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とても澄んだ綺麗なもの

今日は、天王洲にあるアートスポット、
WHAT CAFE で開催している
『WHAT CAFE × WHYNOT.TOKYO EXHIBITION-ART』へ
行ってきました。

お目当ては、山脇紘資さんの大きな絵です。

インスタで見たときは、
正直、少しこわい印象がありました。

でも。
実際に「本物」を観てみたいと思ったのです。

インスタ映えなど、写真でいくらでも
美しく魅せることができる世の中ですが、
アート作品は、写真だと
どうしても薄っぺらいものになってしまいます。

本物が訴えかける、本物が持つ力、
力強さ、そこにあるメッセージ、
そういったものは、
実物と向かい合い、自分の目で、心で
しっかりと観ること、感じることが
とても大切だと、私は思っています。

本物に優るものはないし、
実物からでしか、得られないものが確かにある。

今日、山脇紘資さんの絵を観たときに感じたこと。

それは、描かれているモチーフは
動物のクローズアップされた顔なんだけれど、
そこにあったのは、心の奥深くにある、
とても澄んだ綺麗なもの。

美しいもの、ではなく、綺麗なもの。

すごくニュアンスが微妙なんだけれど、
とても「綺麗」なもの。なんです。

しかも、ものすごく澄んでいて、
それをじっと観ていると、その澄んだ綺麗なものに、
自分の心が同調して、心が洗われるような。。

心が洗われる、と表現すると、
それはとてもありきたりなものになってしまいそうなのだけど、

人は誰もが、心の奥深いところに、
それを持っている。

だけれども、ふだんはそれをそんなに目にすることがない。

それを、すくい上げて、山脇さんが絵として表現してくれた。

そういうものを、私は感じました。

彼の絵は、
こちらが観ているのではなく、
絵がこちらを観ている。
そのリフレクション、自分を省みる鏡のようなもの。
という表現もされていますが、

私には、潜在意識の深いところにある、
人の心の奥深いところにある
とても澄んだ綺麗なものを
全身で感じたし、それを受け取りました。

思わず、泣いてしまいそうな。

そういうものに、出会うことは、
(普段の生活の中では)ほとんどない。

アートの力って、ほんとうにすごいとおもう。

その領域に、彼がいて、
今この瞬間、私はそれを目にすることができて、
それはほんとうに奇跡みたいにすごいことなんだと。

こういうふうに、リアルに作家がいて、
今の同じ時代を生きて、リアルに描いてる
言ってみれば描きてたホヤホヤのものに
出会えることが、やっぱりすごいことだと思う。

過去に生きた、すごい画家たちの作品を
美術館のコレクションや企画展で観るのとは違う。

ものすごい、リアルなんだ。
今、この瞬間に、出会えることが…。

もう作品はすべて売約済み。
だけど、ご本人は、作品がほかの人の手に渡ってしまうのは
断腸の思い、だそう。

それだけ、想いの入った、ある意味、
彼のすべてが入った絵だからこそ、
人は魅了されるのだと思う。

山脇さんとお話しさせていただて。
作品には、自分が出てしまうものだと。

よくもわるくも、意図せずとも、
自分自身がそのまま出てしまう、と。

この絵が家にあったら、
毎日が、変わる気がした。

彼の絵が、もっともっと、多くの人に
届けばいいなと願わずにはいられない。

でもきっと、そうなると思う。


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