アクセシブルなQRコード、その名もAccessible QR (AQR) by Zappar

QRコードを利用した情報提供はスマートフォンが登場する以前から行われています。
この頃はテレビ番組内でもQRコードを表示させる機会が増えているように感じます。
視覚障害者にとっては、それがどこに印刷されているのか、表示されているのか分からないというのでもどかしい存在かもしれません。

イギリスのZapparは、視覚障害者が読み取りやすくなるように工夫したQRコードを開発しました。

英で「アクセシブルQRコード」導入 目の不自由な人の商品情報入手が容易に | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
https://forbesjapan.com/articles/detail/62252

ユニリーバの商品パッケージに印字して流通することになったそうです。

Persil adds new QR codes on packs to improve accessibility | Unilever
https://www.unilever.com/news/news-search/2023/persil-adds-new-qr-codes-on-packs-to-improve-accessibility/

専用のZapvisionアプリを使えば、
・コードの存在を効果音で案内
・距離のアナウンス
・コードを読み取るとその商品名を自動読み上げ
してくれます。

「Zapvision」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/zapvision/id1603467286

何よりも特徴的だと私が感じたのは、通常のQRコードの読み取り方法でも認識してくれることです。
カメラアプリやQRコードの読み取りアプリでも普通に検出できるので、専用のZapvisionアプリをインストールしていない人たちへも情報提供できるわけです。

Zapvision: Accessible QR Codes for the Blind and Partially Sighted
https://www.zappar.com/zapvision/

Zapvisionアプリは日本のApp Storeからもダウンロードできるようになっています。はたして日本の商品にAccessible QRコードは印字されるようになるでしょうかねぇ。

イギリスではRNIB 英国王立盲人協会も協力していたそうなので、最新のテクノロジーの開発や普及が早いという土壌ができているのかもしれません。

商品パッケージを見つけやすくする、その情報を表示する手段として、EUやアメリカのケロッグの商品にはNaviLensコードが印字されています。
ということで、こんなブログを書いておられる人がいました。

Accessible QR Vs NaviLens - TIM DIXON
https://www.timdixon.net/blog/2023/04/accessible-qr-vs-navilens/