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「感謝」はいいことだけれど…

ボイストレーナーの浜渦です。「感謝」は確かにいいことだと思うのですが、正直に言えば、それがなんとなく気持ち悪く感じる時もあるのです。

それをいちいち口に出すと途端に胡散臭くなる言葉ってあると思うんです。

こんなこと言うと怒られそうですけど…穿った見方かもしれませんが、人身御供になってる人を助けもせず、お金も出さず「〇〇に感謝」にすり替わってることって、あると思うんです。

もちろん、何もできない、金もないって仕方ないと思うんです。そんな時もあるさと。ならばそこは感謝じゃなくて、何もできなくて「ごめんなさい」だろ…と。

ケースバイケースですが、場合によってはあからさまな感謝の意は、一方で「責任は負いませんが私は悪くない」と言ってるような気がするんですよ。いや、当人は悪気なく、こころから感謝してるんだろうけど…時に同調圧力みたいなものを感じて、なんか気持ち悪く感じる時があるんめです。

「なんで悪くないのに謝らにゃならんのだ」「感謝する(という良いこと)がなぜ同調圧力なんだ」という向きもあるかもしれませんが。いや、私はチキンだから何も声を上げられず自責の念によく駆られてるんです。でもそれを感謝という言葉にはすり替えたくないから、私こそ「ごめんなさい」にすり替えているだけかもしれません。なんでしょう自己欺瞞というかいい人ぶっていると言うか…。

でも、感謝という言葉で片付けることが残酷なことはある…これは間違いないと思うのです。

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