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涙のフィーリング

80年代の洋楽、曲タイやアルバム名にはたまに面白い邦題がつけられていた。原題からほど遠いタイトルがついていたものも多かった。そういうのをまとめて見れたら楽しいかもしれない。

「涙のフィーリング」は80年代によくヒットを飛ばしていた、REO Speedwagonというバンドの、85年のビルボードNo.1曲だ。原題は「Can't fight this feeling」という。


このバンドが81年に発表した「禁じられた夜(原題:Hi Infidelity)」というアルバムはめちゃくちゃ大ヒットしていた。多分日本ではこのアルバムで知られるようになったのではないかと思う(わたしはこのときはまだ彼らを知らない)。

REOは69年かそこいらにバンドを結成していて、70年代から地道に活動を続け、80年代に入り、この「禁じられた夜」でブレイクしたバンドだ。

このアルバムに「涙のレター(原題:In Your Letter)」という曲があり、日本でも人気を集めた。この曲は「君からの手紙にはもうあなたのことは愛していないわって書いてあったね」っていうような、ちょっと切ない別れの歌となっている。だから「涙のレター」という邦題がつくのはなんとなく分からんでもない。

そして「涙のフィーリング」。これは、友情だったと思ってたのにそうじゃなくてどんどん君に恋していってしまう、みたいな内容の歌詞だ。別に失恋というわけでもないが、流れとして「涙のレター」に続け、的なものがあったのだろうか。

その後に発表したアルバム、「人生はロックンロール(原題:Life As We Know It)(この邦題もどうかとおもう)」には「涙のドリーム」という曲がある。原題は「In My Dreams」だ。この曲は、夢の中では君は僕を愛してくれるのに、という、まあちょっぴり切ない失恋ソングである。とはいえ、さすがにここまで「涙の」が続くと、邦題つける人も狙ったなと思うしかない。


とどめはベストアルバム(89年?に発売だったかな)に収録された当時の新曲、「I Don't Want To Lose You」の邦題。なんだと思います?

「涙のルーズ・ユー」。これにはさすがにもういいよ、って当時突っ込みました(笑)


いやまあしかし、邦題はあれだけど、REOの曲は大好きです。というか大ファンなんです。いつかまた語れれば。

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