第1020回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナム、上半期のGDP成長率は6.42%:統計局
本日の記事:
「ベトナム、上半期のGDP成長率は6.42%:統計局」
原題:
" Vietnam records 6.42% GDP growth in H1: statistics office "
【本日のポイント】
(1)ベトナムの2024年上半期のGDP成長率は6.42%で、前年同期の3.72%から大幅に増加しました。
(2)第2四半期のGDP成長率は6.93%で、過去10年間で2番目に高い伸びを記録しました。
(3)消費者物価指数(CPI)は2024年上半期で4.08%上昇し、食料品、住宅、教育費、医療サービスが上昇の主因となりました。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
ベトナムの上半期のGDP成長率が6%を超えて、回復基調が鮮明になってきました。
特に第二四半期(4月〜6月)のGDP成長率が6.93%増と、ここ10年間の第二四半期では2番目ですが、1番目はコロナ明け直後の2022年なので、実質的には、ここ10年で一番調子が良いくらい、と言って良いでしょう。
日本からの投資も増えているようで、外国からの直接投資(FDI)ではシンガポールに次ぐ2番目の投資国となりました。
この円安・ドン高の中ですが、これはおそらく、中国からの生産移管や、それに伴う関連企業の移転が進んでいるものと思います。
(参考:Vietnam’s FDI attraction reaches over $15bn in H1: ministry「ベトナムの外国直接投資誘致額が上半期に150億ドルを超える:ベトナム政府」)
不動産バブルの崩壊で厳しい局面もありますが、中国と米国の対立がベトナムにとっての「追い風」になっているのは間違いないでしょう。
「そんなラッキーがいつまで続くのか」という意見もありますが、それを言ったら、日本も1950年代〜1970年代の30年間は米ソ冷戦の中で、日本の不安定化→共産化を恐れた米国が日本に有利な為替や貿易条件を認めてくれていたのが、1980年代でソ連が崩壊に向かった瞬間にプラザ合意や日米半導体協定で一気に日本にとって厳しい経済状況になったことはマクロとしては明らかだと思います。
ですので、ベトナムもこの追い風が続くうちにどこまで経済力を伸ばせるか、そして、いつか、風が止め、逆風になった時に耐えられる国力を培えるか、が今後の大きな国家ビジョンになるのではないか、と思います。
以上 豊田英司
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