第882回 SNSの「いいね！」数で宿題評価の高校に親が物議 「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」
本日の記事：
「ホーチミンの高校がSNSで採点、保護者の間で懸念広がる」
原題：
" Ho Chi Minh City high school’s social media grading sparks concern among parents "
【本日のポイント】
（１）ホーチミンの高校で生徒の課題の採点にFacebookやZaloの「いいね！」や「シェア」を考慮する制度が導入され、保護者から懸念の声が上がっている。
（２）生徒は演劇鑑賞の感想をSNSに投稿し「いいね！」や「シェア」の数に応じて追加点が与えられるとされ、一部の保護者は、SNSの指標に依存する採点方法は、実際の学習よりも「いいね！」やシェアを集めることへの関心が高まるおそれがあると指摘してする。
（３）同校の校長は、「この採点方法は任意であり、ソーシャルネットワークが現実の一部である今日の世界で、生徒にソーシャルメディアの責任ある使用方法を教える目的で導入された」と説明しているが、一部の読者はこの校長の反応は不適切だと感じている。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
これはなかなか興味深い記事ですね。
ホーチミンのとある高校が学校行事で演劇鑑賞をして、その感想を８人〜１０人ほどで構成されるグループごとに動画を作成してアップするそうです。
これ自体もなかなか面白いのですが、さらに、この演劇の感想を述べた動画をFacebookやベトナム版のLINEである「Zalo」に投稿して「いいね！」や「シェア」をたくさん取ると追加点がもらえる、とした、ということです。
へー、なかなか、思い切ったことするな、と思ったのですが、一部の保護者には苦言を呈する人もいるようです。
要は
「生徒を評価するのは専門家が鑑賞する感性や能力を評価すべきで、なぜFacebookやZaloの「いいね！」やシェアに頼らなければならないのか？」
ということで、まぁ、ごもっともな意見ですが。。。
校長先生は
「今日の世界ではSNSは欠かせないもので、この空間で自分たちの創造的で文化的な貢献を紹介するクリップを投稿し伝えることは有益だ」
というようなことを言ってるようですが。。。
まぁ、内容自体は面白いなと思うんですが、ちょっと事前の準備と説明が不足していて、思いつきでやってしまった感が失敗の原因かなーと思いました。
以上 豊田英司
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