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指導者の特別なマインドセット②

6月27日(火)
【マインドセット/マネージメント】
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おはようございます。
今日のミーティングをはじめますよー。
 
ポスター撮影で笑顔がどうしても撮れないので、自分の写真を使うことを諦めたしょーごです。
 
さて、笑顔の作り方がわからない僕がお届けする本日のテーマは
『指導者の特別なマインドセット②』
それでは、楽しんでいってね
 
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6月26日のまとめ
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26日の記事で指導者にとって最も重要なスキルは「信用」であることをお伝えしました。今回は、その重要性について簡単に解説します。
 
読んでいただいた方がより理解を深められるため、ぜひ26日の記事を参照してみてください。
 
▼指導者の特別なマインドセット▼
 
 
<信用の重要性>
選手が指導者の言っていることをまっすぐ聞くためには『信用がある』ことが最重要であると断言できます。
 
たとえ内容が正しいとしても、信用がなければ絶対にあなたの思いは伝わりません。
 
あなたも上司から言われた事は正しいんだけどなんか納得できないと感じた事ないですか?
 
それは言われた内容が正しい、正しくないではなくて、『誰が言ったか』が最重要視されているからです。
 
たぶん、同じような内容を好きな上司が言ったらスッと聞き入れると思うんです。
 
これはあなたと選手の間でも同じような事が発生している可能性があります。
 
あなたがどんなにプレーが上手で、どんなに指導を勉強して、どんなに熱量を持って選手に語ったとしても、『信頼』がなければ選手の心に響いくことはありません。
#これが現実。
#自戒を込めて。
 
だから、指導者として最も重要なスキルは『信頼』で、これ以上はないのです。
 
<信頼を積み上げる>
信頼を積み上げるために必要な知識が詰まっている本が
『スピード・オブ・トラスト(スティーブン・M・R・コヴィー)』です。
 
この本で『信頼』とは有言実行であり、自分自身に対する姿勢によって、また、自分が残した実績によって築かれているものであると書かれています。
 
さらに、信頼性の4つの核として
①   誠実さ:正直であり有言実行であること
②   意図:動機が率直で相互の利益に基づくこと
③   力量:才能・態度・スキル・知識
④   結果:過去の実績・実行力・正しいことをやり遂げること
が重要であるとも書かれています。
#詳しくは読んでみてね!面白いから!
 
▼アマゾンリンク▼
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26日の記事ではこちらを詳しく書いたので、内容深堀の為にもみてください!
#以下の段落からは26日の記事を読んだ前提でお話ししますね
 
 
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具体的な実例
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さてさて、僕が実際に指導の中に取り入れている方法や場面を切り取って解説していきます。
#15年ほど現場で実験しているので、なかなかに信用度があると思いますよ!
 
 
<誠実さ>
僕が考える誠実さとは
・自分ができることを選手にも求める
・自分の時間を選手に使う
・毎日1時間以上は新しい知識を吸収する
だと、考えています。
 
・自分ができることを選手にも求める
例えば、生活指導。
どこのチームでも生活指導(挨拶・掃除・時間厳守など)には力を入れているかと思います。
 
僕はそれを選手よりも徹底しています。
・挨拶は僕から笑顔で選手にする。
・掃除は選手が準備しているときにやる
・集合の10分前には到着している。
#まぁ、あたりまえのことです。
 
選手には「お家や学校で嫌なことがあっても、シューズを履いたらバレー選手として行動しよう」って毎日伝えています。
 
これは当然、僕にも当てはまることで、プライベートでどんなに嫌なことがあっても、お家から出た瞬間から指導者の顔を演じなくてはならないです。
 
お家から出た瞬間に指導者の顔を作る理由は、部活動を行う場所(学校や試合会場)に近づけば近づくほど僕の顔を知っている選手や保護者が増えていくからです。そこで疲れた顔や不機嫌の顔をしているところを見られたらすべてが台無しです。
#だから、お家から出る瞬間にスイッチを入れる。
 
もし、お心当たりがあるようでしたら、今日から改善していきましょう!
 
・自分の時間を選手に使う
これは部活動以外の時間帯を選手に使うっていうことです。
僕は
①   練習や試合の動画を分析
②   個人の課題出し
③   課題に沿った資料作成(数字・図解・動画)
を、行っています。
 
これを選手に見せることで、選手が「監督は自分のためにこんな資料を作ってくれている!」と気づけますので、信用がたまります。
 
これは『返報性の法則』という心理学を使っています。
 
返報性の法則とは相手がしてくれた行為に対して恩を返さないと気持ち悪いという人間の本能を応用した強力なテクニックです。
#企業から消費者にめちゃくちゃ使われています
#詐欺師の常とう手段です
 
なので
僕が選手のために時間を使う

選手は僕に結果を返したくなる

上手になるために頑張る
って感じの流れを作ることができます。
 
・毎日1時間以上は新しい知識を吸収する
大人が26日で勉強する時間ってどれくらいかわかります?

・・
・・・
正解は6分です。
 
選手たちは学校に行って勉強して、部活動に行ってスポーツをして、お家に帰ってからも宿題や自主練をします。
 
それに比べて僕たち大人は仕事して、指導したらお酒飲むだけじゃないですか。
#うんこ。
#子供ってすごい。
 
だから、毎日1時間勉強するだけで他の大人の10倍も知識が身に付きますし、子供たちへの説得力が増していきます。
 
僕は専門がバレーなので、バレーの勉強のほかに
・他スポーツの指導法
・心理学
・マネージメント学
・リーダー学
・教育学
などなど勉強をしています。
 
基本は本ですが、気になったら論文やセミナーに参加します。
知識はあって困らないですしね!
 
<意図>
先ほども書かせていただきましたが、口頭説明と図解説明では約20%も記憶の定着に影響します。
 
僕は新しいことをやる場合は必ず図解を行います。
用意するのは『図解・数字・動画』です。
 
例えば、ストレート(まっすぐ打つ)ことを新しく覚えるとします。
#ご自身のスポーツに変換してお読みくださいね
 
僕が選手に行う事は
①   ストレートが効果的に働いている動画(プロや春高)を見せる
②   その効果的な理由を分析して数字(試合にどれぐらいの影響を与えたか)を出す
③   選手に動画を見せる
④   選手にどの場面でストレートを使ったら有効かを解説する
⑤   ストレートを使えばスパイク決定率がどれぐらい上がるかの数字を共有する
⑥   簡単な条件下のもと、それを実行させる
⑦   成功を動画に撮っておく
⑧   その動画を見せて選手へ成功体験を蓄積させる
⑨   覚えるまで繰り返し
って感じです。
#長くてごめんね。
 
それを、最低でも1か月は
①   ストレートを打っている動画を撮る
②   それを選手と分析して、使用しているかどうかを確認
③   成功パターンと失敗パターンを研究
を、行います。
 
自分のやっているところを動画で見せると、自分のイメージとずれているを客観的にわかるのでびっくりしてくれますよ。
#結果、覚えがはやくなります。
 
<力量>
26日の続きになりますが、力量に関して最も必要ないのが『指導者のプレースキル』であり、最も重要なのが『知識量』です。
 
あなたのプレースキルが高いのは『あなたはたまたま運動能力が高くて、その能力を発揮できる環境を周りに運よく整えていただいた結果』であり、あなたの指導スキルとは一切関係ありません。
 
指導とはあなたより運動能力がない選手をあなたより上手な選手に育てることです。
 
『力量=プレースキル』だと思っている指導者が必ず使う言葉が
『なんで出来ないんだ』です。
#自戒の為にも。
#本当に勉強不足
 
とにかく知識量です。
ご自身のスポーツに対して深く、深く勉強をしましょう。
 
僕がバレーの勉強をする時に一番大事にしている軸は
『本当にそれには確立されたデータがあるのか』どうかです。
#これまでの常識とか、〇〇だと思うとか、まじでどうでもいい。
 
特に間違っているのが、自分が現役時代にプレーしてきた知識をそのまま選手に指導する事。
 
それは、たまたまあなたに合った体の使い方だけかもしれません。
そもそも、子供のころに教えられた知識が間違っていたらどうするんですか?
 
全てはスポーツ科学の視点から発想を得るべきなのです。
#本当に、絶対。
 
僕も含めたこの記事を読んでいる皆様で約束しましょう。
もう二度と科学的根拠に基づかない「〇〇だと思う」という妄想を「〇〇だ」と断言して指導することを。
 
僕がバレーの勉強をするために使っているのは『論文』です。
#バレーはスポーツ科学の本が少ないので。
 
やり方は
①   https://scholar.google.com/にアクセス
②   『バレー ジャンプ』みたいな感じで検索
③   研究論文がいっぱい出てくるので、自分が読みたいものを読む
#英語で検索すると、もっと深い研究データがでてきます。
 
<結果>
よくある話しで、お恥ずかしいですが。
日本で一番高い山は富士山ですが、二番目に高い山は?

・・
・・・
正解は北岳です。
 
ここから得られる教訓は『一番以外は覚えてもらえない=最下位と一緒』です。
 
僕は選手たちに一番になる事を求めます。
勝利至上主義はマイナスの側面として語られることが多いですが、僕は勝利以外に人間が成長する要素はないと思っています。
#練習試合は別。実験を行いまくって負けてOK
 
誤解を避けるためにちょっと補足。
勝利至上主義とは勝つために最善の努力をする事だと僕は捉えています。
 
その努力の中を続ける中で、勝利を経験することで自分の現在位置を把握することが可能となります。
 
負けた場合は努力の方向性が間違っていたと捉え、指導を変えます。
選手たちは成長しているかもしれませんが、結果が出ていないので成長を実感することが出来にくくなってしまいます。
 
なので、
勝利=成長の実感と考え、
成長の実感=勝利至上主義と捉えています。
 
 
指導者に求められるのは『結果』です。
ここを外してしまうと何のために選手が時間を使って努力しているのかわからなくなります。
#負けても楽しいければOKとかは絶対にない
#勝たないと楽しくない。
 
結果は先に上げた『誠実さ・意図・力量』の総合値です。
良い結果を出すために、この三点をバキバキにやっていきましょう!
 
 
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簡素化したおすすめのご提案
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「いや、仕事も家庭もあって忙しいんだから、そんなにできねーよ!」
ってお怒りのあなたに、おすすめのご提案があります。
#策士:しょーご。
 
とにかく大事なのは『誠実さ』です。
これがすべての幹になっています。
 
ってことで、今日からできるおすすめの実践法!
 
<誠実さ>
・自分が言ったことを誰よりも先に実行する
・いつも笑顔で選手に話しかける
 
<意図>
・伝えたいことをA4:1ページに箇条書きで書きだす
※図解・動画・数字は必要ない
・それを選手と個別でちゃんと向き合って話し合う
 
<力量>
・本や論文を読んでいいなって思ったところを箇条書きでまとめる
・それを選手に伝える
 
とにかく、選手に対して誠実に対応してください。
ただし、へりくだる必要はまったくありません。
選手とは対等な関係であり、尊敬しあってください。
 
自分がどんな風な思いがあって、どうやって行きたいかを選手に伝えるだけで選手の目が変わってきます。
 
 
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本日のまとめ
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ってことで、本日は『指導者の特別なマインドセット②』というテーマでお話しさせていただきました。
 
<まとめ>
誠実さは態度と姿勢
意図は思い
力量は努力
だと考えています。
 
とにかく選手と気持ちを共有することを軸において、準備して、会話して、理解していきましょう!
 
 
それでは、今日のミーティングは以上です。
解散!
 

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