【番外編】vocanote10選【便乗!】
ぐりーんです!なんと先日ついに、VOCALOIDに関わるあれこれを自由に書いた記事に付けられる #vocanote タグのアプリ内記事数が500件を越えたらしいです!実際にはnoteを用いてないブログやまとめなどもあるため、件数はもっとということになりますね…!もっとすごい…!
何人かの方がお祝いとして記念vocanoteみたいなものを書かれてるようなので、僕もその波に遅ればせながら便乗しようと思いまして!
で、何をやろうって考えてたんですけど、これ以上にいいネタがなかった。そのネタとは。
一番最初に500件を祝した「め」さんの記事ですね!!これは面白い、真似ないわけにいきますか??いきません。
はい!!というわけで!!vocanote祝500件に際しまして「め」さんに勝手に便乗して #vocanote10選 をやるという番外編です!!
ルールは「め」さんのものに則りつつ確認の意味も込めてもう少し詳細に書きますね!
・記事に #vocanote タグが用いられていること。また、検索はnoteアプリ内で行うためその他の媒体は今回は加味しないものとする。
・自分の記事は含めないこと。
そして自分ルールとして
・500件目までの記事(ちなみに500件目は「め」さんのvocanote10選記事)から選出すること。
をルールに加えます!さて!行きましょう!あ、順番はパクリ元に倣って時系列に添います!
※今回は10選の体質上、記事引用の事前報告は一切致しませんでしたがご理解いただければ幸いです!
感想:「Q」椎名もた feat.鏡音リン
vocanote創始者、あんでっどさんの記事です。タグを用いられた記事の中でも、黎明期も黎明期の記事ですね。
いきなり自分語りになってしまいますが、まだボカロは聴き始めてもいなかった6〜7年ほど前のこと。中学の修学旅行の夜に、友達とお風呂に入っていたら友達が「Rの法則」が始まるからとシャワーだけ浴びてお湯にも浸からず部屋に戻っていったことがありました。のんびりお湯に浸かって遅れて部屋に帰った僕の目に飛び込んできたのは番組に出演している、ぽわぽわPという不思議なペンネームの音楽家でした。「これがあいつが好きなボカロPってやつか」って、当時はそんな程度の感想でしたが、しっかり記憶に残ってるんだからかなり印象的だったんだと思います。思い返せば、彼こそ初めて知覚したボカロPでした。
そこから数年が経ち、今となっては「Q」はオールタイムベストに入れるくらいに愛着のある曲です。あんでっどさんが記事の中で言及しているとおり、突き刺すようなリンの叫び声は心の臓を貫いてくる。綴られた言葉は、孤独と共存の狭間にQを抱き続ける彼の葛藤と決意。
知っての通り今は「ぽわぽわPと呼ばれた彼」も、そしてついにそんな彼との出会いの場であった「Rの法則」も存在し得ないものになってしまいました。未だに彼の曲を聴くと、そうした思い出が不覚にも結び付いて想起させられてしまいますね。そしてこの記事も、同じように胸に刺さり、様々な感情を誘発させられました。
初音ミクとみくさん
茄箱さん。この記事を読む前には是非、同氏の記事「.」も読んでほしいです。鳥肌が立つんですよ。そして涙が出そうになるんです。他では味わえない読了感。
いっとき、これは僕は知り得ないことなんですが、「初音ミクの死」がトレンドになっていたことを2017年上半期当時のFFさんたちのnoteから知りました。それが含む意味合いについては正しく理解が及んでいないところ、あるいは正しい理解なんてない(むしろ全て正しい理解である?)ところなのですが、この記事からは特に「初音ミクへの愛」をとても強く感じたので選ばせていただきました。
茄箱さんは初音ミクは人間ではない、そしてその本質は声であるとしていたはずなのに、いつからか根底に音楽の存在しない「みくさん」の姿をそこに見ていたことに気付いたと言います。しかし自らの心境の変化は身勝手にも、その「みくさん」を殺してしまった。大好きであるがゆえに縋り、悩み、殺し、別れた。そして新しい、むしろ普遍的とも言える初音ミクに愛を注げるようになるまでのその過程が描かれた壮絶な自分語りです。
優しすぎた彼と、死に切れなかった彼女。
上述した茄箱さんの記事と同日に出されている、X-C LOWさんの記事です。こちらもまた「初音ミクの死」について、また別視点から語られているものとも取れるかもしれません。本記事でくろーさんはcosMoさんの「終点」や「リアル消失」に注目されています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、僕はcosMo@暴走Pが大好きです。特に「初音ミクの消失」に代表される、所謂「消失シリーズ」が大好き。「終点」が発表された当時は、僕はまだまだ聴きたての方であったこともあり、界隈を知るリスナーとしての感情移入は一切ありませんでした。ゆえに、好きなシリーズの中でも大好きな(曲調の)曲だなと、その程度だったわけで。
一方で、ボカロを聴くことに没頭しはじめていた2015年の「リアル初音ミクの消失」には戸惑いを隠せなかった。終点では敢えて言わなかったことをこうもハッキリ言ってしまったのか。くろーさんと大意は一緒で、この曲には同意する部分も肯定する部分もある一方で、一定の不満もあったことを改めて振り返ると強く感じます。憤怒をぶちまけてるくろーさんの記事を読んでスカッとした気がするのも、そんな理由なのかもしれません。
その後のcosMoさんと言えば知っての通り「#誰かこの痛みに名前をつけてください」で初音ミクと仲直りを果たし、「いままでも、このときも、これからも――」を10周年のはなむけに綴ったわけですが――
感想:Fake Lover
「め」さん。「好き」を人に共有する魅力のすべてはこの人から教えていただいた、と言っても過言ではない方です。これは、そんな氏が書いたnoteの中でも取り立てて好きな記事です。この記事がなければ、僕は今のような曲感想のnoteを書いていなかったかもしれません。
中身が本当に細やかで、「どこのドラムのこのフレーズが」「歌メロの変化が」と言った具合に一つ一つの要素が掻い摘んで語られています。似たようなことをしている身なので分かりますが、これだけの文量と濃い中身は生半可な愛情と根気では書けたものではありません。
また少し自分語りになりますが、正直なところ最初はそう、人の書いた記事を読み漁って曲を聴いてっていうことをここまで能動的にやるようになるとは思ってもみませんでした。「よくしてくれてるFFさんの記事か、読みに行こうかな」とか、「知ってる曲だ!好き!」とか、そんなもんだと思ってました。
でも、そんな気持ちで読み始めたのにも関わらず僕は気付けば Fake Lover を聴き、さらにはリスインしてました。あの時の感覚は忘れられません。音楽が身体中に染み渡るような、あの感覚は。
その想いが僕を含め、当初これを読んだ人たちの心に確かに届いていたのは、寄せられていた感想の数々からも明らかだったのを覚えています。そして僕はこの記事に触発され、自らも書く側に回ろうと筆を…ではなくスマホを手に取ったのでした。少し振り返ってみると、僕はこんなツイートをしてたみたいです。
びっくりするくらいこの記事大好きだな自分!?この他にも関連ツイートしてたけどキリがなくなるのでこのくらいに…!
余談ですが、「め」さんはvocanoteへの愛もまた誰よりも深く抱いていると思います。1周年のときも、500件のときもいち早く反応し、自らのやり方で祝した。そしてクロスレビューや講座など様々なことに挑戦し、その魅力を伝え続けるパイオニアとして今なお言葉を紡ぎ続けています。だから僕も自ずと筆が動くのかもしれません!この記事もまた、彼なしには書き始めていないものなのでw
『砂の惑星』をVOCALOID、初音ミク、ニコニコ動画以外の文脈で勝手に語ってみる
ハープさん。過去にも一度、他の記事中で取り上げさせていただいたことがあります。「砂の惑星」からVOCALOIDやニコニコ動画の文脈を取り除こうなんて発想、ハープさん以外の方にできるのでしょうか。仮に出来たとして、それを記事に昇華することができるのでしょうか。そういう独特の解釈力と、文章力と、発想力と、とても刺激的な記事でした。
内容もしっかり辻褄が合わせられており、ただただその発想力に度肝を抜かれるばかりなんですよ。だって2番の早口パートの歌詞を読んだとき、元ネタがなんなんだろう、なんでその曲の歌詞なんだろうとは考えても、全くそういうヒントや文脈を無しにその意味を捉えようとした人がハープさん以外にいましたか!?
いたらすみません。
実際ハチが何を意図して歌詞を書いたかというのはここでは考えること自体ナンセンスで、多様な解釈を楽しむのもまた音楽鑑賞の一興というものだということを感じさせていただきました!
最後になりますが、vocanoteではなかったので今回は選外としましたが、ハープさんは二本の自作小説を著しており、それがまた奇才ぶりを炸裂させている衝撃作なのでそちらもよろしければ是非ご一読してください。さあ、あなたもハープさんワールドへ。
ぼかのーと#1 踊れオーケストラ[感想]
竹輪さん。えこひいき枠ってありますね(確信)。というのも、このnoteの冒頭を読んでいただければわかると思います!
「え、僕の記事の影響ですか!?」って思わず何回か読み返してしまいました。いや、こんなに嬉しいことってないよって。
しかも曲選が「踊れオーケストラ」。僕も好きな曲なんですよ。しかも選んだ理由が好きだから、それ以上の理由が必要でしょうか?って。カッコいい、カッコいいよ。しかも内容が、こう、分かりみしかなくて、語彙力を失って「あっ、好き…」ってなってました。
竹輪さんは選曲とか見てるとFFさんたちの中でも比較的趣向が近い一人なこともあって、次はどんな「好き」を語りにきてくれるんだろうって毎回楽しみにしてしまっています。当初は次はないかもしれないと仰ってたんですが、続けてくれていて嬉しいこと極まりないです。
ちなみに竹輪さん、ナンバリング以前にもボカロやニコニコについて語った記事を複数公開されているのでそちらも是非お読みになってくださいね!
vocanoteについて思うこと
あまにゃつさん。初めて読んだときは結構インパクトがありまして、今でもたまに読み返しに行くくらい好きなnoteです。僕自身も、モノを書いてる際にふとしたタイミングでここに書かれた内容を思い出しています。
今これを読んでくれている方々の中には、僕の書いた『「好き」だよって伝えたい』と題した前後編のvocanote入門的なものを読んでいただいた方も少なくないと勝手に思っているのですが、あの記事中でこそ触れていなかったものの、併せて読んでいただきたい記事をもう一つ挙げていいなら間違いなくこれです。
こうやって好きを伝えることの目的の大きな一つに曲を聴いてもらうことがあると思いますが、そのために必要なのは思わず曲を聴きに行きたくなるような短めのキャッチフレーズをもって曲を紹介すること(意訳)だと彼は言います。
誰もを惹きつける語彙力や文章力も、詳しい解説を添えるための知識もそこでは必要ない。その氏なりの方法論と、具体的な例とが添えられたvocanoteです。
ちなみにあまにゃつさんは後々、ハードルが上がってる気がするという懸念も持ちつつ曲紹介のvocanoteも著されています。興味を持たれた方はこちらも是非読んでみてください!
ぼくがいちばん好きなボカロ曲について語れるすべてのこと
kqckさん。タイトルの通りです。彼がニコニコに、ボカロに、そしてあるボカロ曲に出会う物語です。むろん挿絵があるわけではないんだけれど、読んでて情景が浮かぶような、そんな短編小説のような感覚で読めてしまいます。
その曲に出会った氏は歌詞の内容に自分を重ね、それだけではない。その曲を創ったクリエイターと自分とに様々な共通項があることに気付き、最早それは偶然なんて言葉では済ませられないように思います。そして、近くて遠いその人が書いた曲を、詞をなんどもなんども反芻します。
先にもハープさんの記事を取り上げた際に少し似た話をしましたが、クリエイターが何かを作った際に意図したことはそれは言うまでもなく尊重されるべきです。ですが、クリエイターの意図しないところで生まれた邂逅も、解釈も、受け取り手にとっては唯一無二のものなんです。音楽で言うところのリスナーは、それを大切にしたいものだと思います。皆さんもきっと、シチュエーションは異なれどそういう気持ちを持ったことや、そういう出会いを果たした曲ってあるんじゃないでしょうか。この記事はそういう、懐かしいような、愛おしいような、感傷に浸ってしまうような、不思議な、でも明白な気持ちを記憶の底から蘇らせてもらえる記事です。
また、掘り返すべきか悩みましたが敢えて掘り返すと、このnoteが出された背景には「言葉で語られる好きは本質的な好きではないのではないか」というある方の疑問に端を発したTwitterを中心に繰り広げられた一連の議論があります。
彼はこの一抹の物語の最後に、好きへの向かい方は個々人の自由であると前置きした上で、みんなに「好き」を語らってほしい、僕は見たいし、聞きたいし、読みたいし、感じたいと記事を締めくくっています。みなさんもこの記事を読んで、もし思うところがあったなら、奮い立てられるなら、是非自らの好きをぶつけてみたり、思うところを語らってみたりしてみませんか?(vocanoteのステマ)
F-Mech /「僕」が大好きな話
みかんさん。ああ、こういう文章は僕には書けないなって心から思わされる文章をみかんさんは毎度書いてきます。それは、語彙が豊富だからとか、比喩が秀逸だからとか、解説が緻密だからとか、そういう話では全くありません。彼女の書く文章はむしろ、てらいのない、あまりに真っ直ぐな文章。冒頭で本人が言っている通り、真っ向から「好き」って言いにきたと思えば、文中でも好きを連発するような、そういう文章です。失礼な言い方かもしれませんが、垢抜けてない感じが逆にいいと言いますか…?
再三、早くvocanoteデビューを果たせと言ってきた身としては、本当にみかんさんがvocanoteを書いてくれてよかったって、それは最初の「またねがあれば」のnoteを読んだときに感じました。そして、その気持ちは新しいものを書いてきてくれるごとに強まり、深まるばかりです。その真っ直ぐな言葉には羨望すら抱きます。
今回、またねがあればの方ではなくてF-Mechの方を10選に選んだのは僕がこの曲とこのnoteで出会って、かつ僕に刺さったのが理由ですw
早くも沙也さんとクロスレビューにも挑戦されているみかんさん、今後もきっと僕らの心を真っ向から揺さぶりにくるそんなnoteを書いてきてくれるのかと思うと勝手に楽しみです。気負わずにマイペースに続けてくれたら嬉しいです(何様 )
ねぇ、まだいるかい?【quiet roomを語るっ】
藍さん。さすが物書きと言わんばかりで、読み始めたが最後その文章の虜になります。しかもそれが決して固い文学的!っていう感じじゃなくて、結構ノリのいいというか、読みやすい文章なんですよ。茶目っ気がある感じも、なんといいますか、藍さんらしくて好き。
内容は楽曲「quiet room」について歌詞とMVの考察ですね。最近しっかりとMVまで観て世界観を解釈をしようって意気込むことをしなくなってきてるので、懐かしい気持ちになると同時にその熱量と説得力と世界観とに震え上がります。
で、1番まで読み込み終わったところで、次は2番の解釈に進むのかと思ったら「では、また」って!引っ張られて2番以降の動画を見にニコニコ動画まで飛んでしまったから、これはしてやられたって気持ちになりました。やられたって、別に見に行きたくなかったとかそういうことじゃなくてです。文章に誘導されるがままになってた気がして、手玉に取られたなって感じでしたw
彼女もまた、今後どんなものを書いてくれるのか楽しみで仕方ないホープなvocanoterの一人です!どんどん新しい人が参入してくれるの、古参でもない僕ですがとても嬉しいです。どんどんやろう!
というわけで。
はい!!以上、ぐりーんのvocanote10選でした!!感想より自分語りが多いぞって!?すみません!!
完全に元記事をパクって後書きをしますが、この記事を書くにあたって、これまでのvocanote500件を今回改めてタグで頭まで振り返ったんですよ。自分が書き始めるよりも前の半年間の記事とか今回初めて読ませてもらったものもあるんですが、いやボカロ愛されてるよ。すごいよ。って思いました(こなみ)とても嬉しいです。
元より自分語りが大好きなのは見ていただければ分かると思うのですが、僕も同じくらい他人の好きを読むことが好きな人間なんですよ。ただ、noteみたいなのは比較的長くて、普段から追うことはしてませんでしたが!文中でも言った通り、vocanoteとの出会いがそういう僕の重いフットワークを軽くしてくれました。ありがたいこと。
ちなみに、僕も自分の好きな曲を見つけたらその曲をTwitterにてsmタグで検索かけて、他の人の感想を好んで読んでいるような人間です。
だから、しつこいくらい言ってるんだけど皆さんも書いてみませんか?vocanoteを(倒置法)!
前よりはいろんな人が参加するようになったことが、「普段親しく絡んでいるあの人が書いているなら自分も書いてみようかな!」とその輪を広げていくことに期待をするばかりです。
もし、自分の感想を駄文だと断じたとする人がいても、間違いなくその駄文をかけがえのないものとして求めてる人がいます。間違いありません。この後書きは大胆なコピペ改変ですから。
最後くらい自分で言葉を練ります。vocanoteに、vocanoteを始めてくれたあんでっどさんに、vocanoteを愛し、書き続けてくれたすべての人たちに、vocanoteを読んでくれ、時にはスキをしてくれたすべての人たちに、本当にありがとうございます。定期的に言ってますが、僕が皆さんと関われたのはvocanoteのおかげと言って差し支えありません。書いててそろそろゲシュタルト崩壊しそうだ…
最後にまたコピペしますが、この「人の感想文で10選をする」という酔狂な行為をやってくれた「め」の人のおかげで僕もこうやって酔狂な行為に便乗できました。ありがとうございます。
今は酔狂なのかもしれないこの行為が、当たり前のように繰り広げられる時がいつかくるなら、それは嬉しいことです。vocanoteの力を借りてできることはまだまだあるはずで、それはきっと廃れずにむしろボカロを好きな人たちがもっと寄り合って交流する自由な場となっていくことを信じてやみません。今はまだそのほんの第一歩だと思いますが、僕ももうしばらくここでやりたいことをやりたい放題やっていきたいなと思います。
それではここまでお付き合いありがとうございました!また!