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2022-23シーズン ヴォルターズプレシーズンマッチ観戦日記

写真提供:Masami様@MasamiSym1079

こんちは。ポールです。

前回の更新からだいぶ日が経っています。
プレーオフで敗戦したショックが大きすぎて、一生枕を濡らしていたからです(大嘘)
現地には行けなかったのですが、自宅で全身全霊、ありったけの応援をしていました…

ポールは名古屋戦終了後、変わり果てた姿で発見されたという…

名古屋強すぎたよ名古屋.....

そんなショッキングな出来事から数ヶ月、昨シーズンのメンバー13人中10人(引退含む)は熊本から巣立って行きました。
正直、去年昇格まであと一歩の所まで迫った分、今シーズンの編成は少し肩を落としたブースターも中には居るのではないでしょうか?
佐々木、木田、ハミルトン、ピークは疑いようなくチームの中核であり、ブースターからの人気も厚い選手達でした。その選手達がこぞって離脱した事で、「来季は大丈夫なのか?」と心配された方も少なくないはずです(私もちょっーーーとだけ心配ですた)。

高い人気を誇った魔界トリオの解体はブースターに衝撃が走った(たぶん)

今シーズンのヴォルターズロスターは13人編成。
西地区優勝チーム香川ファイブアローズから主力のウッドベリーと谷口、昇格組の仙台から神里、B1三遠から田渡など、放出した選手の穴を埋められる選手を獲得しました。ロスターが決まった段階での自分の感想としては、


「ほーん、昨シーズンより層が厚そうでいいじゃん......
   でも実際どうなんだろう??      」

です。
というのも、他チームの補強が余りにも豪華すぎて、俗にいう「隣の芝は青くみえる」状態になっていました。
こんだけのロスターを揃えていて贅沢な考えです....それ程までに、B2チーム全体のレベルが高くなっているという事でもあります。


そんなこんなこと考えながら、プレシーズンVS鹿児島(ライブ配信)、福岡(現地)戦を観戦してきました。


入れ替え戦の悔しさを知るMVPの復帰とのびのびローソン

今シーズンの補強の中でも特に熊本ブースターが歓喜したのは、昨季B2MVPであるテレンス・ウッドベリーの再獲得ではないでしょうか。昨シーズン、ヴォルターズを魅了したLJピークの茨城移籍によって落ち込んだ心に、ウッドの復帰がTwitterで発表されたときは叫びました。

Twitterをみたポール「ウッドベリー…??ウッドベリィィィィィィィィィ!!!」

プレシーズンマッチでは個人技で得点をガンガン狙いにいくというわけではなく、自身の圧倒的存在感を武器にアシストを量産し、鹿児島戦ではチーム最多の6アシストを記録。得点も安定して2桁得点を両日獲得しました。シーズンが始まって得点量産モードのウッドも早く観たい気もしますが、エースに頼らなくても得点を取れることが今期のチームの良さと認識できました。

ところで、皆さんはこの2試合での平均得点1位はどの選手か把握していますか?

ウッドベリー?それともマクリーン??
No,no…

のびのび・ローソンです。

実家のような安心感、ベンジャミン・ローソンです。

昨シーズンはどちらかというと、他外国籍の潤滑油のような役割を担っていましたが、プレゲームでは持ち前の得点力を発揮。昨シーズンでもよくみたアリウープ、ファストブレイクからの得点はもちろんのこと、インサイドから積極的にアタックを仕掛け、鹿児島戦では18得点、福岡戦では14得点を叩き出し、プレゲームチーム得点王となりました。
昨シーズンの強力な2人を支える役割から解放され(否定してるわけじゃないよ)、インサイドで得点を量産している姿はまさに「のびのびしている」という印象を抱きました。そうです、今シーズンのベンは、「のびのび・ローソン」なのです。(意味不)


3番ポジの不安を解消したスーパールーキー...?

今シーズンのヴォルターズは3番ポジションの点取り屋である木田貴明が移籍し、ウッドベリーとともに西地区チャンピオンチームから3Pシューター谷口光貴を獲得しました。シーズン3P%成功率37.1%を誇り、レギュラーシーズンでのヴォルターズ戦では3P8本を含む30得点を叩き出し、香川に勝利をもたらしたスーパー・イケメン(ここ重要)で、もちろん獲得を知ったときは叫びました(いつもの)。

とはいえ、昨シーズンも悩まされた通り、3番ポジの控えが薄いとロスター決定時に考えていました。プレーシーズンマッチを観戦するまでは…

鹿児島戦後「あれ、山本翔太くん、良くね…?」

福岡戦後「うん、山本翔太君、良いわ

恥ずかしながらこのポール、山本翔太君のプレーは殆ど拝見したことがありませんでした。知っているのはインカレで3P王を獲得したという情報くらい。とはいえ、大学の3P王とはいえプロとはカテゴリーが違うわけで、正直ローテーションに入ってくるのは難しく、ガベージタイムに少しづつプレータイムを増やしていってほしいくらいの考えでした。

しかし、プレシーズンではボールを受けると常に3Pシュートを狙い、両日でチーム最多の4本の3Pを成功させました。特に際立ったシーンが福岡戦3Q終了間際、ブザービータースリーを決めてみせました。
本人も好きな選手は「ステファンカリー」と話すように、まさにカリーを彷彿させるステップバックスリーで、試合を見ていたブースターの心を紛れもなく掴んだと思います。ルーキーとは思えないシュートを狙う姿勢に加え、DFのハッスル、希少な高身長シューターとポテンシャルの高さを十分に見せつけました。
2シーズン前の佐々木隆成のように大ブレイクの可能性を秘めている、そんな選手に感じました。

翔太は切れる!!相当切れる!!

谷口、山本翔太、そこにベテランの菅澤を加え、昨シーズンより3番、4番ポジの厚みが増え、寧ろストロングポイントになれると確信しました。


ガードがいっぱい、素敵だな

今年のPGは田渡、神里、長島、山本柊とシーズン開幕では異例の(?)4人構成となりました。シーズン途中で特指などをふくめて同ポジションが4人になることはありますが(昨シーズンのヴォルもそう)、開幕時からPG4人というのはかなり珍しいと思います。少なくともヴォルターズは今までにありませんでした。
昨シーズンのヴォルターズは古野離脱により、佐々木、藤澤の実質2枚でPGをローテーションしていました。POなどの重要な試合ではルーキーである藤澤もあまりプレータイムをもらえず、佐々木は出ずっぱりでPGの層の薄さは明白でした。

佐々木の移籍は大変ショックな出来事でしたが、その分補強したPGは実績十分な選手が集まりました。
田渡はB1でシーズン平均10点以上のシーズンもある得点力、神里は3Pを武器とし、昨シーズンの仙台の昇格へ貢献、長島はB3アシストランク2位、山本柊はB1でも活躍し、IQの高さがみえるPGと、遠山HCも贅沢な悩みを抱えることになるでしょう(知らんけど)。
鹿児島戦では神里、福岡戦では田渡がスタメン出場し、長島、山本柊もベンチから印象的な活躍を見せてくれました。
PGが4枚いるから、常にオールコートで相手選手にプレッシャーをかけ続けれるのも今期の強みになりそうと、DFは昨季よりもさらに厳しく行えそうです。

B1から強い意志を持って加入した田渡、DFのハッスルも最and高


あと鹿児島戦での長島のスティール→バスカンレイアップに佐々木隆成の面影をみたのは僕だけか...??ドライブのスピードとキレがかなりありそうだから、シーズンでは積極的にドライブ狙っていって欲しい。

PGを相手の戦術、または選手の調子によってチェンジできる...ああ、
ガードがいっぱい、素敵だな(みつを)


マクリーン、やばない?

今回のプレシーズンでとても印象に残った選手の一人がジャメールマクリーンです。
2019-20シーズンに名古屋ダイヤモンドドルフィンズに加入しましたが、コロナの影響で数試合のプレーで帰国…
しかし数試合のプレーでも京都戦では24得点を挙げる活躍をしていた選手で、YouTubeのシーズンハイライトでは豪快のダンクを連発し「ダンクマシーン」の異名をとるなど、期待感満載の選手でした。

プレシーズンでのマクリーンの印象は「柔らかい」、と感じました。これはフィジカルが軟い、という意味ではなく、主にシュートの部分です。ローポストからのドライブ→レイアップの場面や、ミドルシュートを放つ彼のタッチはすごく柔らかい。たぶん、手首のスナップが他選手よりすんごいだと思う(語彙力)。持ち前の跳躍力から柔らかいスナップで敵をいなしながら放つレイアップは美しい…(まあ外してたけど)。
そのスナップとは反対にインサイドでは期待通りのフィジカルでリバウンドをもぎ取り、チャンスを連発していました。合流間もない影響か、ゴール下のシュートはポロポロと落とす場面も多く見受けられましたが、相手チームはファールでしか止められない場面も多く、フリースローで着実に得点を伸ばしていきました。特に福岡戦でのゴール下で3枚に囲まれながら、ボールを保持しシュートをねじ込んだシーンは衝撃的でした。

遠山HC「ゴール下に3枚?関係ない、行け」 マクリーン「ウス…」

更にボールを持っていない場面、ボールホルダーの反対サイドのローポストでのポジション取りが滅茶苦茶に上手かった。谷口にスクリーン→そのままローポストにフィジカルを活かしたポジション取り、ここにパスが通れば完璧だったのですが、そこはまだ連携が取れておらず、PGからいいタイミングでパスが回ってくる場面は少なく見えました。今後連携の練度が高まってくれば、更にマクリーンの得点力は伸びていくと思います。
昨シーズン、どうしても火力不足にみえたポストプレー、今期は強みになりそうな予感がプンプンします。

ベンチの一体感

最後に一番触れておきたいところといえば、試合に出場していない選手たちのコミュニケーションの多さです。これはどのチームもそうですが、押されている時間や上手くいかない時はベンチは静かになってしまう傾向にあり、檄を送ってるのもコーチ陣がメインだと思います。今期のヴォルターズは遠山HCをはじめ、ベンチからよく声が出ていました。
プレシーズンマッチはバスケットLiveで放送されている試合はすべて拝見しましたが(バスケオタク)、ヴォルターズのベンチが一番盛り上がってたと胸を張って言えます。これは遠山HCが大事にしている部分であり、そこに新キャプテンの本村、キャプテンシー全開の谷口、田渡、菅澤をはじめとしたベテランが上手くチームをまとめ上げている証拠でもあると思います。
↓この動画は必見です!

正直、あんだけベンチから声を出して全員で闘っている姿を見ると、仮に試合に負けたとしても、おのずとブースターは増えていく、とまで感じました(負けていいとは言ってない)。


さいごに

総じてこの2試合のプレシーズンマッチは最高でした。まだまだ連携面でのイージーなミスも見受けられましたが、それ以上に遠山HCが目指すバスケットの色がわかり、昨シーズンよりさらに走れる編成へとなって開幕への期待感が高まりました。
今回は尺の都合上触れられなかったけど(疲れた)ソウ、菅澤も最高だったし、山本柊のバスケットIQの高さも存分に発揮されていたと思います。

毎シーズン思うんですが、プレゲームが終了した時点で
「やっぱり今年もヴォルターズがNO1!!!(あほ面)」
と思ってしまう私は変態でしょうか?ええ、変態です….

今年も最高のチーム、しかも贔屓目なしに昇格を目指せるチームと確信したことで、名古屋とのPOで敗戦に打ちひしがれた自分と決別できました。
サンキュー!!ヴォルターズ!!!

左が生まれ変わった今シーズンのポール。

ブースターの皆様、今シーズンもよろしくお願いします。みんなで盛り上げていきましょう。

気分が乗ったら、noteも更新していきます。
では、また….






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