しをこれからさせていただきます。
 
結論から言って僕が思う残念な指導者の特徴は『いや、お前はやってないじゃん』と感じる、口だけ番長タイプです。
 
例えば
(選手には強制するのに)自分は遅刻してくる
(選手には強制するのに)自分は勉強をしない
(選手には強制するのに)自分は人の話しを聞かない
などなど。
 
残念な指導者は選手たちに対して厳しいルールを設けますが、自分たちはそれを守らない。実行しない。これって、信用される人間ですか?
 
指導者にとって最も大事なスキルは『選手や保護者の信用を得ること』です。
#これ以上に大切なスキルはないと断言します。
 
信用があるから選手は指導者の言う事を真摯に聞くし
↓言う事を聞くから
選手の成長に繋がるし
↓選手が成長していると実感できるから
指導者との信頼関係が強化される
 
だからこそ、選手が指導者の事を信用してなければ悪循環に陥るのは必然だと言えます。
 
そして、指導者としての信用を失う最速の方法は、自分が守れないルールを選手に強制することです。
#選手たちは本当に指導者の事を見ていますよ。
 
だからこそ、指導者は自分が言ったことや設けたルールを一番に守るべきなんです。それができない人は、残念ながら指導者失格であると考えます。
 
 
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信用を得るマインドセットとは
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マインドセットって横文字使いやがって!って思ってますよね。
すいません。説明します。
 
マインドセットとは
・マインド:思考
・セット:整える
要はこれまでの悪い考え方を捨てて、良い考え方を覚えよう!って意味です。
 
今日の記事で言うところの
悪い考え方:信用をされない行動
いい考え方:信用されるための行動
ってことになるわけですね。
 
さてさて、信用されるためにどんな風に行動したらよいのか。
これはマネージメントの視点から考えてみましょう。
 
僕は会社を経営しているのですが、その時に使うのがマネージメントと呼ばれるスキルです。
 
要は社員が働きやすい(働きたい)ように環境を整えてあげるのが、マネージメントであり、部活動運営も会社経営も同じだと捉えています。
 
どうしたら選手(社員)のパフォーマンスを最大にできるのか
どうしたら選手(社員)から信頼されるのか
なぜ選手(社員)は悩みを抱えているのか
などなど。
 
これらの解決法として非常にお世話になっている
『スピード・オブ・トラスト(スティーブン・M・R・コヴィー)』
という本を紹介させていただきます。
 
この本の中で
『信頼性とは有言実行』であり、信頼とは自分自身に対する姿勢によって、また、自分が残した実績によって築かれているものであると書かれています。
 
さらに、信頼性の4つの核として
①   誠実さ:正直であり有言実行であること
②   意図:動機が率直で相互の利益に基づくこと
③   力量:才能・態度・スキル・知識
④   結果:過去の実績・実行力・正しいことをやり遂げること
が重要であるとも書かれています。
#詳しくは読んでみてね!面白いから!
 
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%BBM%E3%83%BBR%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC-ebook/dp/B08YY9R9RH/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=
 
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信用を得る戦略
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それでは『スピード・オブ・トラスト』を参考に、指導者としてどのように行動したらよいかを考えてみましょう
 
<誠実さ>
樹木に例えるなら、誠実さは根っこである。地面の中にあって、ほとんどの人の目には触れないとはいえ、木全体の栄養、強さ、安定度、成長にとって絶対に欠かせない。
#作中から引用
 
だから、残り3つ(意図・力量・結果)が十分に足りていたとしても、誠実さがなければ信頼は得られないと考えています。
#特に指導者は経験者が多いので力量が先行するイメージがありますよね。
 
僕が考える誠実さとは
『選手に言う前に実行する』
ことだと捉えています。
 
僕は遅刻していないから、あなたもしないでほしい
僕もトイレ掃除をしているから、あなたもしてほしい
僕が一生懸命教えているので、あなたも一生懸命バレーをしてほしい
#僕は〇〇しているので、あなたも〇〇してほしい
 
そうすると選手も「あー、しょーごさんもやっているからやらないとな」って気持ちになるのではないかと考えています。
 
特にめんどくさいこと(掃除やゴミ拾いや会場設営など)を積極的に自分から動くことによって、選手も信用を少しずつ積み重ねていくと思います。
 
<意図>
意図とは『それをなぜするのか』という指針を伝えることだと考えます。
 
指導者には最終的なゴールが見えていますが、選手には指導者が描いているゴールが見えていないため、(指導者にとって)ミスが発生します。
 
そして、指導者と選手との意図の共有が不十分な時に選手がミスったりすると「〇〇しろよ!」とか「前言っただろ!」という言葉が指導者から出てきます。
 
指導者側の意図が選手に十二分に伝わっていない時点で、お互いにゴールを共有できていないので、いくら選手がまじめに取り組んでも指導者が見えているゴールにはたどり着きません。
 
だから、僕が意図を伝えるときに大事にしているのは
『数字と動画』です
 
前置きとして、僕はバレーの指導者なのでバレー目線で語りますが、いい感じにご自身のスポーツに置き換えていただければと思います。
#ごめんて
 
例えばストレートを選手に打たせたいとする。
ただいくら、選手にストレートの重要性を語っても無駄です。
だって、選手はストレートが効果的なことを実感していないから。
 
指導者はストレートを教える
↓けど
選手はストレートをやる意図を体験していない
↓だからやらない
指導者はストレートをやれって怒る
↓怒られてるからやるけど
試合中はできない。
 
っていう、悪循環ですね。
 
ってことは、簡単な話しで『ストレートを打つことができれば、試合に勝てる』ことを体験させてあげたらいいわけです。
 
僕なら
①   ストレートが効果的に働いている動画(プロや春高)を見せる
②   その効果的な理由を分析して数字(試合にどれぐらいの影響を与えたか)を出す
③   選手に動画を見せる
④   選手にどの場面でストレートを使ったら有効かを解説する
⑤   ストレートを使えばスパイク決定率がどれぐらい上がるかの数字を共有する
⑥   簡単な条件下のもと、それを実行させる
⑦   成功を動画に撮っておく
⑧   その動画を見せて選手へ成功体験を蓄積させる
⑨   覚えるまで繰り返し
ってやります。
#すいません、ちょっと長いですね。
 
だから、言葉で理解させるのではなくて『数字と動画』で視覚的に意図を理解させることが必要だと考えています。
#口頭での説明と図解の説明では記憶の定着が約20%も違うという研究結果もあります。
 
<力量>
力量の最たるものは知識である。
指導者とはその分野のスペシャリストなはずなのに、知識が何もなければ説得力にかけますよね。
 
ここで間違えてはいけないことは
必要なのは『プレースキルではない』ってことです。
 
いくらバレーが上手くても、知識がなければ指導者ではありません。
それは『あなたがたまたま運動能力が高くて、その能力を発揮できる環境を周りに運よく整えていただいた』結果であり、あなたの指導スキルとは一切関係ありません。
 
指導とはあなたより運動能力がない選手をあなたより上手な選手に育てることです。
 
『力量=プレースキル』だと思っている指導者が必ず使う言葉が
『なんで出来ないんだ』です。
#自戒の為にも。
#本当に勉強不足
 
だから、知識を蓄えるのです。
バレーのお勉強はもちろん、心理学、マネージメント、非認知能力、聞く力、話す力、リーダーシップ・・・
 
挙げればキリがありませんが、とにかく知識をインプットして、それをすぐさま選手たちに還元していく事を繰り返すことで、バレースキルがなくても尊敬され信用されていくと思います。
 
<結果>
ここでの結果とは『試合に勝つ』ことではなくて『選手がバレーをうまくなっているという実感を得ているか』です。
 
例えば、2Mの選手が入ってきたとしましょう。
当然、その2Mの選手を中心に戦うことになります。試合に勝つ確率が増えますしね。
 
ただ、その2Mの選手を優遇した結果、負けた時には周りの選手から非難や不信感があふれ出します。
#監督って能力のある選手を贔屓するんだ
#俺、この一年間、あいつにしかトスあげてないよ
 
確かに2Mの選手を優遇することによって『試合には勝てる確率があがった』かもしれませんが、一番大事な『選手の信頼』がなくなっているわけですね。
 
あくまでも部活動ですから『チームの勝利』よりも『自分のスキル向上』を軸にしている選手の方が多く、チームのために献身的に自分を殺せる選手はまれで、一度持たれた不信感は簡単には取り戻せません。
 
指導者も人間なので選手に対して優劣や好き嫌いがあって当然だと考えています。
ですが、指導者なのだから、清濁併せ吞みながら選手が『自身のプレーがうまくなっている』と思うような指導をしていくべきだと考えています。
 
ちなみに、僕のチームでは『誰が育てても上手になる』選手は基本的にはコーチ陣に任せ、センスがない選手を僕が担当することが多いです。
#そっちの方が面白いしね。
 
 
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本日のまとめ
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ってことで、本日は『指導者の特別なマインドセット①』というテーマでお話しさせていただきました。
 
<まとめ>
①   指導者の最も必要なスキルは『信用度』
②   信用に必要な要素は誠実さ・意図・力量・結果
③   選手が出来ないのは指導者との信頼関係が低いから
 
いやー、いっぱい書いた。
本当にさわりの部分だけだけど、信用度の重要性について少しでも理解が深まってくれたらうれしいです。
 
明日は僕が実際に行っている指導法をそれぞれ紹介させていただきますね!
 
それでは、今日のミーティングは以上です。
解散!
 

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