ボイスクリニック定期検診の結果は…

新宿まで、ボイスクリニックの定期検診を受けに、出かけてきました。
2ヶ月ぶりの新宿は、様相を変えていて、ちょっとした浦島太郎。
コロナ禍になってから、ほとんど用事があるときにしか行かず、用事を済ますととんぼ返りするという感じで、街がどのようになっているかなど、見たり感じたりする余裕がなかった数年。
いつしか、知っていた新宿ではなくなっていたんだなと。

ボイスクリニックに着くと、診察の前にいくつかの検査があります。
「いーーー」と声を出して、息が切れるまで続けたり、どこまで音域があるか、筒をしっかり加えて声を出していく…
 
前回より明らかに息が続くことを実感したり、低い音から、高い音までの範囲が広がっていたのを確認しました。

検査が終わって、待つ間もなく呼ばれて、診察室へ。
鼻から声帯を見るカメラが挿入されます。
ちょっと鈍い痛みを感じながら、じっとしていました。

カメラを抜かれ、撮影した動画を見ながら、Dr.の話をききました。
Dr.は、ニコニコしながら、「すごくよくなったよ」と私にも動画を見せてくれました。
今日は、「いー」と歯に舌をつけて「シー」と声を出したのですが、確かに声帯がくっついています。時々離れますが、最初に来たときは、ずっと離れっぱなしでしたから、相当鍛えられたのでしょう。

これは、もうボイトレとトレーナーさんのお陰です。
特に注射を打って、復帰した時からトレーナーさんは、今日まで、地声で歌うことに拘てくれたのです。昨日もボイトレだったのですが、声帯を閉じて、と何度も言われながら声を出していました。
目指すは「声帯の完全閉鎖」です。
これができるようになってはじめて、健康的な声帯が戻ったと言えるのです。
しっかり声帯が閉じるようになったということば息漏れしないということ。
毎回のトレーニングはきついけど、また注射をしないで済む。
それが毎日頑張れる、大きな理由の一つです。
少しでも休むと、また元の状態に戻ることは必至。
注射が平気も、やはりその後のケアが大事です。


初めて注射した時は、どうなるのかわからない、怖いが先に立って、なかなか声を出すことができません。もらったプリントには、一ヶ月くらいは、あまり声を出さないようにと書かれていて。
それを忠実に守って臨んだ、注射後初の検診で、Dr.からもっとちゃんと声を出しなさいと言われる羽目になるとは、思いもよりませんでした。
そもそも、ひと月ちょっと、自分で判断するのは大変、声を出すには勇気がいります。
結果、予想外に、声帯が元の状態に戻るまでずいぶんかかりました。

それが今回、大層褒めてもらえて、次回の検診はなし。
何か異常を感じたら、声が出にくくなったら、再注射も視野に入れて、来てくださいと言われ、診察室を後にしました。

あの日、ボイトレをしているのに、声が出にくい。それが苦しくて、悲しくて、声帯を太くする注射があるよと言われて、速攻で「します」と答え、明日以降だったらいつでもできるよとの言葉に、すぐに「じゃあ、明日お願いします」と申しこんだこと、今は本当によかったと思っています。

声帯は筋肉。怠けていると、すぐに落ちてきます。
一度痩せた筋肉は、多分、痩せやすいのでしょう。薬で太くしたわけですから。人より、気をつけていないとすぐに涸れてきそう。
毎日地声で発声練習出することと歌うことは、これからも欠かせない日課となりました。そしてボイトレも。

思いがけないアクシデントでしたが、注射とボイトレのおかげで、低音から高音まで、出すことができるようになりました。
それを活用して、これからは、声と音と、音楽の表現、癒しをしていけたらいいな。いつできるかはわからないけれど、それを目指して今日も、発声練習に勤しみます。


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