iOS 18では日本語ローマ字キーボードでも利用できるようになりました! 「なぞり入力 Slide to Type」 with iOS VoiceOver

 これまでは英語キーボードで利用できていた文字の入力方法です。
iOS 13で加わった機能ですが、日本語ローマ字キーボードでは採用されないのかと思っていました。

 単語を入力するとき、文字をタップするのではなく、画面に着けたままの指を目的の文字の箇所にスライドさせていくと、iOSが単語を推測入力してくれるという機能です。ゲームのような感覚、一筆書きのような体験を味合わせてくれる入力方法です。

 なぞり入力を利用するためには、設定アプリを開いて、「一般」、「キーボード」と進みます。
「なぞり入力」の切り替えボタンをオンにします。

 「なぞり入力を単語単位で削除」の切り替えボタンをオンにしておくと、デリートキーを1回実行しただけで、なぞり入力で推測入力された単語を削除できます。1文字ずつ削除する手間はなくなるということです。
 ただし、この機能は日本語ローマ字キーボードでは機能しません。

 また、VoiceOverのローター・カテゴリに「なぞり入力」を追加しておけば、オンとオフの切り替えができます。不必要なときにはすぐにオフにできるので都合がよいです。


 では、「朝日」という単語を入力してみましょう。

1. まずは先頭の文字であるaを指定します。標準入力モードではhの箇所をフォーカスして1本指でダブルタップ&ホールドします。タッチ入力とダイレクトタッチ入力の場合は、aを長押しします。するとポコポンという効果音が聞こえるので、先頭の文字として指定された合図になります。

2. 画面に付けたままの指をaからsの箇所へスライドして、そのままaへ。つづいて、h、iに指をスライドします。次の文字へ進むときには、指を少し一旦停止してから動かすとよいでしょう。
 すべての文字をなぞり終わったら、画面から指を離します。

3. 候補の単語を確認するには1本指の下スワイプまたは上スワイプ、あるいは画面上のキーボードより上の位置に表示されている候補を読み上げさせて確認します。
これは通常の文字入力方法と同じです。
1本指ダブルタップで確定します。

(注意) 1.で開始文字を指定するときに指を長押しし続けていると「他にも返還候補があります」とアナウンスされます。この状態ではなぞり入力モードは終了しています。効果音と振動のフィードバックを確認したらすぐに指をなぞるように動かすとよいです。
 また、なぞり入力モードに入るまでの長押し時間は調整できます。
設定アプリを開いて、「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「タイプ入力」の中で
「キーボード操作時間」に進みます。
0.0から4.0秒の範囲で0.2秒ずつ変更できます。


 英語キーボードで単語を確定するには、なぞり終わったら画面から指を離します。その確定された単語の後に続けて文字を入力すると、その単語と文字の間には自動的にスペースが挿入されます。日本語ローマ字キーボードではスペースは挿入されません。