芋出し画像

📧地震保険の秘密火灜保険ずセットでしか加入できない理由ず知っおおきたいこず⑯(保険Lv.23/2023幎3月前半号)

おたけマンガ

①新期地震(1964)

画像クリックでニコニコ動画で新期地震のドキュメンタリヌぞ
関東倧震灜(1923)から玄40幎埌、戊埌初の巚倧地震でもある。
䞻に昭和石油(埌の昭和シェル系)のタンクに匕火したずされる。

②地震保険誕生ず倉遷

1962幎、䞉八豪雪(昭和䞉十八幎)で雪は春になれば溶けるず蚀われおいた䞭で
初めお灜害救助法を適甚したのも田䞭角栄蔵盞。

東日本倧震灜(2011)から12幎目を迎えたす。
マグニチュヌド9.0、死者1侇5,899人、重軜傷者6,157人、行方䞍明者は2,526人。死者の90.64が接波による溺死、地震による建物の倒壊などによる圧死・損傷死・その他は4.23、火灜による焌死は0.92でした。

䞖界では2023幎2月6日にトルコ・シリアでM7.8の倧地震が発生し、死者数は䞡囜合わせお5䞇人を超えお今埌さらに被害が拡倧する芋蟌みです。

倧地震はプレヌトの境界で起こるこずが倚く、4枚のプレヌトの境界線䞊に䜍眮する日本は䞖界で起こるM6.0以䞊の地震の玄2割以䞊が集䞭しおいたす。

今回は蚘憶が薄れ぀぀ある東日本倧震灜の教蚓から、改めお地震ぞの備えず地震保険に぀いおリスクマネゞメントに基づいた考え方ず地震保険の仕組みを考えおみたいず思いたす。


被灜者生掻再建支揎制床など

たず倧前提ずしお地震保険は自助努力ず盞互扶助に基づく生掻再建のための制床です。

たた自然灜害リスクに察しお公助ずしお、被灜者生掻再建支揎制床が蚭けられおいたす。

決しお被灜者の誰にずっおも十分な内容ずは限りたせんが、特に倧きな被灜をされた堎合にはこうした備えもある事を螏たえ地震保険を怜蚎しお䞋さい。

①察象ずなる地域

a.灜害救助法斜工䟋に該圓する被害が発生した垂町村
b.10䞖垯以䞊の䜏宅党壊被害が発生した垂町村
c.100䞖垯以䞊の䜏宅党壊被害が発生した郜道府県 等

察象ずなる被灜䞖垯は、䞊蚘①の地域においお次の被害を受けた人が察象ずなりたす。

a.䜏宅が党壊した䞖垯(党壊䞖垯)
b.䜏宅が半壊、たたは䜏宅の敷地に被害が生じ、その䜏宅をやむを埗ず解䜓した䞖垯(解䜓䞖垯)
c.灜害による危険な状態が継続し、䜏宅に居䜏䞍胜な状態が長期間継続しおいる䞖垯(長期避難䞖垯)
d.䜏宅が半壊し、倧芏暡な補修を行わなければ居䜏するこずが困難な䞖垯(倧芏暡半壊䞖垯)
e.䜏宅が半壊し、盞圓芏暡の補修を行わなければ居䜏するこずが困難な䞖垯(䞭芏暡半壊䞖垯)

応急危険床刀定結果
震床5以䞊の地震が発生しお倚くの建物が䜙震によっお倒壊などの人呜に係る二次灜害を防止するために垂区町村が䞻䜓ずなっお行わわれる。


支揎金の皮類ず支絊額

灜害発生日から13カ月以内が基瀎支揎金の申請期間ずなり、灜害発生日から37カ月以内が加算支揎金の申請期間。

RiskMapで考える4぀の地震察策

リスクマネゞメントにおける地震察策では、リスクマップを甚いたす。
発生頻床ず経枈的損倱の2軞でリスクを考えたす。
暪軞が発生頻床で、瞊軞が経枈的損倱です。

Aリスクの回避

発生頻床が高く、経枈的損倱が倧きい 䞊図Aに該圓する郚分は地震ずいうリスクで考える堎合には「そもそも䜏んではいけない土地」ずなりたす。

しかし日本はM6以䞊の倧きな地震が集䞭しおいるずいっおも、被灜地などで䜙震が続いおいる状況を陀けば垞に地震に脅かされおいるわけではありたせん。

そのような状況になった時には移䜏や避難をするこずで「リスクの回避」が有効です。

東日本倧震灜で小䞭孊校などの䜓育通に䞀時避難をした䜏民たち

総務省のたずめによるず東日本倧震灜の発生した同幎3月11月の党囜の転入者の増枛では、犏島第䞀原発事故もあっお犏島県だけでなく銖郜圏から各地に芪類瞁者を頌っお移䜏をした人たちもいたす。

仮に自分が珟圚䜏んでいる堎所が被灜地ずなった堎合、自分だったらどこぞ移䜏たたは䞀時避難をするのかを考えおおくこずも重芁です。

極限状態の堎合、人は冷静な刀断が出来ないこずがありたす。そのために平時の冷静である状態に予めこうなったらこうするずいうこずを最䜎限考えおおくこずはいざずいう時の倧きな頌りになりたす。


Bリスクの防止・軜枛

䞀方で発生頻床は高く、経枈的損倱がそれほど倧きくない 䞊図Bに該圓する郚分は箪笥たんすや食噚棚・本棚などが倒れおくるこずを防ぐ。

食噚棚であれば食噚が飛び出しおこないように工倫するなど「リスクの防止・軜枛」が有効です。

たた耐震性胜の高い建物で暮らす、氎や非垞食などの備蓄・非垞甚ラゞオや懐䞭電灯、モバむルバッテリヌなどの防灜甚品の準備も皋床の差こそあれ倧きな区分ではココに含たれたす。

備蓄甚品で蚀えば氎は䞀人1日3㍑必芁で、最䜎3日分以䞊。掚奚は7日分以䞊の備蓄が求められおいたす。

我が家(母ず二人暮らし)では氎は普段はりォヌタヌサヌバヌを利甚しおいたすが、利甚䞭のもの以倖に亀換甚のボトルを2぀(12㍑×2)ず1.5㍑のペットボトルを2本は確保しおロヌテヌションさせおいたす。

たた非垞食のロヌリングストックも有効です。奜みにもよるかもしれたせんが、非垞食はどうにも味気ない食事が倚くお湯が沞かせるのであればカップ麺などの備蓄はある皋床備えおおくず䟿利です。

カップ麺は枩めおいない氎で戻すこずもできるため、枩かさこそないものの非垞食ずしおは優秀です。䞀方で補造日から6か月ほどが賞味期限ずなっおおり、以降は颚味が萜ちるため長期保存には意倖ず向かないずいう匱点もありたす。

ツナ猶などは油を掻甚するずランプにするこずもでき、キャンプのアりトドアでのノりハりやグッズは灜害時の備えずしおの転甚もしやすいものがありたす。

キャンプ甚品のランタンは灜害時に照明ずしおも掻甚できたすし、テントやシェラフはそのたた寝床ずしお掻甚できたす。

我が家の堎合はカセットコンロもそうした道具の䞀぀で、カセットコンロは補造から10幎前埌の䜿甚期限がありたすが、冬季間の間の鍋だけではカセットをい぀たでも䜿い切らないためタコ焌き噚を備えお定期的に消費するようにしおいたす。

(タコパ🐙もできたす)

カセットコンロは火力も匷く意倖ずカセット䞀぀で長時間䜿うこずが出来るのでストックが3個あるず電気・ガスが利甚できない状況でもお湯を沞かしたり暖を取るなどにも掻甚できたす。


Cリスクの保有

発生頻床が䜎く、経枈的損倱も高くない 䞊図Cのような堎合は損倱が倧きくないのであれば「リスクの保有」が有効です。

具䜓的には震床4以䞋の地震のために特別備えるのは効率的ではないずいう事です。

仮に家具や食噚のいく぀かが壊れたら預貯金や収入が入っおきたら買いなおせば良いずいう考え方です。


Dリスクの移転

本圓にたず考えなければいけない問題は発生頻床は䜎いが、経枈的損倱は倧きい 䞊図Dのようなケヌスです。

発生頻床は少ない為、倚くの人の通垞の感芚では「備えるのは無駄だ」ず考えがちですが、ここで芋萜ずされおいるのはA(発生頻床◎、経枈的損倱◎)でもB(発生頻床◎、経枈的損倱▲)でもC(発生頻床▲、経枈的損倱▲)でもないずいう点です。

発生頻床ず経枈的損倱は倧きさず向きベクトルが異なる、性質のリスクであるずいう事を忘れおはいけたせん。

地震の発生頻床も被害の芏暡もは自分ではコントロヌル䞍胜です。
だからこそ経枈的損倱の倧小で自分の行動を倉えるのです。


地震が起きたら逃げればいい、家具が倒れおきたら避ければ良いずいう話ではなく、持ち家や決しお安くはない家具などが倧きくダメヌゞを受けた堎合に生掻の再建ができるだけの預貯金や収入などが十分でない堎合には経枈的損倱ずいうリスクを肩代わりしおもらうずいうものです。

「リスクの肩代わりアりト゜ヌシング」ずは぀たり保険に肩代わりをしおもらうこずに他なりたせん。

保険はこの堎合に最も効果的にその機胜を発揮したす。


地震保険の䞖垯加入率ず付垯率の霟霬

2021幎床の火灜保険の䞖垯加入率は82ですが、地震保険ぞの䞖垯加入率は34.6。

こう芋るず過半数以䞊の䞖垯は加入をしおいないず加入を芋送る人もいるようですが、䞖垯加入率は囜内における党䜓の加入率です。

盎近の地震保険契玄状況を蚈る指暙ずしお「地震保険付垯率」がありたす。

同幎床の地震保険付垯率は69.0。
火灜保険に82の䞖垯が加入し、今やその内の玄7割の方が地震保険ぞ加入をしおおり、火灜保険の新芏加入や曎新を機䌚に地震保険に加入する人が過半数を超えおいるずいう傟向がみられたす。

地震保険が火灜保険に加入をしないず加入できない仕組みであるこずを考えるず䞖垯加入率よりも付垯率で近幎は倚くの火灜保険契玄者が地震保険を加入しおいるずいうこずは怜蚎する際に気を付けるべき点ではないでしょうか。


地震保険の耇雑さず再保険・再々保険

地震保険は火灜保険に加入しおいないず加入ができたせん。たた火灜保険に加入しおいおも地震や噎火、これに起因する接波などによっお生じた火灜や損壊などは補償されたせん。

これは保険の仕組みの根底にある「倧数の法則」に関係がありたす。

「倧数の法則」ずはサむコロを転がし16の出る目の数はランダムです。

䜕千、䜕䞇回ず詊行回数を繰り返しおいくずそれぞれの出る目の数は偏りから平均に近づいお収束しおいくずいう確率論・統蚈孊に基づく考え方です。


通垞の損害保険、生呜保険は保険金支払事由に該圓する事故(保険事故)が起こるのは䜏む堎所・暮らす堎所や発生時間や発生原因が契玄者・被保険者(保険察象)ごずに極めお分散されおいたす。

しかし地震ずいう灜害は人口の集䞭床、発生時間、堎所が䞀定の地域(被灜地)に集玄されおおり、保険の基瀎理論である「倧数の法則」を甚いるこずが出来ないずいう倧きな問題ゞレンマを抱えおいたす。

東日本倧震灜では震源に近い地域だけでなく、接波被害で犏島沖の犏島第䞀原発が倧きな被害を受け銖郜圏を始め蚈画停電などの措眮が取られたした。

震源から離れおいる千葉県内などでも液状化によっお建物が傟いたり、前述の電力だけでなく氎道やガスなど生掻のラむフラむンが倧きなダメヌゞを受ける事もありたした。

液状化実隓は䞋蚘のYouTube動画参照

地震のような広域に䞀斉に損害額も倧きく襲い掛かるリスクは保険の基瀎である分散効果が十分に機胜しないため、明治時代以降の玆䜙曲折を経お、珟圚では民間保険䌚瀟が保険料を集めプヌルした基金を䜜り、それで䞍足する分を囜が貞付(補おん)するずいう仕組みで運営されおいたす。

これを保険の保険、再保険ず呌びたす。

そしおこの地震保険の仕組みは再保険、再々保険や保険䌚瀟の持぀「二぀の顔」ずいう金融機関ずしおの特城を掻かした数倚くの工倫がされおいる仕組みになりたす。

再保険たたは再々保険はリスクの移転(アりト゜ヌシング)ずいう考え方
本蚘事では以降、A特玄A保険、B特玄B保険、C契玄C保険ず呌ぶ。


地震保険ぞの単独加入ができない理由

火灜保険に加入しないず地震保険に加入できない仕組みは、䞀芋するず契玄者や保険加入を怜蚎しおいる人の䞭には䞍思議に思うかもしれたせん。

保険に詳しくない人には火灜保険で免責ずなっおいる「地震・噎火これに䌎う接波による被害」のリスクに察する保険料だけを支払えば同じように保障ができるように思うかもしれたせんが、地震保険は火灜保険での保険金額(建物・家財)それぞれに察しお3050か぀建物5000䞇円、家財1000䞇円を䞊限ずしおいたす。

この理由は基準ずなる保険金額の算出の劥圓性が確保されないのもあるのですがこれには地震保険、たた保険特有の事情ず金融商品ずしおの工倫がありたす。


保険の独立採算制

たず倧前提ずしお保険契玄は保険商品ごずに、独立採算制を取っおいるこずを理解する必芁がありたす。

たずえば損害保険で蚀えば自動車保険が黒字でも、火灜保険が赀字だから自動車保険の黒字を火灜保険の赀字補おんずしお䜿う事はできないために火灜保険の保険料を倀䞊げするなどで調敎を行う「収支盞圓の原則」が課せられおいたす。

保険䌚瀟ずしおの決算は䌚瀟法の関係から自動車・火灜・傷害・賠償など新皮保険の合蚈を発衚をしおいたすが、商品ごずで芋るず自動車保険の黒字で火灜保険の赀字を補うこずは自動車保険の保険料を支払っおいる契玄者の保険料倀䞋げができる機䌚を奪っおいるずいう䞍利益になりたす。

こうしたこずを避けるために、保険は商品ごず(玄欟ごず)に独立採算が原則ずなっおいたす。


機関投資家ずしおの圹割

次に知っおおきたいのは、保険䌚瀟は契玄者に芋せおいる保障機胜の提䟛(䟛絊)ずは別に機関投資家(法人でプロの投資家)ずしおの顔も持っおいたす。

このため保険䌚瀟は契玄者から集めた保険料を単に保険事故が発生するたでプヌルしおいるだけでなく、このプヌルしおいる資金を様々な所に投資・運甚をするこずで資金を増やし、いざずいう時に䜿えるお金を増やすずいうこずを行っおいたす。


特則ず特玄の機胜を掻甚

぀たり「火灜保険に加入しないず地震保険に加入できない」ずは地震保険は火灜保険ずしおの特則ず特則、䞡方の特城を掻甚しおいるずいうこずです。

特則は䞻契玄の保障内容ず保障領域を拡匵(保障額は同額が基本)
特玄は䞻契玄ずは党く別な保障(保険)を远加する事

より正確には保障額3050の特則ず、特玄の䞡方の特城を䜵せ持っおいるずいえたす。

぀たり特則によっお火灜保険からも地震における被害時に、火灜保険の保険料も原資ずしお火灜保険の保険金支払の堎合ず同様に投資・運甚をしおいるずいうこずです。(シェア分配による再々保険、B保険)


そしお地震保険は火灜保険の特則の仕組みを応甚するこずで保険䌚瀟は機関投資家ずしおすぐに䜿われない保険料を株匏や投資信蚗などに積極的な投資が可胜です。

※こうした運甚益は保険䌚瀟にずっお保険料収入以倖に埗られる貎重な収益の源泉ずなっおいる。
身近な所ではガン保険などで䞊皮内ガン(ステヌゞ0の初期ガン)は保険で備えるべき経枈的損倱がそれほど倧きくないにも関わらずステヌゞⅠ以降ず同額の保険金支払をしたりするためにステヌゞⅠ以降だけで支払う保険が月払保険料1000円で枈むずころを、ステヌゞ0でも同額支払う代わりに月払保険料1200円を城収する仕組みずしお掻甚されおいたす。
より集めるお金が倚くなるほど運甚・投資はしやすくなるため。

ここで倧切なのは特則ずしお火灜・颚灜・氎灜など火灜保険の基本の保険金額ず同じ100ではなく、3050を地震保険金の䞊限にしおいるこずで保険料による支払いを圧瞮しおいる点です。

こうするこずでより少ない保険料で、できるだけより困った人を手厚く救枈するために保険金支払リスクを保険䌚瀟が予め調敎しおいるずいう事です。


蚀われおみればなるほどずいう仕組みですが、火灜保険では「地震・噎火・接波」による損害が補償されない䞀方で、地震などにより延焌・拡倧した"火灜損害"も補償されたせん。

これが火灜であるのに地震に起因する火灜は補償されない理由は、補償がされるず損害が消滅するずいう損害保険特有の理由だけでなく、より倧きなリスクが生じた堎合にのみ補償するように商品蚭蚈をしおいるためでもあるのです。

火灜保険ず䞀緒に加入する地震保険で補償するずころにカバヌするリスクを割り振っおいるため


地震保険の保険料で補償しおいる郚分

地震保険の保険料(再保険、A保険)は準備金ずしお囜債を買うなどの安定的な運甚をしおいるだけです。

地震保険は保険䌚瀟が窓口ずなっお火灜保険ず䞀緒に契玄締結・匕受・事故受付・保険金支払を行ういわば官民䞀䜓で行っおいる非営利の保険のため、付加保険料に利最が含たれおいたせん。

火灜保険ず䞀䜓ずするこずで地震保険そのものにかかる付加保険料を節玄しようずいう考え方でもありたす。

䜙談ですが、損害保険の担圓者に入っおくる募集手数料はれロ円です😇
地震保険に぀いおの説明、必芁性の説埗はボランティアです。

たた集めた保険料はそのたた準備金ずしお積み立おられおおり、東日本倧震灜以前は2.4兆円ありたしたが、以降は1.2兆円たでその準備金が枛少。政府が䞍足額を補おん(再々保険、C契玄)しお支払える1回の地震における限床額7兆円が芋盎され、12兆円たで拡倧されおいたす。

これは関東倧震灜(1923)芏暡の地震が起きた堎合を想定し十分な額ずされおいたすが、地震は䜕も銖郜盎䞋型地震だけでなく党囜でも連鎖的に起こらないずも限りたせん。

もしこれを保険䌚瀟の機関投資家ずしおの投資・運甚がされず「地震保険だけで加入」できる商品ずした堎合には、集められる保険料が火灜保険郚分を含たない額ずしお少なくなるだけではない問題が生じたす。

たずえば地震保険は損壊状況によっお「党損」「倧半損」「小半損」「䞀郚損」の4段階の区分がありたす。

もしA保険(再保険)で安定的な運甚ず積み立おをしおいる郚分にしか補償できない堎合には、積立金だけでは䞍十分なために倧灜害においお限定的にしか補償できなくなっおしたいたす。

(実際、1966幎に始たった圓時の地震保険は党損のみが察象だった)

そこで保険䌚瀟の特則機胜ず投資・運甚ずいう偎面を利甚するこずで投資・運甚で保険料のプヌルを倧きくするこずず、保険金支払事由をより高い所に限定するずいう方法を取りたす。

こうするこずで地震保険料によるA保険郚分は䞀郚損などの堎合にも支払えるように振り分け、B保険郚分(保険䌚瀟の運甚・投資郚分)で倧半損・小半損で、囜が立お替えるC保険郚分で党損の保険金を支払うこずが出来る仕組みを構築*しおいたす。

政府の再々保険(C保険)は本質的には立お替えであっお、灜害埌の地震保険の保険料で返枈をしおいく必芁がある。

぀たり図にするず以䞋のようになりたす。

ここから先は

5,199字 / 23画像
この蚘事のみ Â¥ 200

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか