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わっしょい わっしょい

小学校に入る前のむかーし、むかーしのことを思い出した。

きっかけは、こちらのトップ画。

昨日投稿した記事にスキをしてくださったのが、
ふうちゃんさん。

ふうちゃんさんのページを訪問してから、お名前をギャラリーで検索してみるとかわいらしい絵がたくさん出てきて、心が躍った。
中でも、今日のトップ画に使わせていただいたみずみずしい真っ赤なイチゴにとても惹かれた。

今もわたしにとって好きな果物No1のイチゴだが、子どもの頃の私にとってイチゴは薬のような存在だった。風邪をひいてもイチゴを食べれば治るし、少々機嫌が悪くてもイチゴさえあれば、すぐに笑顔に戻すことができたからだ。

こちらのイラストにつけられたハッシュタグの中に「わっしょい」というタグがあった。この「わっしょい」に私の記憶が呼び起された。
ギュイーンとウン十年も前に。

ギュイーン

何の行事だったか忘れてしまったが、「お神輿を担ぐ」というのがあって、私はわくわくしながら当日を心待ちにしていた。とても楽しみにしていたのに父親の転勤によって、参加することなく引っ越しをすることになってしまった。わたしはひどくがっかりした。

しかし、翌年、引っ越しした先の幼稚園で自分たちがつくったお神輿を担いで、町内を歩くというチャンスが到来した。これまた、果たせなかったお楽しみを実現させられるとあって、わたしは何日も前から胸の高鳴りを抑えることができなかった。

なのに

当日、私は熱を出してしまった。

布団に横たわりながら「わっしょい、わっしょい」と大声をあげながらお友だちと一緒に楽しそうに担いでいる自分を想像した。
2度も果たせなかったわたしの「わっしょい」。

その後、お神輿を担ぐチャンスは訪れず、いつしか、その残念な記憶も長い年月を経てどこかにしまわれてしまった。

けれど、今日、イラストの中で、ネズミさんたちが楽しそうにイチゴを担いでいるのを見て、うれしくなった。
あの時の私の心残りをなぐさめてくれたように感じた。

わっしょい、わっしょい。

ふうちゃんさんの素敵なイラストに感謝を込めて。


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