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BLUE BRICK LOUNGE

青いレンガの壁の建物の
ヨックモック青山店でランチをしました。

そこで起こったお話です。

💎Today’s voice story💎

ガシャーン!という、かなり大きな、器が割れる音がした。

私はその時、レストランの外のテラス席にいて、
店内を見ると、テラス席に面した店内席で、その事件は起こったようです。(事件というほどではないけれど)

その席の近くには、テラスに出るためのガラス扉があり、そこが牛乳のような白い液体でまみれ、女性が頭を抱えていて、店員が女性の頭をタオルで拭き、謝っている様子だった。

そのあとすぐに、ガラス扉や周辺が拭かれ、女性もひととおり拭き終わったあと、今度は大きな氷で頭を冷やしていた。

詳しい状況はよくわからないが、ウエイターが運んでいたお皿や飲み物が、何かの加減で女性の頭を直撃し、ぶちまけられた、といったところのよう。


今日、友人とこのレストランに12時に待ち合わせをしていた。
私は10分くらい前に到着し、店内の混み具合を確認したら、テラス席があと一席空いているだけです、とのことだった。

この日は、午後から雨予報が出ていたので、店員さんも、一応パラソルはありますが、大雨になると濡れてしまう可能性があります、それでもよければ、テラス席でもいいですし、店内席をお待ちになられてもいいです、と言った。

店内席は今お食事が終わったお客様がいますので、そこが空くかもしれませんが、いつお帰りになるかはわかりません。そこ以外の席は、ちょうど12時でお食事が始まったばかりなので、ほかはすぐに空きそうもないですね、とのことだった。

雨が降りそうな空模様。すぐに座れるテラス席にするか、どれくらい待つかはわからない店内席を待つか。

しばらく迷ったが、店内席で食事が終わって空きそうだといった席はどの席かを教えてもらうと、品のいいお母さんと息子が、何やら宿題っぽいものをやっていて、すぐには空きそうにないな、という雰囲気があったので、じゃあテラス席でいいです。と店員さんに伝えて、テラス席に座った。

しばらくすると、店内席の母息子は、席を立ち、帰っていった。
一瞬、こんなに早く空くなら、店内席を待っていればよかったかな、という思いがよぎったけれど、まぁいいか、外も気持ちいいし、雨が降ったら、降ったときに様子を見よう、と思った。

実はその母息子が座っていた席で、事件が起こった。

もしあの時、私がテラス席ではなく、店内席を選んでいたら、間違いなくあの席に座っていて、
頭をぶつけて、ぶちまけられたのは、私たちだったかもしれないのだ。

もちろん、いろんなタイミングがあって、私たちが座っていたとして、それが起こったかもしれないし、もしかしたら、起こらなかったかもしれない。それはわからない。

でも、もし同じことが、同じタイミングで起こっていたとしたら。
私たちがテラス席ではなく、店内席を選んでいたら。。

そうとは知らずに、私たちはテラス席を選んだ。
そして、雨は降らなかった。

それは、たまたま私たちがテラス席を選んで、
ちょっとした災難をまぬがれただけかもしれない。

でも。。と、思う。
もし店内席を選んでいて、その出来事を体験したら、それはきっと、その出来事を体験する意味がきっとあったのかもしれない、と私は思ったりする。

実際に今日、その店内席で頭をぶつけ濡れてしまった女性は、その体験から何かの気づきがあるかもしれないし、ただの災難にあった、というだけのことかもしれない。
もちろんそれは、その人が何を思うかだし、もっとひどいことになっていたかもしれないのに、これで済んでよかったね、ということもあるかもしれない。
それは捉え方なので、どう捉えるかは人それぞれです。

ようするに、何が起こったとしても、それはその人に起こった出来事で、それを体験すべく、起こったかもしれない、ということなんです。

そして、偶然にも私たちはそこをまぬがれた。
そこにも何か意味があるかもしれないし、ないかもしれない。

そういうことって、日々の中で、たくさんある。

災難に遭うこともあるし、
偶然、まぬがれることもある。

でも、すべては、体験すべく起きていて、すべて学びになる、と私は思っている。

そして、今日、その出来事を偶然まぬがれたこと。
そこに感謝をする。

食事のあと、友人のコンサートへ向かい、宮沢賢治の朗読をピアノと共に聴く。
素晴らしいピアノの演奏と、惹き込まれるような朗読に、ひとときすべてを忘れ、賢治の世界に浸る。
それは本当に素敵な時間でした。


人生は、毎日のささいな幸せで、たくさん満ちている。
そのことに感謝しながら、今日も生きています。

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