見出し画像

アネモネと、クリムト「三世代の女性」

「もうすぐ春なんだ」と花屋さんでアネモネを見てうれしくなってラナンキュラスと一緒に買ってきました。

画像2


チューリップとともにでまわる色鮮やかな花です。
アネモネを見ると思い出すのは、クリムトです。
彼の絵には、花が欠かせませんが、丸くて中央が黒い花、あれはアネモネだと思うんです。
調べたところ、イギリスのテートモダン美術館のWEBにたどりつき、ある一枚の絵とともにアネモネの花言葉が紹介されていました。
クリムト「三世代の女性」(1905年、ローマ近代美術館蔵)です。

画像1


赤ちゃん、若い女性、老婆が一枚に描かれており、女性の一生をこのように表現することは、古くから画家に好まれてきました。
背景にデザイン的に描かれているのが、アネモネ。
この花は、ほおっておいても増えるので「豊穣、多産」のシンボルでもあり、一方、ギリシャ神話の世界では「はかなさ」を意味します。
実際にアネモネの花弁は風が吹けば散ってしまいそうなほど繊細。
なぜそんなに散るのが早いのでしょうか。
実は、ヴィーナスの哀しい恋のストーリーが原因だと言われています。
私は、勝手ながらですが、クリムトの絵にアネモネ(らしき花)が多く描かれているのは、彼が後者の意味をこめたのだと思っています。

そんなふうにギリシャ神話を知っていると絵画の世界にさらに一歩踏み込めます。
Voice of Art では画家・千葉政助先生が解説する「ギリシャ神話で楽しむ、美しい西洋絵画」を開催しています。
WEB、Facebookなどで日程を告知しています。よろしければ、フォローくださいませ。

https://www.facebook.com/VOICEOFART2018

https://twitter.com/voiceofartt_jp/

https://www.instagram.com/voiceofart_jp/

ご興味をお持ちいただきありがとうございます。 サポートい頂きましたら、世界中に分散したゴッホを訪ねる資金とさせてください。 ゴッホは、欧米はもちろん、イスラエル、南米、オーストラリアの美術館にも展示されています。 現地からのオンライン配信、noteでのレポートを行うつもりです。